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中長期的な視点から、広範なサーバー ソフトウェア製品群へのアクセス権を網羅した Microsoft Enterprise CAL Suite を選択。グローバリゼーションを目指した戦略的投資で、「日産バリュー アップ」を支援
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苦しい時代を乗り越え、さらなる発展のステージへと歩みを進める日産自動車株式会社。その屋台骨を支える情報システム部門は、中期経営計画の達成に向けて、ビジネス戦略とリンクした情報システム戦略の策定と実行を重要なタスクとしています。コスト削減を図る一方で戦略的投資を惜しまない同社では、以前より活用してきたマイクロソフトのボリューム ライセンス プログラムの更新を機に、契約内容の見直しを検討。10 以上ものサーバー ソフトウェア製品群のクライアント アクセス ライセンス (CAL) を包含した Enterprise CAL Suite を選択しました。そこには、クルマづくりを支えるグローバルな経営基盤を確立するうえで、マイクロソフトのテクノロジが果たす役割への大きな期待がありました。
<導入背景と狙い>
情報システム戦略「BEST プログラム」の下で、
IT への戦略的投資が拡大


グローバル情報システム本部
IT 企画運用部 マネージャ
木附 敏 氏
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1999 年、カルロス ゴーン氏の指揮下で打ち出された「日産リバイバル プラン (NRP)」を成功させ、見事に経営危機からの脱却を果たした日産自動車株式会社(以下、日産自動車)。続いてスタートした 3 か年計画「日産 180」においても、すべてのコミットメントを達成し、6 年間にわたる再建プロセスの完了を宣言しました。現在は、2005 年に発表された中期経営計画「日産バリュー アップ」の下、グローバル企業としての競争基盤をさらに強化すべく、これまで以上に全社一丸となって取り組んでいます。そして、このように変革を続けるビジネスプランを IT がどう支えていくべきか。この点において、情報システム部門の進むべき方向を明らかにしたのが、2006 年にスタートした「BEST プログラム」です。BEST とは、Business Alignment (業務部門と情報システム部門の関係強化)、Enterprise Architecture (グローバル規模での情報基盤の最適化)、Selective Sourcing (IT ベンダとの関係の見直し)、Technology Simplification (テクノロジの標準化と簡素化) の頭文字を取ったもので、ビジネスと整合性の取れた情報システム戦略を実行していくための重要な指針となるものです。これにより、IT コストを最適化するとともに、世界に通用する情報システム基盤を確立し、本業の発展に大きく寄与していこうとしています。
同社グローバル情報システム本部 IT 企画運用部 マネージャの木附 敏氏は、BEST プログラムが誕生した背景について、次のように説明します。
「人事、総務、経理といった一般管理部門のパフォーマンスを見るために、ハイレベルなベンチ マークを行ったところ、当社の情報システムの弱点が明らかになりました。この結果に対して言い訳をするのではなく、むしろチャンスと考え、コンサルティング会社による指摘と改善提案を、我々の言葉に直してスタートしたということです。内部の人間の手で戦略を打ち出すのは簡単でも、妥当性の判断が難しい。第三者の目線は非常に説得力がありました」。
BEST プログラムが象徴するように、コストを圧縮することが最優先だった NRP 時代を抜けて、ビジネスを支える人、プロセス、情報を統合することで、1 つ 1 つのビジネス目標を確実にクリアしていくことへと情報システム戦略の焦点が移っています。また、そのためにも、引き続きコスト削減への努力が求められる一方で、新たな価値創造に向けた戦略的投資の比重が高まりつつあります。BEST プログラムでは、2010 年までに戦略的投資を IT コスト全体の 3 割まで引き上げることを目指しています。 また、こうした明確な戦略があってこそ、数々の重要な選択を迫られる場面において、常に軸がぶれる ことなく的確な意思決定が行えると言えます。
同社が、Microsoft Enterprise Agreement (エンタープライズ アグリーメント)と呼ばれるボリューム ライセンス プログラムの契約更新を迎えて、クライアント アクセス ライセンス (CAL) に関する契約内容を見直したのも、必要な戦略的投資であるとの確信があったからです。
<導入の経緯>
Enterprise CAL Suite へのステップ アップは、
投資対効果を見据えた必然の選択
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グローバル情報システム本部
IT 企画運用部
井上 昇 氏
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エンタープライズ アグリーメントは、250 台以上のデスクトップ PC を有する企業を対象とした包括契約です。保有するすべてのコンピュータに対して、最新のデスクトップ アプリケーション群や OS が提供されるほか、サーバー ソフトウェア製品の CAL を 1 つにまとめた統合アクセス ライセンスとして、Core CAL Suite または Enterprise CAL Suite のいずれかを選択することができます。マイクロソフトが新たに Enterprise CAL Suite の提供を開始したのは、2006 年 10 月。2007 年に入り、契約更新を迎えた同社では、継続して Core CAL Suite を利用するか、Enterprise CAL Suite にステップアップするかの選択を迫られることになりました。Microsoft Windows Server や Microsoft Exchange Server など、企業基盤を支える基本的な製品群へのアクセス権が提供される Core CAL Suite に対して、Enterprise CAL Suite では、企業内のコミュニケーションやコラボレーション、セキュリティの強化を、より高いレベルで実現していくための環境が網羅されています。必要に応じて個々の CAL を購入するより、実に 59 % ものコスト削減につながるとはいえ、広範な製品群の CAL を有効に活用できなければ宝の持ち腐れです。しかし、最終的に Enterprise CAL Suite を選択した同社には、この点での迷いはありませんでした。グローバル情報システム本部 IT 企画運用部 井上 昇氏は、こう振り返ります。
「前回は、必要なもの、必要でないものを事前に選定することなく契約を進めたことで、結果的に焦点が絞れなくなってしまいました。あれも使いたい、これも使いたいということで、社内に複数の製品やバージョンが乱立してしまったのです。この反省点を踏まえ、今後の戦略の中で必要となる製品について内部で検討を重ね、統一した見解の下に導入することができました」。
さらに木附氏は、次のように補足します。
「Enterprise CAL Suite は、当社にとって必要な機能を利用できる統合パッケージです。ですので、社内に対しても説明がしやすかったですね。すべてが使えるわけではないですが、必要なときに必要なものをすぐに使える。そんな柔軟性を持ったライセンス契約ができたと思います」。
つまり、マイクロソフトが提案するインフラストラクチャの最適化に向けたシナリオが、同社が描く中長期的な視点でのシナリオに合致したのです。また、ユーザーの満足度向上、ライセンス管理の集約化といったメリットはもちろん、Enterprise CAL Suite で利用可能なサーバー ソフトウェア製品群が、さまざまな課題解決に大きく貢献していくだろうとの期待もありました。その一例として、包括的なセキュリティ ソリューションを提供する Microsoft Forefront を、木附氏はこう評価します。
「Forefront が解決してくれる領域は、当社の環境においても非常に苦労している部分です。これまでは、他社製品との組み合わせで対応してきたために、整合性が取れなかったり、整合性を取るために多くの手間を必要としていました。Forefront の導入は即決でしたね。サポート面でも、いい意味でマイクロソフトのブランド価値を利用することで、ユーザーとの信頼関係を維持できると考えています」。
同社にとって、ソフトウェアに対する投資対効果を最大化するための最適な手段。それが、Enterprise CAL Suite だったということです。
<システムの概要>
ビジネスと IT の融合を目指して、
情報システム部門が環境をコントロール
同社のビジネス領域は多岐にわたるため、ユーザー部門のニーズも実にさまざまです。情報システム部門が、その 1 つ 1 つに必要な環境を用意していては大変です。ボリューム ライセンスという契約形態の中で、さらに Enterprise CAL Suite を選択したことで、従来以上に必要なときに必要な製品をすぐに手渡せる環境が整ったことは、情報システム部門にとってもユーザーにとっても嬉しいメリットとなっています。「これまでは後追いで実施してきたアップグレードへの対応も、より低コストで、プロアクティブに行えるようになります。ただし、ユーザーの声には耳を傾けつつも、ただ闇雲に使わせるわけではありません。使わせるからには、我々にはサポートする責任があります」。と木附氏。同社では、利用可能な製品群を、社内でのサポート レベルに応じて 3 つのカテゴリに分類。あらかじめユーザーに提示するとともに、ユーザーによる申請内容を基に、投資対効果を見極めたうえで利用を許可しています。これは、限られた予算、時間、要員の中で、製品を最大限に活用していくための工夫でもあります。これにより、試用目的のユーザーに対して、膨大な労力やコストを費やすこともありません。
また、「マイクロソフトとのパイプ役となって常に最新情報を仕入れ、各製品を詳細に理解し、ユーザーに対して自信を持って説明できる人間がいなければ進まない」と木附氏が強調するとおり、この重要な役割を井上氏が担っています。
「私のミッションは、すべてを把握すること。マイクロソフトのテクノロジがどうなっていくのか、その詳細がどうなっているのかを常に握っておかないといけない。中でも一番重要なのは、どういう方向性に進んでいくかですね。それに対して、当社として何をどう取り込んでいくべきかを考えています」(井上氏)。
こうした明確な活用方針が、情報システム部門の存在価値を高め、優先すべきビジネス領域へのタイムリーな製品の提供を可能にし、投資対効果の最大化に貢献していると言えます。
さらに同社は、パイロット環境の構築という新たな活用方法にも、Enterprise CAL Suite の価値を見いだしています。ユーザーからの要件に対して、ドキュメントを使って製品の組み合わせを提案するのではなく、パイロット環境を通じて実際の運用をイメージさせることで、有効な投資とプロジェクトの成功への足がかりとしているのです。これは、広範な製品群がいつでも利用できる環境になければ、実現できなかったことです。
一方で、Enterprise CAL Suite の展開にあたっては、ライセンス契約に含まれるメンテナンス プログラム、Software Assurance (ソフトウェア アシュアランス) の活用も欠かせません。同社は、トレーニングや製品サポート、ソフトウェア アップグレードといった多彩な特典を包含するソフトウェア アシュアランスを、情報システム部門では担いきれない領域をカバーする重要なツールとして位置づけています。現在は、主にシステム管理者のスキルアップや新人教育を目的としたトレーニングに活用しており、徐々にその範囲を拡大しつつあります。
「これまで、サポートに関しては、別途契約しているプレミア サポート サービスをメインに利用してきました。今回の契約で製品数が一気に増えたこともあり、今後はソフトウェア アシュアランスでのサポートも有効に活用していく考えです。具体的な方針の検討はこれからですが、活用シーンが増えていくことは間違いありません」(井上氏)。
<今後の展望>
日産ブランドの挑戦を支え続ける
マイクロソフトのテクノロジ
BEST プログラムの下で、ますます活用の機会を広げる Enterprise CAL Suite 。Core CAL Suite で築いてきた基盤を活かして、今後はよりグローバルな視点での機能強化が課題となります。井上氏は次のように展望します。
「Exchange Server や Microsoft System Management Server など、今までは最低限の基盤を作るところにポイントがありました。この点では、すでに十分な効果が出ています。今後は、さらに一歩踏み込んだ形でのコラボレーションやコミュニケーションを実現すべく、Enterprise CAL Suite で利用可能な Microsoft Office SharePoint Server や Microsoft Office Live Communications Server などを活用して、ユーザビリティの向上を図っていきたい」。
また、世界を競争の舞台とする同社にとって、BEST プログラムが目指す Technology Simplification は非常に重要な要素となります。木附氏はマイクロソフトのテクノロジへの期待をこのように語ります。
「マイクロソフトの製品を使う最大のメリットは、グローバリゼーション。同じ製品が世界中で手に入るわけで、それらのインテグレーションは難しくない。あらゆる地域のユーザーに対して、標準的な環境を提供できるのです。つまり、Enterprise CAL Suite によって、より高機能なサーバー ソフトウェア製品の利用が可能になり、システムのグローバライズから、ユーザーのグローバライズまでを簡単に実現できてしまう。ツールによるギャップをユーザーが解決する必要がなくなれば、コラボレーションのレベルをさらに引き上げることができます」。
目的は Enterprise CAL Suite をフル活用することではなく、より多くのビジネス価値を生み出すことにあります。IT を戦略的資産に変えていくためのシナリオを描くこと。ここに自らの存在意義を見いだす情報システム部門は、マイクロソフトが提供するライセンスの価値、製品の価値、ソフトウェア アシュアランスの価値を柔軟に組み合わせながら、日産ブランドのさらなる発展を支えようとしています。


本社ギャラリーにて
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DUALIS 20G
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MICRA C+C ブリーズブルー
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