キリンビール株式会社

掲載日: 2004 年 1 月 30 日
システム全体の最適化を目指すキリンビールが、
ロータス ノーツに代わるメッセージング環境として Microsoft® Exchange Server を採用

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ソリューション概要

プロファイル
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キリンビール株式会社 leave-msは、コア事業となる国内酒類事業においては、ビール、発泡酒市場のリーディング カンパニーです。また、キリン グループとしては、洋酒、飲料、食品ビジネスを中核に、物流、エンジニアリング、外食、不動産、医薬、アグリバイオ、機能食品など、多彩な事業を展開しています。

シナリオ
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ノーツ R4.6 からの移行

ソフトウェアとサービス
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Microsoft® Windows® 2000 Server
Microsoft Exchange 2000 Server
Microsoft Outlook® 2002

メリット
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ノーツから Exchange Server への移行によって、拡張やアップグレードが容易で標準的なシステムを低コストで構築することができます。

ユーザーコメント
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「サポートが終了するノーツ R4.6 に代わるメッセージング システムとして、ノーツのアップグレード、そのほかのメッセージング システムの導入を検討した結果、備えるべき仕様と経済性が共に評価できる Exchange Server を採用することに決定しました」

キリンビール株式会社
情報企画部
部長代理
関口克夫氏談



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キリンビール株式会社
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企業が IT によって業務を効率化させようとするとき、ユーザーのシステムへの理解と協力は欠かせない要素です。システムは、十分利用されてはじめてその効果が生まれます。自らが問題意識をもって設計、構築したユーザー主導のシステムは当事者意識もあり、その利用が促進されるという効用があることは確かです。一方、時代の流れは明らかにオープン化、標準化に向かっており、企業全体の最適化を考えたとき、全体の統一性や整合性、経済性といったより大きな視点でシステムを評価し直す必要があるのも事実です。この課題に取り組んでいるキリンビール株式会社(以下、キリンビール)が次世代メッセージング システムとして選択したのは、Microsoft Exchange Server でした。

<導入の背景とねらい>
ノーツのアップグレードと Exchange Server の新規導入コストを比較算出


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キリンビール株式会社
情報企画部
部長代理
関口克夫氏

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キリンビール株式会社
情報企画部
主任
高木信明氏

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キリンビールは、ユーザー部門が積極的にシステム導入に関与するような仕組みが確立しており、個々のシステムの完成度は決して低くありません。「情報部門もこれといってバックログを抱えているわけでもなく、それぞれのシステムの導入効果は確かにありました」と、情報企画部部長代理の関口克夫氏は語ります。「しかし、全体を見るとそれは決して最適化されているとはいえません。今私たちが取り組んでいるのは、『経営戦略とIT 戦略を継ぎ目なく作っていく』ことであり、しっかりした経営戦略から IT 戦略作成まで満足した形で達成しているのかというと、やるべき課題は残されています」と、関口氏は同社の IT 戦略の現状を説明します。

企業活動の根幹を支える情報インフラの1つとしてメッセージング システムが挙げられます。キリンビールは、これまでノーツ R4.6 を使っていました。2003年1月、そのサポートが終了することを受け、社内で次世代メッセージング環境はどうあるべきかを検討。ノーツのアップグレードとそれ以外のメッセージング システムへの移行の2つのケースが議論されました。

当初はノーツのアップグレードを検討していたという関口氏は、アップグレードに必要な時間とコストが障壁になったと指摘します。「私たちはノーツをかなりカスタマイズして使っていました。そのせいもあり、アップグレードには相当の時間がかかることが予想され、情報システムを凍結しての作業というのは現実的ではありませんでした」(情報企画部主任 高木信明氏)

そこで、ノーツ以外のメッセージング システムを検討対象として数多くの議論がなされました。その中で、Active Directory と連携してシングル サインオンを実現するなど、セキュリティと運用性が共に高く、新規導入コストをノーツのアップグレードよりも低く抑えることのできる Microsoft Exchange 2000 Server の採用が決定。2002年3月末より、移行プロジェクトをスタートさせました。



<導入システムの紹介>
Exchange Server と SharePoint Portal Server による構成でノーツ環境から移行


図
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システム構成図 [拡大図]
キリンビールが導入したメッセージング システムは次の通りです。Microsoft Exchange 2000 Server が、同社用に3台、グループ企業用に1台、それぞれクラスタ構成で配置され、Microsoft Outlook® Web Access 用のフロントエンド サーバーが1台、旧システムとの接続のため SMTP コネクタ サーバーが1台と、それぞれがファイバー チャネルで高速接続されています。サーバー OS には、Microsoft Windows 2000 Server が利用されています。この新しいメール環境に加えて、前回のシステム構成の大幅見直しの際導入された Microsoft SharePoint Portal Server とパブリック フォルダ サーバー、IIS サーバーなど、Microsoft テクノロジーによるシステムの標準化が一層進みました。

ハードウェアは、Windows プラットフォームとの親和性が高い、インテル® Xeon™ プロセッサMP搭載のHP ProLiantが採用されています。インテルのプラットフォームは、拡張性に優れ、高信頼性を確保しているので、多数のユーザーのアクセス ピーク時にも耐えることができます。また、それと同時に、低コストで価格性能比が高いのも特長です。

Exchange Server と比較検討したメッセージング システムの中には、サイボウズなど Web メールもありました。「弊社の場合、モバイル ユーザーが約3000人います。Web メールだとずっと接続状態にしないと使えません。通信コストの問題や、モバイル接続したときのレスポンスの悪さなどを考慮すると、クライアントにメーラーを置いて使うシステムの方が望ましいと考えました」と、関口氏は Exchange Server を選択した過程を説明します。

開発を担当したのはシステム管理3部の小林友紀氏らです。「Outlook の宛先機能で、グローバル アドレス帳だと使えない人がいるので階層型の組織名が出てくるように工夫するなど、必要最小限のカスタマイズを行いました」と、企業競争力に関係ないところは自前主義を廃するのも同社のメッセージング システム更新のねらいです。

キリンビールのメッセージング システムは、すべて Outlook 2002 にリプレースされました。実は、Outlook 2002 の採用に対して、初めは賛否両論あったといいます。ノーツ メールを5年以上使ってきたこともあり、「当時使いやすいようにとカスタマイズした大きなボタン操作がいいという声もありました」と、カスタマー サポート部の西村康治氏は明かします。しかし、 実際にリプレースしてみると、午前中はほとんど来なかったメールが午後からは山のように来始め、「並行稼動期間が長かったこともありますが、Outlookの優れた操作性に社員の順応性が高かったことが解りました」と西村氏は分析します。

<導入の結果と今後の展望>
サーバー台数の削減、メッセージング システムの統合など、IT 資源の集約を進め、管理の簡素化と経済性が向上


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株式会社キリンビジネスシステム
システム技術部
近藤真人氏

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株式会社キリンビジネスシステム
システム技術部
リーダー
吉田幸博氏

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株式会社キリンビジネスシステム
システム管理3部
小林友紀氏

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株式会社キリンビジネスシステム
カスタマーサポート部
西村康治氏

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Exchange Server による新しいメッセージング システムは、大きな問題もなく、順調に稼働しています。システム技術部 吉田幸博氏と近藤真人氏は、Exchange Server 採用の一因であった経済性に関連して「ノーツでは、1サーバーあたり1000ユーザーをめどにシステムを構成していました。Exchange Server ではより多くのユーザーを1台で担当でき、サーバー台数は約半分に減りました」と、サーバー台数の減少を指摘します。また、システムの安定性も飛躍的に向上しました。「過去のバージョンであるノーツ R4.6 と、新しい Exchange Server を比較するのはかわいそうですが」という前提つきながら、週に1度はダウンしていたノーツによるメッセージング システムは、Exchange Server に替えてダウンタイムが格段に減ったことを評価しています。

キリンビールでは、ノーツ稼働以前からシンプルな POP メールも利用していました。この経緯もあって、お客様からの問い合わせなどの最もセキュリティに慎重になるべき一部分については、スクリプトが一切動かないPOPメーラーを現在も使用しています。Outlook 2002 の稼働状況を1年程度見ることによりその安全性を確認したうえで、Outlook 2002 環境に統一していこうという考えです。

キリンビールは、時間的、コスト的にアップグレードが困難な「作りこまれた」ノーツから脱し、Windows ベースの業界標準メッセージング環境である Exchange Server を採用しました。この決断により、今後のシステム拡張やアップグレードが容易になり、もはやビジネスを止める心配はありません。経営層およびユーザーは事業に専念することが可能になり、同社の目指す企業全体のシステムの最適化に大きく貢献することでしょう。

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