Web アプリケーションは、Internet Information Services (IIS) といった Web サーバー上で動作するアプリケーションです。すべての処理をサーバーで行い、それを利用するユーザーに処理結果を HTML データで渡します。ユーザーが利用する PC には Web ブラウザだけがあればよく、あらかじめそれを利用するユーザーの PC (クライアント) に Web アプリケーションを配布しておく必要がありません。バージョンアップのときも、サーバー上のアプリケーションをアップデートするだけで済み、ユーザーの利用環境を変更する必要はありません。Web ブラウザがあれば利用できるので、Windows 以外のクライアントからでも利用できます。 このような特徴から、最近、Web アプリケーションとして実装する開発事例が増えています。Visual Studio では Web アプリケーションを、ASP.NET と呼ぶ仕組みに基づいて開発します。ASP.NET では、Web アプリケーションを Windows アプリケーションと同様のビジュアル開発という手法で開発できます。つまり、マウス操作によってユーザー インターフェイスを構築し、ユーザーの操作に合わせて処理内容を記述する、といった開発方法です。 その際、ユーザー インターフェイスを表す HTML 部分と、プログラムの処理内容を表すプログラム コードとを別々のファイルに分けて作成できます。この仕組みを「コード ビハインド」と呼びます。ユーザー インターフェイス部分は、Visual Studio のデザイナ機能を使ってマウス操作で作れるので、単純なユーザー インターフェイスの Web アプリケーションであれば、HTML のタグを 1 つも書かずに作ることができます。また、見栄えのするリッチなユーザー インターフェイスを備えた Web アプリケーションを作るときでも、専門のデザイナが作った HTML データを基に、Web アプリケーションに仕立てられます。その際、コード ビハインド機能によって、HTML 部分とプログラム部分を切り離して管理できます。 さらに、互いにデータをやりとりできる Web アプリケーションの作成も可能です。Windows アプリケーションの DCOM (Distributed Component Object Model) に相当するような、アプリケーション同士がネットワークを介して互いにデータをやり取りするのに、Web アプリケーション間では「XML Web サービス」を利用します。XML Web サービスは、SOAP (Simple Object Access Protocol) と呼ぶプロトコルで規定されています。SOAP では、データを HTTP (ハイパーテキスト転送プロトコル) で、そしてそのデータ形式を XML で送受信するよう定めています。Visual Studio では、XML Web サービスに対応したアプリケーションも簡単に開発できます。
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