Kevin Larkin
Jim Travis
New Media Platforms Division
Microsoft Corporation
January 2003
日本語版最終更新日 2003 年 4 月 24 日
対象製品
Microsoft® Windows Media® Player 9 シリーズ
要約: Windows Media Player 9 シリーズには、HTMLView という新しい機能が含まれています。ここでは、HTMLView の使用方法、HTMLView コンテンツの作成方法、および HTMLView 機能を使用するときに生じるおそれのある問題の解決方法について説明します。
目次
はじめに
HTMLView を使用する利点
HTMLView プレゼンテーションの作成
Web ページの問題
再生機能のコントロール
互換性の問題
詳細について
はじめに
Microsoft® Windows Media® Player 9 シリーズの HTMLView 機能を使用すると、インターネット コンテンツ プロバイダ (ISP) は、プレーヤーのプレイ ビュー機能を使用して、デジタル メディア コンテンツの再生中に、Web ベースのコンテンツを表示できるようになります。従来、ICP は別の Web ブラウザ ウィンドウ (「ポップアップ広告」という) で広告を表示するか、カスタマイズしたデジタル メディア プレーヤーを Web ページに追加する必要がありました。HTMLView を使うと、ICP はこれまでと同様、古いバージョンの Windows Media Player でデジタル メディア コンテンツを再生しながら、Windows Media Player 9 シリーズ用に特別に作成された個人専用に統合された機能を提供できます。
この記事では、HTMLView の使用方法、HTMLView コンテンツの作成方法、および HTMLView 機能を使用するときに生じるおそれのある問題点の解決方法について説明します。
HTMLView を使用する利点
Windows Media Player 9 シリーズの HTMLView 機能により、ユーザーは Web ベースの統合化環境を容易に体験することができ、慣れ親しんだ Web の外観を使用してデジタル メディア コンテンツを再生できます。Web ベースのコンテンツを Windows Media Player の UI (ユーザー インターフェイス) 内のデジタル メディア コンテンツと組み合わせると、別々に要素を表示する場合よりも大きな効果をユーザーにもたらすことができます。魅力のある関連情報によってデジタル メディア コンテンツの品質が向上すると同時に、Web ページで関連コンテンツへのリンクを提供できるので、新しい販売機会を創出することができます。
次の画像は HTMLView 機能を使用して、デジタル ビデオ コンテンツを関連コンテンツと購買機会へのリンクに結合する Web ベースのコンテンツを表示しています。

図 1. Windows Media Player 9 シリーズの HTMLView の例 (サムネールをクリックすると画像が拡大されます)
HTMLView によるユーザーエクスペリエンスの向上
ユーザーは、デジタル メディア コンテンツで提供される情報へのアクセスを望み、また楽しんでいますが、果てしなく続くと思われるようなポップアップ広告の処理は望んでいません。ポップアップのブラウザ ウィンドウを使用して Web 上に広告を表示することは、きわめて一般的になっているため、これらのウィンドウを開かないようにするソフトウェアが作成されています。ただし、このソフトウェアにより、正当な Web ページも表示されなくなるという望ましくない結果を生じる場合があり、またデジタル メディアの全体が表示されなくなる場合もあります。
HTMLView 機能を使用すると、ユーザーはポップアップ ウィンドウを処理する必要がなくなります。別のブラウザ ウィンドウを開いて追加情報をユーザーに提供する必要がある代わりに、プレーヤーはユーザーが望むオーディオやビデオのコンテンツを再生しながら、Windows Media Player UI のプレイ ビュー機能で、ユーザー設定の Web ベース コンテンツを表示できます。ユーザーは Windows Media Player コントロールを使用して再生をコントロールできます。コンテンツはフル モードのプレーヤーで再生されるので、ポップアップ広告を防止するよう設計されたソフトウェアが、コンテンツを楽しむユーザーを妨げることはありません。
簡単に作成できる HTMLView コンテンツ
この機能の名前が示すように、HTML (ハイパーテキスト マークアップ言語) を使用することにより、Windows Media Player 9 シリーズの HTMLView 機能を使用して表示される Web ベースのコンテンツを作成できます。つまり、すでに Web 用のコンテンツを作成していれば、新しいプログラミング言語を習得しなくても HTMLView 機能を用いてリッチなコンテンツを簡単に作成できるということになります。すでに Windows Media Player ActiveX® コントロールが埋め込み Web ページの場合、特別なパラメータを使用して Windows Media メタファイル (.asx ファイル) からこれらの Web ページを示すだけで、プレーヤーの UI にこれらのページを表示することができます。
Windows Media Player 9 シリーズは、Microsoft Internet Explorer の埋め込みインスタンスを使用して HTMLView コンテンツを表示します。つまり、Web ページを作成するときに、さまざまなインターネット ブラウザ、複数のスクリプト モデル、またはさまざまなスクリプト言語を考慮する必要がないということです。ユーザーが既定のブラウザとして Internet Explorer を使用しない場合でも、Web ページは正しくプレーヤーに表示されます。
Windows Media Player 以外のプログラムは、.asx ファイルを開くための既定のプログラムとしてプログラム自体を登録できます。Windows Media Player 9 シリーズのオブジェクト モデルには、新しいメソッドである openPlayer が含まれています。このメソッドにより、再生したいコンテンツ用の URL (Uniform Resource Locator) を指定できるようになります。openPlayer メソッドを使用すると、Windows Media Player 9 シリーズは常にフル モードで開かれ、指定されたコンテンツを再生します。このメソッドを使用すると、.asx ファイル タイプの関連付けを占有している他のアプリケーションではなく、Windows Media Player で HTMLView コンテンツを表示することができます。
HTMLView プレゼンテーションの作成
基本の HTMLView プレゼンテーションを作成するには、少なくとも次の 3 つの要素が必要です。
- デジタル メディア コンテンツ。これは Windows Media Player が再生する 1 つ以上のオーディオまたはビデオのファイルです。
- Web ページ。これはプレーヤー UI の プレイ ビュー 機能に表示される Web ベースのコンテンツです。
- Windows Media メタファイル。これは、デジタル メディア コンテンツと Web ページを結合するように Windows Media Player に指示するメタファイルの再生リストです。
.asx ファイルは、ファイル ストリームとそのプレゼンテーションに関する情報を提供するテキスト ファイルです。.asx ファイルは、XML (拡張マークアップ言語) 構文に基づいてさまざまな要素を含むことができ、それぞれは、関連付けられた属性を持つタグによって識別されます。PARAM 要素は、メタファイルの再生リスト内の特定のエントリまたはメタファイル全体のいずれかに、ユーザー設定パラメータを関連付ける方法を提供します。利用可能なあらかじめ定義されたパラメータ名の 1 つが「HTMLView」です。これは URL 値によって指定された Web ページを Windows Media Player に表示するパラメータです。
次のコード例は、1 つのデジタル メディア ファイルと 1 つの Web ページを結合する .asx ファイルを示しています。
<ASX version="3.0">
<PARAM name="HTMLView" value="http://www.proseware.com/htmlview.htm"/>
<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content1.wma"/>
</ENTRY>
</ASX>
この例では、Windows Media Player 9 シリーズが .asx ファイルを開くと、「content1.wma」という名前のファイルからオーディオを再生し、フル モードのプレーヤーのプレイ ビュー機能に「htmlview.htm」という名前の Web ページを開きます。ユーザーは Windows Media Player コントロールを使用してオーディオ コンテンツを一時停止、検索、および停止できます。
次のコード例が示すように、PARAM 要素を各エントリに関連付けることにより、各コンテンツごとに表示される Web ページを簡単に変更できます。
<ASX version="3.0">
<ENTRY>
<PARAM name="HTMLView"
value="http://www.proseware.com/htmlview1.htm"/>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content1.wma"/>
</ENTRY>
<ENTRY>
<PARAM name="HTMLView"
value="http://www.proseware.com/htmlview2.htm"/>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content2.wma"/>
</ENTRY>
</ASX>
この例では、Windows Media Player 9 シリーズは、デジタル オーディオ ファイル「content1.wma」を再生しながら、最初に Web ページ「htmlview1.htm」を表示します。プレーヤーが再生リストの次のエントリ「content2.wma」を開くと、プレイ ビューに表示される Web ページは「htmlview2.htm」に変わります。このように、各デジタル メディア コンテンツごとに、ユーザーに表示される Web ページを指定できます。
埋め込み Windows Media Player コントロールの追加
Windows Media Player の埋め込みインスタンスを HTMLView プレゼンテーションに追加するのには、2 つの理由があります。まず、ビデオ コンテンツを表示したい場合に、Windows Media Player ActiveX コントロールを使用する必要があります。次に、HTMLView Web ページ内からプレーヤーのオブジェクト モデルの機能を利用したい場合に、Player コントロールがこれを実行するためのインスタンスを使用する必要があります。
Player コントロールを使用して HTMLView コンテンツでビデオを表示
通常、Windows Media Player はプレイ ビュー機能のビデオと視覚エフェクトのペインを使用してビデオを表示します。HTMLView はこの領域を使用して Web ページを表示するので、プレーヤーでビデオを再生したい場合、追加のビデオ表示領域を設ける必要があります。これは、Windows Media Player ActiveX コントロールを使用して簡単に行うことができます。
ビデオを表示する Player コントロールを使用するには、OBJECT タグを使用して HTMLView Web ページにコントロールを埋め込みます。これは、ビデオを表示したい Web ページに Player コントロールを埋め込むのに使用する技法と同じものです。次のコード例は、Internet Explorer に Player コントロールを埋め込むための基本構文を示しています。
<OBJECT id = "Player"
CLASSID = "CLSID:6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6">
<PARAM Name = "autoStart" Value = "true">
<PARAM Name = "uiMode" Value = "none">
</OBJECT>
autoStart パラメータは、新しい URL が指定されたときに必ず、自動的にコンテンツを再生できるようにするものです。uiMode 用に指定するこの値は、ユーザーに任されていますが、HTMLView プレゼンテーション用にコンテンツを作成するときには通常「none」を指定することをお勧めします。この方法で Player コントロールを埋め込んでビデオを表示すると、ユーザーはフル モードの Player コントロールを使用して再生をコントロールできるので、Web ページに追加の転送コントロールを用意する必要はありません。通常、転送コントロールに割り当てるスペースを使用して、より多くのテキスト、グラフィックス、または他のコンテンツへのリンクを表示できます。
HTMLView プレゼンテーションで表示するために設計された Web ページに Player コントロールを埋め込むときは、URL パラメータを指定しないでください。代わりに、コンテンツを開く .asx ファイル内にデジタル メディア ファイルを指定してください。
HTMLView Web ページ内にビデオ表示の領域を設けているので、ビデオを配置する場所および希望の表示領域の大きさを決定できます。たとえば、HTML の DIV 要素内にプレーヤーのオブジェクトを含め、次に DIV の位置を指定することで Web ページ上のビデオ表示の位置を決定できます。また、OBJECT 要素の高さと幅の属性値を指定してビデオの表示サイズを変更できます。スクリプト コードを使用してこれらの値を指定することもできます。
プレーヤーのオブジェクト モデルの使用
Windows Media Player 9 シリーズのオブジェクト モデルは、HTMLView Web ページで使用できるプロパティ、メソッド、およびイベントを公開します。HTMLView Web ページに Windows Media Player 9 シリーズ ActiveX コントロールを埋め込むと、プレーヤーのオブジェクト モデルに自動的にアクセスできます。さまざまな埋め込み Player コントロールの使用方法を示すサンプルなど、Windows Media Player 9 シリーズのオブジェクト モデルの詳細については、Windows Media Player 9 シリーズ Software Development Kit (SDK) をダウンロードしてインストールしてください。
HTMLView Web ページに Player コントロールを埋め込む場合、プレーヤーのオブジェクト モデルを使用して、再生するデジタル メディア ファイルを指定しないでください。たとえば、スクリプト コードを使用して、埋め込みコントロールの URL プロパティの値を指定する場合、デジタル メディア ファイルを再生すると、HTMLView Web ページはプレイ ビュー機能からアンロードされます。アンロードされないようにするには、スクリプトを使用して HTMLView Web ページからデジタル メディア コンテンツを開く必要があるときは必ず、HTMLView パラメータを含んだ .asx ファイルを開いてください。
HTMLView コンテンツを開くことのできる Windows Media Player 9 シリーズ
現時点では、Windows Media Player 9 シリーズが、.asx ファイル内の HTMLView パラメータをサポートする唯一のプレーヤーです。したがって、Windows Media Player 9 シリーズで HTMLView コンテンツを再生できるようにする手段を講じる必要があります。再生できるようにするには、最初に Windows Media Player 9 シリーズがユーザーのコンピュータにインストールされているかどうかを確認する必要があります。Windows Media Player 9 シリーズ SDK には、いろいろな Web ブラウザ内でさまざまなバージョンの Windows Media Player を検出する方法を示す総合的なサンプルが含まれています。検出サンプルの詳細な分析はこの記事の範囲を超えていますが、基本的な手順を実行すれば、ユーザーのコンピュータが動作しているプレーヤーのバージョンを知ることができます。
最も簡単な形式で、Windows Media Player 9 シリーズを検出するには、HTMLView コンテンツにリンクする Web ページに Player コントロールを埋め込んで、Player.versionInfo プロパティによって取得した値を検査することが必要となります。Windows Media Player 9 シリーズをユーザーがインストールしたことを確認すれば、Player.openPlayer メソッドを使用してフル モードのプレーヤーでコンテンツを開くことができます。openPlayer メソッドにより、スキン モードやミニ プレーヤー モード、あるいは別のプレーヤー (.asx ファイル名の拡張子を持つファイルの既定プログラムとして登録したもの) ではなく、フル モードのプレーヤーのプレイ ビュー機能でコンテンツを最初に表示するようにできますが、HTMLView をサポートしていません。ただし、いったんコンテンツが表示されると、ユーザーは Windows Media Player を完全にコントロールでき、プレイ ビュー以外の機能を表示したりスキン モードへ切り替えたり、あるいはプレーヤーを終了を選択することもできます。
次のコード例は、Internet Explorer 用の Web ページを作成しています。この Web ページは、Windows Media Player 9 シリーズをインストールしたときに、フル モードのプレーヤーで表示される HTMLView Web ページを指定した .asx ファイルを開きます。
<HTML>
<BODY>
<!-- This code embeds the Player object in invisible mode. -->
<OBJECT id = "Player"
CLASSID = "CLSID:6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6" height = 0
width = 0>
<PARAM Name = "AutoStart" Value = "True">
<PARAM Name = "uiMode" Value = "invisible">
</OBJECT>
<!-- Create a button to open the content. -->
<INPUT Type = "Button" ID = "btnPlay" Value = "Play ASX" onClick =
"PlayASX();"/>
<SCRIPT Language = "JScript">
// This function tests the Player version. If it is Windows Media
// Player 9 Series, the script opens the .asx file in the full-mode
// Player. Otherwise, the script makes the embedded control visible to
// the user and opens the .asx file in the Web page.
function PlayASX()
{
if(parseInt(Player.versionInfo) >= 9)
{
// Open the full-mode Player to show HTMLView.
Player.openPlayer("http://www.proseware.com/MyHTMLView.asx");
}
else
{
// Open the .asx file in the embedded Player.
Player.uiMode = "full";
Player.height = 200;
Player.width = 200;
Player.URL = "http://www.proseware.com/MyHTMLView.asx";
}
}
</SCRIPT>
</BODY>
</HTML>
この例のコードは、uiMode プロパティを「invisible」に設定し、プレーヤーの高さと幅の属性をゼロに設定した Player コントロールを埋め込んでいます。これは、Web ページに、Player コントロールのユーザー インターフェイスを最初に表示する必要がないからです。プレーヤーのオブジェクト モデルへのアクセスだけが必要になります。ページはユーザーが .asx ファイルを再生できるようにする入力ボタンも表示します。
ユーザーが [Play ASX] ボタンをクリックすると、PlayASX() という名前の Microsoft JScript® 機能が動作します。この機能は、最初にプレーヤーの versionInfo プロパティの値を取得し、JScript の parseInt メソッドを使用して取得した文字列の数値を検査します。数値が 9 以上の場合 (これはユーザーが Windows Media Player 9 シリーズをコンピュータにインストールしていることを意味します)、スクリプト コードは openPlayer メソッドを呼び出し、HTMLView パラメータを含んだ .asx ファイルの URL を渡します。このメソッドは Windows Media Player をフル モードで使用して .asx ファイルを開き、.asx 再生リスト内のデジタル メディア コンテンツを再生し、さらにプレイ ビュー機能で HTMLView Web ベースのコンテンツを表示します。
バージョン文字列の数値が 9 以下の場合 (これはユーザーが Windows Media Player 9 シリーズをコンピュータにインストールしていないことを意味します)、スクリプト コードは Player コントロールの uiMode を「full」に変更し、コントロールに新しい幅と高さを設定してから、URL プロパティの値を指定して埋め込みプレーヤーで .asx ファイルを開きます。ファイルが開くと、デジタル メディア コンテンツは Web ページで再生されますが、.asx ファイルで指定された HTMLView の値はいずれも無視されます。
Windows Media Player 9 シリーズをインストールしていないときにコンテンツを再生する方法は、ユーザーに任されています。前の例は、フル モードのプレーヤーの代わりに Web ページでコンテンツを再生し、プロセス内の HTMLView コンテンツを無視する場合の指定方法を示しています。他の方法も利用できます。たとえば、ユーザーが Windows Media Player 9 シリーズをインストールするよう求める画面を表示し、プレーヤーのバージョンをデジタル メディア コンテンツを再生するための条件にできます。
Web ページの問題
Web ページを作成して
Windows Media Player のプレイ ビュー機能で表示するときには、いくつかの点を考慮する必要があります。この節では、Web ベースのコンテンツを作成するときに生じるいくつかの問題点について説明します。
HTMLView のカスタマイズ
HTMLView Web ページは、必要に応じて単純にでも複雑にでもできます。Web ベースのコンテンツで通常使用する任意の要素を含めることができます。Player コントロールを埋め込んでいる場合、コントロールに用意されたユーザー インターフェイスの 1 つを表示することもできれば、HTML とスクリプト コードを使用して専用のユーザー インターフェイスを作成することもできます。あるいは UI をまったく表示しないこともできます (これは、ユーザーがフル モードのプレーヤーの転送コントロールを使用できることを意味します)。
HTMLView 機能を使用して表示する Web ページの推奨サイズは 575 × 345 ピクセルです。ただし、ユーザーがプレーヤーのサイズを変更し、画面解像度を選択できます。HTMLView Web ページが、プレイ ビュー機能で対応できるサイズよりも大きい場合、プレーヤーは水平および垂直スクロール バーを表示してユーザーがページ全体を見ることができるようにします。さまざまな画面解像度とプレーヤーのサイズを使用して HTMLView コンテンツをテストし、Web ページに最も適したサイズを決定してください。
Windows Media Player には、フル モードのプレーヤーのサイズを指定できるようなメソッドは用意されていません。
Web ページのナビゲーション
Windows Media Player は、プレイ ビュー機能で表示される Web ページにはナビゲーション ツール バーを表示しません。これは、HTMLView Web ページからユーザーが離れて移動できるかどうかを完全にコントロールできることを意味します。他の Web ページにユーザーが移動できるようにしたい場合は、この機能を実現するための要素を HTML コード内に含める必要があります。
親ウィンドウの取得
既存のスクリプト コードが window.parent を使用して親ウィンドウ オブジェクトを取得する場合、このコードは HTMLView Web ページ内では動作しません。HTMLView を使用すると、親ウィンドウ オブジェクトがないので、このスクリプト機能を利用できません。
埋め込みブラウザについて
Windows Media Player は、Internet Explorer の埋め込みインスタンスを使用して HTMLView コンテンツを表示するので、Internet Explorer のユーザー設定とポリシーは、プレーヤーで表示される Web ページに適用されます。たとえば、Web ページがコンピュータにクッキーをダウンロードしないようユーザーが Internet Explorer を設定している場合、HTMLView Web ページもクッキーをダウンロードしません。
HTMLView 機能を使用して開いた Web ページは必ず Internet Explorer のインターネットのセキュリティ ゾーンで動作します。
埋め込み Web ブラウザ コントロールは、スタンドアロンのバージョンの Internet Explorer と同じルールを使用して Web ページをキャッシュします。コンテンツを作成し、プレーヤーが HTMLView Web ページにアクセスするたびに Web サーバーからこのコンテンツを配信できるようにするには、ASP (Active Server Pages) を使用することが最良です。ASP ページの使用は簡単で、Web ページの名前を変更して .asp ファイル名の拡張子を使用するだけです。
ローカルの Web コンテンツについて
HTMLView 機能では、ユーザーのコンピュータに格納されている Web ページを開くことはできません。
ユーザーへのプロンプト表示
window.prompt を使用すると、ユーザーに情報をプロンプト表示できます。ただし、HTMLView を使用すると、window.alert と window.confirm は利用できません。
タイミングの問題
HTMLView Web ページで埋め込み Player コントロールを使用すると、タイミングの問題を生じることがあります。HTMLView では、埋め込み Player コントロールは、スタンドアロンの Windows Media Player と再生エンジンを共有します。スタンドアロンのプレーヤーは、Web ページ (したがって Player コントロール) が読み込みを終える前に最初の再生リストのエントリを開いて再生を開始する場合があります。これは、OpenStateChange または PlayStateChange イベントを処理する場合、Player コントロールとその関連オブジェクトが読み込まれるまで、スクリプト コードはこれらのイベントについてのイベント通知を受信しないということです。
Player コントロールがインスタンス化されるまで再生を遅らせるような処置をコード内に設けることができます。再生を遅らせる 1 つの方法は、メタファイルの再生リスト内の最初のエントリが画像ファイルを示すようにし、ファイルの長さをプレーヤーが読み込むことのできる時間の長さに設定することです。次のコード例は、このオプションを示しています。
<ASX version="3.0">
<PARAM name="HTMLView"
value="http://www.proseware.com/htmlview1.htm"/>
<ENTRY>
<REF href="http://www.proseware.com/blank.jpg"/>
<DURATION VALUE = "1:00"/>
</ENTRY>
<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content1.wma"/>
</ENTRY>
</ASX>
この再生リストが開かれると、プレーヤーは HTMLView Web ページを読み込みながら、再生リスト内の最初のエントリで最大 1 分間待機します。
次に、HTMLView Web ページ内にスクリプト コードを記述し、BODY 要素に対して onload イベントを処理します。イベント ハンドラ関数でプレーヤーの Controls.Next メソッドを呼び出し、再生リスト内の 2 番目のエントリの再生を開始します。
<HTML>
<!-- Define the event handler function. -->
<BODY onload = "OnLoad();">
<OBJECT id = "Player"
CLASSID = "CLSID:6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6">
<PARAM Name = "autoStart" Value = "true">
<PARAM Name = "uiMode" Value = "none">
</OBJECT>
<!-- Handle the BODY onload event. -->
<SCRIPT>
function OnLoad()
{
// Advance to the second entry in the playlist.
Player.controls.next();
}
</SCRIPT>
</BODY>
</HTML>
この例では、Web ページが読み込みを終えると、プレーヤーは直ちに再生リスト内の 2 番目のエントリに進みます。これにより、再生リスト内の最初の要素に指定された長さは無効になるので、ユーザーが指定したコンテンツを見るまでに 1 分間待つ必要はなくなります。すなわち、Web ページの読み込みが終わるのを待つだけです。この時点で Player コントロールは完全にインスタンス化されているので、通常の方法で OpenStateChange と PlayStateChange イベントを処理できます。
再生機能のコントロール
この節では、 HTMLView 機能を使用するときに生じる再生の問題についていくつか説明します。
ユーザーが Web ベースのコンテンツを表示する必要性
ユーザーがデジタル メディア コンテンツを楽しめると同時に HTMLView Web ベースのコンテンツも表示するようにできます。HTMLView Web ページ内にスクリプト コードを記述することにより、ユーザーがプレイ ビュー機能を切り替えた場合に、デジタル メディア コンテンツの再生を停止するようにできます。再生を停止するには、次の HTML コードで示すように、BODY 要素の一部として unload イベントに対してイベント ハンドラを指定します。
<BODY onunload = "UnloadMe();">
次に、イベント ハンドラ関数にスクリプト コードを含めて、プレーヤー内のファイルを閉じます。次のコード例は、これを実行しています。
function UnloadMe()
{
Player.close();
}
ユーザーが
ボタンをクリックしてプレイ ビューを切り替えて、[メディア ライブラリ] などの別の Windows Media Player 機能を開くと、プレーヤーは埋め込みブラウザを閉じます。これにより、onunload イベントが発生し、UnloadMe という名前の関数でスクリプトを実行します。Player.close メソッドは再生を停止し、現在のデジタル メディア ファイルをアンロードします。再びコンテンツを表示するには、ユーザーが元の .asx ファイルを再度開く必要があります。この手法では、ユーザーが HTMLView Web ページから離れて移動すると再生も停止されます。この手法では、ユーザーがスキン モードに切り替えても、デジタル メディア コンテンツの表示を停止できないことに注意してください。
.asx ファイル内の各 ENTRY 要素に HTMLView パラメータを適用できるということを思い出してください。この機能を利用すると、新しいデジタル メディア ファイルが開始されるたびに HTMLView コンテンツを表示できます。これを実行するには、HTMLView の PARAM 要素を .asx 再生リスト内の各エントリに関連付けます。各エントリを再生するとき、プレーヤーはフル モードに戻り、再生リストに指定した HTMLView コンテンツを表示します。
既定で無効な URL と FILE のスクリプト コマンドのタイプ
Windows Media Player 9 シリーズには、URL と FILE タイプのスクリプト コマンドが動作可能かどうかをユーザーが指定できる設定が用意されています。既定では、これらのスクリプト コマンドのどちらのタイプも動作しません。カスタムのスクリプト コマンドのタイプを使用する場合は、ユーザーの設定とは関係なく動作を続けます。URL と FILE タイプのスクリプト コマンドを使用する必要がある場合、設定を変更するように求めるプロンプトをユーザーに表示する必要があります。設定を変更するには、[ツール]、[オプション] を順に選択し、[セキュリティ] を選択します。
HTMLView を再開しても再読み込みされない Web ページ
ユーザーが、HTMLView パラメータを含んだ .asx ファイルを開き、続けて同じファイルを再度開いても、Windows Media Player は HTMLView Web ページを更新しません。これは、HTMLView Web ページからユーザーが移動することを許可している場合に、プレーヤーが埋め込みブラウザを最初の HTMLView Web ページに戻さないことも意味します。
コンテンツ場所の隠蔽
Windows Media Player で .asx ファイルを再生する場合にデジタル メディア コンテンツの場所を表示したくない場合があります。通常、インターネットからコンテンツをストリーミングするとき、Windows Media Player は単純に再生リストそのものについての情報を表示します。ただし、ユーザーにコンテンツの場所がわからないような処置を設けることができます。たとえば、プレーヤーがコンテンツへのパスを表示しないようにする 1 つの方法は、Windows Media サービス 9 シリーズのサーバー側の再生リストを使用してコンテンツをストリーミングすることです。こうすれば、ユーザーがそのコンテンツのプロパティを表示しても、サーバーの URL がわかるだけで、コンテンツの URL はわかりません。
互換性の問題
Netscape への対応
HTMLView 機能によって開かれた Web ページは、Microsoft Internet Explorer の埋め込みインスタンスを使用して表示されます。Netscape との互換性は HTMLView コンテンツには必要ありません。HTMLView の .asx ファイルにリンクする Web ページに Windows Media Player 9 シリーズのインスタンスを埋め込む必要がある場合、ページが Netscape ブラウザをサポートする必要があれば、プレーヤーの Java アプレットを使用する必要があります。Java アプレットの使用方法の詳細については、Windows Media Player 9 シリーズ SDK を参照してください。
古いバージョンの Windows Media Player には対応不能な HTMLView
現時点では、Windows Media Player 9 シリーズが、HTMLView 機能をサポートする Windows Media Player の唯一のバージョンです。古いバージョンのプレーヤーや他のプラットフォーム用に作成されたバージョンは、.asx ファイルを解析するときに HTMLView パラメータを無視します。このパラメータが無視されると、デジタル メディア コンテンツは想定どおり正しく再生されますが、Web ベースのコンテンツはプレイ ビュー機能には表示されません。
詳細について
Windows Media Player 9 シリーズの詳細については、Windows Media Player 9 シリーズのヘルプを参照してください。Windows Media Player 9 シリーズは、Windows Media ページからダウンロードできます。
Windows Media Player 9 シリーズ ActiveX コントロールの詳細については、Windows Media Player 9 シリーズ SDK を参照してください。
また、Windows Media Player 9 シリーズ SDK のマニュアルも参照してください。