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共有文書データベースと掲示板を Microsoft® Exchange 2000 Server 上に構築、 Microsoft SharePoint Portal Server 2001 の全文検索機能で適切な情報の提供と共有化を実現
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全国に 127 の営業拠点を置く大和証券証券株式会社 (以下、大和証券) では、 Exchange 2000 Server 上の文書データベースと掲示板の全文検索に SharePoint Portal Server 2001 を採用した、オフィス コミュニケーション用のサービス システム「 Brain 」を構築して、営業力の強化を達成しました。文書データベースには、通達文書と各種商品情報が格納され、掲示板には本部各部からのニュースなどが掲載されており、営業店からはいつでも自由な語句で検索を行うことができます。同時に発生する大量アクセスにも耐えられるようにと、ネットワークとの接点にはロード バランシング サーバーを設置するとともに、ソフトウェアの機能で流量制限を実施。本店と全営業店合わせて約 1 万台のクライアントに対して、多様な検索機能を常時提供しています。 Brain に続く次のステップとして、大和証券では SharePoint Portal Server 2001 による全社統合ポータルの検討も開始しました。
<導入の背景>
効率よいオフィス コミュニケーション システムを継続的に導入


大和証券株式会社
システム企画部
システム管理課 次長
岡崎 信夫 氏
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大手証券会社として知られる大和証券株式会社は、大和証券グループの中核的な存在として、 1999 年から現在の形態で営業を行っています。東日本、首都圏・東京、中日本、近畿・四国、大阪、中国九州の国内 6 地域をくまなくカバーする支店と営業所のネットワークは、 2003 年 3 月現在で全国 127 拠点。地域に根ざした営業活動をモットーに、主に個人の投資家に対して資産運用のアドバイスを行っており、全社レベルで蓄積している情報やノウハウを、営業の現場で素早く的確に取り出せるようにすることが、ビジネス遂行上の重要なテーマとなってきました。
当然ながら大和証券では、インターネットが普及する以前から、支店や営業所向けの情報提供に積極的に取り組んでいました。初期のものこそ Fax の一斉同報機能を利用した手作業ベースでしたが、その後はパソコンをベースにした「 DASH 」と呼ばれる電子掲示板システムに移行し、本部からの通達や商品情報を、支店や営業所の営業員がいつでも取り出せるようにしていたのです。
2002 年 4 月に、業務系の第 3 次オンラインシステムを、「 Dream 」と呼んでいる、 Windows ベースの新しい WAN/LAN システムに置き換えたのにあわせて、業務端末とは別であった DASH を、 Dream 上で稼動する「 Brain 」として統合しました。 Dream の展開に伴い、 1 人に 1 台のパソコンが行き渡ったことで、 Exchange 2000 Server の電子メールとパブリック フォルダが、クライアント側の Microsoft Outlook® から利用できるようになっています。
DASH 時代に使われていた掲示板も、形を少し変えて、 Exchange 2000 Server のパブリック フォルダに移行されました。 DASH の掲示板では共有文書を種類分けせずに格納されていたのが、 Brain では、本部からの商品情報は文書データベース、伝達文書やニュースは掲示板、というように分割されています。
ユーザーは、 Exchange 2000 Server 上のパブリック フォルダに、 Outlook を使って文書の投稿、仕分あるいは検索などが行えるようになり、操作性は格段に向上しています。
<導入の経緯>
検索インデックスの生成速度の速さが導入の決め手に
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日本電気株式会社
第五金融システム開発事業部
プロジェクトディレクター
青木 芳徳 氏
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Brain は、 1 万台弱 (支店と営業所で 8,000 台以上、本店内部で 2,000 台以上) のクライアントが約 26,000 件 ( 2003 年 2 月現在) の文書を共有する、巨大なコミュニケーション システムとなっています。このため、文書検索のスピードと精度が重要な課題となることは、システム構築の当初から明らかでした。
そこで、 Brain のシステム構築を 2 つの工期に分け、「第 1 期で Exchange 2000 Server を立ち上げて経過を確認した上で、第 2 期に文書検索システムを整備する」 (大和証券株式会社 システム企画部 システム管理課 次長 岡崎信夫氏) という、 2 段構えの構築手順が採られることになりました。
第 2 期の検討作業がスタートしたのは、 Exchange 2000 Server ベースのシステム構築に、見通しが立った 2002 年 2 月のことです。製品選びにあたっては、「 Exchange 2000 Server の文書データベース (データ ストア) に対して、全文検索を高速かつ的確に行えること」 (岡崎氏) を条件として、まず 2 つの製品に候補が絞り込まれました。その後、公正を期すために、実データの特性を模したテスト データを用い、検索用インデックスの作成と、検索に要する時間を測定する、比較テストが行われました。
「 SharePoint Portal Server 2001 を選ぶ決め手となったのは、検索用インデックスの作成に要する時間でした」と、岡崎氏は採用の経緯をコメントしています。文書の全文検索システムでは、定期的に検索用インデックスを生成、または更新して、常に最新の検索結果が得られるように運用するのが一般的です。文書データベースに余分な負荷をかけないようにするには、この処理を夜間のバッチ処理で行う必要があるのですが、問題になるのは、それにどれほどの時間を要するかということです。
もちろん、翌朝の始業時までに完了していなければ、営業現場の仕事に大きな影響が出かねません。 SharePoint Portal Server 2001 は、検索用インデックスの生成速度も速かったことから、この点が最大限に評価されて、 Brain 用の文書検索システムとして選ばれることになったのです。
<システムの概要>
クラスタ構成と流量制限による可用性の確保で、サービスを安定提供


日本電気株式会社
IT 基盤システム開発事業部
エキスパート
(Windows SI サポートセンター)
山口 昌宏 氏
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SharePoint Portal Server 2001 を Brain に追加する、第 2 期のシステム構築作業は、 2002 年 4 月から始まりました。 SharePoint Portal Server 2001 を組み込むために用意されたサーバーは、全部で 3 台。いずれも Windows 2000 Server ベースで、 2 台は日常の検索処理用、 1 台は検索用インデックスを作成するために使われています。検索処理用の 2 台のサーバーは、アプライアンス方式のロード バランシング サーバーを介してネットワークに接続されていて、負荷の分散や 1 台が故障した時の処理引き継ぎにも、自動的に対処できる仕組みです。
全文検索の対象となるデータは、掲示板、文書データベースと、ダイワ・ポータルというイントラネット コンテンツの 3 種類です。「文書の多くはコンプライアンス (法令遵守) の観点から、改竄が出来ない PDF ( Adobe Acrobat の電子文書) になっていて、残りが Microsoft Word や Excel などの Office データになっています」 (岡崎氏) ことから、構文解析用の IFilter としては PDF ファイル用 (アドビシステムズ株式会社提供) のみが追加されました。文書データのセキュリティ保護には、 Brain の第 1 期で構築した Active Directory® が全面的に使われています。
検索対象データのうち、掲示板とデータベースは、ファイバー チャネル方式のディスク アレイに格納されていて、 Brain の第 1 期で導入された 2 台の Exchange 2000 Server サーバーを通じて、検索と参照を行います。この 2 台は MSCS (Microsoft Cluster Service) を利用したクラスタ システムになっていて、どちらに障害が発生しても、フェイル オーバーで自動的に処理を引き継ぐことができます。
また、 BRAIN の大きな特徴として、 3 番目のデータ、ダイワ・ポータルの検索があります。ダイワ・ポータルは Web サーバー内に置かれた HTML ドキュメントから構成され、コンピュータ センター内の WAN を経由してアクセスするようになっています。
クライアント数が約 1 万と多いことを考慮して、システム構築の実作業にあたった NEC ソリューションズでは、文書検索の速度が、一定レベル以下に落ちないようにするための仕組みを、 Brain に組み込むことにしました。具体的には、検索条件入力画面を受け取るプログラムに、リクエストを数える機能を付け、 SharePoint Portal Server 2001 の同時呼び出しを 40 個までに制限したのです。「 40 」という数は、 5 秒以内に応答が戻ることを目安に、経験的に求めた値ですが、「これまでのところ、この流量制限が発動されたことはありません」 ( NEC ソリューションズ/日本電気株式会社 第五金融システム開発事業部 プロジェクトディレクター 青木芳徳氏) とのこと。リクエストの到着頻度と、平均のレスポンス タイムにもよるのでしょうが、大和証券は SharePoint Portal Server 2001 のパワーに十分な信頼を置いています。
<導入の結果と今後の展望>
EIP 機能を強化、営業現場を支えるプッシュ型情報配信システムへと進化
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日本電気株式会社
第五金融システム開発事業部
主任
後藤 文宏 氏
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第 2 期の構築はおよそ 4 か月で完了し、 SharePoint Portal Server 2001 が組み込まれた Brainは 2002 年 8 月から、全社一斉に稼働を開始しました。「開発中は種々の苦労はありましたが、稼働後の動作は非常に安定していて、トラブルはまったくありません。手離れが良すぎて、少しとまどっているほど」と、岡崎氏は満足げです。
機能面では、自由な語句で検索ができるようになったことが、支店や営業所のユーザーに高く評価されています。先代の DASH と第 1 期の Brain では、キーワード検索に限られたため、文書検索には、登録部署、タイトル、サブ タイトル、銘柄コードなどを入力する必要がありました。
これに対して、 SharePoint Portal Server 2001 で全文検索を行う第 2 期の Brain では、思いつくキーワードを [検索対象語句、文章] と書かれたテキスト ボックスに入力し、 [検索実行] ボタンをクリックするだけで OK 。岡崎氏は「当社には 400 種類以上の投資信託商品があるので、これらを銘柄コードではなく、愛称で検索できるようになったことは、大きな意味があります」とコメントされています。
大和証券のこの成功事例は、また、マイクロソフト認定パートナー アワード 2002 の Business Productivity 部門の、事例アワードを獲得することにもなりました。受賞の理由としては、クライアント数が多いこと、掲示板と文書データベースの全文検索を効果的に行っていること、などが挙げられています。ナレッジ マネジメントを全社レベルで行おうとしている企業に、大和証券のこの事例は大きな参考になることでしょう。
文書データベースの共有と、全文検索が無事にスタートしたことで、 Brain の構築は一段落を迎えました。今後の機能拡張として岡崎氏が計画しているのは、社内に散在している複数のポータルを、 SharePoint Portal Server 2001 の EIP 機能で統合することです。「 Brain とイントラネットを融合させたポータルにして、営業担当者向けのプッシュ型情報提供を強化する予定です」 (岡崎氏) という大和証券の IT 戦略に、マイクロソフトの SharePoint Portal Server 2001 はこれからも大きなパワーを提供していくことでしょう。
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