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 プロダクト ガイド
最終更新日:1998/09/03


 Visual C++ 6.0は、Windows DNA環境を最適化する高いパフォーマンス、柔軟性、スケーラビリティを持ったアプリケーション/コンポーネントの統合開発環境です。Visual C++ 6.0は、ANSI X3J11/ISO WG21に準拠した業界最高水準のC++コンパイラとエディット・コンティニューなど先進のデバッグ機能、アプリケーションフレームワークを提供するC++クラスライブラリMicrosoft Foundation Class(MFC) 6.0、高性能なCOMオブジェクトを開発するC++テンプレートクラスライブラリActive Template Library(ATL) 3.0、C++の標準テンプレートクラスとなったスタンダードテンプレートライブラリなど、C++開発者が必要とするあらゆる機能を備えています。
 Visual C++ 6.0開発環境では、実用段階に入った分散COMテクノロジーと最新のInternet Explorer 4.0をサポートしたインターネット テクノロジーを導入し、スタンドアロン アプリケーション、クライアント/サーバー アプリケーション、分散アプリケーションをベースとした3階層アプリケーションを構築できます。
 Visual C++ 6.0は、アプリケーションを設計するVisual Modeler、トランザクショナル コンポーネント、Microsoft Management Console(MMC)スナップイン、Microsoft Cluster Server(MSCS)をサポートするリソースDLLや拡張DLL、OLE DBおよびADO 2.0によるユニバーサルデータアクセスなど、分散アプリケーションをベースとした企業情報システムを構築する各種ツールおよびウィザードが提供されています。これらは高いレベルのパフォーマンスとスケーラビリティを持った3階層アプリケーションの構築・運用・設計を可能とし、C++による高性能分散アプリケーションの構築を可能とします。
 Visual C++ 6.0は、Visual C++ 6.0 Standard Edition、Visual C++ 6.0 Professional Edition、Visual C++ 6.0 Enterprise Editionの3つのパッケージがリリースされています。
 Visual C++ 6.0 Standard Editionは、Visual Basicなどにより、Windowsプラットフォーム上でアプリケーション開発を行なっている開発者、C/C++言語は理解しているがWindowsプラットフォーム上でのアプリケーション開発の経験のない開発者が学習用に利用するのに適したエディションです。このパッケージは、Visual C++ 6.0のフル機能をサポートし、アスキー出版局によるチュートリアルが用意されています。Visual C++ 6.0でのアプリケーション開発のスタートには最も適しているエディションです。
 Visual C++ 6.0 Professional Editionは、コンパイラの最適化機能、データベース アクセスをサポートするVisual Database Tools(Professional Edition版)、作成したアプリケーションのインストール プログラムを作成するInstallShieldなどが含まれています。さらに、Windowsプラットフォームで最も利用されているクラスライブラリのMicrosoft Foundation Class 6.0、高速でコンパクトなCOMコンポーネントを構築するために用意されたActive Template Library 3.0が用意されています。Visual C++ 6.0 Professional Editionは、Windowsアプリケーションを開発するのに最も適したエディションです。
 Visual C++ 6.0 Enterprise Editionは、Visual C++ 6.0 Professional Editionの機能にプラスして、分散コンピューティングを基本とした3階層アプリケーションが構築できます。Visual Database Toolsの機能には、リモートSQLデバッキング、拡張ストアードプロシージャの作成、Oracleサポートなどが追加されています。Visual C++ 6.0 Enterprise Editionは、これら機能をベースとして、Windows DNAに則った分散アプリケーションの開発をサポートします。
 Visual C++ 6.0は、
・開発者の生産性
・最高水準のパフォーマンスと制御能力
・最新のプラットフォーム、インターネット、およびコンポーネントサポート
・Windows DNAに則った分散アプリケーションの開発
という4つのポイントを重要視して開発されています。

開発の生産性

 Visual C++ 6.0は、柔軟性、パフォーマンス、操作性を損なうことなく、プログラミングの生産性をアップさせるために、統合開発環境(IDE)、デバッガ、さまざまなウィザードが用意されています。

●C++コード作成を簡単に

 Visual C++ 6.0のIntelliSenseテクノロジーは、入力された文字を監視し、コードの構文、パラメータ情報、変数や関数名の単語の補完、メンバーリストの表示を行うことで、開発者の負担を減らします。
 さらにClassViewでは、ワークスペース上のすべてのプロジェクトのクラスとそのメンバーを表示し、新しいクラス定義、変数、またはメンバー関数がソースファイルに追加されると、新しい項目が自動的に反映されます(リビルドが不要となりました)。

●デバッガの大幅な強化

 Visual C++ 6.0で採用されたエディット・コンティニューはデバッギング セッションの中でソースコードを変更し、そのまま実行できます。セッションを終了し、リビルドを行なった後にデバッガを実行する必要はありません。
 さらにアプリケーションの内部でどのようなDLLが利用されているのかを知るモジュール一覧が用意されています。

●エンタープライズアプリケーションのサポート

 Visual C++ 6.0では、Windows NT Server Enterprise Editionのクラスタリング機能に対応したアプリケーションが開発できるように新しいウィザード「Cluster Resource Type Wizard」がサポートされました。さらに、SQLデータベースで使用できる拡張ストアドプロシージャが作成できる「Extended Stored Procedure Wizard」がサポートされています。この他に、COMコンポーネントを作成するATL Wizardの強化、MFC Wizardの強化など、既存Wizardの強化も施されています。

パフォーマンスと制御

 Visual C++ 6.0では、開発者の要求にこたえるため、最適化されたコンパイラ、コンパイルおよびリンク時間の短さ、コンパクトで高速に実行できるプログラムの作成などがサポートされています。

●エンタープライズアプリケーションのサポート

 Visual C++ 6.0では、Windows NT Server Enterprise Editionのクラスタリング機能に対応したアプリケーションが開発できるように新しいウィザード「Cluster Resource Type Wizard」がサポートされました。さらに、SQLデータベースで使用できる拡張ストアドプロシージャが作成できる「Extended Stored Procedure Wizard」がサポートされています。この他に、COMコンポーネントを作成するATL Wizardの強化、MFC Wizardの強化など、既存Wizardの強化も施されています。

●コンパイラのスループットと柔軟性の強化

 Visual C++ 6.0では、コンパイル時間を短縮することで、プロジェクトの全体的なビルドサイクルを短縮します。これは、コンパイラの最適化レベルを保ちながら、プロジェクトのコンパイルスピードを向上させ、デバッグ プロジェクトにおいて最高30%、非デバッグ プロジェクトでは最高15%のスピードアップを実現しています。

●最も高速なコンパイル済みコードの生成

 新しい最適化機能の追加と主要なマイクロプロセッサ固有のインストラクションをサポートすることで、高速でサイズの小さなコードを生成できます。
 また、MFCを改良し、より小さなコードを生成できるようになりました。スタティック リンクでは、コードサイズは最高35%まで削減され、平均で5〜10%の削減を見込むことができます。さらに、DLLが小さくなるので、ロード時間も短縮されます。
 インラインアセンブリを理解することで、C++コードから最大限のパフォーマンスを引き出せるようになっています。この他、スレッドセーフなアプリケーションの構築、新しいコンパイラの警告などがサポートされています。

Visual C++ 6.0機能一覧


Visual C++ 6.0では、データベースアクセスも簡単に行える


AppWizardを利用すれば、簡単に各種アプリケーションが作成できる

●最新のWebテクノロジーのサポート

 Visual C++ 6.0は、Webサポートをより進化させて、DHTMLなどの最新標準を取り込んでいます。MFCは、CHtmlViewクラスを通して、DHTMLのドキュメントモデルをサポートします。

●最新Webサーバー開発のサポート

 開発者はVisual C++ 6.0からInternet Information Serverの機能を拡張できます。インターネット サーバー アプリケーションのエクステンションやフィルタを作成し、Internet Information Server(IIS)を拡張するISAPI (Internet Server API) Extension Wizardが用意されています。
 MFCは、Internet Explorer 4.0のAPIをサポートしたコモンコントロール、Webサーバーの各種機能(HTTPブラウジング、FTPファイル転送など)をサポートしたWinInetクラスを提供します。

エンタープライズ アプリケーションの開発

 企業情報システムで利用されるアプリケーションを構築するために、
・柔軟性とスケーラビリティを実現するために、コンポーネントをサポート
・設計、開発、管理、および分析を含めるライフサイクルをサポート
・高度なデータベースアーキテクチャー
・チーム開発
・分散性を持ち、複数の独立したバックエンドシステムとの統合
などの機能がVisual C++ 6.0 Enterprise Editionではサポートされています。

MFC AppWizardでは、IE4.0の機能をサポートしている


MFCアプリケーションをアクティブ ドキュメントコンテナにすることができる


MFCアプリケーションへのWeb機能の追加は、基本ビュークラスから行える


ATL Object Wizardでは、COMコンポーネント作成を簡単に行えるようにしている

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