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介護事業の IT 化促進を目的とした ASP 型サービスを提供
.NET Framework 1.1 ベースのスマート クライアント アプリケーションにより 導入コストを従来の 1/3 に
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エルシーネットが提供する介護業務支援システム「楽にネット」は、介護サービス事業者の業務を効率化するための ASP 型サービスです。同システムは、Microsoft® .NET Framework 1.1 ベースのスマート クライアント アプリケーションを採用することにより、他の方式の 1/3 のコストで導入可能になっています。また、クライアント側の操作性を向上させ、PC の操作に慣れていない方でも容易に利用できる工夫がなされています。介護サービス事業の IT 化促進の切り札とも言える「楽にネット」は、今後全国規模の展開が予想されます。
<導入背景と狙い>
IT 化が遅れている介護サービス事業分野へ、ASP 型サービス提供を計画


株式会社エルシーネット
専務取締役
小林 隆治 氏
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2003 年 7 月に設立された株式会社エルシーネットの企業理念は、介護サービスの毎日の業務をもっと楽にすることで、現場のサービス担当者が利用者にもっと笑顔を向けられるようにしたいということです。同社のメイン業務となるのは、居宅介護支援事業者と訪問介護事業者を結ぶアプリケーション サービス プロバイダ (ASP) 型サービス「楽にネット」の提供です。これは、介護支援専門員 (ケアマネージャ) の行うケアプラン作成を支援するとともに、ケアプランに基づく訪問介護員 (ホームヘルパ) のサービス提供から保険者への請求までをトータルにカバーする ASP 事業です。
2000 年 4 月に施行された公的介護保険制度は、介護が必要とされる方に対して一定の範囲内で介護サービスを提供する保険制度です。その 1 分野となる在宅系介護サービスには、ケアプラン作成、訪問介護 / 看護、福祉用具貸与などの 11 業務があり、サービス事業者への費用支払いは、保険者である市町村から国民健康保険団体連合会を通じて行われています。しかし、介護サービス事業の IT 化が遅れているため、多くの事業者は、作業内容の確認と時間集計を手作業で行っています。そのため、請求書の締め切りとして定められている翌月 10 日に間に合わせるため、月初めには非常に忙しくなる状態が続いています。また、ケアマネージャとサービス提供者との間の連携がうまく取れていないときなどは、双方からの請求内容が異なるという理由で支払いが拒絶されることもあるのです。そこで、エルシーネットは、ASP 型の業務システムをケアマネージャとサービス提供者の双方に提供し、集計作業を日次で行うことを可能にすれば、請求内容の相違もなくなるはずと考え、2003 年 4 月に事業化計画の作成に着手しました。


ケアプラン作成
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低リスク低コストを実現するために、.NET Framework ベースのスマート クライアントを選択


株式会社ハローシステム
専務取締役
出口 俊輔 氏
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当初、「楽にネット」は、オープンソース ソフトウェアと Java との組み合わせで構築されることになっていました。しかし、オープンソース ソフトウェアではどのようなリスクがあるか不明な点が多いことと、サーバーに UNIX を利用するのでは導入と保守に高額な費用がかかることから、途中で路線を変更せざるを得ませんでした。また、Web ブラウザをクライアントに使う Web アプリケーションでは、クライアント側にロジックを組み込むことができないため、帳票作成の際には大きな負荷がサーバーにかかり、現場の業務プロセスやニーズに対応するのは困難でした。そこでエルシーネットでは、開発に携わった株式会社ハローシステムの意見を基に、信頼できるプラットフォームでありながらコスト抑制が期待できる Microsoft Windows Server 2003 と、Microsoft .NET Framework 1.1 の組み合わせを選択することにしました。また、ケアマネージャとサービス提供者の双方に提供される業務システムは、スマート クライアント アプリケーションとして作ることを計画しました。スマート クライアント アプリケーションとは、ASP 型サービスに多い Web アプリケーションではなく、インターネットに匹敵する配布 / 運用性を実現しながら、クライアント側でリッチなインターフェイスを持つアプリケーションが実行可能となるソリューションです。
システムの構想が固まったところで、2003 年 4 月からの調査 / 分析フェーズに続き、同年 10 月にプログラミング フェーズがスタートしました。開発環境には、Microsoft Visual Studio® .NET 2003 が使われ、サーバー側モジュールは Microsoft Visual C#® .NET 、クライアント側モジュールは Microsoft Visual Basic® .NET でプログラミングされました。この業務システム上のアプリケーションは、ケアマネージャ側とサービス提供者側の 2 種類があり、どちらも画面数が 30 〜 40 、帳票数で 15 〜 16 の規模があります。開発作業は 2004 年 4 月に無事完了し、5 月からはテスト運用が始まっています。
<導入システムの紹介>
スマート クライアントならではの高い操作性を持つアプリケーション
「楽にネット」は、居宅介護支援事業者 / サービス提供者のオフィスにあるコンピュータから、エルシーネットのデータセンター内のサーバー システムを Web サービス経由で利用するしくみになっています。データセンター側に置かれたサーバーには、Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして動作する Microsoft Internet Information Services (IIS)、データベース用の Microsoft SQL Server 2000 、そしてメール サーバーなどがあります。クライアント側には Microsoft .NET Framework 1.1 が組み込まれた、Microsoft Windows® XP もしくは Windows 2000 を OS とする PC を用意しておくだけです。必要なモジュールは Microsoft .NET Framework 1.1 のノータッチ デプロイメント機能によって自動的にダウンロードされます。
クライアント側のコンピュータに表示される画面は、すべて、介護保険制度で定められた帳票フォーマットに則したレイアウトです。このように見慣れた画面で作業するため、PC の操作に慣れていないケアマネージャやサービス提供者でも容易に使うことができます。操作の多くはスマート クライアントならではの高い操作性を有し、たとえば、スケジュール表をマウスでドラッグするだけで、サービス提供時間帯の指定が可能です。また、その時間帯の上をクリックすると、関連したデータの参照や変更もできます。また、請求時に必要な帳票類はすべてクライアント側で作成 / 印刷されるため、データセンター側のサーバーにかかる負荷は非常に小さくて済みます。さらにオプション機能として、ホームヘルパ自身の持つ携帯電話に専用 ID デバイス (あらかじめ利用者宅に置いておく) を、サービス開始前と終了後に装着すると、そのそれぞれの時刻が「楽にネット」のデータセンターに自動送信され、データベースに自動登録されるという機能も提供しています。後から実績データを入力する必要がないので、入力忘れを防ぐことが可能です。システム開発を担当したハローシステム 専務取締役 出口 俊輔氏は、「もしも Web アプリケーションを採用していたら、現在利用できる機能の半分も実現不可能でした」と Microsoft .NET Framework 1.1 を採用した効果について説明しています。
<導入結果と感想>
従来の 1/3 の導入コストにより、全国規模の普及を期待
当面、「楽にネット」は、神奈川県内の居宅介護支援事業者とサービス提供者向けにサービスを提供していく予定です。サービス提供者は 10 事業ありますが、当初、サポートされるのは訪問介護と福祉用具貸与です。
「他の方式で構築するのと比べて、1/3 程度のコストで実現できました。その結果、サービス料金も低く抑えることが可能となりました。加入者にとってもメリットは大きいはずです。2004 年 7 月からの本稼働での状況しだいですが、対象事業の拡大や全国展開も考えています」(エルシーネット 専務取締役 小林 隆治氏)。社会サービスの分野にも、Microsoft .NET は大きな貢献をしているのです。
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