Windows® 2000 での Kerberos 委任を構成する方法
公開日: 2004年9月7日 | 最終更新日: 2004年9月7日
トピック
目的
適用対象
モジュールの使用方法
要約
前提知識
クライアント アカウントで委任が許可されていることを確認する
サーバー プロセス アカウントが委任に対して信頼されていることを確認する
関連資料
目的
このモジュールの目的は次のとおりです。
適用対象
モジュールの使用方法
このモジュールをよく理解するには、次の前提が必要です。
-
Active Directory を使用する Windows ドメインがあること。
-
Windows 管理ツールを使用して Active Directory を管理した経験があること。
-
「モジュール 3 認証と認定」を読んでいること。このモジュールでは、ID フローについて説明し、分散 Web アプリケーションにおける委任の概念を紹介しています。
要約
Microsoft Windows 2000 オペレーティング システムは、既定で Kerberos プロトコルを認証に使用します。このモジュールでは、Keberos 委任の構成方法について説明します。Kerberos 委任とは、サーバーがクライアントを偽装し、サーバーがクライアントの代理となってリモート リソースにアクセスできるようにする強力な機能です。
前提知識
委任は非常に強力な機能で、Windows 2000 では制約がありません。この機能は慎重に使用してください。委任をサポートするよう構成されているコンピュータでは、アクセス権を厳格に管理し、この機能が誤用されないようにしてください。Windows Server 2003 の委任機能では制約設定がサポートされています。
サーバーがクライアントを偽装するとき、次の条件が満たされると、Kerberos 認証によって委任レベルのトークンが生成されます。委任レベルのトークンは、リモート コンピュータからのネットワーク認証要求に応答するために使用できます。
-
偽装されるクライアント アカウントが、Active Directory で "アカウントは重要なので委任できない" として設定されていない。
-
サーバー プロセス アカウント (サーバー プロセスの実行に使用するユーザー アカウント、またはローカルの SYSTEM アカウントでプロセスを実行する場合はコンピュータ アカウント) が、Active Directory で、"委任に対して信頼されている" としてマークされている。
メモ
-
Kerberos 委任が正常に機能するためには、すべてのコンピュータ (クライアントおよびサーバー) が同一の Active Directory フォレストに所属している必要があります。
-
サービス コンポーネント内で偽装し、Enterprise Services アプリケーションを介して呼び出し元のコンテキストをフローするには、Enterprise Services をホストするアプリケーション サーバーに、修正ロールアップ パッケージ 18.1 以上がインストールされている必要があります。
詳細については、「Windows 2000 SP2 以降の COM+ 修正ロールアップ パッケージ 18.1」を参照してください。
クライアント アカウントで委任が許可されていることを確認する
ここでは、クライアント アカウントで委任が許可されていることを確認します。
-
管理者アカウントを使用してドメイン コントローラにログオンします。
-
タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] をクリックします。
-
使用するドメインの [Users] フォルダをクリックします。
-
委任対象のユーザー アカウントを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
-
[アカウント] タブをクリックします。
-
[アカウント オプション] の [アカウントは重要なので委任できない] チェック ボックスがオフになっていることを確認します。
-
[OK] をクリックして [プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
サーバー プロセス アカウントが委任に対して信頼されていることを確認する
ここでは、サーバー プロセス (偽装を行うプロセス) の実行に使用するアカウントが、クライアント アカウントの委任を許可されているかどうかを確認します。サーバー プロセスの実行に使用するユーザー アカウントを構成する必要があります。ローカルの SYSTEM アカウントでサーバー プロセスを実行する場合は、コンピュータ アカウントを構成する必要があります。サーバー プロセスの実行に Windows アカウントを使用するか、ローカルの SYSTEM アカウントを使用するかに応じて、該当する方の手順に従ってください。
-
[Active Directory ユーザーとコンピュータ] の [Users] フォルダで、サーバー プロセス (クライアントを偽装するプロセス) の実行に使用するユーザー アカウントを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
-
[アカウント] タブをクリックします。
-
[アカウント オプション] の [アカウントは委任に対して信頼されている] チェック ボックスをオンにします。
-
[Active Directory ユーザーとコンピュータ] の [Computers] フォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
-
サーバーのコンピュータ (クライアントを偽装するプロセスを実行するコンピュータ) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
-
[全般] タブの [コンピュータを委任に対して信頼する] をクリックします。
関連資料
-
Windows 2000 SP2 以降の COM+ 修正パッケージ 18.1 で修正されるファイルの一覧については、マイクロソフト サポート技術情報 の 313582「Windows 2000 SP2 以降の COM+ 修正ロールアップ パッケージ 18.1」 (http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;313582) を参照してください。
-
ASP.NET、Enterprise Services、および SQL Server を含む委任プロセス全体の構成方法については、「モジュール 5 イントラネット セキュリティ」の「最初の呼び出し元をデータベースにフローする」を参照してください。