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MSDN Home > Windows Media > アプリケーション開発 > MP3 Creation Pack for Microsoft Windows XP 合格基準仕様

MP3 Creation Pack for Microsoft Windows XP 合格基準仕様

Digital Media Division
Microsoft Corporation

October 2001
日本語版最終更新日 2002 年 3 月 20 日

要約 : このドキュメントは、内部と外部両方の codec 開発者を対象としています。Microsoft Windows Media Player for Windows XP の [ツール] メニューから開く [オプション] ダイアログ ボックスの [音楽のコピー] タブで実行される codec に必要な条件を示します。検討事項として、Windows Driver Development Kit ガイドラインへの準拠、プライバシーの考慮や必要なレジストリ キーなどのインストール上の問題、ならびに品質、互換性、およびセキュリティの要件が挙げられます。

注意    Windows Media Player for Microsoft® Windows® XP チームは、要件を満たすサード パーティの独立系ソフトウェア ベンダ (ISV) 製 codec によって作成したコンテンツのコピーが、この標準条件を満たしていない場合、それを除外する権利を有します。

はじめに

MP3 Creation Pack for Microsoft Windows XP は、ISV が Windows XP 用の MP3 codec を開発および実装するためのすばらしい機会を提供し、共通するユーザーが Windows Media Player for Windows XP を使用してローカルにコピーされた MP3 形式のコンテンツを作成できるようにします。

MP3 のコピーをサポートすることは、Windows Media Player テスト基準の一部です。ただし、サード パーティの ISV 製 codec に依存するため、この codec 用のベースライン基準仕様が、マイクロソフトのソフトウェアと Web サイト内での一般的な使用とその後のプロモーションにおいて、有効であると認められる必要があります。

このドキュメントでは、以下のトピックを取り上げます。

一般的な要件

Windows XP のインストール要件

  1. MP3 エンコーダのインストール プログラムは、Windows DDK の Getting Started with Windows Drivers に示したドライバ インストールの DDK ガイドラインに従うものとします。

    Windows DDK は、こちらの Microsoft Web サイトからダウンロードすることができます。

  2. codec またはドライバが、デジタル署名されており、DDK の Driver Signing セクションに示した Microsoft Windows Hardware Quality Labs (WHQL) テストに合格している必要があります。

    WHQL テストの詳細については、こちらの Microsoft Web サイトを参照してください。

    ACM codec のテストに必要な Windows Hardware Quality Labs Test Kit は、こちらの Microsoft Web サイトからダウンロードできます。

Windows Media Player のインストール要件

インストール パッケージはシンプルで、ユーザーにとって使用しやすいことが重要です。インストール プログラムでは、可能な限り、フィードバックやインストールの経過が表示されるようにします。

  1. 使用許諾契約書
    インストール プログラムでは、使用許諾契約書を表示し、その合意を求める必要があります。
  2. プライバシー ポリシー
    アプリケーションや codec をダウンロードまたは実行する際に、個人情報を必要とする場合、あるいは取得する場合、インストール プログラムでプライバシー ポリシーを表示する必要があります。
  3. ユーザー権限の検出 (推奨)
    インストール パッケージは、パッケージのインストールに必要な権限をユーザーが有しているかを検出し、インストールに必要な権利を満たしていない場合、警告を表示する必要があります。
  4. オペレーティング システムの検出 (推奨)
    このパッケージの目的は、Windows XPにおいて MP3 のエンコードを可能にすることです。以下のエンコード設定は、Windows Media Player for Windows XP 以外のプレーヤーでは動作しません。したがって、ユーザーがこのパッケージをサポートしないオペレーティング システムへのインストールを試みた場合に、警告を表示する必要があります。
  5. 再起動不要
    再起動を必要とせずに、codec とアプリケーションをインストールできるようにします。これによって、インストール後にユーザーがコンピュータを再起動する必要はなくなります。
  6. エンコーダとアプリケーションのアンインストール要件
    codec のパッケージでは、パッケージ全体をアンインストールできるようにしておく必要があります。パッケージをアンインストールすると、codec とそれに付随するアプリケーション、および Windows Media Player for Windows XP 内で codec を実行するレジストリのエントリが削除されるようにします。
    1. [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] による codec のアンインストール
      [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] からエンコーダ パッケージを削除できるようにします。
    2. 不適切な権限
      ユーザーが codec とアプリケーションを削除する権限を持たない場合、Administrator としてログオンするよう指示するエラー メッセージを表示します。
    3. MP3 エンコードの無効化
      Windows Media Player のレジストリ キーが削除された場合に、[ツール] メニューから開く [オプション] ダイアログ ボックスの[音楽のコピー] タブから、MP3 エンコードを選択できないようにします。
  7. codec のインストール要件
    Windows Media Player で codec を使用できるようにするには、レジストリ キーを作成し、Windows Media Player のユーザー インターフェイスで確認できるようにする必要があります。

    必要なレジストリ キー
    レジストリ キーは、以下のフォーマットを使用して、 \HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MediaPlayer\Settings\MP3Encoding registry key に作成されます。

    文字列値のキー:

    • "PreferredCodecName"="Your Company's MP3"
    • "PreferredCodecPath"="c:\\windows\\system32\\YourCodec.ACM"
      注意    PreferredCodecPath キーには、codec の場所を示す完全修飾パスと共に、codec のファイル名を含める必要があります。

      DWORD 値のキー :

    • "LowRate"=DWORD value
    • "LowRateSample"= DWORD value
    • "MediumRate"= DWORD value
    • "MediumRateSample"= DWORD value
    • "MediumHighRate"= DWORD value
    • "MediumHighRateSample"= DWORD value
    • "HighRate"= DWORD value
    • "HighRateSample"= DWORD value

      MP3 codec が有効であることの確認
      [ツール]
      メニューから開く[オプション] ダイアログ ボックスの[音楽のコピー] タブで、Windows Media Player for Windows XP のすべてのユーザーが codec を選択できるかをチェックし、codec がインストールされたことを確認します。

      [音楽のコピー] タブに一覧表示された各設定にコンテンツをエンコードし、エラーが発生せずに、コンテンツが再生されるかを確認します。

MP3 エンコーダの要件

Windows Media Player は、MP3 codec と通信する際に、オーディオ圧縮マネージャ (ACM) のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) のみをサポートします。したがって、この codec は ACM codec である必要があります。

ACM codec 開発の詳細については、MSDN のドキュメントを参照してください。

  1. MP3 圧縮のみを使用すること
    Windows Media Player は、MP3 エンコーダのプラグインのみをサポートします。それ以外の圧縮を利用した場合、無効な .mp3 ファイルが作成されます。したがって、codec がサポートする圧縮のみが、MP3 形式に使用されます。codec は、未処理のデータのみを受信し、圧縮したデータを出力します。
  2. codec がファイルを書き込まないこと
    Windows Media Player は、提供された MP3 圧縮アルゴリズムを利用して、.mp3 ファイルを記述します。codec は固有のファイルを書き込みません。
  3. codec がスレッド、アプリケーション、UI、またはその他のプロセスを生成しないこと
    codec の目的は、ユーザーが MP3 形式で CD をコピーできるようにすることです。これをサポートするには、追加ファイルの書き込み、ユーザー インターフェイス要素の表示、または他のアプリケーションやプロセスの起動などの予期しない動作が、ユーザーのコンピュータに発生しないようにする必要があります。

ユーザー環境の要件

最適なユーザー環境を確保するには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. すべてのユーザーのコンピュータで、codec とアプリケーションを使用できること
    Windows XP のすべてのユーザーが、Windows Media Player で、エンコードした codec を使用できるようにします。また、エンコード機能をカスタマイズできる付属ソフトウェアも実行できる必要があります。

    テスト手順

    1. ユーザー Test1 としてログオンし、codec をインストールし、ログオフします。ユーザー Test2 としてログオンし、Windows Media Player を開きます。
    2. インストールされた codec を両方のユーザーが選択でき、ユーザーの権限レベル (Administrator 、Power User 、User 、Guest など) に関係なく、正常に動作することを確認します。
      注意    codec のインストールとアンインストールには、Administrator または Power User レベルの権限が必要です。
  2. MP3 出力形式
    MP3 エンコーダで唯一サポートされる出力形式は、MP3 ファイルです。その他のファイルや形式が作成されないようにします。エンコードごとに 1 つの MP3 ファイルのみが生成され、すべての出力ファイルが Windows Media Player で再生できる必要があります。
  3. MP3 エンコードのユーザー環境での音質
    エンコードされたファイルは、ビットとサンプル レートに基づいて適切に再生される必要があります。低いビットやサンプル レートでエンコードされたファイルで、明らかな音の歪みが発生しないようにします。

    テスト手順

    ビットとサンプル レートを最高のデフォルト値に設定した、MP3 エンコード オーディオ ファイルを再生します。

    • ビットとサンプル レートを最高のデフォルト値に設定し、曲をエンコードします。
    • エンコード ファイルを再生し、視覚エフェクトが再生されると共に、それが静止画像でないことを確認します。音楽に応じて画像が変化することを確認します。
    • 快適なオーディオを体感できるか確認します。

    ビットとサンプル レートを 2 番目に高いデフォルト値に設定した、MP3 エンコード オーディオ ファイルを再生します。

    • ビットとサンプル レートを 2 番目に高いデフォルト値に設定して、曲をエンコードします。
    • エンコード ファイルを再生し、視覚エフェクトが再生されると共に、それが静止画像でないことを確認します。音楽に応じて画像が変化することを確認します。
    • 快適なオーディオを体感できるか確認します。

    ビットとサンプル レートを 2 番目に低いデフォルト値に設定した、MP3 エンコード オーディオ ファイルを再生します。

    • ビットとサンプル レートを 2 番目に低いデフォルト値に設定して、曲をエンコードします。
    • エンコード ファイルを再生し、視覚エフェクトが再生されると共に、それが静止画像でないことを確認します。音楽に応じて画像が変化することを確認します。
    • 満足のいくオーディオを体感できるか確認します。

    ビットとサンプル レートを最低のデフォルト値に設定した、MP3 エンコード オーディオ ファイルを再生します。

    • ビットとサンプル レートを最低のデフォルト値に設定して、曲をエンコードします。
    • エンコード ファイルを再生し、視覚エフェクトが再生されると共に、それが静止画像でないことを確認します。音楽に応じて画像が変化することを確認します。
    • 妥当なオーディオを体感できるか確認します。
  4. エンコーダのパフォーマンス要件
    MP3 のエンコードはプロセッサへの負荷が大きいので、ユーザーのコマンドと動作に対しては、常にシステム UI が応答する必要があります。

    テスト手順

    ビットとサンプル レートを最高のデフォルト値に設定してエンコードし、他のユーザー動作を実行します。

    1. 電子メールの記述中または文書や文字の記述中に、ユーザーのすべてのキーストロークがタイムリーに表示されるか確認します。文字グループが、円滑に表示されなかったり、「ブラスト」が生じたりしないようにします。
      注意    これは、プロセッサの能力の影響を受けます。ローエンドのプロセッサには応答が遅れる傾向がありますが、ハイエンドのシステムでは適切に動作します。
    2. ユーザーがエンコード操作を中断した場合、直ちに処理が中止されると共に、エンコード ファイルの一部が残らないことを確認します。
    3. エンコード処理中に選択解除されたアイテムが、プロセスがそこに達した時点でエンコードされていないことと、エンコード処理中に一切エラーが発生しないことを確認します。
    4. エンコード処理中に、視覚エフェクトと共に CD を再生した場合、視覚エフェクトに CD の再生時間が正確に表示されることを確認します。
    5. エンコード処理の実行中にユーザーが Windows Media Player for Windows XP を閉じた場合、メモリ内の codec が削除されると共に、エンコード ファイルの一部が残らないか確認します。
    6. エンコード処理の実行中に、エンコーダでメモリ リークが生じないことを確認します。
  5. Windows Media Player でのトランスコードの互換性
    事前にエンコードされた MP3 ファイルの、個人用デバイスと Red Book 規格で記録されたオーディオ CD へのトランスコードと再エンコードが、円滑に動作する必要があります。

    テスト手順

    個人デバイスへのトランスコード

    1. Windows Media Player for Windows XP によって、可能なビットとサンプル レートごとに、MP3 エンコード ファイルを Windows XP 対応個人用デバイスとハンドヘルド コンピュータへ変換および転送できるかを確認します。また、変換と転送を実行した後、このようなデバイスで再生しても、ユーザーにとって困難な問題や質の劣化が発生しないことを確認します。
    2. Windows Media Player for Windows XP によって、MP3 エンコード ファイルを可能なビットとサンプル レートごとに、Red Book CD-Audio 形式の空の CD-R へ変換および転送できるか確認します。また、新たに記録した CD が、Red Book CD-Audio 形式の CD を読み取れるドライブを搭載したコンピュータ、または Red Book Audio 形式の CD を再生できるドライブを搭載したコンシューマ向けステレオで、ユーザーにとって困難な問題や質の劣化を伴わずに、期待どおり再生されることを確認します。
  6. 可変ビットレートによるエンコードと codec のその他の機能
    Windows Media Player for Windows XP は、VBR エンコードなどの機能をユーザーが指定するメカニズムは備えていません。これを可能にするには、codec プロバイダが、codec に合わせてプリファレンスを設定するツールまたはアプリケーションを提供する必要があります。アプリケーションは、ベンダの自由裁量に委ねられていますが、さまざまな設定間の切り替えをわかりやすくしておく必要があります。

    作成されたファイルはすべて、Windows Media Player for Windows XP で再生できる必要があります。

    codec のカスタム設定を使用して作成されたファイルが、エンコードされたビットとサンプル レートに関係なく、Windows Media Player で再生できることを確認します。アプリケーションでは、ユーザーが VBR 設定だけではなく、異なるデフォルト ビット レートも選択できるようにしておくことをお勧めします。

セキュリティの要件

  1. codec にセキュリティ ホールやプライバシー ホールが存在しないこと

    テスト手順

    1. .mp3 オーディオ ファイルのエンコード中に、バッファのオーバーランが生じないことと、ユーザーのシステムにセキュリティ ホールが作成されないことを確認します。
    2. .mp3 オーディオ ファイルのエンコード中に、情報が収集され、エンコード ファイル以外の場所に送信されないことを確認します。
    3. .mp3 オーディオ ファイルのエンコード中に、情報が収集され、再生機能に適したプレーヤー アプリケーション以外の場所に送信されないことを確認します。
  2. codec、インストール コンテンツ、およびパッケージのウイルスをスキャンすること

    テスト手順

    1. セットアップ パッケージに移動する前に、すべてのファイルをスキャンし、ウイルスが含まれていないことを確認する必要があります。
    2. 最終的にインストールされたパッケージをスキャンし、ウイルスが含まれていないことを確認する必要があります。

詳細情報

Windows Media Player 開発の詳細については、Windows Media Player SDK をダウンロードしてください。 Windows Media Player SDK は、 Microsoft Web サイト の Windows Media SDK ページ からダウンロードすることができます。

関連情報 :

  • Microsoft Windows Driver Development Kit のページは、こちらの Microsoft Web サイトを参照してください。
  • Windows Hardware Quality Labs のページは、こちら の Microsoft Web サイトを参照してください。
  • WHQL tests for ACM codec は、こちらの Microsoft Web サイトから入手できます。

 


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