ベルリッツ・ジャパン株式会社

掲載日: 2009 年 7 月 7 日
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ソリューション概要

プロファイル
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ベルリッツ・ジャパン株式会社leave-ms : 1966 年、米国ベルリッツ インターナショナルが赤坂に開校したのが日本進出 1 号。その後、1980 年に日本法人設立、1990 年には、ベネッセコーポレーションと資本提携し、2001 年にベネッセコーポレーションの 100% 子会社となる。現在、全国に約 80 拠点を展開し、母国語を授業に使わずに外国語を教え、話す機会を最大限に与えるという「ベルリッツ・メソッド®」と、130 年の歴史に支えられたきめ細かい学習教材、そして教師陣の質の高さで、ワールドワイドに展開している信頼ある外国語学校として、外国語学校の中でも高いステータスを誇っています。

ソフトウェアとサービス
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Microsoft® SQL Server® 2008 Enterprise Edition
Microsoft® Visual Studio® 2008
Windows® Server® 2008

メリット
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各拠点の業務システムで入力されたデータを SQL Server 2008 で一元化し、迅速なデータ共有を実現し受講生のメリットと業務の効率化を実現した
さらに SQL Server 2008 を使って、分析ツールによるスピーディで複雑なデータ分析に対応した
Web ブラウザーから統合データベースを簡単に参照できることで、業務の効率化を実現できた
データ ウェアハウス構築によって経営情報の迅速な提供が可能になった

ユーザー コメント
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「情報の共有化によって、無駄な電話連絡や FAX などが減るため、その分のコストと時間は確実に減ると思います。各拠点での業務の迅速化、効率化によって、その分、お客様対応の時間が増えて行くと思います。経営陣に対しては、迅速な経営情報提供が可能になるため、迅速な経営対応が可能になると思います」

ベルリッツ・ジャパン株式会社
マーケティング部
ディレクター
森田 乾一郎 氏
Microsoft® SQL Server® 2008 を使った業務データの一元化によって
受講生へのサービス向上と業務の効率化を実現


* ベルリッツ・ジャパン株式会社
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ベルリッツ・ジャパン株式会社

130 年以上の歴史を持つ米国の外国語学校ベルリッツを母体とした日本法人ベルリッツ・ジャパン株式会社では、1995 年に各拠点 (語学教室) に導入された業務システム「LCMS (ランゲージ センター マネジメント システム)」のリニューアルと共に、本社に SQL Server 2008 を全面採用したシステムを構築、一元化した統合データベースによる顧客情報や経営情報の迅速な提供と業務の効率化、サービスの向上、そしてワールドワイドの方針に則ったシステムへの対応を実現しています。さらに、SQL Server 2008 の分析ツールによる蓄積データのより詳細な分析によって、各拠点での顧客情報利用や経営情報の有効活用を可能にしました。


<導入の背景と狙い>
旧システムの問題点が
業務プロセスの統一や顧客へのサービス向上の足かせに


森田 乾一郎 氏
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ベルリッツ・ジャパン株式会社
マーケティング部
ディレクター
森田 乾一郎 氏

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ベルリッツ・ジャパン株式会社 (以下、べルリッツ・ジャパン) は、全国に 約 80 か所の語学教室を展開し、個人顧客向けの語学サービスと共に企業と提携した外国語教育や研修を柱に業界でも上位に入る歴史と伝統のある外国語学校です。特色は優秀な教師陣と「ベルリッツ・メソッド®」と呼ばれる独自の教育メソッドおよび独自教材です。
同社では、1995 年に米国ベルリッツ インターナショナルがワールドワイドで採用している業務システム、LCMS (ランゲージ センター マネジメント システム) を全国の拠点に導入しました。
LCMS は、全国の各拠点において受講生管理 (顧客管理) や受講料管理、授業スケジュール管理 (売上管理)、教師の出退勤、およびスケジュール管理 (稼働管理)、教材管理などを行う業務システムで、拠点ごとに入力されたデータが蓄積されるというものでした。
各拠点とベルリッツ・ジャパンの本社とは VPN で接続されていましたが、LCMS は各拠点で独立したシステムとして利用されており、月に 1 回、本社にデータを転送して本社側でさまざまなデータ集計を行っていました。全国の拠点から送られてくるデータは、売上情報などが月間で数十万件にのぼります。しかし、15 年近く前に導入されたシステムなので、その後に提供が開始された新しい業務に対応できないなどの問題点がありました。新システムのプロジェクト リーダーである同社マーケティング部 ディレクターの森田 乾一郎 氏が語ります。

「1995 年に導入したシステムでしたから、VPN で本社と接続されているとはいえ、拠点ごとにスタンドアロンで利用している状態で、データの転送も必要に応じて行っていたので迅速なデータ収集ができていませんでした。当時はそれでもよかったようですが、現在は経営情報をはじめとして各部署で必要な最新情報を迅速に収集しなければならなくなっていて、データ収集や分析のスピード アップが必要になってきました。また、従来の LCMS では、新しい業務やサービスに十分に対応できないということも問題でした」。

* 佐々木 高志 氏
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ベルリッツ・ジャパン株式会社
インフォメーション テクノロジー
マネージャー
佐々木 高志 氏

この LCMS の運用管理を行っているのは、同社の IT 部門です。インフォメーション テクノロジー マネージャーの佐々木 高志 氏は旧システムについて当時を振り返ります。

「各拠点では受講生情報や教師情報、授業情報などを、LCMS で入力し各拠点のデータベースとして記録していました。これを本社のデータベースに VPN で転送して集計し、分析していたのですが、本社のデータベースは、各部署から直接見ることができないので、たとえば、マーケティング部門などから特定のデータについての提出や分析要求があると、IT 部門でデータを収集して提出したり分析するために手間と時間がかかっていました。各拠点のデータの収集自体もタイムリーではありませんでした」。

また、顧客情報が一元化されていないために、各拠点でのお客様対応において時間がかかってしまうなどの支障が出ていました。

「たとえば、複数の拠点で受講された方や、過去に関西で受講された方が転勤などで東京で受講したいという場合、最新のデータは各拠点にあるので、受講した拠点に電話や FAX で問い合わせる必要がありました。電話などでの問い合わせの場合には、お待たせしてしまったり折り返しの連絡がつかないなど、ワン ストップでの処理ができませんでした。そのため、お客様のサービス向上のためにも、情報を一元化する必要がありました」(森田 氏)。

さらに、データベース自体も、データ量が増えるとパフォーマンスが落ちてしまうという問題もあり、総合的に新しいシステムを導入する必要が出てきたため、2005 年から LCMS 自体の改変とデータを一元化するための統合データベースの検討を始めました。


<導入の経緯>
ワールドワイド IT の方針に則り SQL Server 2008 を選定。
JSOX 法も考慮し、徹底した業務プロセス分析とデータ統合を実行


* 杉本 秀也 氏
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ベルリッツ・ジャパン株式会社
インフォメーション テクノロジー アシスタント マネージャー
杉本 英也 氏

LCMS は、導入当初は米国で採用されていたシステムだったので日本語対応というローカライズから始めました。同社インフォメーション テクノロジー アシスタント マネージャーの杉本 英也 氏が語ります。

「当初は顧客情報など、日本語が必要なところからローカライズしました。その後、営業システムとの連携や経理システムとの連携など、IT 部門で改変を行い管理していましたが、新しい業務への対応や新システムで新設する統合データベースとの連携についてはワールドワイドの IT 方針に対応しつつ今回構築することになりました」。

坂野 純一 氏
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ベルリッツ・ジャパン株式会社
インフォメーション テクノロジー
ディレクター
坂野 純一 氏

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各拠点のデータベースを本社で一元管理しデータ分析まで行うためには、旧システムではスタンドアロンで利用されていた LCMS の改変と、本社で一元管理するための優れたパフォーマンスを持つデータベースと分析ツールが必要になります。
そうした中で、SQL Server 2008 が選択されたのはどういう経緯だったのでしょうか。同社 インフォメーション テクノロジー ディレクターの坂野 純一 氏が導入の経緯を語ります。

「当社はグローバル企業ですので、日本だけで導入製品を決定するのではなくグローバルな対応を考える必要がありました。一方、他の地域では、既に SQL Server を使用していました。そこで、別のデータベースを検討していた日本も、ワールドワイドの IT 部とも連携し、最終的に SQL Server を選定することになりました。もちろん、パフォーマンスや価格に優れていたということも選定基準の 1 つです」。

また、LCMS の機能の一部である拠点運営の基幹システムの改変も並行して行うため、企業として内部統制 (JSOX 法) に対応したものにする必要がありました。

「LCMS の改変と統合データベースの開発プロジェクトは、2008 年の 3 月から始まり、LCMS の改変では業務プロセスの分析を行い、徹底して業務の見直しを行い、より使いやすいものにすべく検討しました。また、この機会に JSOX 法にも対応すべく、業務の見直しやルール変更も行いました。プロジェクト全体を 3 段階に分けて、LCMS の改変は、業務プロセスの分析と見直しを経て、2009 年の 1 月、3 月、6 月と段階的に行いました。そして、最終段階として統合データベースを 6 月にカットオーバーしました」(森田 氏)。

* 金子 恵久代 氏
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ベルリッツ・ジャパン株式会社
インフォメーション テクノロジー
金子 恵久代 氏

業務プロセスの見直しから始まった LCMS の改変はもちろん、SQL Server 2008 による統合データベースの開発にも苦労がありました。実際に開発を担当したインフォメーション テクノロジーの金子 恵久代 氏が語ります。

「拠点ごとに業務手順が異なる部分があり、業務フローの調査を行うことから始めたのですが、販売管理部分における JSOX 法対応などや統合データベースへのデータ移行などを検討しつつ、異なる業務フローを統一するのに時間がかかりました」。

また、本社で利用していた従来のデータベースから SQL Server 2008 への移行では、データ統合を行うためにデータ クリーニングを行い、整合性をとりました。

「1995 年からのデータもあり、また LCMS での入力の仕方などが異なり、統一されていませんでした。そのため、きちんとデータ クリーニングを行い整合性をとる必要があったのです。簡単な例では電話番号のハイフンが入っているデータと入っていないデータや、顧客名の名前のスペース挿入の有無などから始まり、業務上の入力方法や指定方法など、かなりの部分を見直すと共に、データとしての整合性をとりました」(森田 氏)。


<システムの概要>
統合データベースとデータ ウェアハウスを構築し、
各拠点、部署からは Web ブラウザーで容易に情報を共有化


こうして、カットオーバーされた新 LCMS と統合データベースにより、全国の各拠点のデータが一元化され、コール センターや本社は統合データベースのデータを Web ブラウザーから参照できるようになっています。

「LCMS や Web ブラウザーへアクセスする際の ID やパスワードも一元管理していますので、JSOX 法で規定されている監査ログにも対応することができました。そのため、セキュリティ面でも強化されています」(佐々木 氏)。

「新システムでは、全国約 80 拠点の LCMS で入力されるデータを、統合データベースに転送し、データの一元化を行っています。サーバー機器としては、今回、新たに設置したデータ センター内に統合データベース サーバー、Web サーバー、開発運用サーバーの 3 台を設置し、統合データベースに蓄積されたデータは、Web ブラウザーでどの部署からも見られるようになっています」(杉本 氏)。

新システムでは、全国の各拠点から転送されてきたデータが統合データベースに蓄積されます。そして、各拠点からも統合データベースにアクセスすることができるので、1 日単位で常に新しい情報を迅速に参照することができます。顧客情報などが一元化されたことによって、過去に別の拠点で受講された方もすぐに検索できます。

また、蓄積されたデータから SQL Server 2008 の Analysis サービスやレポーティング ツールといった分析ツールを使ったデータ ウェアハウスを構築し、ここから、必要なデータ キューブを Microsoft® Excel® で展開することによって、経営陣が経営情報の収集や分析を最新のデータで迅速に行えるようにしています。

図 同社の統合データベースのシステム構成概念図
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図 同社の統合データベースのシステム構成概念図 [拡大図]
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<導入の効果>
情報の一元化によって迅速な経営情報分析から業務の効率化と
受講生メリットの向上を両立


今回の LCMS の改変と統合データベースの構築は、同社にどのような導入効果をもたらしたのでしょうか。森田 氏が語ります。

「やはり、情報をすぐに得られることによるスピード アップの効果が大きいと思います。これによってお客様のサービスが向上するでしょう。さらに情報を一元化して共有することによって、各拠点でお客様のさまざまなニーズに迅速に対応できるだけでなく、業務も効率化できます。たとえば、従来は拠点間での問い合わせに電話で対応していたのですが、これが Web ブラウザー上で簡単に確認できるため、電話にかかる時間の節約だけでなく無駄のない業務が行えるようになります。機会損失を減らし業務の効率化の結果、さらなる顧客サービスの向上が実現できるのです」。

蓄積されたデータの分析作業についても、スピード アップによる効果が期待されています。

「分析についてもやはりスピード アップの効果が出ていると思います。仮説と実証、検証がすぐにできるということは大きなメリットです。また、分析の軸として、時間軸、地域、属性などがあるわけですが、これらを複雑に掛け合わせた分析が行えるなど、より迅速に、高度な分析ができるようになることが期待されます。また、社内の各部署から統合データベースにアクセスできるようになるので、IT 部門の負担も減りますし、スピード アップも図れます」(森田 氏)。

さらに、新システムは、同社の開発体制にも効果が出ています。杉本 氏と金子 氏が語ります。

「統合データベースや Web サーバーなどは、.NET 対応で開発していますので、Microsoft® Visual Studio® を使って開発を行っています。Visual Studio での開発も IT 部門でも行っていくことにより、今後は開発スピードが向上すると同時に社内の開発におけるスキル アップが期待できます。また、統合データベースからのデータ参照やバックアップ処理などにおいても、旧システムと比較すると格段にパフォーマンスも良くなっています」(杉本 氏)。

「統合データベースの設計は 2008 年 12 月に終了し、2009 年の 1 月からコーディングを行いましたが、開発期間も短くて済みました。データ型の違いやファイル形式などで少し戸惑いましたが、大きな問題もなく順調に開発が進みました。また、他社製品では分析ツールを別に購入する必要があったのですが、SQL Server 2008 なら、オール イン ワンなのでそのコストがかかりません。分析ツールも Excel との親和性が高いので SQL は最良の選択だったと思っています」(金子 氏)。

コスト面では、情報が共有化されていなかったことによる無駄なコストの削減も今回の導入の大きなポイントです。

「現在、統計情報を収集していますが、情報の共有化によって、無駄な電話連絡や FAX などが減っているため、こうしたコストと時間は確実に減ると思います。各拠点での業務も迅速化、効率化しますので、その分、お客様に対してより的確で迅速な対応と、丁寧で親身になった対応の時間が増えて行くと思います。経営陣に対しては、迅速な経営情報提供が可能になるため、タイムリーな経営対応が可能になると期待しています」(森田 氏)。


<今後の展開>
日本発のグローバルな SQL Server 2008 の活用を提案。
他部署のシステムとの連携でより完成度の高いシステムを目指す


2009 年 6 月に稼働した新システムですが、同社では SQL Server 2008 の可能性を見いだし、既に次の展開を検討しています。

「統合データベースには、最新の多くのデータが集約されていますので、IT 部門を通さずに直接、各部署が利用する方が効率がいいため、今後は、各部署で積極的に利用できるようにしていく予定です。他の地域も含め SQL Server 2008 の分析ツールを使うのは日本が初めてになると思いますが、今後はグローバル レベルでのデータ分析ツールの利用が増えてくると思うので、グローバルにデータを活用できるようにしたいと思っています」(坂野 氏)。

また、SQL Server 2008 の統合データベースには、各拠点の基幹業務のデータが蓄積されるので、他部署のシステムとの連携も今後の活用のポイントとして検討課題になっています。

「統合データベースには、各拠点の受講料データも転送されてきますので、これを経理データと連係させることを次のステップで検討しています。また、データ ウェアハウスでのデータ分析も広くどの部署でも利用できるようにしていく予定です」(佐々木 氏)。

さらに、坂野 氏は今後の同社でのマイクロソフト製品の利用について、ワールドワイドで展開している企業でのメリットを語ります。

「ベルリッツは世界中で拠点を展開していますので、システム構築もグローバルで検討する必要があります。その中で、SQL Server 2008 は、今後、大きな位置を占めると思います。また、情報系の再構築に関しても、SharePoint は 1 つの候補だと思います。いずれにせよオープンでグローバル スタンダードな製品を使っていくことになるうえで、マイクロソフト製品は重要な選択肢になるでしょう。どこの国でも同じサポートが受けられるというのは素晴らしいことです」(坂野 氏)。

SQL Server 2008 の持つポテンシャルと、ワールドワイドで対応できるマイクロソフト製品を最大限活かしていくという同社の姿勢は、日本発の新システムがグローバル スタンダードになる予感すら感じます。同社の今後の発展と共に、SQL Server 2008 はますます貢献していくことでしょう。

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