IT Pro のための ALM 入門長沢 智治

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ALM とは?

いきなり用語の説明から入らなければならない点はご容赦ください。ALM は、Application Lifecycle Management の略です (※同じ略語で全く違う意味を持つものもありますのでご注意ください)。言葉のとおり、「アプリケーションのライフサイクルをマネージする」ことをさしています。

ですが、この言葉、実は定義があいまいです。人によっては、ソフトウェア開発プロセスのことをさしたり、SDLC (Software Development Lifecycle) すなわち、ソフトウェア開発のライフサイクルをさしたりもします。SDLC として見るならば、IT Pro の皆さんにとってはあまりなじみがなく、「そこは開発チームでカバーして!」と期待するところではないでしょうか。

言葉があいまいだと、議論が成立しませんし、改善もあり得ません。そもそもこのコラムが書けなくなってしまいますので、ここに、私が ALM を表すうえでもっともマッチすると思う一つの定義をご紹介しておきましょう:

ALM とは、顧客に対して価値を提供し続けるためのライフサイクルである

ここにアプリケーションという言葉が入っていませんが、もちろんアプリケーションによって顧客に価値を提供し続けるということです。では、アプリケーションは開発したら終わりでしょうか?そんなことはないですね。アプリケーションは使われてはじめて、活用する人 (=顧客) に価値を提供できます (※)。使われるためには、アプリケーションが元気に動く活動の場が必要になります。それは、IT インフラストラクチャーとなるわけですね。したがって、IT インフラストラクチャーを設計、運用管理している IT Pro が ALM に関わらないなんてことはありえないのです。

※もちろん、顧客の課題を解決する、顧客の要望にミートするアプリケーションを開発することは、価値を提供する大前提となりますので開発チームは ALM において非常に重要な位置を占めていることは言うまでもありません。