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地域により密着し、お客様との信頼関係を強化するための新 CRM 基盤に
SQL Server 2005 と Visual Studio® 2005 を採用。
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名古屋銀行は、お客様に密着した営業活動を行うという地域銀行の強みをさらに伸ばすべく、新 CRM システムの構築に取り組んでいます。新 CRM システムの基盤となるデータベースには Microsoft SQL Server 2005、アプリケーション開発には Visual Studio 2005 を採用し、お客様に対し柔軟な提案を可能にするためのパフォーマンス、業務を停止させないための信頼性を実現しました。
<導入の背景>
よりお客様に密着した営業活動のため、お客様情報基盤の構築を計画
日本有数の大都市である名古屋に本店を置き、愛知県を中心に 110 の支店網を展開する名古屋銀行は、2003 年 4 月から 2006 年 3 月の第 15 次経営計画 "Change & Speed 21 〜変革と共有〜" に取り組んでいます。この経営計画に基づいた短期経営戦略としては "かわる! 21" をテーマに、「地域事業所の半分をお客様とする」こと、そして「貸出残高を 2 兆円まで増やしていく」ことを目標に掲げています。
名古屋銀行 副頭取 簗瀬悠紀夫氏は、「この事業戦略の次の一歩として、新しい経営戦略ツールである、新 CRM を構築し、お客様とのフェイス・トゥ・フェイスの関係をより強化していくという新しい営業戦略を展開していくことを計画しています」と説明します。
「この新 CRM は、お客様の口座を管理する勘定系と呼ばれるシステムと対をなし、当行の情報基盤の中心となるシステムであり、お客様情報の統合と活用を一層強化するためのものです。このシステムでは、従来の"勘定系システム"と投資信託に代表される預かり資産を管理する "新勘定系システム" を連携させて、ATM や窓口、渉外係、テレホンバンキング、インターネットバンキングなど、あらゆるお客様チャネルと双方に連動し、お客様へのサービスを充実させていきます」(簗瀬氏)。
名古屋銀行が構築に着手した新 CRM は、「お客様の属性」、「決算書」、「資産状況」、「取引履歴」など、各システムからデータを抽出し、ATM や窓口、渉外係、そしてテレホンバンキングやインターネットバンキングなどあらゆるチャネルと連動。全行員 1,800 人がお客様との接点において迅速かつ的確にお客様各人のニーズを把握し、より密接な関係を築くことをサポートするためのシステムであると言います。
このシステムの基盤となるデータベースに、名古屋銀行では Microsoft SQL Server 2005 の導入をいち早く決定。これは、コストとパフォーマンス、信頼性を十分に検討したうえでの決定であると、名古屋銀行 取締役 事務システム部 部長 中村昌弘氏は言います。
「当行では今から 6 年前、1999 年に Unix と Oracle を利用して MCIF (Marketing Customer Information File) を構築しました。しかし、銀行自身が取り扱う商品も大きく変わった今、次の時代に向かうために新しい情報基盤を構築することは必須でした。また、従来の MCIF では、運用面で大きなコストがかかっていたため、別の基盤を検討していました。SQL Server 2005 を選択した主な理由は、信頼性、機能の豊富さ、コストパフォーマンス、そして開発環境である Visual Studio 2005 との統合にあります。また、営業支援システムなどで Windows Server と SQL Server を利用していた経験から Unix や Oracle を使う必要はないと判断したわけです」。
<導入の経緯>
銀行の業務に求められる機能の搭載や将来性への期待から、SQL Server 2005 と Visual Studio 2005 を採用
名古屋銀行が、新 CRM 構築の核となるデータベースに SQL Server 2005 を採用した理由は、以下の 5 点に集約されます。
- 信頼性の高いシステムを高いコストパフォーマンスで実現できること。
- 暗号化機能や監査機能などセキュリティが強化されているため、金融機関で取り扱う個人情報への対応が可能なこと。
- SQL Server Integration Services など高度な ETL (Extract/Transform/Load の略。データ抽出、加工、書き出し) 機能が標準搭載されているため、勘定系システム、新勘定系システムといった基幹系システムやその他の関連するシステムとのデータ統合を実現することができること。
- 全く新しくなった SQL Server 分析サービスによってリアルタイムのお客様分析が可能になるなど、お客様分析機能が充実していること。
- Visual Studio 2005 と統合されており、アプリケーション開発の生産性が高いこと。


名古屋銀行
副頭取
簗瀬 悠紀夫 氏
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名古屋銀行
取締役
事務システム部長
中村 昌弘 氏
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「SQL Server 2005 は、信頼性の高いデータベース、データ分析機能、データ統合機能などが、1 つのパッケージの中で全て提供されています。そのため、そういった機能を実現する製品を個別に購入する必要がなく、コスト的にも、また統一された環境で構築できるといった点で、SQL Server 2005 は安心して利用できます」(中村氏)。
また、アプリケーション開発環境には Visual Studio 2005 を採用しました。「その理由は、アプリケーション開発の生産性が非常に高いこと、そしてSQL Server 2005 との親和性が高いことです。この 2 つを組み合わせることで、優れた IT 基盤を構築できると考えています」(中村氏)。
日本の銀行は、IT に関して保守的な考えを持つところが多いのですが、名古屋銀行では、あえて最新のプラットフォームを採用しています。それは、将来性への期待からだと中村氏は言います。
「どうせやるなら、将来を見据えて先進的なプラットフォームを採用したいと考えています。現時点で SQL Server 2005 を採用したのは先行投資に見える部分もありますが、当行では過去に、そういった先行投資を"やっててよかった"という例があります。今回のシステムについても、先を読めば決しておかしな投資ではないと思います」。
名古屋銀行では、MCIF の導入も地銀の中では早いほうでした。また、近年では、他行に先駆けていち早く勘定系と情報系のネットワーク統合を行うことで、競争力の高いビジネスを推進するシステムを構築することを実施しています。
「迅速な業務革新に取り組むのは、名古屋銀行のDNAのようなものですね」(中村氏)。
<導入の効果>
初期投資で4割、年間で7割のコスト削減を実現
「大幅なコスト削減を図りつつ、金融サービス、社内システムの利用強化を実現したことが今回の大きな効果であると考えています」と中村氏は言います。「今回のシステム構築に際し、初期投資で約 4 割、年間のランニングコストで 7 割前後のコストを削減することができました。また、同時に今回、ハードウェアとしてトータルな信頼性を考慮して、インテルの最新 64bit CPU を 4 つ搭載した NEC の Express サーバーを採用しています」(中村氏)。
「SQL Server 2005 をいち早く導入するに際しては、マイクロソフトが全面的なサポートを約束してくれました。その信頼関係も、採用に踏み切った理由と言えるでしょう」と中村氏は言います。
2005 年 10 月現在、SQL Server 2005 を用いた新 CRM システムのデータウェアハウスは無事完成し、その上で動作する各種アプリケーションの開発を進めている段階です。
「マイクロソフトには、今回のシステム構築に際し、多大な協力をいただきました。今後は、マーケティング強化につなげていくための運用アドバイスなどを期待しています。また、金融機関のシステムに障害は許されません。可用性のためのサポートにも期待しています」(中村氏)。

システム概要図 [拡大図]
<今後の展望>
地銀ならではの「地域密着」の競争力をさらに伸ばす
「全行員 1,800 人に効果的に活用してもらうためにも、"使い勝手の良いシステム" の完成に、大いに期待しています」と、簗瀬氏は SQL Server 2005 と Visual Studio 2005 を活かした新 CRM システムの完成に期待を寄せています。
「私たち地銀は、メガバンクとは違って地域に密着し、お客様 1 人ひとりに対してきめ細かく提案する営業活動を行っています。今回の新 CRM システムは、お客様との接点ができるごとにデータを蓄積し、提案内容に活かしていくためのものです。次のステップとしては、このデータを渉外係の者が外で使えるようにしたいと考えています。お客様のところから課題を持ち帰って、後日改めて提案をするのではなく、その場で間違いのないデータを参照し、迅速かつ的確に提案できる営業活動を行いたいのです。本当は、もっと早くこのような CRM のシステムを構築したかったのです。それだけにマイクロソフトへの期待は大きいですよ」(簗瀬氏)。
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