
『「もの作り」は二十世紀後半の日本の経済社会が培ってきた「得意技」のひとつであり、二十一世紀初頭の現在でも世界最高水準の「もの作り現場」が日本の津々浦々に存在します。』と藤本隆宏、東京大学 21 世紀 COE ものつくり経営研究センター長が『ものつくり経済学』の冒頭に書かれています。我々ソフトウェア製作に携わる者として、もの作りの先人達に学び、且つ高品質のソフトウェアの製造 (ビルド) と効率の良いシステムへの組み上げ (アッセンブリー) を目指した最新ソフトウェア開発技術の日本国内初の拠点となる『ドット NET 分散開発ソフトピア・センター』を平成 20 年 3 月に岐阜県内の企業と共に設立をいたしました。
同センターの理事長、横山俊明氏は、「岐阜県の情報産業の現状を見ると、資本規模 5000 万円以下の企業数が約 8 割を占め、そのほとんどが下請けとしてソフトウェア開発を行っている。その背景には、元請けとなるために必要な上流工程を担う技術者が不足している実状がある。これは、岐阜県だけでなく地方における情報産業全般の課題といえる。今回発足した NPO 法人では、こうした現状からの脱却を目指し、最新のソフトウェア技術である SOA 技術者の育成と SOA の業務系システム適応促進を図り、岐阜県が発信拠点となってシステム開発の流れを変えていきたい」と述べている。
『ドット NET 分散開発ソフトピア・センター』は、次の二点において、日本国内で指導的立場に立ち、ひいては岐阜県情報産業の技術力を強力に県外にアピールできる画期的な試みであります。また岐阜県が推進している地域情報産業振興政策の一翼を担えると共に、岐阜県らしい『IT とモノつくりの連携』を実現できると確信いたしております。
最新のソフトウェア工学、ソフトウェア生産技術を利用した、サービス志向アーキテクチャー (SOA) を実装するための手法として反復型開発 (アジャイル開発) を岐阜県下の参画 IT 企業と共に実践しソフトウエア開発プロセスのイノベーションを図ります。
当『ドット NET 分散開発ソフトピア・センター』は、新たなアジャイル開発手法 (XP とスクラムのハイブリッド) を全面的に採用し、且つ分散環境での開発で、ソフトウェアの開発生産性と品質を向上させ、岐阜県内ソフトウェア開発企業の競争力を高め、日本でしかできない高品質ソフトウェアの開発を目指すものです。製造業の先人同様に日本発の世界最高水準の業務用ソフトウェアもの作り技術を確立したいと考えます。
岐阜県が推進している人材育成プログラムと連携を取り、アジャイル開発の為の新しい人材育成プログラムを企画し、昨年よりソフトピアジャパンの研修コースの一環としてコースを開催し本年 11 月現在で約 80 名の卒業生を送り出しました。
