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世界 3 極での情報システム管理の統合に向け、Exchange Server 2010 の可用性を評価
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グローバルにビジネスを展開する味の素株式会社では、従来からメッセージング環境に Exchange Server を利用。ASEAN 諸国を含めたアジア地域の拠点として東京にデータセンターを置いているほか、中国、北米、南米、ヨーロッパの 5 地域にわけて運用・管理を行っています。今後、同社ではさらにグローバルでの統合を進め、東京、北米、ヨーロッパの 3 極にまとめて運用・管理していく計画を検討しており、「Exchange Server 2010 早期導入プログラム (RDP:Rapid Deployment Program)」に参加。Exchange Server 2010 の“可用性”をメインの評価項目として、詳細なテストを実施。今後対応が求められる「e-ディスカバリー (電子証拠開示) 」に即した機能の充実など、さまざまな機能について、評価いただいています。
<導入の背景とねらい>
グローバルのメッセージング環境を“止めずに”移行するために
2009 年に創業 100 年を迎えた味の素株式会社。同社は、日本の企業としてはいち早く、1910 年代から海外に販路を切り開いてきた実績があります。
以来約 100 年。全世界を舞台にビジネスを展開し続ける味の素グループでは、グローバルの情報システム管理を日本 (アジア)、中国、北米、南米、ヨーロッパの 5 地域に分けて行なっています。そして全世界を結ぶメッセージング環境は Exchange Server を活用して構築しています。
今後さらにグローバル統合を進め、東京、北米、ヨーロッパの 3 極にまとめて運用・管理していくことを検討している味の素グループでは、より優れた可用性を求めて、次期メッセージング環境を構築する製品として、引き続き Exchange Server を採用することを決定。
国内、海外のグループ会社の IT マネージャーとの会合でも、今後のコミュニケーション システムのロードマップの検討の中で Exchange Server への信頼、期待は高く「今後登場する Microsoft SharePoint Server 2010 や Microsoft Office 2010 との連携強化への期待も含め、Exchange Server も 2010 を採用してはどうかという意見が寄せられた」と、味の素株式会社 情報企画部 専任部長 木内厚氏は振り返ります。
この選択は、メッセージング環境が重要だからこそのものだと、木内氏は強調します。
「今、電子メールは非常に重要なコミュニケーション インフラになっています。交信の記録が確かに残るという意味でも、e-ディスカバリー対応など含めて、電話よりも重要なものとなりつつあります。
特に時差のあるグローバルでのコミュニケーションを考えた場合、電話などのリアルタイム コミュニケーションよりも、電子メールの方がメインになります。
国内でも、電話の発信回数が 90 年代初頭に比べ 10 分の 1 程度に減っているという調査データがありました。実際、社内でも電話の利用は大幅に減っています。その分、電子メールの利用が増えているのですね。今は、ビジネスでもプライベートでも、電子メールが止まらないことが必須になっています」。
味の素グループのメッセージング環境の運用体制として、たとえば東京のセンターではタイ、フィリピン、インドなど広範囲の拠点をカバーしています。日本が休日だとしても、ほかの国はそうではありませんし、時差もあります。つまり、システムを一斉に止めていい時間などないことになります。だからこそ、まったく違うシステムを採用するのではなく、Exchange Server 2010 のオンライン メールボックス機能によって、システムを止めることなくメールボックスの移行が行える点などが「評価に値する機能」として注目されたのだと言います。
<評価結果について>
DAG (Database Availability Group) による冗長化でダウンタイムを削減


味の素株式会社
情報企画部 専任部長
木内 厚 氏
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味の素システムテクノ株式会社
システム管理センター
第4グループ
チーフITスペシャリスト
尾崎 保 氏
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実際に、Exchange Server 2010 の早期評価を担当した味の素システムテクノ株式会社 システム管理センター 第4グループのチーフITスペシャリスト 尾崎保氏は、「オンライン メールボックスのシミュレーションの結果、ユーザー使用時にユーザーに影響を与えることなくメールボックスを移行できることが確認できた」と、RDP を振り返ります。
また、Exchange Server 2010 を評価するうえで 1 番のポイントと考えられていた可用性についても、「満足のいくものだった」と尾崎氏は言います。
「評価の結果、DAG による冗長化は期待通りのものでした。 DAG 内の各サーバーに、最大 16 個のデータベース コピーを作成できるため、ダウンタイムがなくなり、管理負荷の軽減につながると期待しています。
ストレージの I/O のパフォーマンスも向上していますので、比較的安価なハードウェアでも対応できるようになり、ハードウェアへの投資コストを下げられるのではないかという期待もあります。
課題はフェールオーバーの時間ですね。評価したのがまだベータ版だったせいか、疑似障害による自動フェールオーバーに 2 分程度かかりました。RTM 版では 30 秒程度に短縮される予定と聞いていますので期待したいところです」。
さらに、運用管理の省力化という意味で、「1 番印象的だった機能が、Exchange Control Panel です」と尾崎氏は続けます。
「従来、当社では管理者が手動でグループ管理を行っていたのですが、2010 では、ユーザー自身によるグループの管理機能が標準で提供されています。これは大きなポイントです。
ただし、テスト段階のビルドでは、グループ管理のログ取得に課題を感じました。
誰が、いつ、どういうグループを作ったのか、というログの取得はできるのですが、手順が少々煩雑になってしまいました」。
<今後の展望>
e-ディスカバリーへの対応力とグローバルでのサポート体制に期待
尾崎氏は、今後への期待として、「Active Directory フェデレーション サービス (以下 AD FS) による、拠点間の認証基盤連携」を挙げています。
「今回、評価することが出来なかったのが非常に残念なのですが、最新の AD FS には期待しています。グローバルで Exchange Server を活用していることもあり、拠点間のアドレス帳連携のニーズが非常に高まっています。
AD FS によって、味の素グループの認証基盤を、グローバルに連携させることができれば、そのメリットは非常に大きいです」。
味の素グループの「グローバル 3 極管理体制」に向けた、次世代メッセージング環境の構築が開始されるのは、まだこれからです。
しかし、Exchange Server 2010、およびマイクロソフトのグローバルなサポート体制に対する期待は大きいと、木内氏は話します。
「最初にも述べましたが、電子メールが止まってしまう、という事態はもはや許されません。それだけ、私たち情報部門の責任は重いものがあると感じています。
まず、止まらないこと。それだけの信頼性と可用性は欠かせません。それに、世界各国の現場で、マイクロソフトからのサポートが受けられるということも重要です。
さらに、今後のメッセージング環境を考える際の課題として、e-ディスカバリーなどへの対応が挙げられます。コンプライアンスの強化ですね。こうした課題に応えてくれる製品が出てくることを期待していました」。
東京、バンコク、マニラの 3 拠点だけでも、1 日に十数万通の電子メールが処理されているという味の素グループのメッセージング環境。添付ファイルも多く飛び交うこの環境の中で、コンプライアンス対応を強めていくために、期待されているのがサーバー側で電子メール ファイルを保管し、保管したファイルを横串検索できる「複数メールボックスの検索」機能でした。
最後に、木内氏は言います。
「電子メールの非定型な情報の中には、さまざまなアイデアや可能性が眠っています。そうした電子メールがためられている一方で、今までは、それを取り出して活用するということが難しかった。まず、安心して保存、管理できること。そして、それを活かせるようになること。そういった機能が、今後どんどんと充実していくことに期待しています」。
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