企業システムの運用コストを削減する管理機能
企業では、大量のパーソナルコンピュータを導入することによって、生産性の向上を目的としたクライアント/サーバーシステムの構築を行ってきました。しかし、クライアントPCが大量導入されるにしたがって、クライアントPCの管理コストが無視できないほど上昇しています。たとえば、数百台ものクライアントPCがあると、ソフトウェアをアップグレードするだけでも非常に時間がかかってしまいます。そこで、企業に導入されるコンピュータ
システムは、導入時の初期コストだけでなく、運用/保守コストまで考えた、TCO(Total
Cost Ownership)の削減が求められるようになりました。
TCO削減を目指してマイクロソフトでは、Zero
Administration Initiative for Microsoft Windows(ZAW)というコンセプトを打ち出しました。ZAW構想では、OSシステムのリモート
アップデートやドライバ
ソフトのアップデート、アプリケーションのインストールなどを自動的に行うことができるようになります。さらに、クライアントPCのハードウェア情報やソフトウェア情報などの集中管理も行うことができます。ZAW構想が実現されることにより、システム管理者は数多くの地点にあるクライアントPCの保守、管理をリモートで集中的に行うことができるようになるのです。
しかしZAW構想を完成させるためには、ソフトウェアだけでなく、現存のPCに新しい機能が必要になります。そのためマイクロソフトでは、業界パートナーと協力して、Net
PCなどのTCO削減に向けたPC規格を提案したりしています。ソフトウェアについては、Windows
NT 5.0 環境とSystems Management Server 2.0がリリースされたときに、ZAW構想は完成することになります。しかし、Windows
NT 4.0とZero Administration Kit (ZAK)を利用することにより、現状でも非常に高いレベルでクライアントPCの保守、管理を可能にすることができます。
ユーザー環境の集中管理
Windows OSでは、システム
ポリシーという機能がサポートされています。この機能を利用することにより、クライアントPCが行える機能について、細かくコントロールをすることができます。ZAKは、カスタマイズされたポリシー
テンプレートやスクリプトにより、クライアントPCの機能を制限したり、動作の管理を行ったり、無人インストールを可能とします。
ZAKを使用することにより、たとえばユーザーがクライアント
マシンにゲームをインストールしたり、フロッピー ディスクやCD-ROMなどの外部周辺機器からアプリケーションをインストールしたり、インターネットからダウンロードしたソフトによってシステム内部にウィルスを持ち込んだり、といったことができなくなります。さらにユーザーがクライアントPCの設定を変更するのを制限したり、使用できるアプリケーションを限定したりして、クライアント
マシンのトラブルを未然に防ぎます。
【挿入図:システムポリシーによるユーザー環境の標準化】→ここをクリックしてください。
現在、ZAKはWindows NT Workstation 4.0版、Windows 95版の2つがリリースされています。これらは追加コストなく入手することができるので、管理コストを重視する企業にとっては、コスト面でも機能面でも十分に満足いくソリューションだといえます。
ZAK for Windows 95は、 http://www.microsoft.com/japan/windows/zak/win95/から入手可能です。
GUIによる容易なインストールと管理
Windows NT Server 4.0
のインストールは、ウィザードの質問に答えていくだけで簡単に終了。周辺機器などのハードウェア構成を自動的に認識し、必要なドライバをインストールします。最も使いやすく親しまれているWindows
95ユーザーインターフェイスを備えているので、操作の習得に時間がかかりません。また、個々の管理ツールに加え、管理ウィザードを標準搭載。ステップ
バイ
ステップの質問に答えていくだけで、経験の少ない管理者でもユーザーの追加、ファイルやフォルダの管理、プリンタの追加、ライセンスの確認など、代表的な管理作業が簡単に行えます。
【挿入図:システム管理を容易にする管理ウィザード】→ここをクリックしてください。
システム診断機能
ネットワークモニタにより、ネットワークトラフィックを解析したり、ボトルネックを容易に発見できます。
また、タスクマネージャや診断プログラムにより、システムのチェックを行うことが可能です。
【挿入図:ネットワーク モニタによる問題点の解析】→ここをクリックしてください。
ドメイン ディレクトリサービス
ドメイン ディレクトリ
サービスにより、システム管理者は、グラフィカルなユーザー
インターフェイスを介してセキュリティ ポリシー、ユーザー
アカウント、グループ
アカウント、データ保護オプションの設定を一元的に行うことができます。また、ユーザーはそれぞれのユーザー
アカウントとパスワードでドメインに一度ログオンすれば、セキュリティの設定されたネットワーク上でのすべてのネットワーク資源やアプリケーションにアクセスすることができます。
統一された管理ツールのフレームワーク
管理ツールが統一されたユーザー
インターフェイスを持っていないと、管理者は操作のたびに余計な手間をかけることになります。そこでマイクロソフトは、管理ツールのユーザー
インタフェースの統合化を行っています。Microsoft 管理コンソール(MMC)*は、さまざまなアプリケーションの統一された管理ユーザー
インターフェイスと位置づけられています。MMCを利用することによって、システム管理者はアプリケーション毎の管理ツールの使い方を覚えなくても、MMCによってすべてのサーバー
アプリケーションをコントロールすることができるようになります。
また、管理ツールの設定をファイルとして保存できるので、以前使った設定を再び使用したり、複数の管理者が同じ設定を共有することも容易です。
MMCが提供するのは統一的なインターフェイスであり、管理ツールを提供する各ベンダーはMMC用の「スナップイン」を開発することになります。現在、IIS
4.0 や Transaction Server 2.0のスナップインが提供されています*。MMCはマイクロソフトのアプリケーションだけでなく、今後はさまざまなアプリケーション
ベンダーがサポートしていきます。これにより、Windows NT Serverの管理ツールはMMCのインターフェイスにまとめられるでしょう。
 すべての管理ツールに統一されたインターフェイスを提供するMMC
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