株式会社富士通関西システムズ

掲載日: 2006 年 10 月 30 日
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ソリューション概要

プロファイル
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株式会社富士通関西システムズleave-msは、富士通のソリューションサービスを提供する専門家集団として、製造業、流通業、自治体、社会、医療関係など関西地区の幅広い業種に対して最適なソリューションを提供しています。また、1994 年にリリースした自社開発の生産管理パッケージ「PRONES」は、多様な生産形態、管理方式に適合し、生産情報に加えて販売情報のシステムを提供するソリューションとして高い評価を受けています。

メリット
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ミッションクリティカルな業務 Web アプリケーションの構築を可能にした SDAS for .NET /eProad と Visual Studio 2005 Team Foundation Server を組み合わせることにより、開発手法の標準化とプロジェクトの可視化・情報共有によって、開発生産性、効率性、ソフトウェア品質の向上を実現。

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Visual Studio 2005
Microsoft Visual Studio 2005 Team Foundation Server

ユーザーコメント
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「SDAS for .NET /eProad と Visual Studio 2005 Team Foundation Server を活用した開発環境により、開発プロセスの標準化、プロジェクトの可視化による品質のリアルタイム管理が可能となり、ソフトウェアの品質は確実に向上しました」

株式会社富士通関西システムズ
基盤ソリューション部 担当部長
FCP IT アーキテクト
中尾 広宣 氏 談


SDAS for .NET /eProad と Microsoft® Visual Studio® 2005 Team Foundation Server による開発環境で生産効率と品質向上を実現。


* *株式会社富士通関西システムズ
株式会社富士通関西システムズ
業種・業務の知識と開発技術力をバックボーンとして、企画・コンサルティングからシステムインテグレーション、運用・保守に至るトータルソリューションを提供する富士通関西システムズ。同社の .NET Framework 開発ソリューションである SDAS for .NET /eProad はミッションクリティカルな業務 Web アプリケーションの構築を可能にしていますが、Visual Studio 2005 Team Foundation Server への対応によってプロジェクトの可視化と品質の向上を実現しています。


<開発の背景>
.NET Framework 対応 Web アプリケーション開発の拡大により、新たな標準開発手法が必要とされた


篠田 建樹 氏
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株式会社富士通関西システムズ 取締役 兼 流通・サービスソリューション統括部長
篠田 建樹 氏
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富士通グループの地域 SE 会社として設立した富士通関西システムズは、富士通のソリューションサービスを提供する専門家集団として、製造業、流通業、自治体・社会・医療関係など関西地区の幅広い業種に対して最適なソリューションを提供しています。また、1994 年にリリースした自社開発の生産管理パッケージ「PRONES」は、多様な生産形態、管理方式に適合し、生産情報に加えて販売情報のシステムを提供するソリューションとして高い評価を受けています。ユーザーは国内はもとより、東南アジア、中国にまで及び、その数は 1,000 ユーザーを超えています。

「社員数 930 名のうち約 8 割が SE であり、全業種にわたってお客様に最適なソリューションを提供すべく、高品質のシステム開発に注力しています」(取締役兼流通・サービスソリューション統括部長 篠田建樹氏) と、業種・業務の知識や技術力を背景として、企画・コンサルティングからシステムインテグレーション、運用・保守に至るトータルソリューションを提供する同社のコアコンピタンスを強調します。

システム開発において富士通は、生産性向上を実現する開発体系として「SDAS」(System Development Architecture & Support facilities) を有しています。SDAS は、「短期間・高品質」のシステム開発を実現するとともに、「オープン性・国際標準」「ライフサイクル全般でのシステム最適化」「エンジニアリングとマネジメントを両輪とするプロジェクト遂行」を特長とし、システム開発を「要件定義」「設計」「構築」「テスティング」の 4 フェーズに分け、それぞれのフェーズを最短化する開発手法、標準技術に基づくツール群およびテンプレートを適用することで、トータルの期間短縮を実現します。ただ、SDAS は Java ベースの標準開発プロセスとしては十分に整備、採用されているものの、これまでは .NET Framework に対応する開発体系は十分に整備されていなかったのが実情です。

* *中尾 広宣 氏
株式会社富士通関西システムズ
基盤ソリューション部 担当部長
FCP IT アーキテクト
中尾 広宣 氏
「関西地区のユーザーでは、 Java によるアプリケーション開発はそれほど多くなく、オフコンからのマイグレーションでも Microsoft® Visual Basic® 6.0 によるクライアント/サーバー型アプリケーションが大半を占めていました。ところが、この 2 〜 3 年は .NET Framework 対応の Web アプリケーションによるシステム開発が多くなるとともに、開発するシステム自体が大規模になってきたため、 .NET Framework に対応した標準的な開発手法が必要になってきていました」。基盤ソリューション部担当部長 中尾広宣氏は、 .NET Framework によるシステム開発における開発環境の課題をこう述べています。

ユーザー企業のアプリケーション開発においても、従来のクライアント/サーバー型の Windows® アプリケーションでは Visual Basic 6.0 でもそれなりの開発生産性は確保できていました。ところが、 .NET Framework が主流になったことによりオブジェクト指向で開発する必要性があるにもかかわらず、既存の Visual Basic 6.0 開発者が Visual Basic 6.0 のコーディングをそのまま .NET Framework で利用できるという利点のみ活かしてきたために、クライアント/サーバー型アプリケーションから脱却できないという実態があったといいます。

「.NET Framework のメリットを最大限に享受するために、こうした課題に対して新たな開発の仕組みを必要でした。それが、『SDAS for .NET /eProad』の開発動機だったわけです」と基盤ソリューション部 西川俊晴氏は SDAS for .NET /eProad の開発経緯を語ります。


<導入した開発環境>
SDAS for .NET /eProad を Visual Studio 2005 Team Foundation Server に対応
プロジェクトの可視化・品質のリアルタイム管理を実現


SDAS for .NET /eProad は、Struts、そのソフトウェア設計モデルとなるMVC モデルといった Java をベースとする Web アプリケーション開発フレームワークに見られる、一般的な開発フレームワークの機能を .NET Framework 環境で開発可能にすることをコンセプトとした拡張フレームワークです。

西川 俊晴 氏
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株式会社富士通関西システムズ
基盤ソリューション部
西川 俊晴 氏
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「.NET Framework 環境では、処理方式やネットワーク通信などを含めて、従来の Visual Basic 6.0 と比べて開発要素が非常に幅広くなっています。そのため実際にアプリケーションを開発する際には、データアクセス機能やフォーム管理機能などで使用する関数をある程度型決めして提供しないと、従来の Visual Basic 6.0 開発者には対応が難しいのが現実です。そこで SDAS for .NET /eProad では、入出力のチェック、データアクセスやサーバー通信機能などの制御ロジックのパターンをメソッドとして提供することにより、開発者はそれを呼び出すことによってアプリケーション開発を容易にしています。また、 MVC モデルを取り入れることによって、画面の入出力ロジックや業務ロジックなど機能ごとに分離した開発を実現しています」。基盤ソリューション部ソフトウェア生産技術グループ 吉川啓介氏は、 SDAS for .NET /eProad の狙いと特徴をこう述べます。

従来、Visual Basic 6.0 によるアプリケーション開発は、初期処理からセッション管理、データベース制御、ログの処理など一連のプログラミングを画面開発者がすべて行うことが多く、それぞれのロジックが属人性が高くなりがちでした。SDAS for .NET /eProad では標準化された制御ロジックを提供することによって、開発者は画面設計、あるいは業務ロジックにそれぞれ専念して開発できるため、開発生産性が向上する上に、品質の均一化を図ることが可能になります。

■図 1 構成図
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■図 1 構成図 [拡大図]

また、SDAS for .NET /eProad では、外部設定ファイルによるプロパティの変更を可能にしている点も特徴です。例えば画面に表示する項目の名称、データ形式、桁数、背景色、チェックおよび編集内容などの属性情報をドメインと呼ぶ定義項目として XML 形式の外部設定ファイルで管理することが可能です。それにより、開発の際には割り当てられたコントロールをドメインから部品を呼び出すことでプログラミングでき、またプログラムを修正する際にはこの外部設定ファイルの仕様変更を行うだけで再度コンパイルする必要なく配布可能になっています。

このような .NET Framework 開発フレームワークをベースとした開発ソリューションである SDAS for .NET /eProad を使ったプロジェクトの品質・生産性を更に向上させるため、富士通関西システムズでは富士通の標準プロセス体系である SDEM に沿って WBS 化した SDAS プロセステンプレートをベースに .NET Framework 開発ソリューションの基盤となるツールとして Microsoft Visual Studio 2005 Team Foundation Server への対応を行いました。

■図 2 SDAS プロセステンプレート
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■図 2 SDAS プロセステンプレート [拡大図]

* *吉川 啓介 氏
株式会社富士通関西システムズ
基盤ソリューション部
ソフトウェア生産技術グループ
吉川 啓介 氏
SDAS プロセステンプレートは Visual Studio 2005 Team Foundation Server がプロジェクト管理機能として提供する "プロセステンプレート" を拡張したものです。この SDAS プロセステンプレートにより、Visual Studio 2005 Team Foundation Server が提供するチーム開発における手順のガイドやプロジェクト管理機能、あるいは品質向上のためのデータ提供等の機能へのアクセスがシームレスに行えるようになり、SDAS for .NET /eProad を新たな「チーム開発ソリューション」として提供することが可能となりました。テンプレートによって適用する機能は、プロジェクト計画、ソースコード(変更)管理、バグ管理、日々の作業記録(タスク管理)、ポータルサイト (プロジェクトサイト)、そして SDAS で定義する標準ドキュメントの 6 つの作業項目。このテンプレートによって、開発プロジェクトの可視化、品質のリアルタイム管理を実現しようというものです。

「プロジェクトマネージャは Microsoft Office Excel® などを使って進捗管理や変更管理を行うケースが多い。ところがそれらのプロジェクト情報をチームメンバーから収集して、ツール上で管理する場合に非常に多くの時間と手間を費やしていました。また、開発手法が標準化されていないと、複数のプロジェクトを管理する際には、それぞれのプロジェクトごとに管理要素が異なっていたりすると属人性が高くなり、適切な管理ができなくなります。開発手法と管理手法を標準化し、チームメンバーのタスクをリアルタイムに管理するためには、プロジェクト情報の共有が非常に重要になります。 SDAS for .NET /eProad を Visual Studio 2005 Team Foundation Server に乗せることによって、プロジェクトを可視化してチームメンバー全員で情報共有を可能にし、また成果物のリアルタイム管理によって品質向上を実現できるだろうと考えました」(中尾氏)。

西川氏も Visual Studio 2005 Team Foundation Server の有用性を次のように語っています。

「特に Visual Studio 2005 Team Foundation Server によるソースコード管理は十分に機能しますし、バグ管理やタスク管理機能、Microsoft Windows SharePoint® Services によるプロジェクトサイトでチームメンバーの情報共有が可能になり、開発における生産効率を高めることが可能です」(西川氏)


<導入の効果と今後の展望>
ソフトウェア開発の品質が向上 開発パッケージとして全国展開へ


SDAS for .NET と Visual Studio 2005 Team Foundaton Server による開発環境によって、約 20 人の小規模プロジェクトから大規模プロジェクトまで早期適用実績を上げています。

「Visual Studio 2005 Team Foundation Server を活用した開発環境はまだ緒に就いた段階であり、新たな開発環境への対応には時間がかかるため人月数をベースにした管理コストを削減できる段階に至っていませんが、開発プロセスの標準化、プロジェクトの可視化による品質のリアルタイム管理の実現によって、ソフトウェアの品質は確実に向上しており、トータルで見ればコスト削減と生産性向上は大きな効果として表れています」。中尾氏は、導入の効果をこう強調しています。

特にプロジェクトの数が増加すればするほど、標準的な開発手法とツールによって、それぞれのプロジェクトで開発ツールの教育や仕組み作りに費やされていた時間が大幅に削減されるため、それに関する効果は非常に大きくなると指摘しています。また、現在は社内での開発プロジェクトに Visual Studio 2005 Team Foundation Server を活用していますが、今後ユーザー企業とプロジェクトの情報共有を行うことによって、プロジェクト遂行にさらなる効果を期待できるとしています。

SDAS for .NET /eProad は同社の開発ソリューションという位置づけから、富士通としての .NET Framework の中心的な開発環境に位置づけられ、グループ全体で推進していくことになっています。それとともに富士通関西システムズでは、 SDAS for .NET /eProad と Visual Studio 2005 Team Foundation Server を 1 つの開発パッケージとして全国的に外販展開していく計画です。

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