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訴訟に関するマイクロソフトの見解 |
マイクロソフト、司法省側証人の供述書面に対して一部回答を発表 (当資料は、米国マイクロソフトのホームページに掲載されている内容の抄訳です。) | 裁判所の定めた手続で、司法省側各証人の証言の前日の午後にその証人に関する文書によるステートメントがメディアを含め一般公開されることになっています。本日、アバダス・テバニアン・ジュニア博士(Dr. Avadis Tevanian, Jr.)氏の供述書面が公開されました。ただし、同証言は未だ証拠として受け入れられていません。そのかなりの部分は証拠能力がないと判断される可能性があります。しかし、レポーターは公開された同氏の供述書面に基づいて報道せざるを得ないかもしれないと思われます。そこでマイクロソフトはこの短く、トップレベルのの回答を発表することにしました。もちろん、マイクロソフトとしての反論全体は法廷における証人の反対尋問の場で行われます。この文書の情報や回答はいかなる意味でも証言に対するマイクロソフトの回答の全体ではあありません。反対尋問において詳細な回答を行う前に争点のいくつかに関する事実について正しい理解を得るためのものです。 テバニアン博士の証言にもかかわらず、マイクロソフトとアップル社とのあいだには、いまも強い結びつきがある。 マイクロソフトとアップルに関する論議においてしばしば抜け落ちてしまうのは、マイクロソフトとアップルはソフトウェア産業において17年以上にわたって競争と協力の両方を行ってきており、現在に至ってもよきパートナーであり続けているのだという理解です。マイクロソフトはマッキントッシュとわれわれわれわれのマッキントッシュ顧客への強力なサポートを改めて確認します。 アップルに関するマイクロソフトの主要方針は、常に、マイクロソフトはWindowsを選ばれた革新的プラットフォームにするためにアップルと競争しますが、しかし同時に、顧客の利益のためにそれぞれのツールやアプリケーションの互換性を守るため多くの方法で協力するというものでした。マイクロソフトのアップルへの対応は、常にこの方針に基づいています。 マイクロソフトは、QuickTime for WindowsがWindows上でうまく動くようにアップルと協力してきました。同様にアップルは、マイクロソフトのOffice製品がマッキントッシュ上でうまく動くようにマイクロソフトと協力してきました。こうした協力と競争が、長年にわたって世界中の消費者の利益となってきました。マイクロソフトのマッキントッシュ用製品のカタログは、http://www.microsoft.com/products/mac.htmで入手することができます。 テバニアン博士の証言は、Internet ExplorerとWindowsの深いレベルでの統合を無視している。 テバニアン博士はその証言全体を通じて、WindowsプラットフォームとMacOSとは異なるというきわめて簡単な事実を無視しています。テバニアン博士は、マイクロソフトのブランド戦略と同社の統合されたオペレーティングシステム設計における技術的な現実とを混同しています。 マイクロソフトのWindows用およびMacOS用ブラウザ技術は、マーケティングやブランド用の資料で同じ名前を使用していますが、Windows用のInternet Explorerの技術は、MacOS用に販売されているマイクロソフト製品に比べて、より広範囲であり、またより深いレベルで統合されています。Internet Explorerの機能は、オペレーティングシステムを壊すことなくWindowsから取り外すことはできません。この点についてはネットスケープでさえも認めています。ネットスケープは、この裁判の早い段階で証拠として提出されたジョエル クライン宛の手紙において、オペレーティングシステムにかなりの損傷を与えることなく取り外すことのできるいかなるInternet Explorerファイルも見つけることができなかったと認めています。 Internet Explorer の技術は、消費者や開発者に対してコアシステムサービスを提供するオペレーティングシステムの完全に統合された一部品です。これらのサービスは消費者に対してさまざまなインターネット機能を提供します。これらの機能を使って消費者は、彼らのパソコン、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネットの上の情報にシームレスににアクセスすることができます。また開発者にとっては、これらの技術によって広く公開されている一連のアプリケーション プログラミング インターフェース(API)を利用することができます。独立系のソフトウェア開発者は、こうしたいわばフックを利用することによって、継続的に開発しなおしたり再コード化を行ったりせずにインターネット機能を彼らのアプリケーションに組み込むことが可能となります。開発者は、過去数年におけるインターネットの爆発的な普及を背景に、プリントアウトのような一般的な処理をオペレーティングシステムに依存するのと同じように、これらのサービスをWindowsプラットフォームに搭載することを要求していたのです。テバニアン博士は、マッキントッシュ用 Office 98の開発を継続するというマイクロソフトの決定とInternet Explorerを初期設定ブラウザにするというアップルの決定に関連する事実を誤って伝えている。1996 年終わり頃から1997年のはじめにかけて、多くの企業は、マッキントッシュ用アプリケーションの制作に関する計画を相次いでキャンセルしていました。その理由は、アップルの社内問題と明確な方向性の欠如がマッキントッシュプラットフォームの将来性について深刻な疑問をなげかけていたからでした。同時にアップルは、マイクロソフトが根拠がないとしているさまざまな特許権の主張をもってマイクロソフトを攻撃していました。マイクロソフトは、マッキントッシュを利用する数百万のマイクロソフトの顧客から離れていくのではなく、 2社のあいだの数多くの問題を解決するためにアップルと協力しました。1997年8月、マイクロソフトとアップルは、マイクロソフトのアップルに対する1億5,000万ドルの投資およびマッキントッシュ用Office開発の継続の5年にわたる約束を含む多岐にわたる合意を発表しました。マイクロソフトとアップルとの1997年のこの合意はアップルに対する消費者の信認の回復やアップルの復調の過程の上で、大きな推進力となったという見方が一般的です。マイクロソフトが、初期設定ブラウザとして Internet Explorerを使うことをアップルに強要するために、マッキントッシュ用Office 98をリリースしないといって脅したという政府側の主張は、ねじ曲がった主張を支えるためにいかに意図的に事実をまげてしまうかのひとつの事例です。マイクロソフトとアップルとのあいだには時によって意見の相違があったかも知れませんが、マイクロソフトは 1984年にマックがはじめて出荷されて以来、継続的にマッキントッシュ用のプロダクティビティアプリケーションを出荷しています。マイクロソフトのマッキントッシュ顧客に対する取り組みは明快です。当社は1,000万人ものマック用Officeユーザーを捨て去る意図はまったく持っていません。現在マイクロソフトではマッキントッシュ ビジネス ユニットにこれまでで最も多い200人のスタッフを有してマックのソフトウェアに取り組んでいます。マイクロソフトはアップルコンピュータ自身を除く企業としては最大のマッキントッシュ用ソフトウェア部隊を有しているのです。アップルがネットスケープではなく Internet Explorerを初期設定ブラウザに組み入れた大きな理由の一つは、業界紙誌における数多くの独自の評価によると、マイクロソフト社の技術がネットスケープを追い抜いたからである。1998 年7月のマックワールドエキスポにおいて、アップルのCEOであるスティーブ ジョブズ氏は「皆さんに言いたいんだが、Internet Explorerを使ってみて気に入ったんだ。最高のブラウザだと思うよ。(略)マイクロソフトのわれわれの仲間は、Microsoft Office 98やInternet Explorer 4.0のような優れたマッキントッシュ向け製品をつくることに本気で興味を見せ続けているんだ」と述べました。Windows用アプリケーションの単なる移植バージョンにすぎないマッキントッシュ用ネットスケープとは異なり、マック用Internet ExplorerはMacOS上でうまく動くようにゼロからつくられたものであり、またオフラインでのブラウジング用にユーザーハードディスクにウェブサイト全体を単一ファイルで保存できるなど、Windowsプラットフォーム上でも利用できないくつかの機能を持っています。マイクロソフトは、アップルの QuickTimeも含めていかなる会社の製品も、Windowsプラットフォーム上でそれが作動する際にそれを意図的に作動不能にしたり壊したりしたことはこれまでに一度もない。Windows オペレーティングシステム製品群の製作者として、アプリケーションがWindowsプラットフォーム上でよく作動するようにすることはマイクロソフトの利益です。マイクロソフトでは、アプリケーション開発者たちが消費者向けの優れたアプリケーションを書くために必要なツールを持つことができるように、1, 000人を越えるスタッフが、アプリケーション開発者たちとともに働くことに専念しています。Windows をアプリケーション開発者たちが選ぶプラットフォームにすることは、マイクロソフトの成功の鍵なのです。テバニアン博士は、マイクロソフトがなんらかのかたちで、意図的に彼の会社の製品を機能不能にしたと主張していますが、事実によると話は違っています。事実が示すところによると、アップルのエンジニアたちは、 QuickTimeのWindows用セットアッププログラムを適切なかたちでつくりませんでした。マイクロソフトの開発チームがこの問題に気づいた時、彼らはアップルとともに解決策の検討をはじめました。テバニアン博士の非難にもかかわらず、QuickTimeに影響を及ぼしている唯一知られている互換性の問題は、マイクロソフトではなく、アップルによって引き起こされたものです。こうした主張から思い起こされるのは、 7月にリアルネットワーク社が上院司法委員会で行った、マイクロソフトのWindows Media Playerが同社のG2ベータソフトウェアを「壊した」という根拠のない主張です。マイクロソフトがさらに調査を進めたところ、G2の構造の一部がそれ自体をオペレーティングシステムに登録しているという(これはリアルネットワーク自身が開発プロセスで行った変更です)リアルネットワークのバグが明らかになりました。マイクロソフトの結論は、ZDバーチャル研究所を含むいくつかの独立系の研究所によっても実証されました。その後、リアルネットワークはバグを修正しました。マイクロソフト社がアップルにマルチメディア市場を諦めるように強要しようとしたという政府側の主張はまったくの間違いである。 政府は、マイクロソフトとアップルとのあいだで行われた、技術を共有して、消費者向けのより優れたマルチメディア製品を開発するうえでの通常のビジネス交渉を、ある種の反競争的な行為として位置づけようと試みています。マイクロソフトは、インターネット上のストリーミング用メディアのための技術と基準において、協力関係をもつことにアップルが興味があるどうかを打診していました。このシナリオにおける勝者は、その結果生じる技術革新によってより優秀で低コストの製品が生み出され、より広い選択の幅をもつことになる、消費者なのです。 マイクロソフトが興味をもっていたのは、具体的には、マルチメディアの再生とストリーミングメディア技術の領域で消費者に対してよりよいソリューションを提供するために両社がすでにもっている優れた業績を一体化することにありました。マイクロソフトでは、 Windowsプラットフォーム上でアップルのQuickTimeのブランドと技術を宣伝するために、QuickTimeファイルが作動する時にはいつでもQuickTimeのロゴが表示されるようにすることを提案しました。業界標準技術の開発は、消費者とソフトウェア開発者の両方に有益であることがすでに証明されています。それは技術革新のスピードを上げ市場の拡大を助けることで、誰もにさらなる機会を与えるのです。 この種の議論はソフトウェア産業では毎日行われています。そしてこのケースでは、両社はそれぞれが異なるマルチメディアフォーマットとメディアプレーヤーを提供し続けること、そしてそれぞれの独自技術を異なった方向で進めることを決定したのです。 マイクロソフトが QuickTimeを使わないようにとコンパックや他の会社をなんらかのかたちで脅迫したというテバニアン博士の主張はうそであり、完全に中身がない。マイクロソフトの OEMパートナーは、顧客のために選ぶいかなる者のソフトウェアも常に自由に提供しています。さらに、OEMパートナーは、顧客に最高のコンピューターの経験を提供するために、それらのソフトウェアをWindowsのデスクトップ上に直接に置いてもかまわないのです。ネットスケープのCEOであるジム バークスデール氏は、この裁判の以前の証言で、OEMメーカーが完全なWindowsオペレーティングシステムに、付加的なアプリケーションをつけ加えることに対して、マイクロソフトが脅しをかけていることに関する証拠がないことを認めています。マイクロソフト社がコンパックのように大きくて成功している会社をいじめることができると考えるのは無意味です。コンパックはマイクロソフトの大事なパートナーであり、両社は共通の顧客向けサービス提供のための強力なパートナーシップを享受し続けているのです。 |