前回紹介した Web アプリケーションは、インストールやアップデートなどのメンテナンス作業がすべてサーバーで完結するので、管理しやすいという利点があります。しかし、これは管理者の視点から見た特徴であり、ユーザーの視点から Web アプリケーションを見ると違ってきます。 一般に入力作業に関しては、Web アプリケーションはあまり操作性が良いとはいえません。たとえば、入力項目が多い場合には、キーボードとマウスを頻繁に持ち替えなければなりません。そのため、Web アプリケーションが適している主な処理内容は、キーワードの入力でデータベースから目的のデータを取り出すような検索系の作業です。大量のデータ入力などを伴うアプリケーションは、Windows アプリケーションとして開発した方が使いやすくできます。 今では Windows アプリケーションでも、Web アプリケーション並みに簡単に配布できる「ノータッチ デプロイメント」という機能があります (図 1) 。ノータッチ デプロイメントは、Windows アプリケーションを Web サーバーに置いておき、ユーザーが使うときにダウンロードして起動するしくみです。そのため、アプリケーションの容量が大きくなるとダウンロードに時間がかかってしまいますが、画面表示部分と処理部分を分離する「スマート クライアント」として開発すれば、アプリケーションの容量を小さくできます。Visual Studio なら、ノータッチ デプロイメント対応アプリケーションやスマート クライアントの開発もできます。
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