| リチャード(リック) F. ラシッドは、シニア
バイスプレジデントとして、世界
6 拠点の研究所で働く
850
人を超える研究者から成る組織、マイクロソフト
リサーチを統括しています。ラシッドのリーダーシップのもと、マイクロソフト
リサーチは、人とコンピューター間の相互作用、機械学習、マルチメディアとグラフィック、サーチ、セキュリティ、ソーシャル
コンピューティングのアルゴリズムと理論のほか、システム、アーキテクチャ、モビリティならびにネットワーキングなどの領域における、基礎研究および応用研究を行なっています。彼のチームは、教育、産業、政治の分野で各国の第一線に立つ研究者が協力し、最先端のコンピューティングの推進をリードし、これからのマイクロソフトの製品を確かなものにするために研究を進めています。
1991
年 9
月にマイクロソフトに入社して以来、ラシッドは、マイクロソフト
リサーチ部門のディレクター、バイスプレジデントを歴任し、2000
年に現職に就きました。前職では、オペレーティングシステム、ネットワーク技術およびマルチ
プロセッサーの研究に注力したほか、データ圧縮技術、ネットワーク技術およびオペレーティングシステムといった分野において数々の特許を取得しました。また、インタラクティブ
TV
の開発につながる主要テクノロジの研究を主導するほか、マイクロソフトの
E
コマース
グループの創設にも貢献しました。ラシッドは、マイクロソフトのデジタルメディア部門の前身となる組織の立ち上げも推進しました。
マイクロソフトに入社する以前は、カーネギー メロン大学(以下 、CMU)においてコンピューター
サイエンスの教授を務めていました。学部教授として、ラシッドは、影響力のあるネットワーク
オペレーティングシステムの設計と実装を指揮したほか、コンピューターにおける視覚の問題、オペレーティングシステム、分散処理用プログラミング言語、ネットワーク
プロトコル、通信セキュリティの分野で多くの論文を発表しました。CMU
に在職中は、その後現代の多くのオペレーティングシステムの設計法に影響を与え、現在でもさまざまな商用システムの中核として活用されている「Machマルチプロセッサ
オペレーティングシステム」を開発しました。
ラシッドは、人工知能、オペレーティングシステム、ネットワーキング、マルチプロセッサーといった領域に研究の関心を向けてきました。ラシッドは、ロチェスター大学の
Rochester
Intelligent Gateway
オペレーティングシステム、Rochester
Virtual Terminal Management System(仮想端末管理システム)、CMU
の
Distributed Sensor Network Testbed(分散センサー
ネットワーク試験装置)、CMU
の
SPICE
分散パーソナル コンピューティング環境の設計と実行に携わりました。彼はまた、1970
年代の中頃に流行した初期のネットワーク型コンピューター ゲームの一つである「Alto
Trek」の共同開発者としても知られています。
ラシッドは、 2008
年に米国電気電子技術者協会のエマニュエル
R.
ピオール賞を受賞し、2003
年に全米工学アカデミーの会員に推挙されています。また、2008
年に米国芸術科学アカデミーの会員にも任命されました。さらに、ラシッドは、全米科学財団のコンピューター関連上級諮問委員会の委員を務めており、以前は、国防総省国防高等研究事業局の
UNIX
運営委員会およびコンピューター
サイエンス研究ネットワーク執行委員会の委員を務めていました。また、米国電算機器協会のシステム賞選考委員会の議長を務めていたこともあります。
ラシッドは、ロチェスター大学において、 1977
年に理学修士を、1980
年にはコンピューター
サイエンスの博士号を取得しています。1974
年には、スタンフォード大学の数学および比較文学専攻を、優秀な成績で卒業しています。
|