株式会社ニコン

掲載日: 2004 年 1 月 9 日
Microsoft® Office System と Microsoft Exchange Server 2003 への移行で、
設計マネジャーに年間 220 時間以上の業務改善効果を期待
〜 Microsoft IPA によるワークスタイルと業務改善余地の定量的可視化〜

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ソリューション概要

顧客プロファイル
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生産、製造現場やオフィスで使用されるコンピュータをはじめ、車、家電製品などの我々の社会生活において、いまや欠くことのできない半導体。株式会社ニコン leave-msの精機カンパニーは、この半導体を製造するための露光装置=ステッパ−の提供を通して、IT社会の基盤づくりに貢献しています。最先端の超精密技術の研究開発に積極的に取り組むとともに、顧客とのリレーションシップをより一層深め、ますます高度化する半導体をめぐるニーズに応えています。

シナリオ
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Microsoft IPA による、ワークスタイルとその改善余地の可視化
Microsoft Office System 、Exchange Server 2003 へのアップグレード評価

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Individual Productivity Assessment
Microsoft Consulting Services
Microsoft Office Professional Enterprise Edition 2003
Microsoft Office SharePoint Portal Server 2003
Microsoft Exchange Server 2003
Microsoft Windows Server™ 2003
Microsoft Windows SharePoint Services

協力パートナー
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トランスコスモス株式会社 leave-ms

トランスコスモスは、コンサルティング、システムインテグレーション、サポートデスク(ヘルプデスク)からコールセンター/コンタクトセンタの運用、マーケティングまで情報アウトソーシングサービスを展開しています。マイクロソフト社の日本におけるテクニカルサポートから、セールスアウトバウンド業務やプロモーション業務などのビジネスサポートまで幅広くサービスをご提供させていただいています。

メリット
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マイクロソフトのコンサルティングサービスである Microsoft IPA によって、従業員のワークスタイルの現状を定量的な観点から分析し、業務効率上の課題を発見、さらに生産性向上を目指した改善策を得られます。ここでは、実際の測定、分析されたデータにより、マイクロソフト製品の効果的な活用方法と新規投資案件の評価、検討を行えることが最も大きな特徴です。

ユーザーコメント
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「製品のバージョンアップを要求する際にも、従来のように漠然とした予想ではなく、客観的なデータに基づく Microsoft IPA の報告をベースに、説得力を持った説明が可能となります。当然、それを受理する決定権者の意思決定も正確かつ迅速に行なえることになるはずです」

株式会社ニコン
精機カンパニー
企画部
システム課 マネジャー
船橋 仁 氏 談

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株式会社ニコン
熊谷製作所
最先端の超精密技術を駆使した半導体製品の提供を通して、IT 社会の基盤づくりに貢献する株式会社ニコン精機カンパニー(以下、ニコン精機カンパニー)。昨今では、家電製品をはじめとする半導体利用製品の恒常的な低価格化が進んでおり、そこに搭載される半導体製品自体の価格もますます低廉化する傾向にあります。こうした状況下、IT 投資の最適化による投資効果の最大化に向けた取り組みが、同社にとって急務となっています。同社では、Microsoft Individual Productivity Assessment ( Microsoft IPA ) サービスを利用することにより、設計現場での IT 利用を中心としたワークスタイルに対して、細部にわたる実態検証を行ないました。その結果、業務改善に向け、今後一層マイクロソフト製品の有効な活用方法に対して明確な指針を得ることができました。


<導入の背景>
IT の有効活用と投資効果に関する課題に対して、Microsoft IPA を採用


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株式会社ニコン
精機カンパニー
企画部
システム課 マネジャー
船橋仁 氏

株式会社ニコンでは、1999 年 10 月 1 日にカンパニー制を導入し、同社の主要なビジネスを担う「精機」、「映像」、「インスツルメンツ」の 3 つのカンパニーを設立しました。それにともない、IT システム部門も各カンパニーに設置し、カンパニーの配下に属するグループ企業をも含めた業務プロセスの改善を目指して、"カンパニー最適" の観点から IT システムの改革を進めています。

ニコン 精機カンパニーにおいても、恒常的な半導体製品の価格低廉化をはじめとする、昨今の厳しい経営環境への対応の一環として、IT システムの拡充による作業効率の向上とコストダウンがきわめて重要な課題となっています。

「一方で、コストダウンに向けた取り組みは、IT 投資の削減というかたちでも現れており、ただ投資を拡大させて闇雲に新しいシステムを導入するという方法は、言うまでもなく論外です。費用対効果をいかに最大化させることができるか、それが最も重要なのです」と株式会社ニコン 精機カンパニー 企画部 システム課 マネジャーの船橋仁氏は言います。

つまり、導入しようとする IT システムがどのような効果を上げうるのかを詳細に検討したうえで、必要な投資を行なうことこそが IT 投資における大切なポイントだと言うことができます。とはいえ、IT システムの導入が従業員の生産性を本当に高めることができるのか、またそれが実際にどの程度の労力や時間の削減につながるのかといった効果を具体的に見極め、もたらされるコスト上の成果を正しく見積もることは非常に困難だと言えます。

これに関して、ニコン 精機カンパニーでは、コンサルティング会社が提供しているサービスも利用していましたが、それはあくまでも製品開発のリスクマネジメントといった観点が中心で、とくに IT に関しては、ツールを用いて具体的な業務についての過去の経験や成果物をナレッジ化し、再利用しやすくするという性格が強く、IT 利用全般についての従業員の生産性に着目したものではありませんでした。

そうした IT の投資効果に関する課題に向けての検討を進めるなかで、同社がその課題解消に向けての最適な方法として選んだのが、マイクロソフトが提供するアセスメントサービス Microsoft IPA でした。このサービスは、任意に選定した企業内の個人のインフォメーションワークに内在する、改善余地を顕在化させることを目的としたものです。

Microsoft IPA は、数日〜 10 日の間、カメラを設置して調査対象者の業務時間中の行動をビデオ撮影してモニタリングするとともに、PC 上でアプリケーションに対するオペレーションのログ情報を取得し、その対象となったインフォメーション ワーカーの業務のあり方を可視化、数値化して捉え、分析を加えます。そして分析結果として、IT システムの活用を中心とした具体的な改善方法とその効果測定が示されます。

このサービスを利用するに至った経緯について船橋氏は「Microsoft SharePoint™ Portal Sever による経営情報ポータル構築を進める中、マイクロソフトからその提案を受けました。構築中のポータルにおける必要性を再検証するとともに、まさに我々の抱える課題に応えるうえで最適のサービスだと考え、即座に利用を決定しました」と振り返ります。


<サービス利用形態の概要>
ワークスタイルの現状と改善効果を定量的に可視化


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株式会社ニコン
精機カンパニー
開発本部
開発統括室 室長
中島正夫 氏

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同社では早速、Microsoft IPA を適用する部門の検討を開始し、その結果もっとも高い効果が見込める開発部門でサービスを利用することにしました。

調査対象者には、株式会社ニコン 精機カンパニー 開発本部 第三設計部 第 一設計課 マネジャー 海老正美氏を選定しました。

海老氏が選出された理由について、株式会社ニコン 精機カンパニー 開発本部 開発統括室 室長 中島正夫氏は「同じ開発担当者といっても、その扱う分野や与えられているミッションによっては、かなり特殊な動きをするケースもあります。たとえば、IT ツールをほとんど使わず、開発の現場で開発の実験や直接指導にほとんどの時間を費やしている担当者もいます。彼を選んだのは、開発担当者としてもマネジャーとしても、最もオーソドックスな業務スタイルを実践していると考えたからです。つまり、その調査結果が一般に普遍化しやすいということにほかなりません」と説明します。

今回の測定は、4 日間 (実質 3 日相当) にわたって海老氏の行動観察画像、PC 画像、PC アプリケーション ログをそれぞれ取得することにより行なわれました。実際に調査対象となった海老氏は、測定期間中の感想を「もちろん最初だけは多少意識しましたが、作業に没頭するなかですぐに気にならなくなりました。もちろん、作業に影響を与えることもまったくなかったです。そういう意味では、普段通りの業務のあり方が測定されたと思います」と語ります。

Microsoft IPA では、測定作業が終了すると記録データが回収され、映像データとアプリケーション ログをつき合わせながら綿密な分析作業が実施されます。ここでの分析の観点は、調査対象者の業務内容に基づき、ワークスタイルの定量的、定性的な現状把握と、基礎情報の整理で行なう「ワークスタイルの現状分析」、既存環境における方法改善により生産性向上が見込まれる改善余地の分析「 Operational Opportunity (OO) 分析」、環境を変えることで生産性向上が見込まれる改善余地の分析「 Environmental Opportunity (EO) 分析」という 3 つの観点です。

Microsoft IPA が提供する 3 つの分析ポイント
名称
分析内容
ワークスタイルの現状分析 定量的、定性的なワークスタイルの現状把握と、基礎情報の整理
Operational Opportunity (OO) 分析 既存環境における「方法の改善」により生産性向上が見込まれる改善余地の整理
Environmental Opportunity (EO) 分析 「環境の改善」により生産性向上が見込まれる改善余地の整理


今回のレポートでは、PC 、非 PC 作業の構成、非PC作業における離席 (会議) 、ペーパーワーク、会話の詳細な時間や回数といった内訳、および PC 作業におけるアプリケーション利用構成や情報へのアクセス傾向など、海老氏のワークスタイルの詳細な状況が報告されました。これらの分析結果を踏まえて、個人の操作や生産性、コミュニケーションと情報へのアクセス、会議マネージメント、予算管理業務、プロジェクト管理といった観点からの改善余地と、そのソリューションが OO 、EO のかたちで提案されています。

そして、多くの問題点が Microsoft Office や Microsoft Exchange Server などの最新バージョン (Version 2003) に搭載される機能によって効果的に改善されることが実証されました。OO 、EO はそれぞれ 1 日あたりで最低でも 17 分、35 分という具体的な改善効果が示されています。これらを毎日積上げることで非常に大きな効果が得られることは言うまでもありません。


<サービスの利用結果>
調査結果と分析が業務改善に直結


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株式会社ニコン
精機カンパニー
開発本部
第三設計部
第一設計課 マネジャー
海老正美 氏

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報告された結果および提案を受けた海老氏は、「利用している個々のアプリケーションの機能やオペレーションについては、多くの新たな発見がありました。Microsoft Outlook® や Excel などの最も使用しているアプリケーションほど、使い方の癖や思い込みが強く、見直す余地が多くありました。それらの検証結果出てきた改善余地を、当時の自分の作業を思い返して詳細に検討すれば、今後の作業改善に必ず役立つと思います」と言います。

調査対象者プロファイル シート
姓名
海老正美氏
性別
男性
社歴
21 年−1983 年入社 (昭和 58 年入社)
所属
精機カンパニー 開発本部 設計課  
役割
半導体露光装置関連の設計を行う課のマネジャー
体制
4 チーム 19 名の体制
IT 環境
使用 OS : Windows 98 (※ただし社内標準は Windows 2000 )
主な使用アプリケーション : Office 2000 、予算管理システム、会議予約システム


さらに、「具体的には、メールの検索や整理(仕訳、保存)に 1 日 40 分程度費やしており、新しい Outlook 2003 の『検索フォルダ機能』や『クイックフラグ機能』により、メールの検索や整理が大幅に改善される余地がありました。また、情報共有そのものがメールに偏り過ぎている傾向があるため、スケジュールも含め用途に応じた情報共有のあり方(例 : Windows® SharePoint Services による『会議ワークスペース』)を改めて見直す必要がありますね。」と海老氏は付け加えています。

一般に、日常利用しているアプリケーションについては、ユーザーがある程度操作を習熟し、一通りの作業目的が達せられれば、ことさらにより効率的なオペレーションや機能を求めて自ら積極的に学習することは少なくなる傾向にあります。これについて中島氏は「個々では些細な非効率性も、繰り返しが大きくなればなるほど、作業効率全体に重大な影響が出てくるわけです。つまり、あるオペレーションを知っているか知らないかで全然違う結果になるということですね。ましてや、新機能が有効か否かは、既存アプリケーションの使い方と具体的に比較しないと現実感が湧かないものでしょう。それらの検証は、Microsoft IPA を利用するうえでの重要なメリットです」と指摘します。

また、ワークスタイルの詳細な現状が時間や回数といったかたちで定量化され、可視化されていることの意義は非常に大きなものだと言えます。「たとえば、PC を利用している時間のなかでメールに関わる作業の占める割合が非常に大きなものだとわかります。そうすると、その理想の利用方法やメールとはこうあるべきだというようなことを考え、その効率的な利用を検討すれば、全体の作業効率の大幅な向上を実現するうえでの近道となります。こうした視点からも、今回の結果は実に示唆に富んでいると言えます」と中島氏は評価します。


<今後の展望>
実測に基づく客観的な数値が正確な意思決定を支援


今回の Microsoft IPA による分析結果が、今後の同社のシステム展開に対しても重要な指針をもたらすことは言うまでもありません。通常、Microsoft Office をはじめとするアプリケーション製品の新バージョンには、さまざまな新機能が提供されることになりますが、ユーザーの観点からみれば、多くの機能のなかから自分たちの作業効率改善に有効なものを的確にキャッチアップするのは非常に困難です。

この点を踏まえて船橋氏は「我々のオペレーション上の問題点と、それを解消する具体的な新機能が紹介され、さらにはその新機能を利用した際の効果も明確な数字で示されています。カンパニーのシステム部門という私の立場にとってみれば、たとえば製品のバージョンアップの要望を意思決定層へ上申する際にも、従来のように漠然とした予想ではなく、客観的なデータに基づくこの Microsoft IPA の報告をベースに、説得力を持った説明が可能となります。当然、要望を受けたコーポレイト側でも、IT 投資に対する意思決定が正確かつ迅速に行なえることになるはずです」と説明します。そして、「今後、ニコン精機カンパニーでは、Microsoft IPA 結果を基に、先行している経営情報ポータル構築と合わせて Office System と Exchange Server 2003 における社内展開を検討していきます」と強調しています。

一般に IT システムについては、現場での作業や経営に対する貢献度を測り、その投資効果を明らかにすることは困難であるとされています。これに対し Microsoft IPA では、業務の多様な局面から実際の測定結果に基づく数値化、定量化された分析結果を提供し、定常的な経験則では決して得られない明確な指標をもたらします。IT システムを最大限に活用した業務効率改善と、IT 投資における ROI の最大化を目指す企業には、まさに必須のサービスと言えるでしょう。


<資料>
株式会社ニコン IPA レポートより (一部抜粋)


ここでは、株式会社ニコン精機カンパニーの海老氏に対する、IPA アセスメントレポートから得られた結果について、象徴的なものを一部抜粋して紹介します。

ワークスタイル現状分析レポートの一例

PC 作業、および非 PC 作業などを、アプリケーションの使用履歴や主な作業内容で分類しています。
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Outlook 利用傾向分析の一例

最も利用頻度の高い Outlook に関して分析を行った結果、メールの「検索」や「仕訳」に 1 日平均 40 分の時間が費やされており、大きな改善余地としてクローズアップされました。
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Outlook 用途分析の集計結果(時間)
※単位(時間:分:秒)
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表
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[拡大図]
Outlook 使用傾向(時間)
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改善余地とソリューションのマッピング

改善余地とソリューションの関連性について、定量的可視化が行われました。「個人の操作性、生産性」や、メールなどの情報共有インフラによる「コミュニケーションや情報へのアクセス」を基盤として、「会議マネージメント」、「予算管理」、「プロジェクト管理」という 3 つの主な業務に対して、Office System と Exchange Server によるソリューションが提示されました。
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*図

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※項目内の数字は、海老氏の1日あたりの改善時間を示しています。


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本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoftは、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
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