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日本初の包括ライセンス契約締結と SoftGrid の導入で、
世界最高水準の次世代教育・研究プラットフォームを実現。
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国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 (以下、北陸先端大) では、学生に最先端の IT 環境を提供し、
ソフトウェア投資額の抑制、ライセンス管理の軽減、コンプライアンス向上を目指して、全学生と教職員を対象にした、
高等教育機関向け「包括ライセンス契約」をマイクロソフトと平成 19 年 12 月に締結。
ソフトウェアの学内配布を行うとともに、Microsoft SoftGrid Application Virtualization (以下 SoftGrid) を活用した
次世代の教育・研究プラットフォームを構築しました。
SoftGrid が教育機関に全学的に導入され、多言語/複数バージョンのアプリケーションが効率的に利用できる IT 環境が
実現するのは日本で初めてのケースとなります。
<導入の背景と狙い>
国際的な大学にふさわしい IT 環境整備の必要性。
北陸先端大は、科学技術の分野で世界最高水準の教育と研究を行い、次代の指導的役割を担う人材育成を目的に 1990 年に設立。
学部を持たない日本初の国立大学院大学として、現在、約 1,000 名の学生と 350 名の教職員を擁しています。
同大学は、全学生の 18% が留学生、常勤教員の 11% が外国人というグローバルなキャンパス。
学生や教職員の出身国は約 20 ヵ国におよび、日本語/英語はもちろん、外国人がそれぞれの母国語で PC を利用できる環境が必要です。
しかし、言語違いのアプリケーションを同一のパソコンにインストールして使おうとすると、システムリソースの競合が発生し、不具合が生じてしまうため、
言語ごとに異なる PC を用意しなければならないという不便がありました。
こうした問題は、バージョンの異なる同一アプリケーションを同じ PC にインストールする場合にも発生します。
例えば、Microsoft Excel® 2003 と Excel 2007 を同一の PC で同じタイミングで立ち上げると不具合を生じることがありました。
また、一般企業のように IT 部門がソフトウェア資産を一元管理しているケースと異なり、大学の場合は、部門、学部、ゼミなど、
必要なソフトウェアを部署ごとに購入することが多く、ライセンスの効率的な管理が難しいという課題もありました。
さらに、国立大学の独立行政法人化、少子化に伴う競争の激化など、厳しさを増す財務状況の中で、IT コストをいかに低減していくかも重要でした。
<包括ライセンス契約によるメリット>
PC 台数ではなく利用者数による効率的な契約。
このような課題を解決していくために、北陸先端大は全学生/教職員を対象にしたマイクロソフトの高等教育機関向け「包括ライセンス契約」を締結。
また、教育機関としては日本で初めて、マイクロソフトの仮想化技術である SoftGrid を全学で導入。富士通株式会社が受注し、
技術サポートをソフトバンク BB 株式会社が行いました。
「今回の包括ライセンス契約と SoftGrid の導入により、ソフトウェア資産管理の効率化が実現し、国際化に対応した最先端の IT 環境が整うことになります」
と、同大学の潮田資勝学長は今回の導入の意義を語ります。
マイクロソフトでは、従来、ソフトウェア ライセンス契約の単位をパソコンの台数をもとにしていましたが、1 人が 2 台、3 台のパソコンを持つことが
当たり前の現状を踏まえ、包括ライセンス契約では、全学の学生と教職員のユーザー数を単位とした契約となっています。
これにより、学生/教職員は、学内はもちろん、自宅や学生寮などで使う個人用のパソコンにおいても、Microsoft Windows Vista® Enterprise、
Windows® XP、Windows 2000 などの OS をはじめ、2007 Microsoft Office system、Visio® 2007、Office 2003、Visio 2003 など多言語・複数バージョンの
アプリケーションを自由に利用できるようになりました。
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北陸先端科学技術大学院大学
学長補佐 情報科学センター長
松澤 照男 氏
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「包括ライセンス契約ではコスト面でのメリットも大きな魅力です」と語るのは、同大学情報科学センター長の松澤照男氏。
一般的な PC のライフサイクルを 4 年として、そのコストを試算すると、包括ライセンス契約は、ボリュームライセンス契約に比べて 62% のコスト削減が
可能となります。つまり、従来の 4 割未満のコストで、充実した IT プラットフォームを全学に提供できるわけです。
「今回の契約では、学生が卒業した後も、それまで使っていたマイクロソフトのソフトウェア ライセンスがそのまま譲渡されますから、
学生にとってのメリットはさらに大きくなります」(松澤氏)。
また、PC 単位ではなく人数単位の契約なら、PC ごとのライセンス購入やメンテナンスも不要となり、ライセンス管理が簡素化および効率化できるとともに、
不正利用やコピーも起きにくくなり、大学のコンプライアンス対策としても非常に有効となります。
さらに、マイクロソフトの教育機関向けトータル ICT ソリューションである「エデュステーション」の「セキュア デスクトップ パッケージ」の導入により、
学生/教職員の PC を一元的に管理することが可能となり、総合的なセキュリティ対策を行い、安全な環境で PC を利用できるようになりました。
※注 ソフトバンク BB はマイクロソフトのディストリビューターとして、MDOP に含まれる SoftGrid の販売及び導入支援を行っています。
<SoftGrid 活用によるメリット>
多言語/複数バージョンのアプリケーション環境が実現。


北陸先端科学技術大学院大学
技術サービス部
情報科学センター担当
主任技術職員
小坂 秀一 氏
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今回の包括ライセンス契約のもう一つのポイントが、高等教育機関で初めて全学的に導入された SoftGrid の活用です。
世界 20 ヵ国から北陸先端大に集まっている留学生にとって、PC を日本語/英語だけでなく、母国語で扱えることはとても重要なこと。
自分の考えをまとめるときや、自国にいる人たちとファイルのやりとりをするときなど、母国語による PC 環境は不可欠です。
SoftGrid が導入される以前は、留学生が多言語環境で PC を使いたい場合、それぞれの言語に対応した OS やアプリケーションを PC ごとに
インストールして使い分ける必要がありました。また、Windows Vista のような最新バージョンの OS を使いたくても、
アプリケーションが対応していない場合、旧バージョンの OS を使わざるを得ないといった状況も余儀なくされていました。
こうした課題を解決するために導入されたのが SoftGrid です。
SoftGrid は、ユーザーが必要とするアプリケーションを仮想化して、ネットワーク経由で配信するもので、言語の異なるアプリケーションを 1 台
のパソコンにインストールした際に問題となっていたアプリケーション同士の競合が発生しないので、複数のパソコンを使い分ける必要がなく、
1 台のパソコンで言語違いの同一アプリケーションを同時に立ち上げることが可能となります。
これにより、学生/教職員は 38 言語におよぶ Office を活用することができるようになり、例えば、1 台の PC で、日本語/英語、さらに母国語で
同じアプリケーションを使うことも可能になりました。従来のように、OS のバージョンに左右されたり、言語ごとに PC を使い分けたりすることなく、
一人ひとりが、最も使いやすいデスクトップ環境を実現できます。


日本語版、英語版、中国語版のパワーポイントを 1 台の PC で表示。
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北陸先端科学技術大学院大学
情報科学センター担当
技術サービス部
主任技術専門職員
木戸 孝一 氏
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「SoftGrid の導入により、リリース済みのすべての言語のアプリケーションを配信できる IT プラットフォームが整ったことは留学生にとって
大変喜ばしいことです」と、同大学情報科学センター担当 主任技術専門職員 木戸孝一氏はそのメリットを語ります。
また、旧バージョンのアプリケーションで作成したデータを新バージョンのアプリケーションで編集できないといったケースでも、
複数バージョンのアプリケーションを仮想化して配信することで、必要に応じてバージョンの異なるアプリケーションを 1 台の PC で
同時使用できるようになりました。数学系や解析系などのアプリケーションを1台の PC で使用する際も、以前は互換性の面でうまく作動しなかった問題点も、
アプリケーション同士の競合を排除できるようになったため、最新のアプリケーション、最適なアプリケーションを自由に利用できるようになりました。
仮想アプリケーションは、あたかもクライアント PC 上にインストールされているように見えますが、実データはサーバー側で管理されるため、
学生の利用状況も一元的に把握でき、管理の手間を大きく削減します。プログラムにセキュリティホールが見つかったような場合には、
アプリケーションの配信を停止し、サーバー側でパッチを当ててから再配信することで、セキュリティの向上がはかれるようになりました。
さらに、以前より、研究室/演習室を除いた事務システムでは、全学的にターミナルサービスを用いて、ローカル PC にデータを保存しない
シンクライアント システムを採用し、教職員や学生のデータを安全に管理していました。SoftGrid の導入により、ターミナルサービスとの
組み合わせによるさらなるアプリケーション管理とセキュリティの強化を実現できるようになりました。
<今後の展開>
ユーザーの要望に応じて仮想アプリケーションの配信を順次推進。


北陸先端科学技術大学院大学
技術サービス部
技術職員
二ツ寺 政友 氏
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「マイクロソフトから提案されたアプリケーション仮想化技術 SoftGrid については、1 年ほど前から検討を始めていました」と語るのは、
同大学技術サービス部情報科学センター担当の小坂秀一氏。その当時から SoftGrid の活用を念頭に、導入準備のためのテストも行っていたとのことです。
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北陸先端科学技術大学院大学
技術サービス部
情報科学センター担当
上埜 元嗣 氏
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「SoftGrid では、配信するアプリケーションを仮想化するシーケンスというプロセスが必要ですが、そのためのツールも用意されているので、
1〜2 日の講習を受けることで、比較的簡単に作業ができるようになります」と、情報科学センター担当技術職員で工学博士の二ツ寺政友氏は語ります。
現在は、Microsoft Office の多言語/複数バージョンを仮想化していくシーケンス作業を進めており、2008 年 3 月から SoftGrid によるユーザーへの
配信が本格的に始まりました。
「今後は、学生や教職員の要望を聞きながら、仮想化して配信する Office の言語やバージョンを順次増やしていくとともに、Office 以外の
アプリケーションのシーケンスも進めていきたいと考えています」(同大学情報科学センター担当 上埜元嗣氏)。
教育/研究環境も、輩出する人材も、世界最先端をミッションとする北陸先端大。今回のマイクロソフトとの協業により、
効率的なソフトウェア資産管理が実現し、国際化に対応した最新 IT プラットフォームが整ったことで、優秀な人材育成への期待はこれからもますます高まっていくことでしょう。
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