第 1 回 すくすくスクラム 勉強会開催レポート
【すくすくスクラム】 江端 一将氏

更新日:2010 年 4 月 19 日

■はじめに

すくすくスクラムは「現場改善」を行いたい。という想いから立ち上げました。
すくすくスクラムまでの軌跡と大切にしたい想い (ブログ)外部サイトへ

■第 1 回 すくすくスクラム 〜流れ〜

  1. [講演] フォーターフォール と アジャイル の対比
  2. [講演] スクラム基礎理論
  3. [講演] 朝会、ファシリテーション (スクラムマスター)
  4. [WS] チームに変われて、朝会探求
  5. [WS] ふりかえり

■第 1 回 すくすくスクラム 〜詳細〜

  1. [講演] フォーターフォール と アジャイル の対比

    • "クリエイティブな仕事をしたい人" という問いかけから始まりました。
      私は、現場改善を探求しようという意識がなかった時は、淡々と仕事をこなせばよいと考えています。極端に表現しますと、"社会人の仮面を被った、アルバイト"。状態でした。色々な方と出会い、議論を重ねる度に考え方が少しずつ変化した事を覚えています。
    • フォーターフォール と アジャイルの対比
      フォーターフォールと対比して考える事で、アジャイルという考え方を探求しました。
      第 3 回 すくすくスクラムのころから、対比ではなく、アジャイルとは度合いで、フォーターフォールと対比して考えるのはやめるようになりました。
  2. [講演] スクラム基礎理論

    • スクラムの定義
      初回なので、多くのアジャイル・スクラムの専門用語が登場しました。
      例) スクラムチーム、スクラムマスター、プロダクトオーナー、スプリント、ストーリー、プロダクトバックログ、スプリントバックログ など。
  3. [講演] 朝会、ファシリテーション (スクラムマスター)

    • 朝会とは
      工場や小売業の朝礼と似たような会です。ただし、売上目標などは話しません。
      • 前営業日は何を行ったか。
      • 当営業日は何を行うか。
      • 問題になっていることはあるか。あれば、それは何か。
      当時は、朝会の意義を理解するのに時間がかかりました。今は、朝会が基本だと思っています。やらないのが考えられないくらいです。朝会でも夕会でも、声を出して自分の状況をチームに伝える。これがチームを自己組織化へ導く最初の一歩だと考えています。
    • スクラムマスターとは
      スクラムで最も難しいと言われている役割です。スクラムチームを仕事に集中させたり、プロダクトオーナーがプロジェクト成功のための手助けをしたり。そして、驚くことにスクラムマスターに権限はありません。
      私はスクラムマスターが、"スクラムチーム、プロダクトオーナー、顧客、ユーザー、その他関係者" に対して、どのような行動をとればプロジェクト成功への一助になるかを悩み続けています。どの場合でも成功する方法はなく、常に相手を観察し、行動計画、話し合いながら相手を確認し、少し行動しては行動計画を見直しています。
      非常に難しく大変な役割ですが、スクラムマスターの醍醐味といいますが、"やりがい" だと思います。
  4. [WS] チームに変われて、朝会探求

    • 朝会にも良い悪いがある
      最初は、朝会に良い悪いがあるという意識がありませんでした。朝会には目的があります。その 1 つ。" 気持ちよく仕事のスタートをする" これがとても難しいです。
      慣れとは怖いもので、継続して行うと形式だけの朝会を行うようになってしまいます。これは、誰が悪いとかではなく、人の習性なのだろうと思っています。こうなった時に、一工夫して行動する事もスクラムマスターに求められます。
  5. [WS] ふりかえり

    • 今回の勉強会をふりかえる
      参加者が、勉強会で学んだ事を他の参加者と共有する。これによって、得た事を整理したり、勉強会の理解や新たな疑問など、次の一歩の手助けになります。

■勉強会のプレゼンテーション資料

■最後に

不思議な事に、当初はスクラム開発を探求したい。という想いから始めました。
現在は、アジャイルやスクラムが定義している事よりも、現場改善活動に意識が奪われています。

最近、多くの方々に認知して頂くなかで様々なご意見を頂くようになりました。
すくすくスクラムは "スクラム" ではなく "すくすく" をしている。というご評価を頂いたりしています。
私はこれが、すくすくスクラムの 1 つの解だと捉えています。

"自分で作るプロセスを惜しんで、結果を買う" という考え方が多い中で、プロセスが軽んじられるのは分かる気がします。ですが、要求が変化する中で、低コスト、早期リリースが求められます。こうした現状で、プロセスを探求せずに要求を実現しようとすると、表面だけとりつくろい空洞化を促進することになるのではないかと危惧しています。
勿論、技術探求も大切。だが、プロセス探求も怠ってはいけない。

こうした考えをコミュニティ活動を通じて、すくすくスクラムが出した 1 つの解だと捉えています。

■勉強会の模様のビデオ

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プロフィール

江端 一将 (えばた かずまさ)
株式会社 Odd-e Japan Agile Coach
ScrumAlliance member、Certified ScrumMaster

すくすくスクラム発案者。
様々な現場で汎用機開発から Web アプリケーション、大規模から小規模まで開発を経験。
現在、"スクラム" の良さに感化され、感化した良さを多くの方に知って頂くため、普及活動に力を入れている。

2009 年夏、アメリカのシカゴで行われた Agile Conference 2009 に参加。
すくすくスクラムの活動を A3 資料にまとめ、多くのカンファレンス参加者に日本での活動を伝える。

夢は、日本から日本を含めた世界へ情報発信していく土台を造ること。
“TDD” Boot Camp は第一歩。

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