明治生命保険相互会社

掲載日: 2003 年 8 月 14 日
営業拠点の活性化を狙い
3 万人の営業担当者を対象に
Microsoft® Excel 2002 で EUC/EUD 環境を構築

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ソリューション概要

プロファイル
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1881 年 (明治 14 年) に日本初の近代的生命保険会社として創業した明治生命保険相互会社leave-msは、 120 年余の歴史を持っています。 6,000 人以上の職員と 30,000 人余の営業職員をもって、生保業界の一翼を担っています。また、 2004 年 1 月には安田生命保険相互会社との合併も予定されており、「明治安田生命保険相互会社」として、業界屈指の規模を誇る生保会社として新生する予定です。

シナリオ
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Excel による営業情報活用にかかる作業の効率化
営業情報の一括集約による営業判断、経営判断の迅速化
業務用サーバー台数削減によるコスト減

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Office XP
Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
Microsoft SQL Server 2000
Microsoft Visual Studio .NET
Microsoft Visual Basic 6.0

メリット
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営業支援システムをクライアント/サーバー型システムから Excel の Web クエリー機能利用へと置き換えたことによって、営業現場での迅速な情報活用が可能になります。また、サーバー運用にかかるコストも削減できます。

ユーザーコメント
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「 Excel の Web クエリー機能の活用によって、営業現場から中央のサーバーの情報を自由に引き出し、編集加工して資料を作成できる環境が実現できました」

明治生命保険相互会社
情報システム部
森 茂夫 氏



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明治生命保険相互会社
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明治生命保険相互会社 (以下、明治生命) は、先進的な姿勢で生保業界をリードする大手生命保険企業です。 2002 年 10 月には、 Microsoft Windows® 2000 をプラットフォームとする 3 階層の Web ベース営業支援システムを稼働させています。あわせて、全国の営業拠点では Excel 2002 によるエンド ユーザー コンピューティング (EUC) /エンド ユーザー デベロッピング (EUD) が可能になりました。これは、基幹の営業データベースから必要な情報を引き出し、編集加工できる業務アプリケーションを Excel マクロで用意、営業担当者が自由に活用するという仕組みです。このシステム開発を契機として、業界で初めて、 Microsoft Office XP と電子メールアカウントを組み込んだノートパソコンを、 3 万人の営業担当者全員に配布しました。明治生命は、 2004 年に予定されている安田生命保険相互会社との合併も視野に入れ、営業力の更なる強化に乗り出しています。

<導入の背景>
営業支援システムで業界をリード
全営業担当者に Office 、メールアドレスを配布


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明治生命保険相互会社
情報システム部
部長
猪又 肇 氏
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景気低迷、資産デフレなどにより、生命保険業界は厳しい状況が続いています。明治生命は、そういった状況下にあって、先進的な商品開発と積極的なIT投資で逆境をはねのけ、堅実な経営を続けています。

顧客のライフサイクルに合わせて必要保障額を変えられる「ライフアカウント L.A.」が、契約数 200 万件に迫る大ヒット商品となっているなど、先進的な商品開発力が経営の基盤を支えています。 2004 年には安田生命保険相互会社との合併を予定しており、業界内での存在感をさらに強いものにしています。

また、商品開発だけでなく、営業支援システムの導入にも積極的にチャレンジしています。 1997 年から全国 1300 の営業拠点に、 LAN とクライアント/サーバー (C/S) 型のシステムを導入。営業支援システムを構築し、営業担当者全員にノートパソコンを配布してきました。情報システム部部長の猪又肇氏は「今や営業担当者は、パソコンなしでは仕事をこなせません。顧客に合わせた保険のプランニングや、顧客情報の収集、事務処理といった複雑な作業に、 IT は不可欠です」と語ります。

明治生命は 2002 年 10 月、システム基盤を 3 階層の Web ベースに切り替えた、先進的な新しい業務システムを稼働させています。全社の顧客情報や販売状況をリアルタイムに管理し、 3 万人の営業担当者が、毎日の朝夕に集中接続する状況にも耐えられる堅牢な環境が整備されました。

システムを支えているのは、 Microsoft Windows 2000 Datacenter Server や Microsoft SQL Server™ 2000 Enterprise Edition などの Windows プラットフォーム各製品で、国内最大級の Windows システムの 1 つといえるでしょう。

データベースの管理には独自のレプリケーション技術を採用し、中央サーバーと 3 万台のクライアントが常に同期をとっています。つまりこのシステムは、営業担当者が営業先でパソコンをスタンドアロンで利用しても、最新データを活用できるという画期的なものなのです。


<導入の経緯>
さらなる進歩のために、営業支援システムを Office XP で整備


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明治生命保険相互会社
情報システム部
森 茂夫 氏
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明治生命は、この新システムを稼働させると共に、営業情報を活用する仕組みを一層強化しました。営業担当者全員に Microsoft Office XP をインストールしたノートパソコンを新たに配布、電子メール アカウントも発行しました。これまで、生保企業が営業担当者に配布するパソコンは、営業システムの操作専用に用意されたもので、汎用ソフトを稼働させないのが一般的でした。

それに対し猪又氏は、「お客様とのやり取りで Excel や Word を使用するケースが増えており、 Office は必須のソフトになっています。また、お客様とのアポイント取りや資料送付など、電子メールで効率化できる業務は多くあります」と説明します。

さらに斬新な取り組みとして、新システム稼働を機に、営業拠点や担当部門の EUC/EDC に取り組んでいます。情報システム部の森茂夫氏はこう語ります。「これまで、営業系情報を自由に編集加工して資料を作成し、業務や営業活動に役立てたいとの要望が強くありました。

そのため新システムでは、営業現場から中央のサーバーの情報を自由に引き出し、編集加工できる環境を用意しました」。営業担当者個々が最新の情報へアクセスできることで、より顧客に密着した営業活動が可能になります。また、各営業拠点の拠点長は、担当地域に密着した書式を自由に準備でき、より効率のよい営業判断が可能になります。

そういった EUC/EUD への取り組みを促進するツールとして、最も汎用的なオフィスソフトである Excel 2002が採用されたのです。



<システムの概要>
Web クエリーでサーバーへ接続
プログラミングレスでアプリケーション開発


明治生命が Microsoft Visual Basic® で開発した「 EUC 開発ツール」では、 Excel マクロで帳票や集計表などの業務アプリケーションを容易に開発できます。エンドユーザーは業務アプリケーションを起動し、参照条件を入力するだけで、イントラネット上の中央データベースに接続、データを取得できます。

これは、 Excel 2002 に標準搭載されている Web クエリー機能が、参照条件に合わせた SQL 文を自動発行、データベースから HTML データを取得することで実現しています。取得したデータは、一度 Excel ワークシートに貼り付けられた後、マクロ機能で業務アプリケーションのシートに展開されるので、後のデータ編集加工も容易です。すべての作業が Excel 上で完結する点は、大きな利点といえるでしょう。

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Excel EUD ツール画面 [拡大図]
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この EUC 開発ツールの開発には、約 20 人月の開発期間を要しています。「一番苦労した点は、情報制限のかけ方でした。『営業拠点長は、自身が管理する拠点の営業情報のみ参照可能』という規定があり、それをシステム上で実現する必要がありました。そのため、すべてのユーザーに対して、所属にあわせた参照権限が設定されています (森氏) 」。

業務アプリケーションがデータの取得を始めると、まず参照権限のある拠点リストを受け渡されます。ユーザーがそのリストから拠点を選択すると、 COM コンポーネント経由で営業情報データベースへのアクセスが可能になる仕組みです。

EUC 開発ツールは現在、営業拠点長や担当部門のクライアント約 2,000 台にインストールされています。情報システム部門で開発した、 5 つの業務アプリケーションが標準で用意されました。例えば、その 1 つの「個人面談シート」では、営業拠点長が営業担当者と面談する際に、営業担当者ごとのリアルタイムな販売情報を効率良く取得し、専用シートに簡単に反映できます。

従来の C/S システムでは、サーバー内の営業情報を専用ソフトで CSV 変換した後、 Excel ワークシートにデータを貼り付け、不必要なデータを取り除くといった作業が必要でした。その点、 EUC 開発ツールで開発した個人面談シートは、 Excel 上ですべてが完結します。データ変換作業は不要になり、必要なデータのみを個人面談シートに展開できるので、作業効率は大幅に上がります。

明治生命が EUC 開発ツールを実現できたのは、中央サーバーで営業情報を集中管理していることが大きく関係しています。また、 Web クエリー機能を持つ Excel に注目した点も大きなポイントです。

「 Excel は現場の職員も操作に慣れており、印刷機能もそのまま利用できます。また、ある程度の知識があるエンドユーザーならば、アプリケーションの開発から配布まで自ら行えるなど、数多くのメリットをもったシステムになりました。当社には Visual Basic で開発したアプリケーションが数多くありますが、メンテナンスの機会に応じて Excel 化していく予定です (森氏) 」。

EUC 開発ツールには、エンドユーザーがテンプレートに沿って独自に業務アプリケーションを開発できる機能が備わっています。さらに、不慣れなユーザーでも開発しやすいように、よく使われる集計表などはパッケージで提供していく計画です。情報システム部門に頼ることなく、エンドユーザーが自由に業務アプリケーション開発できる環境を整えることで、個人の情報活用能力が高まると見込まれています。

どの企業の情報システムでも、バックエンドシステムとエンドユーザーを有機的に結ぶ方法が課題となっていますが、明治生命がそれを Web 技術と Excel という汎用的なソフトで実現している点は、極めて示唆に富んでいるといえるでしょう。



<今後の展望>
顧客サービスの向上のために、チャレンジを続ける


明治生命では、 EUC 環境が強化されたことにより、これまで営業拠点ごとに用意されていた業務管理アプリケーション用のサーバーを撤去、システム全体のサーバー数削減につなげています。その結果、営業拠点システムの投資コストは、従来に比べて約半分程度にまで抑制できる見込みです。

猪又氏は「合併で営業拠点数は大幅に増える予定ですが、その分投資コストがかさんでは、合併のメリットはありません。今後も、情報は中央サーバーへ集中させ、各拠点のサーバー数を大幅に減らしていきます」と語ります。

明治生命のシステムでは、中央のサーバーに 1 か月 600 万件のお客様対応履歴が記録され、かつそのデータは、 3 万台余のクライアントと毎日同期が取られています。バックエンドでのシステムの充実が、顧客 1 人 1 人への、サービス向上につながっているのはいうまでもありません。

揺れ動く生保業界にあって、明治生命は、高い可用性を維持しながら、同時にシステム利用者の利便性向上を図るという、大規模システム開発、運用におけるチャレンジを続けています。

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