三井不動産販売株式会社

掲載日: 2004 年 12 月 15 日
「新規成約の約 3 割がインターネット経由」。
Exchange Server 2003 による「止まらないメールシステム」が業界 1 位のビジネスを支える。

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ソリューション概要

プロファイル
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三井不動産株式会社の販売代理会社として 1969 年に設立。「住みかえ」という考え方を社会に定着させた「三井のリハウス」を初め、業務用不動産やオフィスのコンサルティング、総合駐車場事業「リパーク」など、IT を活用した独自の事業展開で、不動産流通業界において確固たる地位を築いています。さらに最近では、IT を活用した顧客との販売コミュニケーションの刷新などにより業界を一歩リードしています。

シナリオ
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Exchange Server 2003 の採用によるコミュニケーションインフラの刷新
クラスタ構成による可用性の高い大規模メールシステムの構築
アウトソーシングを用いたシステムの統合・集中管理による運用コストの抑制

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Windows Server 2003
Microsoft Exchange Server 2003

パートナー

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富士通株式会社
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メリット

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性能が一段と向上した Exchange Server 2003 と 4 ノードクラスタ構成のサーバーとの組み合わせによって、可用性、信頼性に優れ、なおかつ大容量のメールトラフィックにも高パフォーマンスを発揮するコミュニケーション インフラの構築が可能になります。また分散していたドメインや物理サーバーを統合して集中管理できるようになるため、管理コストの軽減および専門スタッフによる質の高い運用・管理が恒常的に実現でき、社内ユーザーや顧客の信頼度、満足度を向上させることが可能になります。

ユーザーコメント
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「速くなって、止まらなくなって、(コストが) 安くなりました。冗長性が非常に高くなったことは、24 時間安定稼動が要求される使用環境には何より欠かせない要件だと思います」

三井不動産販売株式会社
経営企画部長
桜井 文夫 氏 談



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三井不動産販売株式会社
本社社屋
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『住みかえ』のコンセプトを生み出した TVCM で知られる「三井のリハウス」を初め、不動産流通事業で確固たる地位を築いている三井不動産販売株式会社。同社ではこれまでの Microsoft Exchange Server 5.5 ベースで稼動させていたメッセージング インフラを刷新し、Exchange Server 2003 へのアップグレードを完了させました。同社の不動産流通業務では、ホームページを見たお客様の問い合わせメールから成約に結び付く比重が年々高まり、ビジネス拡大に向けたメッセージング インフラの強化は急務でした。同社では IT 担当セクションを経営企画部門内に設定している総合力と、IT パートナーである FWPC (富士通 Windows プラットフォーム センター) との緊密な連携によって、この「止まらないシステム」のプロジェクトをみごと成功に導きました。


<導入の背景と狙い>
顧客からのファースト コンタクトを逃さないシステムを。


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三井不動産販売株式会社
経営企画部長
桜井 文夫 氏

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三井不動産販売株式会社 (以下、三井不動産販売) は、三井不動産株式会社をはじめとするディベロッパーが供給する戸建住宅・マンションなどの新築物件の受託販売事業、住みかえ思想を一般的にさせた「リハウス」などの住宅仲介事業、業務用不動産やオフィスの仲介・コンサルティングなどのアセット系事業、および総合駐車場の「リパーク」事業など企業・個人を対象に幅広い不動産流通ビジネスを展開。なかでも同社を核とする三井のリハウス ネットワークは 2003 年度も全国販売代理・仲介取扱件数 42,401 件で No.1 の実績を上げています。

同社のホームページでは不動産物件情報の検索や、売却査定の相談などが気軽に行えるようになっており、お客様が問い合わせフォームに記入すると、即座に物件を管轄する営業拠点に電子メールが届く仕組みになっています。不動産仲介業務における一般顧客の成約案件の中で、このインターネット経由での売り上げは年々急拡大しており、昨年度も成約件数の約 3 割、11,322 件の顧客がインターネット経由でコンタクトを行っています。

三井不動産販売株式会社 経営企画部長 桜井 文夫氏は、営業活動とインターネットの関係をこう語ります。「私たちが提案する『住みかえ』のコンセプトなどによって流動性が高まっていると言っても、不動産はやはり大きな買い物です。最初のコンタクトをメールで行うお客様が増加した理由には、『店舗に初めて足を踏み入れるのは気後れするが、メールならば抵抗が少ない』という、お客様の心理にマッチしていたからと考えられるかもしれません。今では、メールでのお客様とのコミュニケーションなくして営業成績は上がらないというのが、営業担当者の間での認識です。メールによるお客様とのファースト コンタクトが、商品販売のための顧客との重要なコミュニケーション チャネルとして地位を確立していくにつれ、ますますその自社メールシステムのミッション クリティカルな度合いも増していきました」。

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三井不動産販売株式会社
経営企画部
業務企画グループ
課長
荒井 和彦 氏

しかしながら、当時の同社メッセージングシステムは、年間延べ 2,531 分におよぶシステム停止が発生しており、このタイムロスが大きな営業機会損失につながる状況になっていました。

同社経営企画部 業務企画グループ 荒井 和彦氏は、当時の状況を次のように語ります。「1997 年にインターネットメールと社内を連携しましたが、当時、事業における費用対効果が不明確だったので小さなスケールで構築しました。事業の伸長に合わせてシステムの追加や拡張を行ってきたのですが、さまざまなトラブルや問題が発生するようになり、抜本的な改善策を講じる必要が生じてきました。さらに管理コストを検証したところ、トラブル対応の負担も加わって決して安価とはいえない規模であることがわかり、部門内で検討し小規模な修正や拡張作業を続けるよりは、全面的にメッセージング プラットフォームを刷新した方が良いという判断に至りました」。

そうしたシステムニーズを受けて、2004 年 4 月、同社では増大の一途をたどる顧客のアクセスを確実に受け止める高信頼性と、24 時間体制で稼動する高可用性を兼ね備えた新システム、すなわちビジネスのベースとなるメッセージング インフラを Exchange Server 5.5 から Exchange Server 2003 へアップグレードする決断をしたのです。


<導入の経緯>
富士通との緊密なパートナーシップで実現した「止まらないメールシステム」。


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三井不動産販売株式会社
経営企画部
システム企画グループリーダー
内藤 英男 氏

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三井不動産販売株式会社 経営企画部 システム企画グループ リーダー 内藤英男氏は、Exchange Server 2003 導入の経緯をこう語ります。「新しいシステム全体の企画に着手したのが 2003 年 5 月のことでした。Exchange Server 2003 と Microsoft Windows Server™ 2003 を選択したのは、Exchange Server 2003 で信頼性、可用性が向上していること。また、以前から Exchange Server 5.5 のシステムを使っており、私たちが Exchange Server の基本的な機能を理解していたことに加え、社内のユーザーが Microsoft Office Outlook® の操作に慣れていることが理由でした」。

導入プロジェクトは、急ピッチで進行していきました。2003 年 8 月までの 3 か月間で要件定義を終え、12 月には設計が完成、12 月末にインターネット回線増速を含むネットワーク環境を整備をし、そして翌 2004 年 3 月には Exchange Server 2003 ベースのシステムが本稼動を開始しています。三井不動産販売グループの全国 600 か所におよぶ拠点を結んだ大規模システムを、こうした限られたスケジュールの中で完成できた背景には、設計、構築を担当した FWPC (富士通 Windows プラットフォームセンター) との強固なパートナーシップがありました。富士通株式会社 産業・流通ソリューション本部 第一製造ソリューション部 橋本圭史氏が、FWPC がその任に就いた経緯を語ります。

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富士通株式会社
産業・流通ソリューション本部
第一製造ソリューション部
橋本 圭史 氏

「『止まらないシステム』が要件の第一でしたので、当社としても Exchange Server に精通した技術者を慎重に選別した結果、FWPCが適任と判断したのです。彼らは経験豊かな Windows 技術者であり、各種の案件の設計や、技術の展開などフィールド SE を支援するスペシャリスト集団です」。

桜井氏も、当時を次のように振り返ります。「社内スタッフでシステム運用を行っていたため、トラブルの対応なども含めて実作業に人手を取られすぎていました。そこで新システムの導入を機に、専門家へのアウトソーシングをしようと、発想の転換を図ったのです。そのため RFP 作成の時点でも当社は要望を出すことのみに専念して、あとの作業はすべてお任せしました」。

つまり、発注者と技術陣の互いの信頼関係をベースにしたパートナーシップを早期に築けたことにより、自身の担うべき作業に注力できたことが、今回のプロジェクトの成功につながったと言っても過言ではないでしょう。


<構築システムの概要>
大規模クラスタ構成によりグループ全社のネットワークを統合管理。


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富士通株式会社
プラットフォームソリューションセンター
システムプロダクト技術部
平野 祐一 氏

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新システムで特筆すべきは、4 ノードクラスタ構成という規模の大きさ。こうしたスケールのシステムを構築した理由を、富士通株式会社 プラットフォームソリューションセンター システムプロダクト技術部の平野祐一氏は語ります。

「予測されるメール送受信のデータ量と、24 時間ノンストップの要件を勘案して冗長性を考えると、1 〜 2 ノードのクラスタでは厳しいと予測しました。そこで、メールシステムとしてはこれまでにない規模でしたが、4 ノードという構成をご提案したのです」。

特に設計上で注意が払われたのは、ドメインの統合についてでした。三井不動産販売のドメインは、セキュリティ上の配慮から 7 つに分けていましたが、これを本社と子会社などの人や情報の流れをスムーズにするために、拠点間のネットワーク帯域を拡張し、シングルフォレスト、シングルドメインに統合。さらに子会社のシステムも含めて、サーバーを富士通のインターネット データセンターで集中管理する体制をとっています。この結果、シンプルで管理が容易なシステムが実現しただけでなく、グループ会社を含めてグループウェア系サーバーをアウトソースの形態で集中管理できるようになりました。

この大規模クラスタ構成に採用されているのは、富士通製 IA サーバー『PRIMERGY TX600』4 台とSAN 共用ストレージ『ETERNUS 3000』です。これだけの規模のシステムを構築するにあたっては、FWPC の抱える検証センターを活用し、綿密な検証テストが繰り返されました。それも実際に納入する 4 ノードクラスタ サーバーの実機上で問題なく動くかの機器検証をしたうえで、構築作業が行われました。さらにはドメインコントローラ、ウィルスチェック サーバー、DHCP サーバーなど必要な多くのサーバー群は、 1 台のブレードサーバー『PRIMERGY BX300』を採用することで、システムの集約化、可用性対策を実現できています。

「富士通をパートナーに選んだ理由は、メールシステムにおける技術的スキルは当然でしたが、ドメインを統合するに当たっては各拠点のネットワーク帯域を増速することが不可欠でした。その点で富士通は、ハードウェア、ソフトウェアだけでなくネットワークまでをトータルに手がける総合力を持っていたのです」(桜井氏) 。

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システム構成図


<導入結果と展開>
「高可用性、拡張性、運用コスト削減」を実現する理想のシステム。


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富士通株式会社
小売・サービスビジネス本部
小売・サービス第三営業部
江畑 慎一 氏

新システム導入の最も大きな目標だったサーバーの可用性は、大幅に向上しました。

「メールのトラフィックが、外部との送受信だけで 1 日平均およそ 20,000 通、容量にして 1 GB あります。以前のシステムでは許容量を超えていて、多いときには1か月に 4 〜 5 回くらいメールシステムの停止が起っていました。もちろん、新システムへの移行後は、メールシステムの停止はありません」(内藤氏) 。

これまでに、ハードウェア障害に起因するサーバーダウンが 1 ノードに 1 度だけ発生しましたが、瞬時に他のノードに切り替わり、ユーザーにはまったく気づかれることはなく、クラスタ構成ならではの威力を発揮しました。また、運用監視サーバーが組み込まれ、各サーバーの稼動状況を常に監視しており、万が一の障害発生時には富士通の監視センターに自動的に通報されるため、三井不動産販売側の対応作業は実質ゼロになっています。

さらにメンテナンス性も、飛躍的に向上しました。「修正プログラムの適用時にも、システム全体を停止させることなく 1 台ずつ作業できるのは非常によいですね。以前は月に 1 回はメンテナンスのためのサービス停止が必要でしたが、今は 24 時間ノンストップでユーザーにストレスを感じさせません」(内藤氏) 。

この結果、運用コストの面でも大幅に改善され、運用管理、ハードウェア、ソフトウェアの償却すべてを含めて 20 % 削減の集計データも得られているといいます。

今後は、同社では営業マンのサポートを主眼としたモバイル アクセスの強化や、大容量回線を活かして全国の拠点へ画像を盛り込んだデータ配信による現場サポートの充実を図りたいと考えています。パワフルで安定したコミュニケーション インフラを手にした三井不動産販売は、「お客様が望む情報を、望むときに提供する」ことを基本コンセプトとして、新たなビジネス ステップへ向けて力強く歩み出しています。

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