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 プロダクト ガイド
最終更新日: 1998/09/03

企業情報システムに要求される開発効率と柔軟性

 激変し続けるビジネス環境に柔軟に対応し、企業の体質を強化し、グローバル スタンダードにフィットした経営を目指す企業では、業務のすみずみまでに行き渡った高度な情報システムの構築が必要不可欠になっています。
 従来のメインフレームやUNIXでのシステム構築では、システムのデザインから構築、運用テストから実稼動するまでに、1年単位の時間が必要とされました。しかし、現在の急激な変化を伴うビジネスの現場に対して、1年という単位はあまりにも大きなものとなっています。時間をかけて構築した情報システムによってもたらされる情報が、その時点のマーケットと乖離(かいり)する可能性さえ、生まれてきています。こうした問題を解消するには、企業情報システムを短期間で開発でき、柔軟性があり、変更や拡張が容易なシステム設計が必要です。その答えが、インターネット テクノロジーをベースとした、分散アプリケーションです。
 急速なビジネス環境の変化に耐えられる企業の分散アプリケーション フレームワークとして、マイクロソフトはWindows Distributed interNet Application(以下Windows DNA)を提唱しています。Windows DNAアーキテクチャーに則った企業情報システムは、実績のあるクライアント/サーバー モデルだけでなく、Webアプリケーション サーバーを利用した3階層モデルの分散アプリケーションとして構築することができ、なおかつ、開発効率がよく、短期間で開発でき、既存資産の継承さえも考慮したシステム構築が可能です。
 分散アプリケーション フレームワークWindows DNAを支えるプラットフォームであるWindows NT Server / BackOffice製品群には数多くの機能が搭載され、拡張されてきました。
 同時に、Microsoft Visual Studio 6.0も、Windows DNAに則った3階層モデルのすべてのレイヤーに適合するアプリケーション開発環境として、様々なエンタープライズ向け開発ツールの搭載を実現しています。Microsoft Visual Studio 6.0で構築されたWindows DNAベースの分散アプリケーションこそ、熾烈なビジネス環境で成長を約束する企業情報システムといえます。

Windows DNA概念図


Webを中心とした分散コンピューティング環境


3階層Webアプリケーション
分散アプリケーションの開発
ライフサイクルを基本コンセプトに


 Microsoft Visual Studio 6.0は、Windows DNAアーキテクチャーをベースにした3階層の分散アプリケーションの構築に最も適した統合開発環境です。Microsoft Visual Studio 6.0には、従来の開発環境を超える「アプリケーション開発のライフサイクル」というコンセプトがあります。
 分散アプリケーション開発は、アプリケーション全体の仕様決定、仕様を細分化したモジュール仕様の決定、さまざまな言語ツールを利用した実際の開発工程があります。さらに開発されたアプリケーションをテストし、不具合を修正し、パフォーマンスのチューニングを行います。
 Microsoft Visual Studio 6.0登場以前は、それぞれのフェーズでさまざまなソフトウェアベンダーの各種開発ツールを組み合わせる必要があり、デザインから開発までを一貫してサポートすることはできませんでした。Microsoft Visual Studio 6.0は、分散アプリケーション開発の一連の流れをすべてサポートすることで開発自体を1つのサイクルとして捉えます。
 さらに、Microsoft Visual Studio 6.0は、デザイン、開発、分析機能にプラスして、さまざまなスキルを持った専門家とチームを組んでアプリケーションの開発が行えるようにコンポーネント再利用が簡単に行える機能を用意し、アプリケーション開発を「循環するサイクル」としてサポートできます。
 Microsoft Visual Studio 6.0では、アプリケーション開発を大きく分けて、
・デザイン
・開発(プログラミング)
・分析
・管理
・パッケージング&デプロイメント(配置)
という5つのフェーズに分けています。

アプリケーション開発におけるライフサイクル


ライフサイクル機能をサポートしたVisual Studioツール群
●デザイン

 Microsoft Visual Studio 6.0には、アプリケーションのデザインをビジュアルに行えるモデリング機能、Visual Modelerが用意されています。Visual Modelerは、Unified Modeling Languageを採用し、アプリケーション全体の仕様から、細部のコンポーネント仕様まで、柔軟にアプリケーション仕様を設計できます。Webサーバーやバックエンドのデータベースを利用した3階層アプリケーションのデザインもビジュアル化されたダイヤグラムで行えます。

●開発

 Microsoft Visual Studio 6.0は、開発環境として定評のあるMicrosoft Visual C++ 6.0、Microsoft Visual Basic 6.0、Microsoft Visual J++ 6.0、Microsoft Visual InterDev 6.0が用意されています。開発者は構築するシステムによって、これらの開発環境のすべてを利用して3階層アプリケーションを構築できます。
 Windows DNAアーキテクチャーに従うことでビジネスロジックをコンポーネントにカプセル化し、再利用性を高めることができます。  また、素早い修正を必要とするビジネスロジックをVisual Basicで容易に開発できるほか、マルチユーザーをサポートするコンポーネントをVisual C++で開発しパフォーマンスを向上させることも可能です。後はVisual InterDev 6.0でDHTMLやActive Server Pagesのスクリプトを利用すれば、Webとの統合も容易になります。

●分析

 Windows DNA環境では、複数コンポーネント間のインタラクションをトラッキングしたり、パフォーマンスを最適化する総合的な運用テストが必要です。
 Microsoft Visual Studio 6.0は、整合性チェックやパフォーマンス チェックを行う分析ツール「Visual Studio Analyzer(VSA)」が用意されています。このツールを利用して、アプリケーション全体のパフォーマンスチェックやボトルネックの検出が可能です。ボトルネック箇所が見つかった場合は、その部分のパフォーマンスを向上させるために、Visual C++ 6.0を利用したり、アプリケーションデザインを見直すといった対処をします。こうした設計、開発、分析を繰り返すことでパフォーマンスに優れたシステムへブラッシュアップできます。

●管理

 Microsoft Visual Studio 6.0には、アプリケーション開発サイクルのためのツール以外に、開発したソースコードやコンポーネントの管理を行うVisual SourceSafe、および、Visual Component Manager(VCM)が用意されています。
 Visual SourceSafeを利用することで、ソースコードの管理を容易にし、多くの専門家のかかわるチームベースのアプリケーション開発をスムーズにします。さらに、Visual Component Managerは、開発したコンポーネントをライブラリ化し、体系的に整理します。これらの再利用可能なコンポーネントはまったく別のプロジェクトから再利用でき、ライブラリの充実とともに、アプリケーション構築をさらに容易にしていきます。

●パッケージング&デプロイメント

 Visual Studio 6.0は、パッケージ機能を提供し、クライアントおよびサーバーで必要となるコンポーネントおよびリソースを自動的にZIPやCAB、自己解凍形式ファイルに変換します。また、デプロイメント(配置)機能により、生成されたコンポーネントを任意のPCに配置できます。
 
 Microsoft Visual Studio 6.0を利用すれば、さまざまな開発環境で作られたコンポーネントやデータを100%活かして、企業内の分散アプリケーション開発を効率よく行えます。Microsoft Visual Studio 6.0で開発をすれば、開発が進めば進むほど、データやコンポーネントの資産が増え、必然的に開発効率が向上し、信頼性も高くなります。新しいプロジェクトの開発が容易になり、その結果、ダイナミックに変化するビジネスにフィットしたシステムをタイムリーに開発できるようになります。
 

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