日本電鍍工業株式会社

掲載日: 2004 年 7 月 16 日
インターネットを活用して自社の存在をアピール
新規顧客の獲得で、3 年後には 10 億円の負債が大幅に減少

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ソリューション概要

プロファイル
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日本電鍍工業株式会社は、埼玉県の大宮に工場を構えるメッキメーカーです。同社は、現在の代表取締役である伊藤麻美氏の父親が 1958 年に設立しました。当初は、時計のバンドに使われる部品やケースのメッキを中心に扱っていましたが、現在では、管楽器関係、電子部品、医療関係、宝飾など、幅広い分野のメッキを手がけています。厚付けメッキを得意とし、製品化前の試作品など、少ロットの注文を受けられることが強みです。

シナリオ
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Web 利用による拡販

ソフトウェアとサービス
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Microsoft® Windows® XP Professional
Microsoft Office Professional Edition 2003
Microsoft Windows Server 2003
Microsoft Internet Information Services
Microsoft Windows Server™ 2003 または Microsoft Windows Small Business Server 2003

メリット

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インターネットを活用し自社サイトを開設することで、営業の窓口が広がり他分野からの受注が期待されます。日本電鍍工業においても、主要営業品目の時計部品のほか、管楽器、電子部品、医療機器、宝飾品などを取り扱うこととなり、業績の向上に成功しました。

ユーザーコメント
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「代表取締役に就任した当時は 8 、9 割が時計関連のメッキでしたが、現在は管楽器関係や、電子部品、医療関係、宝飾品など、多品種を取り扱っています。インターネットを活用し始めてから時計のシェアが 2 割ぐらいに減り、その間に他の商品の扱いが急増したので、インターネットがなければ、今、会社はないかもしれない」

日本電鍍工業株式会社
代表取締役
伊藤 麻美 氏 談



日本電鍍工業株式会社は約 50 年の歴史を持つメッキメーカーです。以前は、時計メッキが売り上げの大部分を占めていましたが、そのシェアの落ち込みにより、経営状態が悪化していました。新しい分野と取り引き先の開拓が課題となりましたが、同社は他分野での知名度が低く、また、営業先とすべき企業もわかりませんでした。そこへ、営業力強化と自社認知度向上を目指して、これまで未開設だったホームページの開設を決意。ホームページ開設後しばらくすると、問い合わせや注文を次々に受けるようになりました。こうして同社は新規顧客を次々に獲得し、3 年後には 10 億円の負債が大幅に減り、経営が黒字になりました。


<導入背景と狙い>
悪化している業績を回復させるためにインターネットを活用


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日本電鍍工業株式会社
代表取締役
伊藤 麻美 氏

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日本電鍍工業株式会社の現在の代表取締役である伊藤麻美氏は、2000 年 3 月に代表取締役に就任しました。伊藤氏はそれ以前に 8 年間ラジオの DJ として活躍し、その後、宝飾関係の鑑定と鑑別の資格を取得するため 1 年間、米国のカリフォルニアへ渡っていました。そして帰国後、時計関連の部品製造の多くが日本から中国へ流れたために同社がメインで行っていた時計メッキのシェアが 8 割から 2 割に落ち込み、会社の経営状態が悪化していることを知ります。日本電鍍工業の創業者である父は、伊藤氏が DJ として活躍中に亡くなっており、同社は他の方が継いでいました。伊藤氏は「誰かがやらねば」と思ったと語ります。これまで、自分が好きな道を歩んでこられたのも、学校に通うことができたのも、この日本電鍍工業があったから。そう感じた伊藤氏は、会社の建て直しの道を選びました。

伊藤氏はまず、第一に営業力を強化しなければいけないと考えました。同業者が半導体や電子部品など、新しい分野へと参入する中、これまで同社ではほぼ時計メッキだけを手がけてきたため、なかなか他の分野に知ってもらうチャンスがありませんでした。また、営業先とすべき企業もわかりませんでした。どうすれば新規の分野を開拓できるのかと考えた結果、伊藤氏は、まずは自社の存在を知ってもらおうという結論に至りました。そこで、ホームページを開設することになったのです。それからは、社員が 7 、8 人集まって毎日夜 9 時、10 時まで残ってパソコンを勉強しました。そして、3 、4 か月で会社概要の作成とホームページの開設にこぎつけたのです。


<導入結果と感想>
新規顧客の獲得と製品の他品目化に成功


効果は、ホームページ開設後、すぐに現れました。1 件の引き合いのメールが舞い込んできたのです。その後も、同社への問い合わせは増えていきました。ホームページ開設から 3 か月もたたないうちに、医療関係のメーカーがホームページを見たと言って工場を訪れました。ずっと金の厚付けメッキで困っていたけれど、こんなに近くにいい会社があるとは知らなかった、ということでした。同社が得意とする厚付けメッキは技術的に難しく、扱っている会社がほとんどないのです。ホームページを通じて同社を知ったこのメーカーからは、数百万円の仕事を毎月継続的に受けることになりました。

最初のうち懐疑的だった社員も、しだいにインターネットの効果を実感し始めました。そして、ホームページをリニューアルする際には、現場の人も率先してアイデアを出してくれるようになりました。その結果、同社のホームページには次のような工夫が凝らされています。工夫の 1 つは、ホームページを出会いのスタート地点としていることです。技術的なことをあまり詳しく掲載すると、ホームページを訪れた人がそれを見るだけで用が済んでしまって、そこで終わってしまうことがあります。そのため、あえて、ホームページだけ見て全部わかるようには作っていないのです。また、社員が花や植物を育てるのが好きなので、花の写真を、育てた社員の名前入りで紹介したりもしています。これは、ホームページを訪れた人が会社のハートを感じられるように、そして「この会社に仕事を任せたい」と思ってもらえたら、という気持ちからです。さらに、問い合わせ先として、info@ や webmaster@ などのメールアドレスでなく担当者の名前を記載しています。これは、その方がどんな人がメールを読んでいるのか顧客が想像しやすく、問い合わせもしやすいのではないかという考えからです。同社は主に手作業でメッキ処理を行っており、製品化前の試作品など、少ロットの注文に対応できることが強みですが、そういう少ロットの作業についても気軽に問い合わせられるようになっています。

伊藤氏は、ホームページ経由で問い合わせが来る場合は相手が何か困って問い合わせてくるケースが多いので、取引が決まる割合が多いようだ、と語ります。現在では、新規の顧客からの問い合わせが毎月 10 件以上にのぼり、ホームページ経由で受注した大口の案件のうち 3 、4 件は継続して注文が入ります。

「代表取締役に就任した当時は 8 、9 割が時計関連のメッキでしたが、現在は管楽器関係や電子部品、医療関係、宝飾品など、多品種を取り扱っています。インターネットを活用し始めてから時計のシェアが 2 割ぐらいに減り、その間に他の商品の扱いが急増したので、インターネットがなければ、今、会社はないかもしれない」(伊藤氏)。

インターネットが売り上げに大きく貢献したこともあり、同社は 3 年間で 10 億円の負債を大幅に減少させることに成功したのです。


<今後の展望・期待>
インターネットからの受注獲得にとどまらず、さらなる IT の活用を


インターネットを活用することで、これまで接点を得られなかったような人と出会えたり、ときには励ましのメールが届けられたり、といったこともあります。そして、それがビジネスへ発展することもあります。伊藤氏は、同社が扱っていない仕事内容の問い合わせを顧客から受けた場合でも、知っている会社があれば紹介するなどして、1 回の出会いや問い合わせを大切にしていきたいと考えています。今回は要望に応えられなくても、協力すればいつか協力していただけることがあるかもしれない、という思いからです。伊藤氏は、今後はさらに、インターネットからの受注獲得にとどまらず IT を活用していきたいと語っています。

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