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管理者インストール ポイントの作成

発行 : 2000 年 9 月 4 日  

カスタマイズした Microsoft® Office 2003 Editions クライアントを多数のユーザーに導入する方法の 1 つとして、ネットワーク サーバー上に管理者インストール ポイントを作成し、そこに用意したセットアップ プログラムを各ユーザーが実行することができます。これは、Office 2000 および Office XP で使用されていた方法と同じです。この方法には、以下の利点があります。

  • 中央のサーバー上に配置された単一の Office ファイル セットを管理するだけで済みます。
  • 1 つのユーザーのグループに対して標準的な Office 設定を作成できます。
  • さまざまなインストール オプションを利用できます。

    たとえば、Office の機能を初回の使用時にインストールしたり、ネットワークから実行するように設定することができます。管理者インストール ポイントからの Office のインストールには、Microsoft Systems Management Server やグループ ポリシーによるソフトウェア インストールなど、他の導入ツールを使用できます。

  • 単一の管理イメージにパッチを適用するだけで Office Update を管理できます。


メモ   管理者インストール ポイントを作成できるのは、ボリューム ライセンス契約か、他の非リテール チャネルを通じて入手した Office 2003 Editions を使用している場合だけです。リテール版の Office 2003 Editions では、Setup.exe を管理モード (/a オプション) で実行することはできません。


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セットアップを実行して管理イメージを作成する

ネットワーク サーバーから Office を配布するには、まず、/a コマンド ライン オプションを指定して Setup.exe を実行し、管理者インストール ポイントに Office をインストールする必要があります。続いて、各ユーザーがコンピュータ上でセットアップ プログラムを実行する前に、Office の構成をカスタマイズできます。

Office の管理者インストール ポイントを作成するには

  1. ネットワーク サーバー上で、管理者インストール ポイント用の共有を作成します。

    作成するネットワーク共有には、少なくとも 550 MB の空きディスク領域が存在している必要があります。

  2. その共有への書き込みアクセス権を持つコンピュータ上で、その共有に接続します。

    そのコンピュータでは、サポート対象のオペレーティング システム (Microsoft Windows® 2000 Service Pack 3 または Windows XP 以降) が稼働している必要があります。

  3. [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、[参照] をクリックします。
  4. Office 2003 Editions CD の Setup.exe をダブルクリックし、コマンド ラインに "/a" を追加します。
  5. 管理者インストール ポイントから Office をインストールするすべてのユーザーに共通の組織名を入力します。
  6. サーバー名とインストール場所として作成した共有名を入力します。
  7. 25 文字のボリューム ライセンス キーを入力した後、[次へ] をクリックします。

    管理者インストール ポイントの作成にあたっては、有効なボリューム ライセンス キーを入力する必要があります。その代わり、その管理イメージを使って Office 2003 Editions をインストールするユーザーは、Office 2003 Editions をインストールする際や Office 2003 Editions アプリケーションを初めて起動した際に、プロダクト キーを入力する必要がありません。

  8. 使用許諾契約書を承諾し、[インストール] をクリックします。

    ここで使用許諾契約書を承諾すると、Office を管理者インストール ポイントからインストールするすべてのユーザーに代わって、使用許諾契約書を承諾したことになります。

セットアップ プログラムは、Office 2003 Editions CD から管理者インストール ポイントにファイルをコピーし、圧縮されたキャビネット (CAB) ファイルを解凍し、共有のルート フォルダ以下にフォルダ階層を作成します。


メモ   Office 2003 Editions のインストール時に [ネットワークから実行] または [ネットワークからすべて実行] のいずれかのオプションを選択すると、Office をネットワーク経由で実行するように設定できますが、このように設定する場合は、ネットワーク共有上のサブフォルダに管理者インストール ポイント (例 : \\server\share\admin_install_point\setup.exe) を作成しておく必要があります。Setup.exe がネットワーク共有のルートに置かれていると、Office 2003 Editions の機能が正しく動作しません。


次の表は、Office 2003 Editions の主要なファイルが管理イメージ上のどの場所に格納されるかを示しています。

ファイル 場所
Setup.exe 管理イメージのルート
Setup.ini Files\Setup
Office 2003 Editions パッケージ (MSI ファイル) 管理イメージのルート
以前のバージョンのクリーンアップに使用される OPC ファイル Files\Program Files\MSOffice\Office11

さらに、セットアップ プログラムは、Office の Windows インストーラ パッケージを管理者用インストール パッケージとして指定すると共に、ProductID プロパティと COMPANYNAME プロパティに適切な値を設定します。管理者インストール ポイントの作成が完了したら、ユーザーがその共有を利用できるように、ユーザーに共有の読み取りアクセス権を与えます。

ユーザーがセットアップ プログラムを使って Office をインストールするとき、ネットワーク経由で実行する設定になっている機能に関しては、この管理者インストール ポイントが Office ファイルのソースとして使用されます。したがって、それらの機能は、そのサーバーからネットワーク経由で実行されることになります。同様に、初回の使用時にインストールする設定になっている機能に関しては、ネットワーク サーバーから必要に応じてファイルがコピーされます。これら 2 つの状態のいずれかに設定された機能が存在する場合、ユーザーがこのネットワーク サーバーを常に利用できる状態にしておく必要があります。ユーザーが常にソースにアクセスできるように、管理イメージを 1 つまたは複数のバックアップ サーバーにコピーしておくことができます。

ユーザーが Office を管理者インストール ポイントからインストールするときは、既定として指定した組織名がセットアップに使用されます。Office 2003 Editions のカスタム インストール ウィザードを使うと、インストール時に組織名を変更する Windows インストーラ トランスフォーム (MST ファイル) を作成できます。したがって、組織内のユーザー グループごとに異なる組織名を作成するなどの柔軟な対応が可能になります。

組織名は、Office リソース キットの「リファレンス」に記載されている「セットアップ プロパティ」で指定できます。


ツールボックス   Office 2003 Editions リソース キットでは、カスタム インストール ウィザードがコア ツール セットの一部として組み込まれています。カスタム インストール ウィザードは、Office 2003 Editions リソース キットのセットアップ プログラムを実行したときに既定でインストールされます。このウィザードの詳細については、「ツールボックス」の「カスタム インストール ウィザード」を参照してください。


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管理イメージを代替サーバーにコピーする

管理者インストール ポイントを複数のバックアップ サーバーに複製し、ユーザーがそこから Office をインストールできるようにすると共に、Windows インストーラで Office の機能を修復するときや必要時にインストールを行うときに、それらのサーバーに接続できるようにすると、ソースの回復性を向上できます。代替の管理者インストール ポイントを作成して指定しておけば、それらのインストール サーバーのいずれもソースとして使用できるようになります。Windows インストーラは、リストに示されているサーバーを自動的にチェックして、使用可能なサーバーに接続します。

カスタマイズ内容にパスが含まれているときに常に相対パスを使用しておけば、フォルダ階層とファイルを一括して管理者インストール ポイントから複数のサーバーへコピーすることが可能になります。フォルダをコピーして新しい管理イメージを作成すると、管理セットアップ中に指定したのと同じ既定の組織名および ProductID がその管理イメージにも継承されます。

複製した管理者インストール ポイントが格納されているサーバーのパスは、カスタム インストール ウィザードの [その他のサーバー設定] ページで指定します。また、カスタム インストール ウィザードの [セットアップ プロパティの変更] ページ、Setup.ini の [Options] セクション、またはコマンド ラインで SOURCELIST プロパティを設定することによって追加のインストール サーバーを指定することもできます。

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管理イメージを CD にコピーする

ネットワーク経由で Microsoft Office をインストールできないユーザーをサポートする必要がある場合は、カスタム Setup.ini または MST ファイルを含む Office 2003 Editions 管理者インストール ポイント全体を CD にコピーしてユーザーに配布することができます。たとえば、ネットワークが分散化されていて、一部のグループが低速リンクを使用している場合なら、各ハブに CD を送付することが考えられます。また、ネットワークへのアクセスに制限やばらつきのある移動ユーザーが Office の修復または新機能のインストールのためにオリジナルのソースにアクセスしなければならなくなった場合は、Office 2003 Editions 管理イメージのカスタム コピーを CD で提供すると、それらのユーザーがソースに確実にアクセスできます。

このシナリオでは、カスタム CD がネットワーク上の管理者インストール ポイントに代わるものとして機能します。ユーザーがカスタム CD から Office をインストールするときに、プロダクト キーを入力したり、使用許諾契約書に承諾する必要はありません。これらの情報は、オリジナルの管理者インストール ポイントを作成したときに既に入力されているからです。

ただし、セットアップを管理モード (/a オプション) で実行して管理者インストール ポイントを作成するときは、Windows インストーラによって自動的に DISABLEMEDIA プロパティが "1" に設定されます。このプロパティが 1 に設定されていると、管理イメージからインストールを行うユーザーがカスタム CD などの物理メディアを代替ソースとして使用することはできません。

ユーザーが CD を代替ソースとして使用できるようにするには、管理者インストール ポイントを作成するときに、コマンド ラインまたは Setup.ini で MSINODISABLEMEDIA プロパティを "1" に設定します。MSINODISABLEMEDIA が 1 に設定されていると、Windows インストーラは DISABLEMEDIA プロパティを設定しません。その例を次に示します。

setup.exe /a MSINODISABLEMEDIA=1


重要   Office 2003 Editions CD のカスタマイズ バージョンをコピー、変更、または配布するには、適切なユーザー ライセンスを事前に取得しておく必要があります。ボリューム ライセンス プログラムの詳細については、Microsoft Licensing Web サイトを参照するか、ソフトウェアの販売業者にお問い合わせください。


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管理イメージに追加のファイルを保存する

管理者インストール ポイントは、トランスフォーム (MST ファイル)、カスタム セットアップ設定ファイル (INI ファイル)、バッチ ファイル、Setup.exe へのショートカットなど、作成したカスタム ファイルを格納するための論理的な保存場所です。ユーザー設定をカスタマイズする場合は、プロファイル ウィザードおよび Office プロファイルの設定ファイル (OPS ファイル) を同じ場所に保存できます。導入を段階的に進める場合は、最初の導入の後にカスタム メンテナンス ウィザードで作成した構成メンテナンス ファイル (CMW ファイル) を管理者インストール ポイントに保存することもできます。

Office 2003 Editions のインストールに追加のパッケージを連鎖させる場合は、それらのパッケージを管理者インストール ポイントに保存すると、管理イメージの管理と複製が簡単になります。Office 2003 Editions インストール時の連鎖パッケージの詳細については、「Office とその他の製品の同時導入」を参照してください。

コア Office 2003 Editions パッケージと同じ圧縮インストール イメージから、他のスタンドアロン パッケージ (Microsoft Office InfoPath 2003、Microsoft Office FrontPage® 2003、Office 2003 Editions アプリケーションのスタンドアロン バージョンなど) を導入することができます。コア Office インストールに追加のパッケージを連鎖させる場合や、Office 2003 Editions アプリケーションの導入を段階的に進める場合は、すべてのインストール ファイルを単一のインストール イメージに保存すると便利です。

ただし、複数の異なるパッケージに同じ名前のセットアップ設定ファイルが含まれていると、同じイメージに後から追加したパッケージのセットアップ設定ファイルによって既存のセットアップ設定ファイルが上書きされてしまいます。この問題を回避するには、各セットアップ設定ファイルに一意な名前を付けます。この場合、セットアップの実行時に /settings オプションを使用すると、正しいセットアップ設定ファイル名を指定できます。もう 1 つの方法として、Setup.exe の名前を変更して INI ファイル名に一致させることもできます。たとえば、INI ファイルが ProSetup.ini なら ProSetup.exe、FPSetup.ini なら FPSetup.exe に変更します。

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Web サーバー上でインストール ポイントを指定する

Office 2003 Editions セットアップでは、Web サーバー上のインストール ポイントからのインストールをサポートしていません。Microsoft では、セキュリティ上の理由により、Office アプリケーションなどの Windows インストーラ パッケージ (MSI ファイル) を HTTP ソースからインストールすることを現在では推奨していません。このため、コマンド ライン オプションの /webinstall を使って Web サーバー上の Office 2003 Editions 管理者インストール ポイントを指定することはできなくなりました。ただし、ファイル サーバー上でホストされている管理者インストール ポイント (UNC パスなど) へのハイパーリンクを Web ページ上に置くことは従来どおり可能です。


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