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Office 2003 Editions リソース キット >  導入 >  Office 2003 Editions のインストール

インストール イメージからのセットアップの実行

発行 : 2004 年 1 月 6 日  

管理者インストール ポイントまたは圧縮 CD イメージをネットワークに作成して Microsoft® Office 2003 Editions をカスタマイズすると、それらの配布元から Office を導入するために、次のような複数の方法を利用できます。ユーザーは管理者により指定されたコマンドライン オプション、セットアップ設定ファイルまたはトランスフォームを使用して Setup.exe を実行する、圧縮イメージを CD-ROM にコピーして物理メディアをユーザーに配布する、Microsoft Systems Management Server やハードディスク イメージングなどの他の導入ツールを使用して、設定をカスタマイズした Office を配布元から導入する、などの方法があります。

Office のカスタマイズに使用するツールと手順は、導入を管理イメージから実行しても、圧縮 CD イメージから実行しても、導入前にはほとんど変りはありませんが、Office をユーザーに導入した後は、それぞれのインストール イメージごとに特徴があります。

たとえば、Office を圧縮 CD イメージからインストールする場合は、セットアップによってユーザーのコンピュータにローカル インストール ソースを作成できます。これを行うと、初回の導入後に次の利点があります。

  • ユーザーは、ローカル コンピュータに信頼性と復元力のある配布元を得られるので、オン デマンドで機能をインストールする、Office を修復、再インストール、更新するなどの操作を行えます。
  • 管理者は、圧縮 CD イメージを物理メディアにコピーして、ネットワークにアクセスできないユーザーに配布できます。管理イメージと CD イメージの両方をカスタマイズする必要はありません。
  • 管理者はバイナリ (クライアント) パッチを配布して、Office のインストールを更新し、ネットワーク上にある元のインストール イメージを標準の状態で残しておくことができます。

組織によっては、管理イメージからインストールする方が効率的な場合もあります。その例を次に示します。

  • 組織で使用しているカスタム ツールで、Office セットアップを利用していない場合や、Windows インストーラのソース リストを利用している場合は、管理イメージから配置を行ってください。ユーザーが圧縮イメージからインストールを行うと、ローカル インストール ソースの作成と保守は、Windows インストーラではなく、セットアップと Office Source Engine (Ose.exe) によってすべて管理されます。
  • グループ ポリシーを使用してソフトウェアをインストールする、Office アプリケーションをアドバタイズする、またはネットワークから Office アプリケーションを実行する組織では、管理イメージからインストールを行う必要があります。圧縮 CD イメージではこれらのインストール オプションはサポートされません。
  • ハード ディスクの容量が制限されているユーザーは、ローカル インストール ソースを使用して Office をインストールできない場合があります。セットアップでは、インストール中に 2 GB ものハード ディスク空き容量が必要になります。そのため、容量が足りないと処理に失敗することがあります。インストール後は、Office で必要になる分に加えて、およそ 240 MB のハード ディスク容量がローカル インストール ソースに必要になります。

ユーザー コンピュータでのローカル インストール ソースの作成の詳細については、「ローカル インストール ソースの利用」を参照してください。

管理イメージからの導入の詳細については、「管理者インストール ポイントの作成」を参照してください。

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対話形式のセットアップ

インストール イメージ上の Setup.exe をダブルクリックすると、セットアップがコマンドライン オプションなしで実行されます。カスタマイズするには、適切なコマンドライン オプションを指定して Setup.exe を実行する必要があります。たとえば、カスタムのセットアップ設定ファイルを指定するには /settings オプションを、トランスフォーム (MST ファイル) を指定するには TRANSFORMS プロパティを、それぞれコマンド ラインに含めます。

Office 2003 Editions を正しいカスタマイズ内容で確実にインストールするには、適切なコマンドライン オプションを指定した Setup.exe を実行するバッチ ファイルを作成し、配布します。または、Microsoft Windows® のショートカットを作成して、そのコマンドライン ボックスにオプションを追加することもできます。組織では多くの場合、Office セットアップを実行するログイン スクリプトを作成するのが最も効率のよい方法です。

Office 2003 Editions のインストール時にサイレント モードを選択しない限り、ユーザーはセットアップ プログラムのユーザー インターフェイスから、次に示す手順に従って Office をコンピュータにインストールします。

  1. ユーザー情報を入力します。
  2. インストールの種類とインストール先を選択します。
  3. Office の各機能のインストール オプションを選択します。
  4. 削除せずに残す以前のバージョンの Office を選択します。
  5. ローカル インストール ソースを残すかどうかを選択します (圧縮 CD イメージから導入するときのみ)。

コマンド ライン、セットアップ設定ファイル、トランスフォームのいずれかを使用して指定したカスタマイズ内容の大部分が、セットアップのインターフェイスに既定値として表示されます。ただし、ユーザーはセットアップを対話形式で実行するときに、それらの既定値を変更できます。インストール中にユーザーが設定内容を変更できないようにするには、セットアップをサイレント モードで実行します。

Office 2003 Editions のインストールのカスタマイズに使用できるコマンドライン オプションの詳細については、「Office 2003 Editions リソース キット リファレンス」の「セットアップ プログラムのコマンド ライン オプション」を参照してください。

サイレント モードでの Office 2003 Editions のインストールについては、「セットアップ方法のカスタマイズ」を参照してください。

ユーザー情報の入力

ユーザー情報は、ユーザーのコンピュータで、Office アプリケーションの [ヘルプ] メニューの [バージョン情報] ダイアログ ボックスに表示されます。ユーザーが Office を管理者インストール ポイントからインストールする場合は、セットアップで管理者が指定した組織名が使用されます。ユーザーに組織名の入力を求めることはありません。

管理者インストール ポイントを作成するときは、管理者が 25 文字のボリューム ライセンス キーを入力する必要があります。そのため、ユーザーが管理イメージからセットアップを実行するときにプロダクト キーの入力を求められることはなく、製品をアクティブ化する必要もありません。また、ユーザーがセットアップを実行して Office 2003 Editions をインストールするときに参照コード フィールドが表示されることはありません。

Office を圧縮 CD イメージから配置する場合は、カスタム インストール ウィザードの新機能を使用してトランスフォームを作成できます。その際、ユーザーに代わって管理者がボリューム ライセンス キーを入力します。トランスフォームを適用すると、セットアップではプロダクト キーの入力をユーザーに求めることがなくなります。詳細については、カスタム インストール ウィザードの [ローカル インストール ソースの設定] の [ヘルプ] を参照してください。

使用許諾契約書の承諾

ユーザーが Office 2003 Editions を CD-ROM からインストールする場合は、セットアップの実行中に使用許諾契約書のページが表示されます。一方、ユーザーが Office を管理者インストール ポイントからインストールする場合は、管理者インストール ポイントの作成時に管理者が既に承諾した使用許諾契約書が自動的にユーザーに適用されるため、セットアップの実行中にこのページが表示されることはありません。

Office を圧縮 CD イメージから配置する場合は、カスタム インストール ウィザードの新機能でも、ユーザーに代わって管理者が使用許諾契約書を承諾できます。トランスフォームを適用すると、セットアップの実行中にこのページがユーザーに表示されなくなります。詳細については、カスタム インストール ウィザードの [ローカル インストール ソースの設定] の [ヘルプ] を参照してください。

インストールの種類とインストール先の選択

ユーザーはユーザー情報の必要な入力が終わると、セットアップの次ページで、インストールの種類と Office のインストール先を選択します。

インストールの種類

ユーザーが選択できるインストールの種類は、次のとおりです。

  • アップグレード

    Office 2003 Editions に自動的にアップグレードし、セットアップの残りのページをすべてスキップします。このオプションを選択すると、以前のバージョンの Office がすべて削除され、ユーザーの現在の設定内容に基づいて Office 2003 Editions の機能がインストールされます。以前のバージョンの Office がコンピュータにインストールされている場合にのみ、このオプションを使用できます。

  • 標準インストール

    Office の機能のうち最もよく使われる機能だけを、既定のインストール先に自動的にインストールし、セットアップの残りのページをすべてスキップします。

  • 最小インストール

    Office 2003 Editions の必要最低限のコンポーネントだけをインストールします。追加のコンポーネントのインストールは初めて使用するときに設定され、その際インストール ソースへの接続が必要になります。このオプションは、ハード ディスク容量が限られているコンピュータにインストールする場合や、限られた帯域幅でインストールを行う場合に使用します。

  • カスタム インストール

    ユーザーはセットアップの残りのページで、Office のすべてのインストール条件を設定できます。

  • 完全インストール

    Office のすべての機能をユーザーのコンピュータにローカルにインストールします。このオプションでは最も多くのディスク領域が必要になりますが、後で追加のコンポーネントをインストールするために、ユーザーが Office 2003 Editions の CD-ROM やネットワーク上の管理者インストール ポイントにアクセスする必要がなくなります。

  • ネットワークから実行

    Office のすべての機能がネットワーク経由で実行されるようにインストールされ、ローカルにインストールする必要のあるコンポーネントだけが、ユーザーのコンピュータにコピーされます。このオプションでは、Office アプリケーションを実行するためにネットワークにアクセスする必要があります。


メモ   Office を CD-ROM または圧縮 CD イメージから配置するときは、インストールの種類に [ネットワークから実行] を選択できません。


カスタム インストール ウィザードを使用すると、Windows インストーラ トランスフォーム (MST ファイル) を作成できます。トランスフォームでは、ユーザーが [アップグレード] または [標準インストール] をクリックしたときにセットアップでインストールされる既定の機能を指定します。また、次に示すプロパティを設定することで、このページのボタン ラベルや説明文を変更することもできます。

セットアップのユーザー インターフェイスをカスタマイズするために設定できるプロパティの詳細については、「Office 2003 Editions リソース キット リファレンス」の「セットアップ プロパティ」を参照してください。

セットアップの動作のカスタマイズについては、「セットアップ方法のカスタマイズ」を参照してください。

インストール先

ユーザーは、セットアップのこのページで任意のインストール先のパスを入力することもできます。既定のインストール先は、Program Files\Microsoft Office\Office11 フォルダです。

既定のインストール先は、カスタム インストール ウィザードの [既定のパスと所属の指定] ページで指定できます。また、コマンド ライン、セットアップ設定ファイル、カスタム インストール ウィザードの [セットアップ プロパティの変更] ページのいずれかで INSTALLLOCATION プロパティを設定しても、インストール先を指定できます。

Office の各機能のインストール オプションの選択

セットアップでユーザーが [カスタム] のインストール モードを選択すると、インストールしようとする Office のエディションに含まれているすべてのアプリケーションが一覧表示されます。ユーザーが必要なアプリケーションのチェック ボックスをオンにすると、セットアップではそれぞれのアプリケーション用の標準的な機能セットがインストールされます。

このインストール モードを選択せずに、[アプリケーションごとにオプションを指定してインストール] を選択して、Office 2003 Editions の構成をさらにカスタマイズすることもできます。その場合、セットアップのページに Office の機能ツリーが表示され、ユーザーは機能ごとにインストール状況を設定できます。これらのインストール設定は、管理者がトランスフォームで指定したものが既定値として設定されますが、ユーザーはそれらの値を変更できます。管理者が非表示またはロックした機能や、無効にしたインストール状況は、表示されません。

通常のセットアップでユーザーが選択可能な機能のインストール状況は、以下のとおりです。

  • [マイ コンピュータから実行]

    セットアップはファイルをユーザーのハード ディスクにコピーし、レジストリ エントリとこの機能に関連付けられたショートカットを書き込みます。アプリケーションや機能はローカルで実行されます。

  • [マイ コンピュータからすべて実行]

    [マイ コンピュータから実行] と同じですが、この機能だけでなく、それに属するすべての子機能も同じインストール状況に設定される点が異なります。

  • [ネットワークから実行]

    セットアップは、この機能用のコンポーネントを管理者インストール ポイントからコピーしません。この機能は管理者インストール ポイントから実行されます。管理イメージから配置しようとする場合にのみ使用できます。

  • [ネットワークからすべて実行]

    [ネットワークから実行] と同じですが、この機能だけでなく、それに属するすべての子機能も同じインストール状況に設定される点が異なります。管理イメージから配置しようとする場合にのみ使用できます。

  • [初めて実行するときにインストール]

    セットアップは、この機能とすべての子機能用のコンポーネントを管理者インストール ポイントからコピーしません。ユーザーが初めてこの機能を実行しようとするときに、必要なコンポーネントがローカルのハード ディスクに自動的にコピーされます。

  • [インストールしない]

    この機能とすべての子機能用のコンポーネントは、コンピュータにインストールされません。

ユーザーに表示する機能ツリーのカスタマイズの詳細については、「Office 機能とショートカットのカスタマイズ」を参照してください。

トランスフォームでのインストール状況の設定については、カスタム インストール ウィザードの [機能のインストール状況の設定] の [ヘルプ] を参照してください。

削除せずに残す以前のバージョンの Office の選択

Office を以前のバージョンからアップグレードする場合は、セットアップで現在インストールされているすべての Office アプリケーションの一覧が表示されます。これらは、Office 2003 Editions をインストールするときに削除されます。ユーザーは、以前のバージョンのアプリケーションの一部またはすべてをコンピュータに残しておくように選択できます。

Office 2003 Editions は常にバージョン固有のフォルダにインストールされるため、ユーザーは以前のバージョンのファイルを上書きせずにそのまま残すことができます。ただし、ファイルの種類やショートカットなどのシステム設定については、セットアップによって Office 2003 Editions アプリケーションをポイントするように再定義されます。

カスタム インストール ウィザードでは、[以前のバージョンをすべて削除する] ページでこのセットアップ ページに対するカスタムの既定の設定を指定できます。また、このウィザードには、以前のバージョンから引き継いだファイル、ショートカット、レジストリ設定のうち、使用されなくなったものを削除するオプションも含まれています。カスタム インストール ウィザードで削除オプションをカスタマイズした場合は、SKIPREMOVEPREVIOUSDIALOG プロパティが自動的に 1 に設定され、対話形式のセットアップ中にこのページがユーザーに表示されなくなります。


メモ   複数のバージョンの Microsoft Outlook® を同じコンピュータにインストールすることはできません。Microsoft Office Outlook 2003 をインストールする場合は、以前のバージョンの Outlook をすべて削除する必要があります。


ローカル インストール ソースの削除

Office を圧縮 CD イメージからインストールする場合は、セットアップで追加のページが表示されます。このページでは、Office 製品のアップデートについて Web をチェックするためのオプションと、ローカル インストール ソースを削除するためのオプションが、ユーザーに提示されます。ユーザーがローカル インストール ソースを確実に残しておくようにするには、Setup.ini の [Cache] セクションで PURGE プロパティを 0 に設定します。PURGE プロパティを 0 に設定すると、セットアップの実行中にこのページがユーザーに表示されません。

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Office のアドバタイズ

アドバタイズとは、ユーザーが Office 2003 Editions を必要になったときに初めて、実際にインストールして使用できるようにする、簡単で効率的な方法です。ユーザーが Office 2003 Editions をオン デマンドにインストールできるようにするには、管理者インストール ポイントを作成する必要があります。Office アプリケーションを圧縮 CD イメージからアドバタイズすることはできません。

管理イメージを作成したら、管理者としてログオンし、/jm オプションを指定してセットアップを実行します。Windows インストーラ トランスフォーム (MST ファイル) も含めてインストールをカスタマイズする場合は、/t コマンドライン オプションを使用して MST ファイルを指定します。その例を次に示します。

setup.exe /jm pro11.msi /t office.mst


メモ   /t コマンドライン オプションを使用してトランスフォームを指定するときは、トランスフォームが正しく適用されるように、オプションとトランスフォーム名の間にスペースを挿入する必要があります。


このようにして Office 2003 Editions をアドバタイズすると、各アプリケーションに対する Windows インストーラのショートカットが [スタート] メニューに表示され、Office のコア ファイルとコア コンポーネントの最小セットがコンピュータにインストールされます。ユーザーがショートカットをクリックするか、Office アプリケーションに関連付けられたファイルをファイルを開くと、Windows インストーラによって管理者インストール ポイントから機能やアプリケーションがインストールされます。Office がアドバタイズされると、ユーザーは管理者インストール ポイントからも直接セットアップを実行できるようになります。Office は管理者がアドバタイズしているため、ユーザー権限は Windows インストーラによって処理されます。

コアの Office 2003 Editions と同様に、Microsoft Office 2003 Editions Multilingual User Interface Pack の言語パックは Windows インストーラ パッケージであり、これらもユーザーのコンピュータにアドバタイズできます。詳細については、「Office 2003 Editions MUI Pack のカスタマイズとインストール」を参照してください。

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関連情報

Active Directory® のディレクトリ サービス構造を組織で設定している場合は、グループ ポリシーによるソフトウェアのインストールを使用して、Office の配置と管理を実行できます。ただし、グループ ポリシーでは Office セットアップが起動されず、MSI ファイルが直接配置されるため、圧縮イメージから配置するときにローカル インストール ソースを利用することはできません。詳細については、「グループ ポリシーを使用した Office の導入」を参照してください。

Microsoft Systems Management Server を使用して Office 2003 Editions をユーザーのコンピュータに配布する場合も、最初に Office 2003 Editions の管理者インストール ポイントまたは圧縮 CD イメージをネットワーク上に作成します。詳細については、「Microsoft Systems Management Server を使用した Office の導入」を参照してください。

ハード ディスク イメージを作成するときは、最初に Office 2003 Editions の管理者インストール ポイントまたは圧縮 CD イメージを作成し、それからインストール イメージをカスタマイズします。詳細については、「ハード ディスク イメージの作成」を参照してください。


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