マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区)は、マイクロソフトのWindows(R)オペレーティングシステムに標準で搭載される日本語フォントのJIS X 0213:2004規格への対応と、画面上での可読性を大幅に向上させるまったく新しいデザインのフォント(フォント名:メイリオ)の開発を、次期WindowsであるMicrosoft(R) Windows Vista(以下、Windows Vista)のリリースに向けて進めていることを発表します。
Windows Vistaについては、次のURLを参照ください。
http://www.microsoft.com/japan/windowsvista
◆JIS X 0213:2004対応について
- 背景:
マイクロソフトでは、文字の不足を解消するために、従来JIS第1及び第2水準漢字(JIS X 0208に規定されている6,355文字)をベースとしたShift JISの漢字に加え、1998年にはJIS補助漢字(JISX 0212に規定されている5,801文字)を加えた12,156文字の漢字を標準フォントとして組み込むなど、最新の日本語情報処理規格に基づいて文字の拡張を行ってきました。その結果、近年のパソコンの普及とあいまって「常用漢字表制定時の予想をはるかに超えて」*(註)表外漢字を含めた自由な日本語表現がだれでも簡単に行えるようになりました。一方、従来のWindows日本語版に搭載されてきた日本語フォントの文字の字体は1990年に改正されたJIS規格の例示字体と同じ字体を基本的に採用しており、歴史的な経緯により「一般の書籍類で用いられている字体」*(註)とJIS規格の例示字体に合わせたフォントを搭載するWindowsや「ワープロ等で用いられている字体との間に字体上の不整合が生じた」*(註)という問題がありました。
*(註) 『表外漢字字体表』(2000年12月国語審議会答申)の「一.前 文」からの引用。詳細に関しては以下の以下のURLを参照ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/kokugo/toushin/001218.htm
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情報化に対応した国語施策、印刷標準字体:
元来、表外漢字(常用漢字表外の漢字、「常用漢字表」にない漢字)の字体に対してはこれまで標準字体が確立しておらず、2000年12月の国語審議会答申『表外漢字字体表』を待って初めて「一般の社会生活において,表外漢字を使用する場合の『字体選択のよりどころ』」が定まりました。この新しい国語施策に対応して、2004年に改正された最新のJIS漢字(JIS X 0213:2004、以下JIS2004)では、『表外漢字字体表』に示された「印刷標準字体」が全面的に採用されました。
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法令に基づく施策、新人名用漢字:
2004年9月に戸籍法施行規則(昭和22年司法省令第94号)の一部が改正された結果、「子の名」に用いることの出来る漢字が大幅に拡張され、漢字の表(以下、新人名用漢字)として公示されましたが、追加された漢字に関しては、字種についてはJIS2004の漢字から選定され、字体については原則的に印刷標準字体が採用されました。言い換えれば、JIS2004に対応するフォントを搭載したパソコンの間では新人名用漢字のすべての漢字が支障なく情報交換できます。
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マイクロソフトの取り組み:
マイクロソフトでは、日本文化に根ざした情報化社会の実現を引き続き支援するために、次期Windows Vistaで、「国語施策として示されている印刷標準字体」及び「法令に基づく施策である新人名用漢字」の双方に対応した最新のJIS規格、JIS2004に対応した日本語フォントを 搭載する予定です。MSゴシック3書体(MS ゴシック、MS Pゴシック、MS UI Gothic)、MS明朝2書体(MS 明朝、MS P明朝)のJIS2004対応は、株式会社リコー(本社:東京都港区、代表取締役社長:桜井 正光)と共同で行われました。
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◆ 新開発の日本語ClearTypeフォント「メイリオ」について
今回のJIS2004対応と同時に、日本語ClearTypeフォントを新規開発いたしました。このフォントは、ClearTypeの効果を最大限に利用でき、特に画面上での日本語の文章の可読性を画期的に向上させるべく、全く新たにデザインされたもので「メイリオ」と名付けられました。 メイリオは本文用レギュラーと見出し用ボールドの二つのウェイトからなるフォントファミリーとして次期Windows Vistaに搭載されます。
メイリオは画面上で見ても印刷しても極めて明瞭で読みやすく、広い用途に適した新世代のサンセリフ系(角ゴシック)フォントです。特に液晶画面上の可読性を極限まで追求しました。ふところが広く、バランスの良いスタイルは小さな文字サイズでも鮮明に読むことができますし、大きな文字サイズでは迫力あるディスプレイ効果を発揮します。メイリオは単独の欧文フォントとしても、美しいスタイルを持ち、複雑な欧文組版にも対応できる完成されたフォントですが、和文フォントとしての最大の特徴は、和文と欧文とを違和感なく調和させて組むことができる点です。特に横組み文章を更に読みやすくするため、和欧文字間の比較サイズ、黒み、並び具合、字間スペースなどが巧みに調整されています。また今回、レギュラーと十分にウェイト差を持つ見出し用ボールドを追加したことで、メリハリのあるレイアウトを構成することができるようになりました。メイリオは、和文と欧文を含む膨大な文字セットで構成され、完全にスケーラブルで、どのように組んでも読みやすいアウトライン・フォントとして、あらゆる種類の情報交換や印刷・出版の用途に適しています。
メイリオのデザインは河野英一、マシュー・カーター、及び株式会社シーアンドジイ(本社: 東京都新宿区、代表取締役社長:坂本 達)が担当しました。
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今回、開発を進めている新しいフォントの提供方法は以下のとおりです。
これらのサポートにより、日本語環境がより強化され、Windowsユーザーのエクスペリエンスが向上することを期待しています。
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◆ JIS X 0213:2004、印刷標準字体に関する詳しい情報は、以下のURLを御参照ください。
日本工業標準調査会Webサイト
http://www.jisc.go.jp/newstopics/2005/tp0213.htm
文部科学省のWebサイト
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/kokugo/toushin/001218.htm