オンライン上の性犯罪者 : リスクを最小限に抑える方法

公開日: 2007年1月15日
オンライン上の性犯罪者

チャット ルーム、電子メール、インスタント メッセージなどのインターネット コミュニケーション ツールを使用する子供は、オンライン上の性犯罪者と接触する危険にさらされています。

インターネットには匿名性があるため、オンラインでは瞬時に信頼や交友へと発展してしまいます。 性犯罪者はこの匿名性を利用して、経験の浅い若者との関係をオンラインで築こうとします。

保護者は子供を守るため、オンライン コミュニケーションに伴うリスクを認識し、子供のインターネット活動に関与する必要があります。

オンライン上の性犯罪者の手口

性犯罪者は、チャット ルーム、インスタント メッセージ、電子メール、またはディスカッション掲示板での会話を利用して子供と接触します。 10 代の子供の多くは、ピア サポートのオンライン フォーラムを使用して自分の問題を解決しようとします。 性犯罪者はこのようなサイトに頻繁にアクセスして、つけこみやすい相手を探します。

オンライン上の性犯罪者は、気を引いたり、好意を示したり、親切にしたり、さらにはプレゼントを贈るなどして、標的にした相手を徐々に惑わしていきます。目的達成のために多大な時間、お金、努力を注ぐこともよくあります。 子供の興味を引くため、最新の音楽や流行にも通じています。

子供の悩みを聞いて同情を示したりもします。 また、若者の抵抗感を和らげようとして、少しずつ会話に性的な内容を取り入れたり、性的に露骨なコンテンツを見せたりします。

性犯罪者の中には、他のそういった犯罪者よりも行動が性急で、性的に露骨な会話にすぐに持ち込もうとする者もいます。 中には、いやがらせやストーキングなど、さらに直接的な行為に走る者もいます。 性犯罪者はまた、オンラインで知り合った子供が外で実際に会うことを承諾するかどうかを見極めようとします。

被害に遭う危険がある若者のタイプ

思春期の若者は最もつけこまれやすい年齢であるため、オンライン上の性犯罪者の被害に遭う危険が高いと言えます。 思春期の若者は、性的な事柄に関心を持っており、保護者の支配下から逃れて家族以外の誰かと新しい関係を築くことを求めています。 そのため、匿名性があることを口実にして、起こり得る結果を完全に理解しないままオンラインで危険を冒そうとします。

オンライン上の性犯罪者の標的にされやすい若者には、次のような傾向が見られます。

オンライン活動の初心者で、ネチケットをよく知らない

コンピュータにのめり込んでいる

実生活でも流行の先端をいこうとする

自分から気を引こうとしたり、媚びたりする

反抗的である

孤立している、または孤独である

好奇心が強い

性同一性の点で混乱している

大人にだまされやすい

親の守備範囲外のサブカルチャに魅了されやすい

子供は、自分では性犯罪者の危険性についてわかっているつもりでいますが、実際にはオンラインでの人間関係に対する認識がかなり甘いと言えます。

子供が被害に遭うリスクを最小限に抑えるために保護者が実行できる方法

性犯罪者について、またオンラインで起こり得る危険についてお子様に説明します。

保護者による制限機能を使用します。これは、Windows Vista などの新しいオペレーティング システムに組み込まれているか、または Windows Live ファミリー セーフティなどを無償でダウンロードできます。

ソーシャル ネットワーキング Web サイトの年齢制限に従うように、お子様に言い聞かせます。 Windows Live スペースや MySpace などのソーシャル ネットワーキング サイトにサインアップできる推奨年齢は、一般的には 13 歳以上です。 サイトの推奨年齢に満たない場合、お子様にそのサイトを利用させないようにします。

年少のお子様にはチャット ルームを使用させないでください。チャット ルームはリスクが高すぎます。 お子様が年長になったら、適切に監視されている子供向けのチャット ルームを使用するように指導します。 お子様が十代の場合でも、監視されているチャット ルームを使用するように勧めてください。

お子様がチャット ルームに参加する場合、参加するチャット ルームとチャットの相手を確認してください。 保護者自身がチャット エリアを監視し、会話の内容を確認します。

チャット ルームのパブリック エリアから離れないようにお子様に教えてください。 多くのチャット ルームにはプライベート用のチャット エリアが用意されており、ユーザーは他のユーザーと 1 対 1 でチャットを行うことができます。ここでの会話は監視できません。 このようなエリアでのチャットは、しばしば "内緒話" と呼ばれます。

インターネットに接続しているコンピュータは、子供部屋ではなく家族の共有スペースに置いてください。 コンピュータの画面が誰でも簡単に見れるところにあれば、それだけ性犯罪者は子供と関係を築くのが困難になります。 コンピュータが家族の共有スペースに置いてある場合でも、お子様がインターネットに接続するときはそばに付き添うことをお勧めします。

年少のお子様には専用の電子メール アカウントは与えず、家族共有の電子メール アドレスを使用させます。 お子様が年長になったら、インターネット サービス プロバイダ (ISP) に依頼して別の電子メール アドレスを設定してもらうことができますが、その場合でも引き続き、お子様の電子メールを保護者のアカウントに駐留させることができます。

知らない相手から送信されてきたインスタント メッセージや電子メールに返信しないようにお子様に教えてください。 公共の図書館、学校、友人の自宅など、保護者の目の届かない場所でお子様がコンピュータを使用する場合は、どのようなコンピュータの保護機能が使用されているかを確認してください。

どの予防策も実を結ばず、お子様がオンライン上の性犯罪者と出会ってしまった場合でも、お子様を非難しないでください。 責任は常に、全面的に犯罪者の側にあります。 断固とした対応を取り、お子様がその相手とそれ以上接触しないようにしてください。

被害に遭うリスクを軽減するために子供自身が実行できる方法

子供自身、次のような数多くの予防策を取ることができます。

不明なソースから画像をダウンロードしない。性的に露骨な画像である可能性があります。

電子メール フィルタを使用する。

オンラインで不快感または恐怖を感じた場合、すぐに大人に知らせる。

性的なことを暗示する語句が含まれていたり、個人情報がわかるようなことのない、性別の区別のつかないスクリーン ネームを使用する。

自分自身 (年齢、性別など) または家族に関する個人情報をオンラインで公表しない、あるいはオンラインで個人プロファイルを書き込まない。 Windows Live スペースや MySpace などのサイトにおける個人情報に関する特定のルールについては、「子供がソーシャル ネットワーク Web サイトを安全に利用できるようにする方法」を参照してください。

相手が個人的な質問や性的なことを暗示する質問をし始めたら、電子メールでの通信、インスタント メッセージでの会話、またはチャットを中止する。

インターネットでプライバシーを守る必要性を思い出せるように、家族のオンラインに関するルールをコンピュータの近くに掲示する。

子供が標的になっていないか見分ける方法

次のような場合、お子様がオンライン上の性犯罪者の標的となっている可能性があります。

お子様が長時間オンラインで過ごしている。 オンライン上の性犯罪者の被害に遭っている子供のほとんどが、長時間オンラインで過ごしています。特にチャット ルームで過ごすことが多くなり、部屋に閉じこもってコンピュータで何をしているかを隠すようになります。

家族用のコンピュータでポルノ写真が見つかった。 性犯罪者はポルノを使用して標的とする子供に接触することがよくあります。犠牲者にしようとしている子供と性的な会話を交わす糸口として、Web サイト、写真、性的な内容の電子メール メッセージなどを提供します。

児童ポルノの写真を使って、大人が子供と性的関係を持つのは普通のことだと子供を納得させようとすることもあります。 保護者は、他の家族がコンピュータを使用する場合は特に、お子様がディスクにポルノのファイルを隠し持っていないかどうか注意する必要があります。

お子様に保護者の知らない相手から電話がかかってくる、または保護者の知らない電話番号にお子様が電話 (長距離電話を含む) をしている。 オンラインで子供との接触に成功したオンライン上の性犯罪者は、子供をテレフォン セックスに誘うために連絡を取ろうとしたり、実際に会おうとしたりすることがあります。 子供が自宅の電話番号を教えたがらなくても、オンライン上の性犯罪者の方が自分の電話番号を教えてきます。

標的の子供が保護者に知られずに電話できるように、電話料金のかからない電話番号を用意している者さえいます。 また、コレクト コールで電話するように子供に指示する性犯罪者もいます。子供が電話してきたら、発信者番号通知サービス (ナンバー ディスプレイ) を利用して、子供の電話番号を簡単に特定できてしまいます。

お子様には、オンラインで知り合った相手と保護者の付き添いなしで直接会うことを許可しないでください。

お子様が保護者の知らない相手から手紙、プレゼント、または小包を受け取っている。 性犯罪者が標的にしている相手に手紙、写真、プレゼントを送るのはよくあることです。 中には、子供に航空券を送って直接会わないかと誘いをかける性犯罪者まで存在します。

お子様が家族や友人から遠ざかっている、または、大人が入室するとすぐにコンピュータのモニタの電源を切ったり画面を変えたりする。 オンライン上の性犯罪者は、子供と家族の仲を必死になって裂こうとします。そのため、家庭内のちょっとした問題を大げさに誇張することがよくあります。 性的被害を受けた子供は、引きこもったり、落ち込みやすい傾向にあります。

お子様が他人のオンライン アカウントを使用している。 自宅でインターネットにアクセスできない子供であっても、友人の自宅や、図書館などの公共の場で性犯罪者と知り合う危険性があります。 性犯罪者が犠牲者にしようとしている相手にコンピュータ アカウントを提供して、互いに通信できるようにすることもあります。

子供が標的になっている場合の対処方法

お子様がオンラインの通信相手から性的に露骨な写真を受け取った場合、または、電子メールやインスタント メッセージなどのオンラインの手段で性的な誘いを受けた場合は、地元の警察に連絡してください。 電子メール アドレス、Web サイト アドレス、チャットのログなどを記録した文書を保存し、警察と情報を共有します。

コンピュータにポルノのファイルや性的な内容の通信が保存されていないか確認します。こういったものが性犯罪の兆候であることがよくあります。

チャット ルーム、インスタント メッセージ、電子メールなど、すべての電子通信手段についてお子様の利用状況を監視します。 通常、オンライン上の性犯罪者はまず犠牲者とチャット ルームで知り合い、その後、電子メールやインスタント メッセージを使用してやり取りを続けます。

ソース : ここに示した情報の一部は、米国連邦捜査局 (U.S. Federal Bureau of Investigation ) の出版物である『A Parent's Guide to Internet Safety』を許可を得たうえで書き換えたものです。



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