Web 制作において、近年、PHP を使う場面が増えてきました。今回は、Expression Web 2 の目玉のひとつである PHP サポートについてご紹介します。
ご存じの方が多いと思いますが、PHP は動的に Web ページを作成するサーバ側のスクリプト言語です。Expression Web では、IntelliSence 機能を使って、PHP のコーディングを効率的に行えるだけでなく、前回ご紹介した「Microsoft Expression 開発サーバー」を利用することで、PHP を実行するためのローカル環境を手軽に構築することができます。
テスト用の PHP を作成する
まずは、基本的な流れをみてきましょう。
1. [ファイル] メニューの [新規] をクリックして, [新規作成] ダイアログボックスが開いたら、「PHP」を選択して [OK] をクリックします。
「test.php」のように、拡張子を「.php」として保存します。この状態では、通常の HTML/XHTML ファイルとまったく同じです。
2.コードビューの body 要素内にカーソルをおいて、[挿入] メニュー内の [PHP] - [エコー] をクリックすると、<?php echo ?>のコードが挿入されます。
3.「"Hello, World!"」と入力しましょう。
<?php echo "Hello, World!" ?>
デザインビューにカーソルをおいても、空白のままです。
[表示] メニュー内の [編集記号の表示] - [表示] をクリックして、デザインビューにコードブロックのアイコンが表示されるようにしておきましょう。
ファイルを保存したら、[F12]キーを押してブラウザプレビューを実行しましょう。アラートが表示されますが、そのまま [OK] をクリックしてブラウザを開くと、ブラウザは PHP を実行できず、何も表示されません。
PHPの実行環境をセットアップする
PHPの実行環境を構築するには次の手順で行います。
- PHP をインストールする
- PHP の INI ファイルを準備する
- Microsoft Expression 開発サーバーの設定を行う
まずは、PHP のインストールを行います。
1.PHP.NET から、PHP をダウンロードします。
2.C ドライブ直下に「PHP」フォルダを作成し、ダウンロードした zip ファイルを「PHP」フォルダ内に展開します。
3.「PHP.INI-recommended」ファイルをバックアップし、「PHP.INI」に書き換えます。
次に、Microsoft Expression 開発サーバーの設定を行います。
- Expression Web を開き、[サイト] - [サイトの設定] をクリックして、[サイトの設定] ダイアログボックスを開きます。
- [プレビュー] のタブに切り替え、[Microsoft Expression 開発サーバーを使用する] にチェックがついていることを確認します (デフォルトではチェックされています。)
- PHP 実行可能ファイルをこの Web サイトのみに使用する] のラジオボタンを選択します。
- [この Web サイトの PHP ページのプレビューのための実行可能ファイルへのパス] の [参照] ボタンをクリックし、C ドライブ直下に「PHP」フォルダ内の「php-cgi.exe」を選択します (「C:\PHP\php-cgi.exe」のように表示されます)。
なお、最後の手順を行う代わりに、[ツール] メニューの [アプリケーションのオプション] をクリックして、[アプリケーションのオプション] ダイアログボックスを開き、[全般] タブ内の [PHP ページのプレビュー用の PHP 実行可能ファイルへのパス] に「php-cgi.exe」を指定することもできます。
実行環境がセットアップできたら、「test.php」をブラウザプレビューしてみましょう。ブラウザウィンドウ内の「Hello, World!」が表示されれば成功です。
Expression Web 2のPHPサポート
Expression Web 2では、PHPをコーディングしていく支援機能が用意されています。
PHPスクリプトの挿入
[挿入] メニューの [PHP] のサブメニュー内から「フォーム変数」、「URL変数」などの定型スクリプトを入力することができます。
IntelliSence
「<?php Date(」まで入力すると、IntelliSenceが自動ポップアップします。
「<?php ?> 」内で [Ctrl]+ [スペース]キーを押すと、IntelliSence が開き、PHP 関数がアルファベット順に表示されています。最初の数文字をタイプすれば、すばやく目的の関数を探せます。
PHP 関数を挿入した後で、[Shift]キーを押しながら[Ctrl]+[スペース]キーを押すと、その関数がサポートしているパラメータを表示するツールヒントが表示されます。
まとめ:
PHP を扱う場合、開発環境を整備するのが面倒ですが、サクっと準備できてしまうのは魅力的ですね。
- Expression Web では、IntelliSence 機能などを使って PHP のコーディングを効率的に行える。
- 「Microsoft Expression 開発サーバー」を利用することで PHP を実行するためのローカル環境を手軽に構築することができる。
Masahiro Takano.