Visual Studio 2008 Professional Edition 新機能の紹介
はじめに
このドキュメントでは、Visual Studio 2008 Professional Edition で新しく追加された機能と強化された機能の概要を説明します。
- .NET Framework の複数バージョンをサポート
- データ操作の統合
- Office アプリケーションの構築
- 単体テスト機能を統合 (アプリケーションの品質向上をサポート)
- ユーザー インターフェイス デザイナとの共同作業
- Windows Vista 用の魅力的なアプリケーションの構築
- WEB ユーザー インターフェイスに関する最新の技法の利用
- ワークフローおよびコミュニケーション ツール
- WEB アプリケーションのデザインに対するサポートの強化
- 全体的なパフォーマンスと安定性
1. .NET Framework の複数バージョンをサポート
- これまで Visual Studio では、それぞれのバージョン毎にターゲットとなる .NET Framework のバージョンが決まっていました。たとえば、Visual Studio .NET version 2002 では、.NET Framework のバージョン 1.0 のみが開発のターゲットとなり、現行の Visual Studio 2005 では、.NET Framework のバージョン 2.0 のみが対象でした。
- Visual Studio 2008 では、.NET Framework のバージョン 2.0、3.0、および 3.5 で動作するアプリケーションを構築できるようになりました。
メリット : 開発者は、.NET Framework の上記の 3 つのバージョンで動作するアプリケーションを構築またはサポートするために、複数の Visual Studioをインストールし使い分ける、といった必要がなくなります。.NET Framework 2.0、3.0、および 3.5 を対象とする開発では、Visual Studio 2008 の新しいエディタ機能、デザイナ機能、デバッガ機能、および機能強化を利用できます。開発者は、プロジェクトのデータをアップグレードすることなく、これらの機能強化をすぐに利用できます。
2. データ操作の統合
- データに対するクエリや操作を記述する際に、プログラミング言語を使用して記述することが可能になりました。T-SQL や XML 操作用の特別な手法を用いることなく、使い慣れたプログラミング言語でデータにアクセスできるため、生産性が向上します。
- 新機能となる “統合言語クエリ (Language Integrated Query)” を使用すると、単一のモデルを使用して、XML データ、SQL Server データ、およびオブジェクト データに対するクエリの実行や、データの変換が可能になります。このため、データへのアクセス方法ではなく、そのデータに対して行う操作に重点を置くことができます。
- Visual Basic での XML のサポートが組み込まれています。
メリット : 従来、データ ソースにアクセスするプログラムを作成するには、各データ ソースに対応した個別のデータ アクセス テクノロジやパラダイムを学習する必要がありました。開発者は、Visual Studio 2008 で追加された LINQ テクノロジを使用することで、プログラミング モデルに統合された、一貫性のある共通の方法でさまざまな種類のデータを操作できます。
3. Office アプリケーションの構築
- Visual Studio 2008 Professional Edition では、Visual Studio Tools for Office (略称 VSTO) を使用した開発が可能になりました。
- Windows アプリケーションと同じように、Office ベースのアプリケーションを構築および配置できます。たとえば、Windows アプリケーションにおいて必要なコンポーネントをドラッグ&ドロップで配置することでアプリケーションのデザインを行うように、Office Excel や Office Word に対して、ボタンやテキストボックス等のコンポーネントをドラッグ&ドロップ配置しながら、Office アプリケーションの開発を行うことができます。
- Visual Studio 2008 を使用すると、"リボン" などの Office の "look & feel" を備えたインターフェイスを迅速かつ容易に作成できます。
- Visual Studio 2008 で Office 用に構築したアプリケーションを、ClickOnce によって配置できます。
メリット : Office アプリケーションは、インフォメーション ワーカー向けの主力ツールになりつつあるため、企業のデータや対話型のアプリケーションを馴染みのある Office 環境に移行することによって、アプリケーションの配置や導入が容易になります。
4. 単体テスト機能を統合 (アプリケーションの品質向上をサポート)
- Visual Studio 2008 ではこれまで上位の Team System にて提供が行われていました単体テスト機能を提供しています。この単体テスト機能を使用いただくことで、単体テストを効率的に実施いただくことが可能になります。
メリット : 開発者のベストプラクティスの一つとなった単体テストを全てのプロフェッショナル開発者の方に使用いただけるようになります。
5. ユーザー インターフェイス デザイナとの共同作業
- デザイン要素やコントロールなどのユーザー インターフェイス資産を、Microsoft Expression® を使用するグラフィック デザイナと共有できます。
- Microsoft Expression Web (ASP.NET) と Microsoft Expression Blend™ (Windows Presentation Foundation) の両方がサポートされます。
メリット : 開発者とデザイナとの間でユーザー インターフェイスのデザイン要素を直接的に受け渡すことができるため、レイアウトやコードに影響を及ぼすことなく、コードと UI を独立して編集できます。開発者とデザイナは、互いにまったく依存せずにそれぞれの作業に取り組み、作業後にソース ファイルを共有するだけで、それぞれの作業を統合できます。
6. Windows Vista 用の魅力的なアプリケーションの構築
- これまでに慣れ親しんでいただいている “Windows フォーム” と新しいインターフェイスの基盤となる “ Windows Presentation Foundation” を使用して Windows テクノロジを活用したアプリケーションを効率的に構築し、すぐれたユーザー体験を提供することが可能になります。
- スマート クライアント アプリケーション開発の機能強化により、配置作業と非接続時(ネットワークへの接続が行われていない状態)の作業が強化されます。
メリット : 最新のデスクトップの機能を利用して、ユーザーを引きつける機能豊富な Windows ベースのアプリケーションを構築できます。
7. WEB ユーザー インターフェイスに関する最新の技法の利用
- AJAX や JSON といった最新の Web テクノロジを使用した Web サイトの開発を支援します。また、Web サーバー標準ベースの通信技法がサポートされるようになりました。
- JavaScript 関連でも、コーディング時の IntelliSense による入力支援やデバッグなど、Visual Studio 2008によるサポートが大幅に強化されます。
- 新しい ASP.NET コントロールを使用して、ページの管理とテンプレートの作成をより容易に行うことができます。
- Windows Communication Foundation ではRSS と REST アーキテクチャ スタイルをサポートします。
メリット : ユーザーにとって使いやすい Web アプリケーションをより容易に構築できるように、AJAX, JSON, RSS あるいは REST アーキテクチャ スタイルや、各種機能の強化により、開発者にとって快適な Web アプリケーション開発環境を提供します。
8. ワークフローおよびコミュニケーション ツール
- 接続型のアプリケーションで、Windows Communication Foundation を活用してサービス指向のアーキテクチャを効率的に実装できます。
- ユーザー ベースまたはコンピュータ ベースのワークフローをデザインおよびテストできます。
メリット : 堅牢なワークフローと通信プロトコルに基づいたクライアント アプリケーション (Web、Windows、モバイル、または Office ベース) を構築して、分散システムに接続できます。
9. WEB アプリケーションのデザインに対するサポートの強化
- カスケード スタイル シート エディタと HTML エディタが大幅に強化されたため、生産性を向上させることができます。
メリット : Visual Studio には CSS と HTML のサポートが組み込まれているため、Visual Studio によって Web サイトの look & feel を作成することも容易になりました。
10. 全体的なパフォーマンスと安定性
- 過去の Visual Studio の中でも最高品質となる Visual Studio 2008 を使用いただくことで、開発時の生産性を向上させることができます。
メリット : コードの作成、プラミング、サポート、およびデバッグに費やす時間が短縮されるため、生産性が向上し、より難しい課題に専念できる時間が増加します。
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