銀座・伊東屋

掲載日: 2007 年 8 月 16 日
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ソリューション概要

プロファイル
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銀座・伊東屋leave-msは、1904年(明治37年)STATIONERY の文字を看板に掲げ、当時より文房具専門店として銀座の地に創業。1987 年からは赤いクリップをコーポレート シンボルとして、看板やオリジナル商品にも取り入れる。現在 11 フロアからなる本館と 2 つの別館には定番商品を中心に伊東屋オリジナル商品、欧米より直接買い付けた商品など、伊東屋の確かな目が選んだ約 15 万 5 千アイテムが並ぶ。また本館 9 階には直営のギャラリーとティーラウンジも併設し、2006 年 2 月には、ペーパー クラフト専門の新業態店『Papierium』の 2 号店「パピエリウム ギンザ」を別館2号館 ITO-YA2 にオープン。さらにショッピング サイト「ITO-YA e-STORE」leave-msを運営し、良質な文房具を提供している。

ソフトウェアとサービス
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Active Directory
Microsoft .NET Framework
Microsoft Office Excel
Microsoft SQL Server 2005
Microsoft Visual Studio .NET 2003
Microsoft Windows Server 2003
Microsoft Windows XP Professional

メリット
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・売上集計や発注などの処理速度を大幅に向上し、スタッフの作業負荷を軽減。
・分析ツールを駆使し、ニーズに応える商品開発に活用。

ユーザーコメント
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「一番大きな効果は、スタッフの負担が大幅に軽減されたことです。また分析ツールの活用により、分析結果を商品企画にすばやく反映することもできるので、充実した品ぞろえに貢献していくと期待しています」。

銀座・伊東屋
財務部 システム開発室
マネージャー
田久保 広明 氏


販売員の作業負担を減らすと共に、より良い店舗作りを実現させるため、データの分析管理システムを刷新。

* 銀座・伊東屋
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銀座・伊東屋

銀座・伊東屋では、売り上げ、在庫などのデータを管理していたシステムをリプレース。Microsoft Windows Server 2003、Microsoft SQL Server を採用することにより、処理スピードの大幅な向上を実現しました。多機能な分析機能も装備し、スタッフの作業効率の大幅な改善やより魅力的な商品開発に活かされています。


<導入背景とねらい>
データ量の増加に対応できる新システムを、適切なコストで実現


田久保 広明 氏
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銀座・伊東屋
財務部
システム開発室
マネージャー
田久保 広明 氏

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銀座・伊東屋(以下、伊東屋)は、伊東屋オリジナルの商品をはじめ、欧米より直接買い付けた商品など、約 15 万 5 千アイテムの文房具を取りそろえ、東京・銀座の本館と 2 つの別館を中心として、首都圏に 12 店舗を展開しています。 さらに米国とヨーロッパの 2 店舗のほか、ショッピング サイト「ITO-YA e-STORE」(http://itoya-store.jp/)を運営。多様な販売方式で、年代を問わずに多くのファンを魅了する良質な文房具を提供しています。

伊東屋では、数多くそろえているこれらの商品について、リアルタイムの売り上げや在庫をシステムで管理しています。しかし 1996 年に構築したシステムでは、データ量の増加への対応に限界があることから、システムの全面的なリプレースを行いました。伊東屋 財務部 システム開発室 マネージャー 田久保 広明氏はリプレースの目的を次のように説明します。

「現場でシステムを日常的に使用する販売員の作業負担を減らすことが最大の目的でした。社員にとって使いやすい機能を提供できるシステムに変える必要があったのですが、そのための一番のポイントは処理スピードをどれだけ向上できるかということです」。

現場スタッフの作業負担の軽減が 一番の目的であったことから、伊東屋では事前に 1 か月にわたるスタッフからのヒアリングを実施。旧システムの環境下での問題点を洗い出しました。その結果、マシンの処理スピードへの不満が最も多かったのです。

旧システムでは、Microsoft Windows NT と Oracle のデータベースから構成されていましたが、伊東屋が求める使い方を実現するためには、十分なパフォーマンスが得られませんでした。当時の状況について田久保氏は語ります。

「たとえば旧システムを使っていた当時は、全社の月次売り上げを集計する処理だけで 2 〜 3 時間かかっていました。数値のチェックなども含めると半日から 1 日ほどの作業になります。この時間のほとんどはマシンの処理を待っているという時間です」。

また分析機能についての要望もありました。商品の色や素材などの属性ごとに売れ行きを分析し、よりお客様から好まれる商品ぞろえに活かすことが大きな目的です。旧システムにも一応は分析機能が備えられていましたが、スペック的な問題から実質的には使えるものではありませんでした。特に複数の属性による関連性を探し出すクロス分析を行うためには、システムの刷新は必須です。そこで処理スピードの改善を最大の課題として新しいシステム構成の検討に入り、複数のベンダに提案を求めました。

もちろん、IT 投資に過剰な予算はかけられません。機能や性能と低コスト化の両立は必須でした。

そして最終的に採用されたシステムが、株式会社プラネットが提案した Windows Server 2003 と SQL Server 2005 をベースにしたシステムです。株式会社プラネット 開発本部 ソリューション 2 部 技師長 浮島 賢一氏は提案のポイントを次のように説明します。

「SQL Server 2005 は管理しやすいという大きなメリットがありますので、開発コストだけでなく、維持コストを節約できるということが一番のポイントでした。既存のシステムで Oracle を使っている場合、SQL Server 2005 への切り替えを提案すると抵抗感を抱かれがちなのですが、今回のケースでは、SQL Server 2005 が最適だと判断しました」。 また、開発にあたった有限会社シンク情報システム 代表取締役 高山 尚文氏は、オンライン分析処理 (OLAP) も SQL Server 2005 を提案したポイントだったと言います。

「OLAP のサービスも大切なポイントでした。今回の場合、分析のニーズが高かったのですが、たとえば Oracle でオンライン分析処理をしようとしても、別製品が必要になり、コストもかなり高くなってしまいます。しかし SQL Server 2005 なら最初からバンドルされていますので、コストを抑えることができます」。

システム検討の時期は、ちょうど SQL Server 2005 のリリースのタイミングと重なりました。高山氏は、SQL Server 2000 ではなく SQL Server 2005 を提案した理由は処理スピードの違いにあったと説明します。

「たとえば夜間バッチの処理ではデータ ローディングも必要になりますので、SQL Server 2000 の処理性能では予定時間内に収めることが厳しくなる場合も考えられます。SQL Server 2005 であれば、処理スピードが速くなっているので、特に問題なく収められるという判断がありました。夜間の限られた時間で処理を終えるということは、サーバー スペックを決める大事な要件の 1 つになります」。


<システム導入>
高度な分析機能によりお客様へのサービスを向上


* 浮島 賢一 氏
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株式会社プラネット
開発本部
ソリューション 2 部
技師長 浮島 賢一 氏

今回のリプレースにあたって、パフォーマンスの向上と共に重要視された要件が、分析機能の充実です。分析の目的について、田久保氏は次のように話します。

「売り場の品ぞろえを考えるときも、オリジナル商品を開発する場合も、お客様のニーズを把握することが重要です。そこで、現在販売されている商品には、素材や色などの属性データも付けて、どういう素材が好まれ、どのような色が人気なのかということを分析できるようにしています」。

この分析機能には、SQL Server 2005 Reporting Services (SSRS) が活用されています。伊東屋で扱われている商品は、約 20 種の大分類、約 230 の中分類、約 1,280 の小分類に分けられて管理されています。単品数にして約 40 万もの商品が登録されているマスタの情報を元にクロス分析を行わなければなりません。

しかし、データが複雑であるからといって、システムが使いにくくなってしまっては意味がありません。この分析システムについて、開発にあたった浮島氏は以下のように語ります。

「だれにでも使いやすいように、1 つのメニューからシンプルに操作できるようにしました。しかし、属性の表示方法も含めて、伊東屋様のニーズを満たすためには SSRS の基本ツールだけでは対応しきれなかったため、.NET Framework などによる外部処理の部分を作り込むなど、内部のしくみは少々複雑になっています」。

シンプルな操作で分析されたデータは、しかし、伊東屋独自のニーズを実現するために非常に細かく分類された属性情報などが設定されていることもあり、画面に表示するだけでは読みとることが難しくなっています。 そこで、分析されたデータを Microsoft Office Excel に書き出し、それぞれのユーザーが自由にデータを利用できるように工夫されています。これは SSRS のエクスポート オプションがさまざまな形式に対応しているからこそ実現できたしくみでした。

さらにシステム構成を、それまでの分散サーバーから集中サーバーに切り替えました。サーバーのスペックが向上したことから実現し、導入コストの削減に役立っています。

システム構成図
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システム構成図[拡大図]
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<システムの導入効果>
高いシステム性能と分析機能により業務効率を大幅に向上


* 高山 尚文 氏
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有限会社シンク情報システム
代表取締役
高山 尚文 氏

新システムは、2005 年の 12 月に検証が開始され、2006 年 4 月から実際の開発が始められました。翌 2007 年 4 月には機能の一部をサービスインし、6 月には本格的に稼働しています。

「一番大きな効果は、月次の売り上げ集計の処理に数時間かかっていたものが、数分で終わるようになったことです」と田久保氏は、今回のシステム刷新の効果を説明します。

分析機能も、日常的なツールとして会議などで利用されています。以前なら会議用に事前に用意した資料以外にデータを参照することができませんでしたが、新システムではその場ですぐにデータを分析できるため、会議を中断することなく、自由に検討することが可能です。

分析のベースとして保持しているデータは、将来的に組織の変更や分類の変更などがあった場合でも、過去のものも含め一気に切り替えることが可能です。スペックが向上したことにより、長い年月使い続けられるシステムとなっています。

そしてもう 1 つ、今回のシステム刷新において実現した機能があります。それが、自動発注機能でした。

「今回のシステム刷新で一番重要なことは、販売員の負担を減らすということです。そのために、発注の自動化を図りました。売れ筋の商品群に関しては、売り上げの数字をそのまま発注するという機能を備えたおかげで、担当部署では残業時間がかなり削減できました」と、田久保氏は説明します。

さらに運用面での効果についても田久保氏は語ります。

「サーバーの入れ替えによって、運用面が非常に楽になったという点も見逃すことはできません。信頼性や可用性の向上に加え、サーバー集約が実現したこともあり、サーバー運用の手間は、今ではほとんどなくなりました。やはり 10 年という期間での進歩はすごいと実感します」。


<今後の展望>
分析機能を最大限に活用し、さらに良質な商品開発を


伊東屋では今後分析機能をさらに活用し、お客様へのサービスをより充実させていくとのことです。

* PHOTO
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さりげないデザイン性を備えた
伊東屋オリジナルのノート

「たとえば 2007 年 4 月に発売されたノートがあるのですが、この売れ行き傾向などの分析結果もすぐに分かるようになりました。色やサイズなどによる売れ行きが日次単位で把握できます。この結果を次の商品開発に活かし、さらに良い商品を提供していきたいと思っています」(田久保氏)。

このノートは、「手頃な値段で、良いものを使いたい」というこだわりをもった、30 〜 40 代の男性をターゲットとして開発されたものです。さりげないデザイン性によって、廉価なノートとの差別化を図っています。

新システムによる分析機能もそろったことで、オリジナル商品の開発も、今後はさらに効率よくお客様のニーズをくみとって発展していく準備が整ったといえるでしょう。



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