プラットフォーム領域を追求し、「つぎの世代へ」フリーソフト開発者 宮崎 典行 様

インタビュアー 松崎 剛

1 | 2

今回は、Windows 上のフリーソフト開発を手掛ける「ひよひよ」さんこと、宮崎 典行 様にフォーカスし、デバイス アクセスなどのプラットフォーム レベルの開発についてお話を伺いました。

宮崎 典行 様

ひよひよさんのプロジェクトが解決するもの

ヘルスチェックや監視用のツールは Windows にも標準で搭載されていますが「万能の剣」ではありません。Windows サーバー用のリソース キットや Sysinternals などのツールをみていただくとおわかりのように、この世界のニーズは多様化しています。今回ご紹介するひよひよさんは、ベンチマークや HDD、CPU などのデバイス情報に関するフリーソフト (CrystalMark, CrystalDiskMark, CrystalDiskInfo, CrystalCPUID) や、I/O ポート、PCI デバイスなどにアクセスする機能を備えたライブラリ (WinRing0) を開発されているプログラマーの方です。

「多くの開発者の目に触れるということは、想像以上に大きい」

ひよひよさんは、ソフトウェアを公開するようになって、そのフィードバックの多さに驚いたと言います。

フィードバックの中には、「ハードウェア情報を取得するライブラリを自分のソフトウェアでも利用したい」との要望が多数ありました。しかし、Visual C++ からの利用を前提とした設計となっていたことや内部で使用していたライブラリ自体が商用利用を禁止していたことなどから、かつては、満足のいく答えを示すことができなかったと言います。

ひよひよさんは、こうした多くの声を受け取った結果、ハードウェア アクセス ライブラリの開発に取り組み、ソースコードについても公開をおこないます。現在公開している WinRing0 というライブラリは、Visual C++ だけでなく、Visual C# や Visual Basic など多くのプログラミング言語から利用できるようにするために Win32 API と同様の形式を持つ API を備えています。また、より多くの開発者に利用していただけるよう、マニュアルは、日本語だけでなく英語版も用意し、Windows 用ソフトウェア開発者に馴染み深い MSDN を参考にしたと語ります。

WinRing0 公開後、世界中のソフトウェア開発者から自分のソフトウェアで利用したいという問い合わせや新機能への要望、不具合の報告など多数のフィードバックがあり、中には、具体的な改善案とともに自身で改造したソースコードを送って頂ける方もいたそうです。ひよひよさんは、ソースコードの開発について「多くの開発者と交流しながら、その技術と知恵を元にソフトウェアを改善できることが大変魅力的」と語ります。

ここに掲載されている記事は、マイクロソフト認定パートナープログラムやトレーナー向け認定制度をはじめとするプログラムや資格とは関係がありません。