 |
Microsoft® Windows® 2000 Server のターミナルサービスと
Windows Based Terminal により、全国の店舗から迅速な在庫照会を実現
|
 |
有名百貨店を中心に全国展開しているアンテプリマ(株式会社サイドフェームジャパン) では、Windows 2000 Server のターミナルサービスと WBT (Windows Based Terminal) を組み合わせた在庫照会システムを構築。本社が休日のときでも各店舗から、他店の在庫確認が可能となり、お客様の問い合わせに迅速かつ正確な対応を実現しました。このシステムは、土曜、日曜の無人稼動を含め、導入からの 2 年間ノートラブルで稼動。アンテプリマは、低コストでセキュアなネットワークシステムを Windows 2000 Server により実現したのです。
<導入の背景と狙い>
Windows 2000 Server ターミナルサービスを利用したオンライン在庫照会
アンテプリマ(株式会社サイドフェームジャパン)は、2002 年 4 月青山にオープンした国内初の路面店を含む 16 店舗(うち 2 店舗はアウトレット店)で全国展開している婦人衣料雑貨ブランドです。イタリアを拠点に毎シーズンコレクション発表を行い、ヨーロッパやアジアを中心に直営ブティックを出店しています。日本国内では、東急百貨店本店、西武百貨店池袋店、銀座松屋本店などの有名百貨店で展開されており、アクティブでインテリジェンスな女性に向けて、婦人服、バッグ、シューズ、小物類などを取り揃えています。
アンテプリマでは、Windows 2000 Server のターミナルサービスを利用した在庫問い合わせシステムを 1999 年 12 月に導入し、運用を続けています。 2000 年 9 月には、すべての店舗で同システムを導入し、稼動を開始させました。WBT のクライアントマシンを各店舗に配備し、サーバー側のアプリケーションを起動することで、他店舗の在庫状況を各店舗で瞬時に確認できるのです。
導入したシステムには、株式会社東光オーエーシステムが開発したクライアント / サーバー型アパレル専用管理システム「 NBS (Network Bench Server) システム」のうち、出荷管理、Shop 管理、POS 管理、販売管理の 4 つのモジュールを利用しています。これにより、全国展開している各店舗からオンラインで、リアルタイムの在庫照会を可能にしています。
<システムの概要>
ISDN のダイヤルアップ回線で
各店舗から在庫照会サーバーにアクセス
今回導入したシステムの要件は、オンラインで本社の在庫管理サーバーを各店舗から直接見られるようにすることでした。「従来、当社の各店舗で商品在庫を確認するときには、電話で本社へ問い合わせて在庫状況を聞いていました。しかし、各店舗のかきいれ時である土曜、日曜や祝日は本社が休みになってしまうため、在庫の状況を確認することができませんでした。そこで、Windows 2000 Server によるシステムを導入して、本社が休みの時でも、リアルタイムで各店舗が在庫を把握できる環境を作りました」(株式会社サイドフェームジャパン 商品管理 ITマネージャー 市毛裕之氏)
当初は、本社に導入していた在庫管理や販売管理のシステムを、そのまま各店舗に組み入れることも検討しましたが、百貨店のテナントとして出店している店舗ではスペースや回線設備に制限があり、大掛かりなシステムを各店へ導入することは難しかったのです。
そこで Windows CE ベースの WBT を各店舗に導入し、Windows 2000 Server のターミナルサービスを使うことで、こうした問題を解決しようと考えました。ターミナルサービスを使えば、クライアントマシンの処理性能はあまり必要ありません。設置スペースも小さくて済みます。さらに、ターミナルサービスのメリットである、アナログ回線のような帯域幅の狭いネットワーク環境でも、良好なレスポンスを得ることができるのです。
具体的には、クライアントの WBT からアナログ電話回線、もしくは ISDN 回線を使って、本社のサーバーにダイヤルアップでアクセスします。サーバー側では、Windows 2000 Server のターミナルサービスと NBS システムの在庫照会機能を使って、WBT に在庫情報を提供します。ここでは、NBS システムの Shop 運営管理モジュールが使われています。このモジュールでは各店舗の在庫照会のほか、「簡易店舗間移動処理」「 Model 売れ筋把握」「分類別消化率裏」「年間実績前年対比」などの機能を提供しています。
本社サーバー内の在庫データは、各店舗からオンラインで送られる POS データをもとにリアルタイムで更新されるので、各店舗は常に最新の在庫状況を確認することができるのです。
さらに東京の木場にあるデリバリセンターでも、Windows 2000 Server のターミナルサービスを活用しています。デリバリセンターの業務は全国各地の店舗に商品を発送することですが、その際に必要な伝票発行用のデータを本社とデリバリセンターとの間に敷かれた ISDN 回線を経由し、Windows 2000 Server のターミナルサービスを使って本社から受け取っています。
店舗と本社間の回線については、常時接続なども考慮していますが、コストの問題、百貨店のテナントという制約などのため、現時点では ISDN による接続が最適と考えています。「テナントに割り振られる回線の数や、百貨店の PBX の問題など、テナント側だけでは解決できない問題も多くあります。データ通信だけのために回線を占有させてしまうのは、現実問題としては難しいのです。ダイヤルアップを使って、ターミナルサービスによる処理を受け付けるのが、現実的には最適なソリューションであったのです」(株式会社サイドフェーム ジャパン 商品管理 IT マネージャー 大坪誠一氏)


サイドフェームジャパン ネットワーク 新 EDP システム [拡大図]
<導入の結果と今後の展開>
ターミナルサービスを採用することで管理の効率化を実現し、
将来的には VPN を見据えたネットワーク強化を予定
 |


Windows 2000 のTerminal Service を使ってサーバーに接続
 |
ターミナルサービスと WBT の組み合わせは管理面でも大きなメリットがあります。システムには様々なプログラムの更新が発生することが少なくありません。通常のクライアント/サーバー型システムで、本社と店舗のシステムを構築していた場合、それぞれのプログラムを改正する必要があります。場合によっては、遠く離れた店舗に技術者を派遣して、システムの修正を実施することが必要となるのです。
しかし、Windows 2000 Server のターミナルサービスを使うことで、クライアント側にプログラムを配置しないで済みます。このため、クライアント側は、メンテナンスフリーとなり、全国に散在する店舗まで人を派遣する必要がほとんどないのです。
もちろん、メンテナンスが容易になることやクライアントマシンが廉価なもので済むというだけでなく、クライアントマシンの初期導入作業も最低限で済ませられるのです。クライアントマシンの置き換えや、回線の変更といった場合でも、作業は少なくて済みます。
なおクライアントとして配置した WBT では在庫照会以外にも、電子メールを使えるようにし、本社と各店舗間の連絡ツールとして活用しています。本社からの連絡事項や店舗間同士で情報交換するために使われています。
現在利用しているシステムは、すでに稼動開始から 2 年以上経過していますが、これまで一度もシステムダウンしたことがありません。クライアント側にプログラムを搭載していないこと、サーバー側のメンテナンスが容易ということ、ネットワークも含めてシステムの構造がシンプルということ、Windows 2000 Server 自身に高い信頼性があることで、システム全体としての高い信頼性と堅牢性を達成しているのです。もちろん無人運転となる土曜、日曜にシステムが稼動しておらず、利用に障害をきたしたということもありません。
また通信回線についても強化を検討しています。現在は店舗から本社に直接電話回線を使ったリモートアクセスを行っていますが、将来的にはインターネット経由で、VPN を使って高いセキュリティを確保しつつ、低コストで、高トラフィックにも耐えられるシステムにすることを計画しています。
|
|  |
本ケーススタディに記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoftは、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
|
|
 |
|
|
|