開発チームのための ALM 入門長沢 智治

開発チームの最適化を促進する ALM

ALM − アプリケーション ライフサイクル マネージメントを実現するにあたっては、アプリケーションの開発チームの最適化が不可欠になります。また、ALM を実践していくことで、開発チームの改善活動も的確に行え、より最適化されていくとも言えます。このように ALM は、開発チームにとっては欠かすことができない要素となりつつあります。

もちろん、ALM は開発者の活動を阻害するものでも、管理、統制し、縛るものでもありません。より開発者が開発業務に注力できる環境を構築し、それらの課題を見い出し、解決し、そして、さらによりよい開発環境にするために必要な活動であるということになります。

これは、開発者にとってのメリットだけではありません。開発チームの他の役割 (アーキテクトやテスト担当者、プロジェクト管理者など) にとってもメリットとなりますし、アプリケーションの利害関係者にとってもメリットになります (『IT Pro のための ALM 入門』も合わせてご覧ください)。

開発者だけが最適化されれば、アプリケーション開発の多くの課題が克服できるというほど簡単ではなくなっている今日では、個々人の作業生産性の向上だけではなく、チームとしての作業生産性の向上により注目されてきています。

このあたりについては、6 分ほどの Web キャストがありますので、ぜひこちらもご覧ください。
チーム開発の実践 概要編 Web キャスト

ALM と開発プラクティス

さて、開発チームの最適化をはかるにあっては、開発プラクティスの実践も非常に重要になってきます。開発プラクティスは、特定の役割 (たとえば、開発者) に閉じたものももちろんありますが、役割の壁を越えて、開発チームとして実践していくものも多くあります。

これら開発プラクティスを実践することで、今まで最適化ができなかったところが改善する可能性もあるため、業界の様々な開発プラクティスを知り、検討し、実践していくことも考える必要があるでしょう。

しかしながら、注意すべき点もあります。どんなに素晴らしい開発プラクティスでも実際の現場でそのまま適用できるかどうかはわかりません。開発プラクティスを実践することは、目的ではなく、手段です。また、開発プラクティスをすべて適用することがよいわけではなく、段階を踏みながら、各現場にマッチしたもの、現在の状況に適用できるものを実践していくことも重要になってきます。すなわち、皆さんの開発チームにとって必要でありかつ、有効な開発プラクティスをアレンジして適用していくことがポイントとなります。

そして、開発プラクティスを適用するにあたっては、開発支援ツールの適用も検討する必要があることも、ぜひおさえておいてください (『プラクティスとツール機能』も参考コラムとして合わせてご覧ください)。開発支援ツールにより、開発プラクティスの実践のハードルを下げたり、作業効率を向上させたりといった効果が見込めるかも知れません。

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さて、今回のコラムはいかがでしたでしょうか。今回は、超概要というところで、より抽象的な内容をお届けしてみました。

マイクロソフト株式会社
エバンジェリスト
長沢 智治 (http://blogs.msdn.com/tomohn)