デザイナが作り出すデータのうち、かなりの割合をエンドレスパターン作成が占めているのではないでしょうか。そして、なかなか思うように設計できないジレンマといつも戦っていませんか? ところが、 Expression® Design のパターンは、かなりの自由度が有りながら正確に調整することも出来るので、イメージしたものが今までよりも短時間で作り出せるようになりました。操作は驚くほど簡単で、ビットマップ画像を「イメージ見本パレット」に読み込んで指定します。操作は簡単ですが、元データを大きめに作り込むことがコツ。凡 1000 ピクセル四方前後で作成するぐらいが良いと思います。もちろんパターンの元データが正方形である必要はありません。
【図 01】 300 ピクセル四方といったファイルサイズに
対し、グリッド、ポイント、ガイドの位置合わせ機能を
利用してパターンの元デザインを作成します。
【図 02】 作例の元デザインは 800 ピクセル四方
といった大きなサイズで、Jpeg 形式などの
ビットマップファィルとしてエクスポート保存します。
大切なのはパターンの元データのカラーリングや位置関係等を変更したバリエーションをいくつか同時に作成し、そのままビットマップファイルとしてエクスポートすることです。これにより、後述するように、 Expression® Design ではエフェクト処理を引き継いだまま別のパターンに差し替えることが出来るからです。そのため、予め微妙なバリエーションを作っておくことをお勧めします。
元データは 800 ピクセル四方で作成していますので、 300 ピクセル四方の四角形に指定するとパターンの意味がなくなってしまいます。しかし、プロパティの「オブジェクトの塗りつぶし、拡大縮小、回転、または、傾斜」で数値指定により正確なエフェクト処理が可能なので、大きめに作ったデータを小さくエフェクトさせることにより、高密度で綺麗なパターンをデザインすることが出来ます。
【図 03】 元データの 800 ピクセル四方よりも小さい
四角形にストレートに指定した結果。
【図 04】 エフェクト設定でパターンを
回転、縮小、傾斜させた一例。
数値はマイナス設定も可能で、
その場合はイメージはミラー反転します。
数値で設定できるメリットは微調整のやり取りをプロジェクトチーム内で行なうことが出来る点です。また、一時的に代理のスタッフに処理を依存することも可能です。とにかく元パターンを大きく作成することで、 Expression® Design のパターンの各種エフェクト設定はパワフルに威力を発揮します。
【図 05】 エフェクト設定で得た 【図 04】 の
パターンを別のパターンに差し替えた状態。
バリエーシヨンにより微妙な調整が
この時に真価を発揮します。
【図 06】 【図 05】 で利用したのは
【図 02】 のバリエーションとして予め作成したパターン。
また、エフェクト設定した状態で別のパターンに差し替えても、エフェクトの設定は全て引き継がれます。このため、幾つかの微妙なバリエーションを予め作成しておくとイメージ調整が飛躍的に軽減されます。更に色々とエフェクト処理を行なった後も、いつでも元の状態にリセット出来ることも魅力的で手放せません。単純な四角形や円だけで構成したパターンであっても、エフェクト設定により、かなりユニークで緻密なパターンへ調整することも出来ます。
【図 07】 プロパティの
「オブジェクトの塗りつぶし、
拡大縮小、回転、または、傾斜」は、
一番下にあるリセットボタンで元の
オリジナル パターンの状態に
いつでも戻すことが出来ます。
今回の作例はパターンを微妙に利用したキャラクタ イラスト。数値で指定できるので勘に頼らずに調整できるため、細かいパターンになってしまいましたが、混乱なく処理することが出来ました。そのため、ちょっと面倒だったパターン作りが楽しくなってきました。
【図 08】 完成したオリジナル キャラクタ