Windows Media Player ActiveX コントロールの互換性および将来のサポート
Jim Travis
New Media Platforms Division
Microsoft Corporation
January 2003
日本語版最終更新日 2003 年 4 月 24 日
対象製品:
Windows Media Player 9 シリーズ
Windows Media Player 6.4 ActiveX コントロール
要約: Windows Media Player 9 シリーズをインストールした後に発生する可能性のある Windows Media Player 6.4 ActiveX コントロールの動作上の問題点と変化について説明します。Windows Media Player 9 シリーズでは、セキュリティとプライバシーに対する強化、および技術改良面に対する強化が行われています。本書では、発生する可能性のある一般的な問題について説明し、Windows Media Player 6.4 から Windows Media Player 9 シリーズにコンテンツを移行する場合に役立つ情報を提供します。
目次
はじめに
コントロールのバージョンの詳細
互換レイヤの詳細
Web ページおよびアプリケーションのテスト
コンテンツおよび再生の問題
Web サイトの一般的な問題
Windows Media Player 9 シリーズの展開
詳細について
はじめに
Windows Media® 9 シリーズは、デジタル メディア ソリューションの開発および展開に使用できる最高品質のエンドツーエンドのプラットフォームを提供します。Windows Media 9 シリーズの主要なコンポーネントである Windows Media Player 9 シリーズを使用すると、インターネット コンテンツ プロバイダ (ICP) は、類のないオーディオとビデオの品質を実現できると同時に、リッチ メディアの体験を提供することができます。プレーヤーに含まれている Windows Media Player 9 シリーズ ActiveX® コントロールにより、ICP は、Windows Media Player 9 シリーズの機能を Web ページで活用することができます。
Windows Media Player 9 シリーズおよび Player コントロールの新機能は次のとおりです。
- フラッシュおよび画像ファイルの再生のサポート
- Windows Media サービス 9 シリーズとの併用によるファースト ストリーミング技術
- 新しいコーデックを使用する機能
- ユーザーのプライバシーとセキュリティの強化
- パフォーマンスの向上
- Software Development Kit (SDK) の新機能
- Player コントロールの埋め込みサポートの強化
- Windows Media Player のカスタマイズの機能
- .NET Framework を使用して作成されたアプリケーションのサポート
これらの新機能を搭載した Windows Media Player 9 シリーズ ActiveX コントロールは、デジタル メディアを含んだ Web ページの開発に最適なソリューションを ICP に提供すると同時に、ユーザーのプライバシーやセキュリティも考慮に入れています。Windows Media Player 9 シリーズのコントロールは、バージョン 7.0 以降の Player コントロールと同じクラス ID を使用するため、7.0 以降のバージョンを使用して作成した Web ページは修正することなく動作します。また、7.0 以降のバージョンを埋め込んだ Web ページは、9 シリーズのコントロールで利用できる新機能を簡単に活用することができます。
Windows Media Player 6.4 ActiveX コントロール (Microsoft ActiveMovie® コントロールのサポートを含む) は、バージョン 7.0 以降の Player コントロールとは異なるクラス ID を使用します。また、完全に異なるオブジェクト モデルも公開しています。バージョン 6.4 のコントロールは、間もなく使用中止になるため、既存の Web ページが 9 シリーズのコントロールの恩恵を受けることができるように、マイクロソフトは 9 シリーズのコントロールを実際に使用するときに Windows Media Player 6.4 のオブジェクト モデルをエミュレートする互換レイヤを開発しました。
バージョン 6.4 の Windows Media Player コントロールは、現在 Microsoft Windows® の一部として配布されていますが、Windows の将来のリリースにはこのコントロールが含まれない可能性があります。このため、Web ページを迅速に修正し、Windows Media Player 9 シリーズを使用する必要があります。「Windows デスクトップ製品のライフサイクル ガイドライン」の詳細については、「Windows Operating System Components」を参照してください。Web ページを修正して Windows Media Player 9 を使用する方法の詳細については、「Windows Media Player 9 シリーズ Software Development Kit (SDK)」の「Object Model Migration Guide」の節を参照してください。
バージョン 6.4 の Player コントロールを使用して作成されたほとんどの Web ページは、互換レイヤを導入すると正常に動作します。その理由は、デジタル メディア コンテンツの読み込みや再生などのコントロールの主要な機能が 2 つのバージョン間で直接マッピングされるからです。ただし、一部の Web ページ (および Web ブラウザ コントロールを含む Player コントロールのアプリケーション) では、互換レイヤの使用時に動作上の違いが表れる場合があります。この記事では、バージョン 6.4 のコントロール用に設計された Web ページで 9 シリーズのコントロールを使用した場合に発生する可能性のある一般的なシナリオについて説明し、コードに対して実行できる修正を提案し、新しいコントロールを活用するためのコンテンツ移行の戦略を展開する場合に役立つ情報を提供します。
コントロールのバージョンの詳細
次の表は、デジタル メディアの再生に関連するオブジェクト、そのクラス ID、および Windows Media Player 9 シリーズのコントロールでの利用可否を一覧表示しています。
| オブジェクト |
クラス ID |
9 シリーズでの利用可否 |
| NSPlay |
2179C5D3-EBFF-11cf-B6FD-00AA00B4E220 |
利用不可 |
| ActiveMovie |
05589FA1-C356-11CE-BF01-00AA0055595A |
可。ただし一部の機能は制限されているか、サポートされていません。 |
| Windows Media Player 6.4 |
22D6F312-B0F6-11D0-94AB-0080C74C7E95 |
可。ただし一部の機能は制限されているか、サポートされていません。 |
| Windows Media Player 7.0 |
6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6 |
可 |
| Windows Media Player 7.1 |
6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6 |
可 |
| Windows Media Player for Windows XP |
6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6 |
可 |
| Windows Media Player 9 シリーズ |
6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6 |
可 |
互換レイヤの詳細
Windows Media Player 9 シリーズをインストールしたコンピュータで、Windows Media Player バージョン 6.4 のコントロールのクラス ID を使用して設計された Web ページ (および一部の Windows アプリケーション) を表示すると、バージョン 6.4 のコントロールではなく、9 シリーズのコントロールと互換レイヤが呼び出されます。次に、互換レイヤは 6.4 のオブジェクト モデルの最も一般的なメソッド、プロパティ、およびイベントを 9 シリーズのオブジェクト モデルのメソッド、プロパティ、およびイベントに自動的に変換します。たとえば、バージョン 6.4 のコントロールを使用している Web ページは、次の Microsoft JScript® コードを使用してビデオ ファイルを再生することができます (AutoStart が true に設定されていることが前提)。
Player6.Open("mms://www.proseware.com/intro.wmv");
互換レイヤは、代わりに 9 シリーズのオブジェクト モデルの URL プロパティを使用するようにこのメソッドを変換するので、次のコードと同じ結果が得られます。
Player9.URL = "mms://www.proseware.com/intro.wmv";
この場合、バージョン 6.4 の呼び出しは、9 シリーズの呼び出しに直接マッピングされるため、動作は変化しません (新しいユーザー インターフェイスを除く)。
また、バージョン 6.4 のコントロールを使用している Web ページが、FileName プロパティを使用することで、ビデオ ファイルを再生することもできます。
Player6.FileName = "mms://www.proseware.com/intro.wmv";
この場合にも、互換レイヤは 9 シリーズのオブジェクト モデルの URL プロパティを使用するための呼び出しを変換します。ただし、バージョン 6.4 の FileName プロパティは、同期操作としてファイルを開きますが、9 シリーズの URL プロパティは非同期です。この違いが動作の違いとして表れるかどうかは、隣接するスクリプト コードの記述内容によります。スクリプト コードがファイルを再生するだけであれば、動作は変化しません。後続のスクリプト コードがこのコードの実行前にビデオ ファイルを開くように要求し、ファイルを開くのに時間がかかった場合、このコードは失敗する可能性があります。
Web ページおよびアプリケーションのテスト
Web ページまたはアプリケーションをバージョン 6.4 のコントロールを使用して設計した場合、Windows Media Player 9 シリーズをインストールしたコンピュータで Web ページとアプリケーションをテストし、コードの修正が必要かどうかを確認する必要があります。一般に、互換性の問題に関してコードを調べる場合、次の 3 つのカテゴリについて考慮する必要があります。
- Player コントロールの動作上の一般的な違い。
- 9 シリーズの機能にマッピングしても動作の違いが生じる可能性のあるバージョン 6.4 のオブジェクト モデルの機能。この機能には、コードの変更が必要となる場合があります。
- Windows Media Player 9 シリーズ をインストールするとサポートされないバージョン 6.4 の機能。
動作上の一般的な違い
この節では、Windows Media Player 9 シリーズのインストール後に発生する可能性のあるバージョン 6.4 の Player コントロールの動作上の一般的な違いについて説明します。
ユーザー インターフェイスの違い
互換レイヤは、バージョン 6.4 の Player の外観と整合性のある新しいユーザー インターフェイスを採用しています。ただし、[クローズド キャプション] 表示パネルまたは [Go To] バーは含まれていません。新しいユーザー インターフェイスでは、Web ページのレイアウトに違いが生じる場合があり、サイズ変更の動作が異なる場合もあります。Web ページをテストして、レイアウトに一般的な違いが生じるかどうかを確認し、次にさまざまな寸法でビデオ コンテンツを再生してページの外観に影響するかどうかを確認する必要があります。
一部の Windows アプリケーションによる互換レイヤの呼び出し
ほとんどの Windows アプリケーションは、互換レイヤを使用せずに、バージョン 6.4 のコントロールを使用します。ただし、特定のアプリケーションは互換レイヤを呼び出すように記述されている場合があります。アプリケーションをテストして、この問題が発生するかどうかを確認し、予期せぬ動作を監視する必要があります。アプリケーションが互換レイヤを呼び出す場合、次の 3 つのオプションがあります。
- アプリケーションを Windows Media Player 9 シリーズのコントロールに移行する。マイクロソフトではこのオプションを推奨しています。このオプションにより、エンド ユーザーのセキュリティが強化されてプライバシーが守られる上に、強化された技術を活用できるからです。
- 互換レイヤを使わないようにアプリケーションを登録する。レジストリ キーを使用すると、アプリケーションを登録することができます。アプリケーションを登録すると、互換レイヤは呼び出されなくなります。このオプションを選択した場合、そのアプリケーションは 9 シリーズのコントロールの強化されたプライバシー、セキュリティ、および技術を活用することができないこと、アプリケーションの登録はいつでも取り消すことができること、およびマイクロソフトはこれらのレジストリ設定の保持に責任を持たないことを認識しておく必要があります。互換レイヤを使わないで登録する方法の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の「Windows Media Player 9 Series Compatibility Mode Bypass List」というタイトルの記事を参照してください。
- 何もしない。このオプションを選択した場合、Windows Media Player 9 シリーズのインストール後に問題が発生する可能性があることを認識しておく必要があります。
修正が必要となる可能性のある Windows Media メタファイル
Windows Media Player 9 シリーズは、セキュリティ機能が強化されたため、一部の ASX ファイルの修正が必要な場合があります。バージョン 6.4 のコントロールでは、ASX ファイルの構造、パラメータの使用状況、構文の検証および確認はほとんど実行されていませんでした。9 シリーズのコントロールは、ASX ファイルの検証および確認をより厳密に実行します。このため、バージョン 6.4 のコントロールで動作していた ASX ファイルを 9 シリーズのコントロールで動作させるためには、修正を必要とする場合があります。
互換レイヤを使用すると、BANNER と LOGO 要素は ASX ファイルではサポートされなくなります。これらの要素は、9 シリーズのコントロールを使用するとサポートされます。Web ページでこれらの要素が必要な場合は、9 シリーズのコントロールを使用するようにしてください。
より厳しく制限された URL とファイル名のサポート
セキュリティ上の理由のため、Windows Media Player 9 シリーズは、URL (Uniform Resource Locator) およびファイル名を表す文字列の解析時に、厳格なルール セットを適用します。現時点では通常プレーヤーは、RFC 2396 準拠の URLをサポートしています。詳細については、インターネット技術標準化委員会(IETF: Internet Engineering Task Force) の Web サイトの「Network Working Group Request for Comments: 2396」の文書を参照してください。
より厳しく制限された相対ファイル パスの使用
相対ファイル パス (「..\myVideo.wmv」など) を使用してユーザーのコンピュータ上で親ディレクトリのファイルをスキャンする方法は、現在許可されていません。ただし、この使用法は Web ベースのファイル パスについては許可されています。子フォルダのスキャンは、常に許可されています (「.\videos\myVideo.wmv」など)。
ユーザー設定によって異なる一部の動作
プレーヤーのメニュー システムでユーザーが決定した設定により、コントロールの動作に影響が生じる場合があります。たとえば、[表示] メニューの [ビデオ サイズ] の設定を変更すると、Web ページでのサイズ変更の動作にも影響します。
パラメータとプロパティのサイズ制限
セキュリティ上の理由のため、非常に長い文字列は、URL などのパラメータやプロパティの値として使用できない場合があります。まれに、この問題によって Web ページでエラーが発生する場合があります。この問題が発生した場合、文字列の長さを短くする必要があります。
カスタム プロトコル ハンドラの動作不良
コンテンツにカスタム プロトコルを使用する場合、それらのカスタム プロトコルの登録が必要な場合があります。カスタム プロトコルの登録の詳細については、「Windows Media Player 9 シリーズ SDK」を参照してください。
オブジェクト モデルにおける動作の違い
一部のインスタンスにおける動作の違いが、Web ページに影響を及ぼす場合があります。この節では、これらのいくつかのインスタンスについて説明します。
AutoSize プロパティ
AutoSize プロパティは、コントロールの幅または高さの値を指定すると無視されます。自動サイズ変更の動作が必要な場合は、幅または高さの値を指定しないようにします。
BaseURL プロパティ
BaseURL プロパティは、相対パスをサポートしなくなりました。絶対パスを使用するように、このプロパティの値を変更する必要があります。
Buffering イベント
互換レイヤは、ローカル コンテンツの Buffering イベントを生成しません。アプリケーションがユーザーのコンピュータ上のコンテンツを再生する場合は、コードを修正し、OpenStateChange または PlayStateChange などの別のイベントを使用する必要があります。
ClientID プロパティ
ユーザーのプライバシーを確実にするため、ClientID は各ユーザーごとに一意の識別子を取得しなくなりました。ClientID が取得する値にコードが依存しないようにする必要があります。
DisplaySize プロパティ
互換レイヤを使用すると、DisplaySize 用の限定された値セットがサポートされます。これらの値は、0 (既定サイズ)、3 (全画面表示)、および 4 (サイズに適合) です。コードが他の値に依存しないようにする必要があります。
FileName プロパティ
バージョン 6.4 のコントロールの使用時に FileName の値を指定すると、同期操作としてファイルが開きました。9 シリーズのオブジェクト モデルでは、ファイルを開く操作は常に非同期です。この新しい動作によって発生する可能性のある問題を修正するため、Player.OpenStateChange イベントのようなイベントを処理して、ファイルが特殊な状態にあるかどうかを判断することができます。
SAMIFileName プロパティ
バージョン 6.4 のコントロールは、コントロールを含んだ Web ページのパスを使用して、SAMI ファイルへの完全パスを含まない SAMIFileName の値を解決します。互換レイヤを使用すると、これらの相対パス名はデジタル メディア コンテンツのパスを使用して解決されます。コードが SAMI ファイルへの完全パスを指定せずに SAMIFileName を指定した場合、コードを修正して完全パスを指定する必要があります。別の方法としては、デジタル メディア ファイルと同じ場所に SAMI ファイルを移動します。
サポートされないバージョン 6.4 の機能
9 シリーズのコントロールがサポートしないバージョン 6.4 のコントロールの一部の機能は、Windows Media Player 9 シリーズのコントロールに含まれている同等の機能に置き換えることができます。この節では、バージョン 6.4 のこれらの機能を挙げて、9 シリーズの同等の機能についての一般情報を提供します。
AboutBox メソッド
9 シリーズのコントロールの versionInfo プロパティを使用すると、この情報を取得してユーザーに表示することができます。
ClickToPlay プロパティ
バージョン 6.4 または 9 シリーズのいずれを使用する場合でも、マウス イベント ハンドラを使用してプレーヤーを起動または停止することで ClickToPlay の動作を模倣することができます。
DVD オブジェクト
DVD の再生を提供する必要がある場合、Web ページまたはアプリケーションを更新して DVD を完全にサポートする 9 シリーズを使用する必要があります。
ShowCaptioning プロパティ
バージョン 6.4 のコントロールのユーザー インターフェイスには、クローズド キャプションを表示するための領域が含まれていました。9 シリーズのコントロールには、同等の表示領域は含まれておらず、代わりに ClosedCaption.captioningID プロパティを使用して指定した HTML 要素にクローズド キャプションを提供するオブジェクト モデルを使用します。互換レイヤを使用する場合、コードはこの動作をエミュレートする必要があります。この動作をエミュレートするには、スクリプト コマンド タイプ「CAPTION」の ScriptCommand イベントを処理します。互換レイヤによって、sParam パラメータにキャプション テキストが提供されます。このテキストは、選択した HTML 要素を使用して表示することができます。
Windows Media Player 9 シリーズ SDK には、ClosedCaption オブジェクトの使用法を示す Web ページのサンプルが収録されています。
ShowGotoBar プロパティ
バージョン 6.4 の [Go To] バーには、現在のデジタル メディア ファイルに含まれるマーカーの一覧が表示されます。9 シリーズの Player コントロールには、同等の機能はありません。互換レイヤを使用すると、MarkerCount プロパティを GetMarkerName および GetMarkerTime メソッドとともに使用して独自のマーカー一覧を作成することにより、[Go To] バーの動作を模倣することができます。
Windows Media Player 9 シリーズ SDK には、マーカーの使用法を示す Web ページのサンプルが収録されています。
TransparentAtStart プロパティ
9 シリーズのオブジェクト モデルの Player.uiMode プロパティに「invisible」という値を設定して使用すると、この動作を模倣することができます。コードは、次の基本的な手順に従います。
- Player コントロールに合わせて Web ページの背景画像の位置を指定します。
- Player.uiMode プロパティを「invisible」に設定します。
- スクリプトで PlayStateChange イベントを処理します。イベント ハンドラで playState プロパティをテストし、現在の状態を確認します。
- 再生状態が 3 (再生) である場合、uiMode の値を希望の設定に変更します。
使用できない機能
バージョン 6.4 の Windows Media Player の次のプロパティおよびメソッドは、互換レイヤを使用するとサポートされません。また、Windows Media Player 9 シリーズに同等の機能はありません。次のプロパティを使用するコードを記述しないようにしてください。
- AnimationAtStart
- CanPreview
- CodecCount
- ConnectionSpeed
- CursorType
- DisplayBackColor
- DisplayForeColor
- PreviewMode
- StreamCount
- VideoBorder3D
- VideoBorderColor
- VideoBorderWidth
次のメソッドを使用するコードを記述しないようにしてください。
- GetCodecDescription
- GetCodecInstalled
- GetCodecURL
- GetStream
- IsSoundCardEnabled
- StreamSelect
コンテンツおよび再生の問題
互換レイヤが呼び出されているときに、Web ページまたはアプリケーションが特定のコンテンツを再生しようとすると、動作上の違いが生じる場合があります。この節では、これらのいくつかの違いについて概説します。
サポートされているコーデック
特定のファイルの再生時に動作の違いが生じる場合、9 シリーズのプレーヤーがコンテンツのコーデックをサポートしているかどうかを確認します。次の一覧は、サポートされているコーデックです。
- Sipro ACELP.net
- MPEG Layer-3
- Microsoft MPEG-4 v3
- Microsoft ISO MPEG-4 Video v1
- Windows Media Screen codec v7
- Windows Media Video 9 Screen
- Windows Media Web Stream
- Windows Media Audio 9 Lossless
- Windows Media Audio v2
- Windows Media Audio v7
- Windows Media Audio v8
- Windows Media Audio 9 Professional
- Windows Media Audio 9 Voice
- Windows Media Video v7
- Windows Media Video v8
- Windows Media Video 9
- Windows Media Video 9 Image
サポートされていないフィルタおよびコーデック
Windows Media Player 6.4 でサポートされていた Microsoft DirectShow® のレンダリングとソース フィルタの中には、Windows Media Player 9 シリーズをインストールするとサポートされないものがあります。9 シリーズの Player をインストールした後にコンテンツが再生されない場合、次の手順のいずれかを実行すれば、コンテンツの再生が可能になります。
- Windows Media Format SDK を使用するユーザー設定のソース フィルタを作成し、コンテンツを展開します。
- コーデック用の DMO (DirectX Media Object: DirectX メディア オブジェクト) を作成します。
- Windows Media Player のレンダリング プラグインを作成し、コンテンツまたは DSP (digital signal processing: デジタル信号処理) のプラグインをレンダリングして、コンテンツをプレーヤーがサポートする形式に変換します。
- サポートされなくなったコーデックとコンテンツは、VivoActive H.723 と H.623 のコーデック、および VivoActive Producer で作成されたコンテンツです。コンテンツが VivoActive Producer で作成されている場合は、Microsoft Producer for PowerPoint 2002 を使用してコンテンツを再作成する必要があります。
ビデオ ミキシング レンダラ
Windows Media Player 9 シリーズは、既定では DirectShow ビデオ ミキシング レンダラ (VMR) を使用します。VMR を動作させるには、ユーザーのコンピュータのディスプレイ ドライバが VMR をサポートする必要があります。ディスプレイ ドライバが VMR をサポートしていないと、ビデオ再生の問題が発生するか、ビデオがまったく再生されない場合があります。これを改善するには、ディスプレイ ドライバを最新バージョンに更新します。別の方法としては、ビデオ アクセラレータをオフにします。ビデオ アクセラレータをオフにするには、Windows Media Player の [ツール] メニュー、[オプション]、[パフォーマンス] タブを順に選択し、[ビデオ アクセラレータ] スライダを [なし] まで移動します。Windows Media Player で VMR をオフにすると、再生パフォーマンスが低減したり、縦横比の維持に関する問題が発生したりする場合があります。
スクリプト コマンドでのコードの実行
セキュリティ上の理由のため、Windows Media Player 9 シリーズでは、URL または URL タイプのスクリプト コマンド (javascript:) 内でのスクリプト コードは許可されていません。スクリプト コマンドを受け取ったときに、アプリケーションがコードの実行に依存する場合は、URL からのコードを実行しないようにしてください。代わりに、Web ページまたは JScript ファイルのスクリプト コードを実行するユーザー設定のスクリプト コマンド タイプを作成してください。
Web サイトの一般的な問題
この節では、Windows Media Player 9 シリーズのコントロールによって Web サイトに発生する可能性のあるいくつかの一般的な問題について説明します。
マニュアルに記載されていない機能の使用
Web ページが、マニュアルに記載されていないバージョン 6.4 コントロールの動作や機能に依存している場合、互換レイヤで動作するようにコードの修正が必要な場合があります。Web ページをテストし、予期せぬ動作が発生するかどうかを確認してください。
検出コード
Windows Media Player のバージョンを求めるコードが含まれている場合、コードを更新して新しいバージョン番号を処理できるようにしなければなりません。Windows Media Player 9 シリーズ (および互換レイヤ) のバージョン番号は、「9.0.0.YYYY」という形式になります。ここで YYYY は、ビルド番号を表します。
Windows Media Player 9 シリーズ Software Development Kit (SDK) には、Windows Media Player のバージョンを求める方法を示したサンプルが収録されています。
ユーザーエージェント文字列識別子
ユーザーエージェント文字列識別子は、Windows Media Player 9 シリーズ用に変更されています。Web ページがこの値を使用する場合、コードを更新して新しい値をサポートする必要があります。新しい値は、「Windows Media Player/9.0.0.2899(WMPDXM)」です。
HTML+TIME/SMIL
HTML+TIME/SMIL の使用は、Windows Media Player 9 シリーズをインストールするとサポートされません。Windows Media Player コントロールのクラス ID を指定しない SMIL/HTML+TIME の Web ページは影響されません。
Windows Media Player 9 シリーズの展開
この節では、最新のプレーヤーを使用するためにコンテンツを移行する場合の留意点についていくつか説明します。
コンテンツの種類
Windows Media 9 シリーズで作成されたコンテンツは、Windows Media Player 7.0 以降で動作します。また、Windows Media Audio 9 コーデックは、Windows Media Player 6.4 for Mac および Windows Media Player 7 for Mac で動作します。5.1 サラウンド サウンドをサポートする Windows Media Audio 9 Professional コーデックには、Windows Media Player 9 シリーズが必要です。
サポートされるオペレーティング システム
Windows Media Player 9 シリーズは、次の Microsoft オペーレーティング システムでサポートされています。
- Windows 98 Second Edition
- Windows Millennium Edition
- Windows 2000
- Windows XP
Windows Media Player のバージョン
さまざまなバージョンの Windows Media Player が使用されているため、複数バージョンのサポートを続行したい場合があります。Windows Media Player 9 シリーズ Software Development Kit (SDK) には、ユーザーが所有するプレーヤー (および Web ブラウザ) のバージョンを検出して、ユーザーに最適な Web ページを表示する方法を示したサンプルが収録されています。この対処法を選択すると、あらゆるユーザーに最適な結果をもたらすと同時に、コンテンツを最新プラットフォームに移行できるという利点を得ることができます。
サポートされる Web ブラウザ
Windows Media Player 9 シリーズは、次の Web ブラウザでサポートされています。
- Microsoft Internet Explorer 5.1 以降
- Netscape Navigator 4.7、6.2、および 7.0。Navigator のバージョン 6.2 および 7.0 には、Java 2 Runtime Engine (J2RE) バージョン 1.3.x も必要です。
詳細について
Windows Media Player 9 シリーズの詳細については、Windows Media Player 9 シリーズのヘルプを参照してください。Windows Media Player 9 シリーズは、Windows Media のページからダウンロードできます。
Windows Media Player 9 シリーズ ActiveX コントロールの詳細については、Windows Media Player 9 シリーズ SDK を参照してください。Windows Media Player 9 シリーズ SDK は、Windows Media のコンテンツの作成のページからダウンロードすることができます。
関連文書:
法律上の通知
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