
こんにちは。安納です。コミュニティネタの第 2 回目は、「コミュニティ活動のコツ」というタイトルでお送りします。
前回はこちら。
http://www.microsoft.com/japan/powerpro/TF/column/ja_03_1.mspx
コミュニティ活動が非日常的なものである限り、その参加には多少の勇気とコツが必要であることは前回お話ししました。そのコツとはなんでしょう? そして、どの程度の勇気が必要なのでしょう。今回はそんなお話をつらつらと書き連ねたいと思います。
その前に「コミュニティ活動」の定義をしておかなければなりません。もしかすると、「コミュニティ活動に参加する = 勉強会に出席する」ことだと認識されている方がいらっしゃるかもしれませんが、私の感覚だと、それはちょっと違うかなぁと考えています。
それはコミュニティ主催者の立場になってみると見えてきます。
主催者はなぜ、手間をかけてコミュニティなどという一見面倒なものを主催しているのでしょうか。多くのコミュニティ主催者には、本業が別に存在します。そして、その本業はそれなりに忙しいはずなのです。にもかかわらず、家族サービスや余暇を犠牲にしてまでもコミュニティを主催するからには、そこにはなんらかの思惑があるはずです。
みなさんならば、どんな条件がそろえばコミュニティを主催しますか?
妄想してみてください。
「目立ちたい!」 まぁ、そうですよね。目立つことが気持ち良い人は一定数存在します。
「感謝されたい!」 まぁ、そうですよね。ボランティアとはいえ、感謝されればモチベーションが上がります。
「もてたい!」 まぁ、そうですよね。そういう人もいるでしょう。ただ、いかんせん、男女比を考えると壊滅的な感はありますが...。
「エンジニアとしてハクをつけたい!」 うんうん。それはあるでしょう。「ハク」は付くものでもありますが、「付けるものだ」と理解すると、これまでと違ったアクションが見えてくるので面白いです。
「俺が情報発信するための俺チャンネルを作りたい」 あー、確かに、あるかもです。BLOG って反応が得られずらいですから、対面で発表できるコミュニティは自尊心を満たすチャネルとしてはうってつけかもしれません。ただ、自己満足とコミュニティ維持のパワーが見合うかどうか…。
「崇 (あが) められたい」 あー、これも、確かにあるかもです。ただ、これがあからさまなコミュニティには人が集まりません。
これらは、第三者から見て非常にわかりやすい理由です。でもですね、これって概ね二次的な理由なのです。根本的な理由は全く違います。
一番の理由はこれです。
「情報が無くて困っている!」
そうなのです。コミュニティ主催者は、有用な情報が無いから、自分で情報収集 (発信では無く) のチャンネルを作ってしまえ! という発想でコミュニティを作るわけです。
ただ、「さぁ、この俺様に教えてくれるヤツはどいつだ!」なんて傲慢なことが言えるのはおぼっちゃまくん (<古い) くらいなので、「そのかわり僕が知っている情報は出しますよ!」「同じように困っている人がいたら情報を出し合って一緒に勉強しましょうよ」という大前提で同志を集めているわけです。
個人で集められる情報って限られています。例えば、「Active Directory」について見ても、企業や学校によって使われ方は全く異なります。純粋なクライアント認証としての使われ方、Exchange Server が存在する環境での使われ方、Linux がある環境、Solaris がある環境とさまざまです。それぞれの環境には独自のノウハウがあり、それらは知らない人から見れば貴重な情報です。もちろん、コミュニティ主催者にとっても例外なくそうなのです。
逆の言い方をすれば、主催者にとって新たな発見が無いコミュニティは、ただ惰性で運営することになります。まさに「引っ込みがつかなくなった状態」です。そうなってしまったコミュニティが分裂するか方針転換を迫られるのは時間の問題です。
といったことを踏まえると、「コミュニティ活動」の本質が見えてきます。陳腐な言葉で恥ずかしいのですが、
コミュニティ活動 = 情報交換
なんですね。「あたりまえじゃんか!」という声が聞こえてきますが、ここは基本に立ち返って見直してみましょう。意外と、主催者側の立場にたって考えてみたことって無いのではないでしょうか?