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短期間かつ低コストで構築可能な .NET Framework をベースにした
業務アプリケーション群とコンポーネント開発環境
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2003 年 11 月に発表された「マイクロソフト認定パートナー アワード 2003」。その「.NET アプリケーション アワード」で優秀賞を獲得したのが、株式会社富士通ビジネスシステムの「WebAS® Component」です。この製品は .NET Framework をベースにした販売管理、勤怠管理、ワークフローなどの業務アプリケーション群であり、これまでに作成した約 900 もの業務レベルでの部品を組み合わせることで、お客様の細かなニーズに合ったシステムを短期間かつ低コストで構築することを可能にします。製品出荷は 2003 年 1 月から始まっており、すでに 320 本を導入済み。2004 年 4 月には業務コンポーネントのラインアップをさらに拡充し、ハードウェアとセットにした小規模版「WebAS Component Smart」や、自社で開発をされたいお客様に対し機能強化を施した開発環境「WebAS Component Framework」を提供しています。
<製品開発の背景>
コンポーネント型の業務アプリケーションで、オフコン資産を活用しながら顧客のビジネス展開をサポート


株式会社富士通ビジネスシステム
システム本部
Webサービスビジネス統括部
コンポーネント開発センター
西面 孝史 氏
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業務の効率化とスピーディな経営判断は、ビジネスを成功に導くために欠かせない要素です。最近ではそのために、IT を積極的に活用する企業も一般的になってきました。しかし現在の経営環境は変化が激しく、一度導入した IT システムが陳腐化するスピードも高まっています。常に最適な IT システムを手に入れるには、柔軟性に優れたシステムを短期間で構築する必要があるのです。
このような要求に応えるために登場したのが、富士通ビジネスシステム (以下、FJB) が 2002 年 11 月に発表し、2003 年 1 月から正式出荷を始めている「WebAS Component」です。FJB ではこれまでにも、ASP(Active Server Pages) をベースにした事例カスタマイズ型 Web ソリューション「WebAS Collection」を提供してきましたが、ここで培われたノウハウを活かし、さらに製品をブラッシュアップする形で「WebAS Component」を完成させたのです。その最大の特徴は .NET Framework に対応したコンポーネント型業務ソリューションを実現している点にあります。これによって完全に Web 対応した業務システムを、短期間・低コストで構築することを可能にしています。
「FJB で WebAS Component の開発プロジェクトが始まったのは 2002 年 2 月でした」と振り返るのは、株式会社富士通ビジネスシステム システム本部 コンポーネント開発センターの西面孝史氏です。その最初の目的は、FJB が抱えているオフコン資産を今後もうまく活用していくための方法を、確立することにあったといいます。しかしそれだけではなく、XML Web サービスへの対応など、今後もさらなる発展が期待できることも必須条件でした。これによって FJB の強みをさらに強化すると共に、数多くの顧客システムにも新しい可能性をもたらすことができるからです。
そのために最初に行われたのが、以前より取り組んでいた Java と Linux の組み合わせによって Web サービスに対応した業務システムを実現する試みでした。しかしこの方法は非常に開発コストがかかり、システムへの負担も大きいことがわかったといいます。その一方でちょうどその頃、オフコン資産の記述言語である富士通社製 COBOL(NetCOBOL) が、.NET Framework に対応したという情報が入ります。そこで FJB では「WebAS Component」の開発を .NET Framework 上で行うことを決定。プロジェクト開始からわずか 9 か月というスピードで、新製品として発表することに成功するのです。
<製品の概要>
イージーオーダー型のシステム構築を中心に、顧客の要件に柔軟に対応
「WebAS Component」は大きく 3 つのレイヤーから構成されています。まず最も下位のレイヤーとなるのが「WebAS Component Framework」であり、ここで全てのアプリケーション開発スタイルが規定されています。その上に、データアクセスのコーディングを標準化し半自動生成を可能にする「DB マネジメント」や、画面制御や各種マネジメントの制御を行う「コントロールマネジメント」、ブラウザの操作性を向上させる「ビューマネージメント」、各種開発ツール群が提供されています。そしてさらにその上に、業務機能をコンポーネント化した「テンプレート集」を用意。このテンプレート集の中のコンポーネントを組み合わせることで、業務アプリケーションを構築できるのです。
テンプレート集に含まれる業務機能の種類は、販売管理、勤怠管理、ワークフローなど多岐にわたる領域をカバーしており、業務レベルのものだけでも約 900 ものコンポーネントが提供されています。また FJB ではソフト部品の開発やカスタマイズを集中的に行う「コンポーネント開発センター」を 100 人体制で設置しており、新たなコンポーネントも続々と追加されています。
アプリケーションの開発手法としては MVC (Model-View-Controller) モデルを採用しており、業務ロジック部と表示処理部、アプリケーション動作をコントロールする部分が、それぞれ独立した形で構成されるようになっています。開発言語としては、富士通の NetCOBOL の他、Visual Basic や C# にも対応。使い慣れた言語を選択できるため、開発要員を育成するためのコストや期間も節約できます。オフコン資産として構造化 / 細分化された COBOL コードが存在する場合には、そのコードを再利用することも可能です。
市場に対するアプローチとしては、大きく 3 種類の方法が取られています。まず第 1 は FJB が主力としている中堅企業のお客様を対象に、お客様のご要望にそったアプリケーションを、既存の業務コンポーネントの組み合わせとカスタマイズで構築する、言わばイージーオーダー型システムにてご提供しております。第 2 は、先進的な技術の採用に積極的な大手企業のお客様を対象に、「WebAS Component Framework」そのものを開発ツールのような形でご提供することで、お客様の自社システム開発をサポートいたします。
そして第 3 が中小企業のお客様を対象にしたもので、共通部品の再利用を積極的に行いノンカスタマイズを前提とした、パッケージ並み低価格システムを提供し、お客様の投資負担額の軽減を可能にします。
「WebAS Component」はすでに 320 本の導入実績があり、短期、低コストなアプリケーション開発に大きな貢献を果たしています。例えば 2003 年 4 月に購買調達業務システムの改善を行うために「WebAS Component」を導入した株式会社大岩機器工業所様では、わずか 2 か月でアプリケーションを開発し、業務プロセス変革を成功させました。従来の方法であれば初年度だけで約 3,000 万円かかると想定された導入コストも、わずか 1,000 万円程度で済んでいるといいます。また基幹システムの再構築に「WebAS Component」を活用している株式会社湯川家具様では、2004 年 4 月から適用される「消費税総額表示方式」にも迅速に対応することができました。既存の消費税機能のコンポーネントをカスタマイズした上で、コンポーネントの入れ替えを行うだけでよかったからです。
「お客様によって要件が異なる販売管理アプリケーションの構築でも、最短で 1 か月以内に完成させることが可能です」西面氏。この期間には、仕様分析からコンポーネントの Fit/Gap 分析、独自機能の開発まで含まれるといいます。また要件をパターン化しやすい勤怠管理アプリケーションの場合は、既存コンポーネントを組み合わせるだけで構築が完了したケースもあるといいます。
<.NET Framework 採用のメリット>
膨大な画面要素を効率よく開発
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株式会社富士通ビジネスシステム
システム本部
Webサービスビジネス統括部
コンポーネント開発センター
木村 尚文 氏
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「WebAS Component」が .NET Framework ベースで開発された背景としては、前述のように NetCOBOL が .NET Framework に対応したことが大きなきっかけになっています。しかしこれによって、他にも様々なメリットを享受することが可能になりました。まず注目すべきなのは、極めて高い開発生産性を実現している点です。「WebAS Component」のように汎用性の高いソリューションを、プロジェクト発足からわずか 9 か月で発表できたことからも、開発生産性の高さが伺えるはずです。
「特に画面の作り方は、ASP.NET は Java に比べてはるかに簡単です」というのは、株式会社富士通ビジネスシステム システム本部 コンポーネント開発センターの木村尚文氏です。画面デザイン部分とコーディング部分を完全に分離できるのも、.NET Framework の大きな特徴だといいます。実際に「WebAS Component」の開発でも、画面デザインは社内のホームページ専門デザイナーを起用することで、開発者はコーディングに専念できたのです。その一方で西面氏は、多言語対応が容易で、開発言語を適材適所で使い分けられる点も、他の開発プラットフォームには真似のできないことだと指摘します。また .NET Framework がプラットフォームとアプリケーションの中間レイヤーとして機能するため、.NET Framework さえ動けば、どのような環境でもアプリケーションを動かすことができるのも大きな魅力だといいます。「これに勝る開発環境は他にはないといえるでしょう」(西面氏) 。
<今後の展望>
より高機能な機能拡張版 Framework 、より低コストな小規模版の提供も開始
FJB が「WebAS Component」の提供を開始してから約 1 年が経過しましたが、今後は製品提供形態をさらに拡充していく計画です。2004 年 4 月には小規模版「WebAS Component Smart」の提供を正式にスタート。価格はハードウェア込みで 350 万円に設定されており、導入の敷居をさらに低くするものとして期待されています。その一方で開発環境の GUI やエディタ機能を強化し、フローコントロールエンジンも追加された「WebAS Component Framework 拡張版」も、2004 年 5 月から出荷を開始する予定です。
「WebAS Component」の製品ラインアップ拡充は、ユーザー企業の裾野をさらに広げることになるでしょう。そして迅速かつ低コストな業務アプリケーション開発を通じて、日本企業の競争力強化にこれまで以上に大きな貢献を果たすことになるはずです。
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