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法人会員向けにインターネットサービスを提供 .NET Framework の採用で開発コストの 4 割削減に成功、会員獲得に向けても大きく貢献
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顧客第一の視点から新たな可能性に果敢にチャレンジし続けている株式会社ディーシーカード (以下、ディーシーカード)。ディーシーカードでは法人会員向けのインターネットサービスが、 2002 年 12 月から提供されています。アプリケーション基盤としては .NET Framework を採用。「以前に ASP で開発された個人会員向けサービスに比べ、開発コストを 4 割削減することに成功しています。今後も他のサービスにも積極的に展開していく予定です」 (ディーシーカード デジタル事業推進部 インターネット推進グループ 課長 小林良彦氏)。また 「DC Web サービスの提供を開始してから、法人カードの資料請求の件数は約 40% 伸びました」 (ディーシーカード デジタル事業推進部 インターネット推進グループ 金子慎太郎氏)。営業の現場では法人カードを獲得するための武器としても活用されており、会員獲得に大きな貢献を果たしています。
<導入の背景とねらい>
法人会員獲得の武器としてインターネットサービスを展開
その基盤技術に .NET Framework を採用


株式会社ディーシーカード
デジタル事業推進部
インターネット推進グループ 課長
小林良彦氏
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着実な成長を見せているクレジットカード業界。クレジットカードは決済手段として極めて重要な役割を担うようになっており、ユーザー層も急速に拡大しています。クレジットカード業界では、個人会員に加え、経費削減・効率化ニーズの高まりを踏まえ“法人会員をいかにして獲得するか”といった、企業間競争が激化しつつある状況です。このような環境の中、法人会員の獲得に向けてインターネットの積極的な活用を進めているのが、ディーシーカードです。
ディーシーカードは 1998 年から個人カード利用者向けのサービスをインターネット上で提供しており、その機能を着々と拡充してきました。「カード会員に便利なサービスを提供することは、新規会員を獲得する上で大きな威力を発揮します」 と小林氏は語ります。また利用率の高い優良顧客を囲い込む上でも、重要なツールになると指摘します。「法人会員を対象にした場合でも、これと同じ効果が期待できます。営業サイドからも “インターネットの武器が欲しい” という強い要望がありました」 (小林氏)
このような要望を受け、ディーシーカード デジタル事業推進部では 2001 年 12 月から、法人会員向けのインターネットサービスの検討を開始。まずは社内でサービスの目的を明確化した上で、サービス内容やサービス形態の検討が進められていきました。基本方針を固め、2002 年 3 月にはプロジェクトを本格的にスタート。2002 年 12 月に 「DC Web サービス」 と呼ばれる法人会員向けサービスを開始しました。
このサービスの構築の基盤として採用されたのが、Microsoft® .NET Framework でした。個人会員向けのインターネットサービスの開発では ASP (Active Server Pages) が利用されていましたが、今回は .NET Framework によって、以前の半分の期間で開発を完了しているのです。
<導入システムの紹介>
3 つのレイヤーによってアプリケーションを構成
ASPX と DLL の組み合わせで各種サービスを提供
今回導入されたシステムの構成は図に示すとおり。データベースセグメントに 1 台のデータベースサーバー、Web サーバーセグメントに 2 台の Web/アプリケーションサーバーが設置されています。プラットフォームは Web サーバがMicrosoft Windows® 2000 Server、データベースサーバーには Microsoft Windows 2000 Advanced Server を採用。またデータベースソフトにはMicrosoft SQL Server™ 7.0 が利用されています。2 台の Web/アプリケーションサーバーは同一のソフトウェア構成になっており、ハードウェアのロードバランサーによって負荷分散が行われています。ただし将来はハードウェアによる負荷分散をやめ、コストメリットの高い Windows 2000 Advanced Server が搭載している NLBS (Network Load Balancing Service) を利用する計画になっています。
アプリケーションは大きく 3 つのレイヤーから構成されています。ユーザーに対して画面を提供するプレゼンテーション、ビジネスロジック、そしてビジネスロジックに対して汎用的な機能を提供するコンポーネント群です。プレゼテーションには ASPX ファイルが利用され、ビジネスロジックと汎用コンポーネント群は DLL で実現されています。
2003 年 7 月現在の時点で提供されているサービスは、以下の通りです。
●ID 発行機能。法人カードを安全に利用できるように、セキュリティに配慮した仕組みが提供されています。
●支払金額の照会。
●ポイント情報の照会。
●ご利用代金明細照会 速報。ご利用代金明細書が郵送される前に、明細内容を随時確認できます。
●ご利用代金明細照会 確定。過去 6 か月分のご利用代金明細を、利用者毎に確認できます。
●ご利用代金明細のダウンロード。ご利用代金明細の内容を CSV ファイルでダウンロードできます。
<導入と効果>
既存のスキルを活かして本格的なオブジェクト指向開発へ
画面デザインとロジックの分離も開発生産性向上に貢献
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株式会社ディーシーカード
デジタル事業推進部
インターネット推進グループ
金子慎太郎氏
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「今回 .NET Frameworkを採用した最大の理由は、オブジェクト指向開発によって生産性を高めるため」と小林氏は説明します。当初はオブジェクト指向言語として Java を利用することも検討されましたが、Java を利用するためのハード/ソフトのコストは、Windows に比べて 2 倍程度になる点が大きな問題だったと言います。「しかし 2001 年秋に .NET Framework が登場したために、このようなジレンマを解消することが可能になりました。Windows プラットフォームで本格的なオブジェクト指向開発ができるのであれば、是非ともその可能性を評価したいと考えたのです」
その一方で小林氏は「これまで培ってきた Microsoft Visual Basic® のスキルをそのまま利用できる点も、.NET Framework の大きなメリット」 だと指摘します。Java による開発では新たに開発技術者を集める必要がありますが、この場合、まず開発者にカード業務を理解してもらう必要があります。しかし既存の開発者であればその必要はありません。
「コーディング作業やデバッグ作業、テストが非常に簡単になるのも .NET Framework の大きなメリット」 と言うのは、開発作業を担当した株式会社インテック 金融ソリューション事業本部 第二金融ソリューション部 プロジェクトリーダー 加藤智氏。VISIO と連携したビジュアル開発や柔軟なデバッグ機能は、開発作業の効率化に大きな貢献を果たしていると言います。また今回のプロジェクトではプレゼンテーション部分のデザインとビジネスロジックの開発を、完全に役割分担している点も大きな特長です。デザインを担当した株式会社アトムの各担当者も、「XSLを利用した個人会員向けサービスでは、ロジック的な JavaScript もデザイン側で XSL ファイルに組み込みますが、 .NET Framework の場合、JavaScript の対応は必要とされません」 とコメント。このためデザイン側は、ユーザビリティの向上などデザインの本質的な部分に専念することが可能になりました。
さらに 「DC Web サービス」 では、個人会員向けサービスで既に作成されているモジュールの再利用も行われています。このような数々の工夫によって .NET Framework の特長を活かすことで、ASP で開発された個人会員向けサービスに比べて、開発コストを 4 割程度まで削減することに成功しているのです。
<今後の展望>
今後は .NET Framework をベースに開発手法を標準化
他のサービスへの展開にも積極的に取り組む
「DC Web サービスの提供を開始してから、法人カードの資料請求の件数は約 40% 伸びました」 と金子氏。営業の現場では法人カードを獲得するための武器としても活用されており、会員獲得に大きな貢献を果たしています。将来はさらにメニューを拡充し、利便性を高めていきたいと言います。
また今回のプロジェクトは、.NET Framework という新技術を評価できた点でも、大きな成果を残していると指摘します。今後は .NET Framework をベースに、開発手法の標準化や業務コンポーネントのライブラリー化も推進。他のサービスにも積極的に展開していく予定になっています。 (小林氏)
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