手書きシートで検査実施後、入力作業を行っていたものを現場でタブレット PC へ入力し竣工検査の時間をほぼ半減。検査で確認した改修の必要な部分を作業の進行にしたがって色分けして進捗状況を把握し施工業者ごとの指示書を自動的に発行する。
ユーザーコメント
「これまで用紙に記入してから入力作業を行っていたのに比べ、現場でタブレット PC に直接入力することで、所用時間がほぼ半減でき、大きな業務の効率化を実現できました。さらに指摘部分にペンタッチするだけで、使用されている部材や協力業者が表示され、手直しの進行にしたがって色分けされていくので、現状をひとめで把握できます」
西松建設株式会社
建築部 計画課 課長
小野茂樹氏談
「これまでの紙の作業手順と、違和感のないシステムにできました」
大中物産株式会社
ビジネスソリューション事業部
取締役
上野恭彦氏談
「新たにシステムを開発すると 1 年以上の期間が必要になるでしょうが、既存のシステムをタブレット PC 用にカスタマイズするだけでしたので、開発から半年足らずで使えるようになりました」
国土交通省、日本建設情報総合センターが中心になって進めている、公共事業における 「CALS/EC アクションプログラム」 では、2005 年度を目標に入札の電子化を始め、計画、調査、設計、契約、施工、維持管理といった一連の公共事業の業務プロセス全体を IT 化していこうという計画です。標準化されたデータを施工業者間で共有したり、相互に交換していくことで大幅な効率化が求められているのです。
「竣工検査という最終工程だけでなく、仕上げ施工の納まり、躯体 (くたい) 工事の配筋検査や型枠検査、日常で行う安全点検など、前工程への応用も検討しています。そのためには図面情報や文書を XML ベースで標準化して、協力業者のすべてと共有しながら工事を進めていく必要も出てくるでしょう。特に仕上表マスタの出力や、建物の用途種別や施主ごとに編集した仕上表マスタのデータをシステムに取り込む機能を追加して、大きなデータベースにして、工事全体の IT 化を図っていこうと考えています」 (小野氏)