Office XP リソース キット / 導入 / Office XP のインストールとカスタマイズ

Office XP インストールに追加パッケージを含める

Office XP セットアッププログラムでは、Office XP のコア機能のインストールに追加のパッケージ (MSI ファイル) やプログラム (EXEファイル) を連鎖させることができます。したがって、Office XP と関連アプリケーションを 1 つのプロセスにまとめて導入できます。

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Office の典型的なインストールでは、最初にシステムファイルアップデートがインストールされ、次に Office XP コアパッケージがインストールされます。その後、Windows インストーラが呼び出され、セットアッププログラムの設定ファイル (Setup.ini) に指定されている順序に従って連鎖パッケージがインストールされます。連鎖パッケージのカスタマイズは、Setup.ini でプロパティを設定するか、トランスフォームを作成することによって行います。

連鎖パッケージを Setup.ini に指定する

インストールプロセスの最初の段階では、セットアッププログラムが Setup.iniを読み取り、[ChainedInstall_1] から [ChainedInstall_n] の各セクションに指定されている各パッケージをインストールするための一連のタスクを Windows レジストリに書き込みます。既定では、セットアッププログラムから Windows インストーラに対して、コマンドラインオプションと Office XP 用のプロパティが渡されます。しかし、連鎖パッケージ専用のプロパティを Setup.ini に設定することもできます。

たとえば、Setup.ini に適切な Lpk.msi を追加して、Office Multilingual User Interface Pack (MUI Pack) を Office XP のインストールに含めることができます。

PATH=¥¥server¥share¥admin_install_point¥1036¥Lpk.msi
DISPLAY=None
MST=French.mst
CMDLINE=SOURCELIST=¥¥server2¥share admin_install_point¥1036

この場合は、Office XP のインストールに French Language Pack が追加されます。French Language Pack は (Office XP 用の設定に関係なく) ユーザーへの表示なしでインストールされ、French.mst というトランスフォームのカスタマイズが適用されます。さらに、第一の管理者用インストールポイントが利用できない場合は、代わりの場所が使用されます。

連鎖パッケージのカスタマイズ

[Options] や [SystemPackOptions] をはじめ、Setup.ini の大部分のセクションでは、PROPERTY=value という構文でカスタムプロパティ値を指定します。[ChainedInstall_n] セクションでは、この構文で DISPLAY 値と MST 値を設定できます。ただし、他のオプションをコマンドラインに追加して Windows インストーラに渡す場合は、CMDLINE プロパティを使用しなければなりません。

連鎖パッケージについては、次のプロパティを Setup.ini に設定できます。

TASKNAME=<タスク名>

このインストール設定にわかりやすい名前を割り当てます。セットアッププログラムのログファイルでも、この名前が使用されます。

TASKTYPE=<タスクの種類>

連鎖パッケージが MSI ファイル、EXE ファイルのどちらであるかを指定します。

   Setup.ini を直接編集して実行可能ファイルを連鎖させる場合は、TaskType=exe と指定する必要があります。exe では大文字と小文字が区別され、すべて小文字で入力しなければなりません。Setup.INI カスタマイズウィザードを使用する場合は、EXE ファイルを追加したときに自動的に正しい値が入力されます。

PATH=< MSIまたはEXEへのパス>

MSI ファイルまたは EXE ファイルの相対パスか絶対パスを指定します。

DISPLAY=<表示設定>

連鎖インストールの画面設定を指定します。進行状況だけを表示する場合は Basic、ユーザーへの画面表示なしで実行する場合は None を使用します。

MST=<MST ファイル名>

連鎖パッケージに適用するトランスフォームのパスとファイル名を指定します。

CMDLINE=<コマンドラインオプション>

その他の「プロパティ=値」の組み合わせ、またはコマンドラインオプションを指定します。これらのオプションは、連鎖パッケージをインストールするための呼び出し時にセットアッププログラムから Windows インストーラに渡されます。

IGNORERETURNVALUE=[0|1]

このパッケージのインストールが失敗しても連鎖パッケージのインストールを続行する場合は、このプロパティを 1 に設定します。

REBOOT=[0|1]

インストールの完了後にコンピュータを再起動する場合は、このプロパティを 1 に設定します。

Setup.INI カスタマイズウィザードによってパッケージを追加する

メモ帳で Setup.ini を開いて手作業で編集することもできますが、Setup.INI カスタマイズウィザード (Iniwiz.exe) には、連鎖パッケージを追加したり修正したりするための便利なインターフェイスが備えられています。

連鎖パッケージを Setup.ini に追加するには

1.

連鎖パッケージを Office XP 管理者用インストールポイントまたは別のネットワーク共有にインストールします。

2.

Setup.INI カスタマイズウィザードを実行し、Office XP 管理者用インストールポイントのパスを指定します。

指定されたネットワーク共有で Setup.ini ファイルが検索されます。また、ネットワーク共有上のすべての Windows インストーラパッケージが検索されます。

3.

[INI ファイルに含める MSI および EXE ファイルを選択してください。] ページで、カスタム INI ファイルに含めるパッケージの横のチェックボックスをオンにするか、[参照] をクリックして別の場所にあるパッケージを追加します。[次へ] をクリックします。

4.

[INI ファイルの各パッケージのオプションを指定してください。] ページで、Setup.exe の実行時に連鎖パッケージをインストールする順序を指定します。

5.

カスタマイズ対象となる連鎖パッケージを選択し、そのパッケージに必要なオプションを指定します。

パッケージごとにトランスフォームや表示設定などのプロパティの値を指定できます。

6.

カスタム INI ファイルにプロパティと値を追加するには、パッケージを選択して [詳細プロパティ] をクリックします。すべてのプロパティと値を追加したら、[次へ] をクリックします。

このウィザードによって、すべてのカスタマイズ項目が、Setup.ini ファイルの正しいセクションに正しい構文で入力されます。たとえば、SOURCELIST プロパティを ¥¥server¥share¥admin_install_point2 に設定すると、Setup.ini の [ChainedInstall_n]セクションに次の行が入力されます。

CMDLINE=SOURCELIST=\\server\share\admin_install_point2

ツールボックス   Office XP リソースキットには、Setup.INI カスタマイズウィザードが含まれています。詳細については、「Setup.INIカスタマイズウィザード」を参照してください。

要件と制限

Office XP のセットアッププログラムには、他の Windows インストーラパッケージやシンプルな実行可能ファイル (EXE ファイル) を連鎖させることが可能です。Multilingual User Interface PackのMUI Pack についても、より効率的に (Office と同時に) 導入できます。ただし、次に説明するとおり、連鎖がどんな状況でも最適であるとは限りません。

カスタムインストールウィザードによってプログラムを追加する場合

カスタムインストールウィザードを使用すれば、インストールパッケージを追加したり、Office X Pのインストール時にプログラムを実行したりできます。たとえば、Office XP インストールの終了時にプロファイルウィザード (Proflwiz.exe) を実行して、カスタム設定を配布することが可能です。しかし、カスタムインストールウィザードの [インストールの追加とプログラムの起動] ページを使用して、追加の Windows インストーラパッケージを連鎖させることはできません。最初のパッケージのインストールが完了する前に 2 番目のパッケージのインストールを開始しようとすると、インストールのプロセス全体が停止します。

ツールボックス   Office XP リソースキットには、カスタムインストールウィザードとプロファイルウィザードが含まれています。詳細については、「カスタムインストールウィザード」と「プロファイルウィザード」を参照してください。

Windows 2000 ソフトウェアインストールサービスを使用する場合

Windows 2000 のソフトウェアインストール (IntelliMirror の機能の 1 つ) は、パッケージを割り当てたり公開したりするときに、Office XP のセットアッププログラムを実行せずに MSI ファイルを直接処理します。したがって、この場合に Setup.exe からOffice XP インストールを連鎖させることはできません。Windows 2000 のソフトウェアインストールでは、Office XP、Office Multilingual User Interface Pack、その他の Office 関連のパッケージが別個にランダムな順序で導入されます。

連鎖パッケージのインストール後にコンピュータを再起動する場合

Office XP のセットアッププログラムでは、連鎖パッケージをインストールした後の強制再起動がサポートされていません。したがって、コンピュータの再起動を必要とするパッケージは連鎖させることができません。再起動した時点で Office XP の Setup.exe のスレッドが中断し、インストールプロセスが停止してしまうからです。そのため、最後のパッケージ以外のパッケージについては、REBOOT プロパティが既定で REALLYSUPPRESS に設定されます

ただし、REBOOT プロパティを使用した場合は、コンピュータの再起動後に連鎖パッケージのインストールを再開するための設定ができます。たとえば、日本語入力システム (IME) を含んだJapanese Language Pack を連鎖させてインストールするには、Setup.iniの [ChainedInstall_n] セクションで REBOOT プロパティを 1 に設定します (Setup.INI カスタマイズウィザードの場合は、[このパッケージの後でコンピュータを再起動してください。再起動後、セットアップが再開され、インストールが続行されます。] チェックボックスをオンにする)。コンピュータの再起動後に Office XP インストールを再開するための設定がレジストリに追加されます。

連鎖パッケージをシステム特権でインストールする場合

システム特権を必要とするパッケージのインストールを連鎖させる場合は、Office XP をシステム特権でインストールする場合と同じ手順が必要になります。Office XP をシステム特権でインストールする場合、連鎖パッケージも自動的に Administrator 権限でインストールされるわけではありません。連鎖パッケージをシステム特権で実行するには、次のような方法があります。

/jm オプションを使用して Office XP をアドバタイズすると、Setup.ini に指定されているパッケージもすべてアドバタイズされ、結果としてシステム特権でインストールされることになります。

Windows システムポリシーの [常にシステム特権でインストールする] を設定すると、すべてのユーザーがすべての Windows インストーラパッケージをシステム特権でインストールできるようになります。

Office XP をインストールするときに Administrator としてログオンし、そのインストールの完了前にログオフまたは再起動をしなければ、連鎖のインストールもシステム特権で実行されます。

管理者以外のユーザーが Office XP をシステム特権でインストールする方法の詳細については、「システム特権を必要とするインストール」を参照してください。

MUI Pack の連鎖

Office XP のコア機能のインストールに個々の MUI Pack を追加する場合は、連鎖が特に便利です。Office Multilingual User Interface Packs の各 MUI Pack は、別個の Windows インストーラ パッケージ (Lpk.msi) としてインストールされます。すべての MUI Pack 用の管理者用インストール ポイントを作成するには、MUI Pack CD-ROM のルートから、/a オプションを付けて LpkSetup.exe を実行します。各 MUI Pack をインストールする場合は、それぞれの LCID フォルダから Setup.exe を実行します。

MUI Pack は、Office XP と同じ管理者用インストール ポイントからも、別の管理者用インストール ポイントからもインストールできます。フォルダ構造は各 MUI Pack 共通で、次のようになります。

¥¥server¥share¥admin_install_point¥<LCID>¥Lpk.msi

MUI Pack を管理者用インストール ポイントにインストールしたら、Office XP の Setup.ini ファイルを編集し、Office XP のインストールに MUI Pack を連鎖させます。MUI Pack 専用に表示設定やトランスフォームなどのプロパティを指定できます。ウィザードを使用すれば、Setup.ini の [ChainedInstall_n] セクションに正しい情報が入力されます。

Office XP のインストールで MUI Pack のインストールを連鎖実行するには

1.

Setup.INI カスタマイズ ウィザードを開始します。

2.

[INI ファイルに含める MSI および EXE ファイルを選択してください。] ページで、連鎖インストールを実行する MUI Pack の横のチェックボックスをオンにします。

– または –

MUI Pack を別の管理者用インストール ポイントにインストールした場合は、追加する Lpk.msi ファイルの名前とパスを入力します。

3.

[INI ファイルの各パッケージのオプションを指定してください。] ページで Lpk.msi を選択し、トランスフォームの名前とパスを入力して表示設定を選択します。

たとえば、Office XP を完全なユーザー インターフェイスでインストールする場合でも、MUI Pack には [ベーシック (簡易版の進行状況のみ表示) ] を選択して Quiet モードに設定できます。

4.

[詳細プロパティ] をクリックし、MUI Pack 用に設定したいプロパティに値を指定します。

たとえば、NOFEATURESTATEMIGRATION プロパティを使用すれば、MUI Pack 機能のインストール方法を Office 機能のインストール方法から引き継ぐというカスタム設定をオフにできます。MUI Pack 用の別のインストール方法をトランスフォームに指定する場合は、Setup.INI カスタマイズ ウィザードで次の値を入力します。

NOFEATURESTATEMIGRATION=True

メディアコンテンツの連鎖

Office XP のインストールに連鎖させることができる Office 関連パッケージの1 つに、Microsoft Office XP メディア コンテンツがあります。Microsoft クリップ オーガナイザと、ユーザーが Office ドキュメントに追加できるクリップアートのライブラリやその他のメディアファイルが含まれています。

メディア コンテンツは、次の Office XP スイート製品に付属しています。

Office XP Standard

Office XP Professional

Office XP Professional with FrontPage (ボリューム ライセンス用の Disk Kit)

Office XP Developer

ユーザーのコンピュータにメディア コンテンツをインストールする方法は、Office をインストールする方法と同じです。既定のインストール方法では、クリップ オーガナイザ (カタログファイルのセット) だけがローカル ハードディスクにコピーされ、メディア ファイル (またはクリップ) は供給元から実行されることになります。メディア コンテンツを別個に導入する代わりに、Setup.INI カスタマイズ ウィザードを使用して、Office XP のインストールで Media Content パッケージ (Cag.msi) のインストールを連鎖させることもできます。

メディア コンテンツのインストールを連鎖させるには

1.

メディア コンテンツ CD-ROM を Office XP の管理者用インストールポイントにコピーします。

2.

Setup.INI カスタマイズ ウィザードを開始します。

3.

[INI ファイルに含める MS I および EXE ファイルを選択してください。] ページで、メディア コンテンツのルートにある Cag.msi パッケージの横のチェック ボックスをオンにします。

4.

[INI ファイルの各パッケージのオプションを指定してください。] ページで Cag.msi を選択し、必要なオプションを指定します。

たとえば、メディア コンテンツを Quiet モードでインストールする (つまり、ユーザーが各自のローカル ハードディスクにメディア コンテンツをインストールできないようにする) には、表示設定で [ベーシック (簡易版の進行状況のみ表示) ] を選択します。

CD-ROM から、またはネットワーク上の CD ROM イメージから、メディア ファイルを入手できます。Media Content では Office XP と同じインストール場所が使用されるため、設定を変更しない限り、ユーザーのハードディスク上の同じフォルダにインストールされます。

   /jm コマンドライン オプションを使用してメディア コンテンツをアドバタイズしたり、Windows 2000 のソフトウェアインストール (IntelliMirror) を使用してメディア コンテンツを割り当てたり公開したりすることはできません。


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