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Microsoft® .NET Framework、Microsoft Exchange 2000 Server への全社マイグレーション
優れた開発生産性で迅速かつ大幅に情報共有システムを刷新
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創業以来、数多くの業務システムを世に送り出し、その技術と経験を基としてシステム構築におけるコンサルティングからパッケージソフトウェアの提供まで、幅広く積極的な事業展開を行っている株式会社クレオ (以下、クレオ)
。ここでは、従来、文書管理データベースとしてノーツ/ドミノや各部署の個別判断で導入されたサイボウズなど、社員の情報共有のために複数のシステムが利用されていました。しかし、それは部署間の風通しの悪さや業務の煩雑化を招く結果となりました。このような状況を打破するため、Exchange
2000 Server を核とした .NET Framework ベースのシステムへと社内情報共有システムを刷新。社内システムの開発に自社の技術者を投入するという経営判断と.NET Framework、Visual
Studio® .NET の優れた開発生産性により、迅速な開発を実現しました。この成功を受けて、クレオではノーツ/ドミノのマイグレーションといったソリューションを中心に、顧客へのシステム提案や、自社パッケージソフトウェアの開発プラットフォームとして
.NET Framework の積極的な利用に取り組み始めています。
<構築の背景とねらい>
ノーツ/ドミノやサイボウズなど複数のシステム環境から
新しいインフラを用いた全社的なシステムへの刷新を検討
多くの企業にとって社内の情報共有の効率化は大きな課題となっています。多様な情報がいかに簡潔に整理、共有化され、業務を助けるための道具として使いやすく効率的であるかが最も重要であるといえます。このような組織内の情報共有の成否は、顧客へのサービスレベルへと反映され、結果的にその企業の顧客満足度へと影響することも少なくありません。しかしながら、早い時期から情報共有の重要性に目を向けてきた企業ほど、既存システムは時間の経過とともに、その使いやすさ、業務効率、運用管理などすべての面において本来の理想形から遠ざかってきてはいないでしょうか?
自らが情報サービス企業であるクレオにおいても同じような状況がありました。
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株式会社クレオ
経営企画部
担当部長
小澤富士男氏

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「従来、ノーツ/ドミノで文書データベースシステムを構築していました。しかし、ノーツ/ドミノにはスケジュール管理などグループウェアとして考えると必要な機能はなく、各部署では独自にサイボウズなどを契約していました」と語るのは、クレオ 経営企画部 担当部長 小澤富士男氏です。「しかし、このようなアプローチによってその情報は各部署内でだけでしか参照できないような状態を生み出していたのです」 (小澤氏)
「各システムがバラバラに構築されているため、システムごとに専用のクライアントアプリケーションや Web ブラウザなど、目的にあわせて異なる操作体系の複数のソフトウェアを利用しなければならず、操作性だけを考えても効率的といえる状況ではありませんでした」と、新しいシステムの構築を担当したクレオ 情報システムグループ 主任 SE 松尾利裕氏は説明します。「従来、社内システムに関しては器となるシステムだけを用意して、後はユーザーである各社員に利用方法などを任せていましたが、従来のシステムを教訓として Web ブラウザベースで統一された全社情報共有システムの開発を検討したのです」 (松尾氏)
こうして始まった開発プロジェクトは、通常とは少し違った面がありました。そこからこのプロジェクトへの意気込みが感じられます。クレオでは社内システムの構築プロジェクトを自社の技術者で結成したのです。
「われわれ自身は顧客に対してサービスを提供し、対価を得ることが目的ですから社内システムの開発を自社の技術者が行うことは通常ありません。しかし今回のプロジェクトでは、弊社のお客様も同じような問題を抱えているのではないかと考え、われわれ自身にノウハウを蓄積する意味も含めた経営上の判断として完全に社内で開発することにしました」とプロジェクトの特質性を語るのはクレオ 専務執行役員 秋山雅幸氏です。「制度上のニーズを満たすための守りの情報システムから、企業価値の創造をサポートする攻めの情報システムへの飛躍」これがプロジェクトチームに課せられたミッションとなりました。
システム構築ベースとなるプラットフォーム選定においては、さまざまなものが検討されたといいます。「重視したのは、われわれ自身が運用する場合でも、大小さまざまな規模のお客様に導入する場合でも、専任の技術者でなくとも運用可能かどうかという点です。コスト面や今後の拡張性も検討した結果、Windows ベースのシステム構築を選択することになりました」 (松尾氏)
<導入システムの紹介>
企業ポータルの導入により
社内システムの統一した操作性とわかりやすさを実現


株式会社クレオ
情報システムグループ 主任 SE
松尾利裕氏

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システム的には Microsoft Windows® 2000 Server をベースに Active Directory® 環境を構築、Microsoft SQL™ Server 2000、Exchange 2000 Serverとともに、Web サーバーとしてMicrosoft Internet Information Services 5.0 (IIS) と .NET Framework を導入しています。また、他のシステムとの連携のためのサーバーも用意されています。クライアント側では Microsoft Internet Explorer 5.0 以降を利用することにより、完全に Web ベースでシステムが利用できるようになっています。
このシステムの中心となるのは Exchange 2000 Server に対するユーザーインターフェイスを .NET Framework を利用して開発した「e-CREO ポータル」と呼ばれる企業ポータルです。「e-CREO ポータルは、すべてのシステムの入口となるように開発されています。社員はここでグループウェア機能 (掲示板、スケジューラー、ToDo リスト) や、さまざまな共有情報にアクセスすることができます」と松尾氏は説明します。
「われわれが Exchange 2000 Server 標準の Web ベースインターフェイスである Microsoft Outlook® Web Access を利用せずにこういったアプローチを採用したのは、従来のノーツ/ドミノで利用していたものと近い操作性の機能を提供したかったからです」 (松尾氏)
現時点のシステムでは情報共有としての機能がほとんどですが、今後、基幹系システムの更新に伴って、さらなる連携も予定されていると言います。
「各部署からは、多くの情報やグループウェアの機能に企業ポータルからアクセスできるようになり、たいへん好評です。従来、分断されていたスケジュール管理も統一されたことで部署間の連携も進みそうです。また、当初心配した操作方法などに関する変化も、以前のユーザーインターフェイスと機能を、十分考慮に入れた作りにしたため、比較的すんなりと移行できたようです」 (小澤氏)
今回のシステムでは、自社のニーズに合わせた適切な作りこみと、使える部分は極力 Exchange 2000 Server が持っている機能を使うという使い分けの判断、そして将来の基幹系システムとの連携も踏まえて XML Web サービスなどの最新技術を取り入れたことなど、目に見えない部分で将来への拡張性を維持していることも特色だと言えます。特にブラウザを限定したことによって実現したユーザーインターフェイスの徹底した作りこみが、操作性の良さとユーザーからの評判の良さにつながっているところは、業務システムを多数手掛けるクレオならではの仕上がりになっていると言えそうです。
<開発の実際と結果>
技術習得を含め数か月での開発を実現
大幅な開発コスト軽減と拡張性のあるシステム
開発は当初、.NET Framework を利用せずに行われていました。Windows ベースでのシステム構築を決めた開発チームは従来から IIS をシステム構築で利用した経験もあったことから ASP (Active Server Pages) で開発を進めていました。しかし、途中で .NET Framework と開発ツールである Visual Studio .NET がリリースされ、それまで数か月作っていた ASP のコードをすべて捨てて、.NET Framework ベースのシステムとして開発を一からやり直すという判断をしたのです。
「もちろん新しいものでしたので、不安がなかったと言えば嘘になります。また、開発を担当する技術者がどれくらいで学習できるかなどの課題もありました。それでも、.NET Framework が用意している広範な機能を使ったほうが、その時点で途中まで開発していたものを継続するよりも、より良いものが早くできるのではないかと判断しました」 (松尾氏)
そして、実際に .NET Framework ベースへの開発プラットフォームの変更が決定されてから、わずか 4 か月後に、予定していたシステムは完成することになるのです。
「他の言語を使っていた技術者が .NET Framework を用いた開発に関して学習に必要な時間は約 1 か月でした。その後順調に開発が進み、実質上の開発期間は約 3 か月で完成しました。あわせて約 4 か月というわけです」と松尾氏は説明します。
「われわれも予想はしていましたが .NET Framework と Visual Studio .NET の開発生産性は大変優れていると感じました」 (松尾氏)
さらに、この変更には思わぬ副産物も伴いました。それは、XML Web サービスなど新しい技術の利用も簡単に実装できることから、当初のシステム設計を上回る拡張性を享受することができたという点です。新しい技術の利用が容易だったことから、短い期間の中でシステムの価値をさらに向上させることができたのです。
「今回の開発プロジェクトによって、われわれは社内システムの構築に成功したというだけでなく .NET Framework に関するノウハウを得ることが出来ました」と小澤氏は胸を張ります。「これらのノウハウの蓄積は、われわれがお客様によりよいものを提供するために重要なものとなるのです」 (小澤氏)
<今後の展開>
次期、基幹系システムの開発も検討中
今後はパッケージソフトウェアの開発にも利用予定
クレオでは社内の情報共有システム刷新に引き続き、現在、次期基幹系システムも.NET Framework をベースとして開発するべく検討を行っています。またクレオが開発、販売を行い、多くの顧客が利用する会計人事給与ソフトウェア「CBMS」など、パッケージソフトウェアの開発においても .NET Framework の利用が検討されており、今回のシステム構築はそれらを大きく裏付けるものとなったのです。
「.NET Framework は、システム開発において高品質、短納期、低コストを望むお客様への最善のソリューションだと考えています。今後、クレオでは今回のシステム構築においてつちかったノウハウを基盤に、ノーツ/ドミノのマイグレーションを当社のソリューションメニューの一つとして立ち上げ、お客様へより良いサービスを提供していく所存です。そして同時に、.NET Framework を利用した開発への取り組みを精力的に行っていく予定です」 (秋山氏)
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