NTT コミュニケーションズ株式会社

掲載日: 2004 年 12 月 15 日
ISP 事業者への VoIP サービス提供に Microsoft® .NET Framework を活用。
B to B 型ビジネスにおける Web サービスの有効性を実証。

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ソリューション概要

プロファイル
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1999 年 7 月に発足した NTT コミュニケーションズ株式会社は、"Global IP Company" を目指した事業を展開しており、発足当初から顧客に高い価値をもたらす各種ソリューションを提供しています。2002 年 12 月には ISP 事業者に対する VoIP サービスの提供を開始。現在 180 〜 190 の ISP 事業者がこのサービスを活用し、すでに数百万エンドユーザーの契約を獲得しています。

シナリオ
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パートナー企業との情報連携に Web サービスを適用することで、企業間での業務連携を迅速化させます。
申し込み受付から登録までが迅速化することで、一般のエンドユーザーに対するサービス提供開始までの時間を短縮させます。

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Windows 2000 Server
Microsoft Windows 2000 Advanced Server
Microsoft SQL Server 2000
.NET Framework 1.0

パートナー

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日本ユニシス株式会社

メリット

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XML/Web サービスで申し込み等のフローをオンライン化することで、サービス開通までの時間を短縮することが可能になりました。また VoIP サービスの課金開始時期なども、ISP 事業者からコントロールしやすくなっています。さらにオプションサービスを追加した場合でも NTT コミュニケーションズとのネゴシエーションを行うことなく、オプションサービスを追加した申し込みフローを ISP 事業者が自由に構築できるようになると期待されています。

ユーザーコメント
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「サービスをスピーディに提供するにはオンライン系のインターフェイスが必要です。これを多様なシステムとの相互運用性を確保しながら実現するには、Web サービスが最適なのです」

NTT コミュニケーションズ株式会社
ネットワーク事業部
統合カスタマサービス部
OSS 開発部門
担当部長
西山 敏雄 氏 談



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NTT コミュニケーションズ株式会社
本社社屋
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2002 年 12 月に ISP 事業者に対する VoIP (Voice Over IP : TCP/IP ネットワーク上で音声データを送受信する技術) サービスの提供を開始し、すでに数百万契約を獲得している NTT コミュニケーションズ株式会社。同社はこのサービスの申し込みフローを、Web サービスによってオンライン化しています。そのためのプラットフォームとして .NET Framework を採用。高い開発生産性と一貫性のあるアーキテクチャによって、わずか 3 か月の短期間で開発に成功、2003 年 11 月にサービスを開始しています。このオンライン化によってサービス開通までの時間を短縮すると共に、ISP 事業者との高度なビジネス連携も実現。すでに申し込みの 7 割以上が Web サービスで行われており、近い将来には全件のオンライン化を目指しています。


<導入の背景>
ISP 業者に対するスピーディなサービス提供に、オンラインのインターフェイスを用意。


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NTT コミュニケーションズ株式会社
ネットワーク事業部
統合カスタマサービス部
OSS 開発部門
担当部長
西山 敏雄 氏

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組織の壁を超えた IT システムの連携を可能にする技術として、ここ数年大きな注目を集めている Web サービス。その企業間の商用サービスの適用事例のひとつが NTT コミュニケーションズ株式会社 (以下、NTT コミュニケーションズ) による、ISP 事業者への VoIP サービス提供のための申し込み受け付けシステムにおける Web サービスの利用です。

NTT コミュニケーションズが ISP (Internet Service Provider) 事業者を対象にした VoIP のホールセールサービスを開始したのは、2002 年 12 月。サービス立ち上げ当初は無料サービスとして提供され、20 〜 30 社が利用していました。その後、2003 年 3 月からの有料化を経て、現在では 180 〜 190 社の ISP 事業者がこのサービスを活用。それぞれのエンドユーザーに対して、この VoIP サービスをベースにした IP 電話サービスを提供しています。

VoIP サービスの申し込みから開通までには、以前は各 ISP 事業者がエンドユーザーから受け付けた申し込み書をバッチ処理によって NTT コミュニケーションズにファイル転送し、その後で NTT コミュニケーションズ社内で必要な処理を行うという方法が取られていました。しかしサービス有料化に合わせて、NTT コミュニケーションズではこの仕組みの見直しに着手。.NET Framework を活用した Web サービスの導入に踏み切るのです。

「Web サービス導入の背景には、申し込み後直ちにサービスを提供したいという ISP 事業者のニーズがあります」と説明するのは、NTT コミュニケーションズ ネットワーク事業部 統合カスタマサービス部で OSS 開発部門 担当部長を務める西山敏雄氏。特に大手事業者でこのニーズが高かったといいます。「サービスをスピーディに提供するには、ファイルをバッチで転送するのではなく、オンライン系のインターフェイスが必要でした。しかも、ISP 事業者様の多様なシステムとの相互運用性を確保しながらオンライン化を実現するには、Web サービスが最適と考えたのです」(西山氏)。

そこで NTT コミュニケーションズでは、複数のシステムインテグレータに申し込みフローのオンライン化へのシステム提案を募り、最終的に選んだのが、.NET Framework をベースにした日本ユニシス株式会社 (以下、日本ユニシス) の提案でした。採用のポイントは「開発期間と実行可能性」と西山氏は説明します。


<導入の経緯>
.NET Framework の高い開発生産性によって、わずか 3 か月でシステム開発を完了。


このシステム構築を担当した、日本ユニシス株式会社 ビジネスイノベーション本部 シニア IT コンサルタントの牧野友紀氏は「提案で最も配慮したのは、短い開発期間と拡張性の確保」と振り返ります。開発条件に関しては、ISP 事業者の要望調査から 2 〜 3 か月でサービスを開始すること、また今後多数の ISP 事業者がこのオンラインサービスに参加することを考慮し、機能拡張が容易であることが必須でした。

これらを両立できるプラットフォームとして日本ユニシスが選んだのが、.NET Framework だったのです。「.NET Framework には開発に必要な機能がほぼ揃っているため開発生産性が高く、各サーバー製品やデスクトップ環境が同一アーキテクチャ上で設計されているため、システムに採用する各製品間での非互換という不安もありません。また弊社の .NET に関するノウハウを活用すれば、UML ライクのプロセス定義によってデータ部分とインターフェイス部分を分離できるため、ビジネスプロセスの変更にも容易に対応できます。そのため“設計の手戻り”というリスクを最小限に抑えながら、短期間で拡張性のあるシステムを構築できるのです」(牧野氏)。 プロジェクトが本格的に動き出したのは 2003 年 8 月。まず ISP 事業者の要望を調査しインターフェイスを検討、9 月〜 10 月にかけてプログラム開発と試験を実施しました。そしてプロジェクト開始からわずか 3 か月余りの 11 月 4 日に、オンライン化された申し込み受け付けフローを本番稼動させ、短期プロジェクトをみごと成功へと導くのです。


<システムの概要>
クラスタ化によって高可用性を確保したサーバー構成。


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NTT コミュニケーションズ株式会社
ネットワーク事業部
統合カスタマサービス部
OSS 開発部門
担当課長
堀籠 浩一 氏

エンドユーザーからの、サービスや解約等の申し込みを受け付けた ISP 事業者は、自社の申請用の Web アプリケーション経由にて、NTT コミュニケーションズの Web サービスにアクセスします。NTT コミュニケーションズ側のシステムでは、申し込み受け付けやオーダー重複チェック、解約受け付け、オーダー状況確認、課金開始などを瞬時に処理します。これらの Web サービスはすべて .NET Framework 上で実現されており、Microsoft Windows® 2000 Server 上で動いています。またこれらのサービスに必要なユーザー ID や端末 ID、電話番号といった各種情報は、Microsoft SQL Server™ 2000 によって管理されています。

ハードウェアとしては、Web サーバー用に 2 台の IA サーバー、データベースサーバーとアプリケーションサーバー用には、クラスタ構成になっている 2 台の IA サーバーが利用されています。Web サーバーはロードバランサによって負荷分散。クラスタは Active/Active 構成になっており、通常は 1 台がデータベースサーバー、もう 1 台がアプリケーションサーバーとして稼動、万一どちらかのサーバーがダウンした場合には、残ったサーバーが両方の機能を受け持つようになっています。

「今回は非常に短期間の開発だったので、トラブルの発生を覚悟していました」という、NTT コミュニケーションズ株式会社 ネットワーク事業部 統合カスタマサービス部で OSS 開発部門 担当課長を務める堀籠浩一氏。しかし実際にはほとんどトラブルもなく、スムーズに開発が進んだといいます。サービス開始後も何回か機能拡張を行っていますが、ここでも大きな問題が発生することなく、安定して稼動しています。「パフォーマンスも全く問題ありません。思った以上にうまくいったと思います」(堀籠氏)。

図
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システム構成図


<システム導入のメリット>
Web サービスを採用したシステムにより、ビジネスの細部にも柔軟かつ迅速に対応。


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日本ユニシス株式会社
ビジネスイノベーション本部
テクノロジ・イノベーション・オフィス
シニア IT コンサルタント
牧野 友紀 氏

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システム導入の最大のメリットは、サービス申し込みへの対応がスピードアップできたことだといえます。最近の ISP サービスの申し込みでは、回線サービスと IP 電話サービスがセットになっているケースが多く、以前のフローでは、回線サービスに関する部分を処理後に VoIP サービス開通に必要な処理を行わなければなりませんでした。しかし Web サービスを利用したフローでは、この作業をリアルタイムに行うことができ、ISP 事業者が回線サービス開通に必要な工事を行うのと同時に、VoIP サービスの工事を行えます。このため回線開通と IP 電話開通との間のタイムラグを、最小限に押さえることが可能になりました。

また Web サービスによって柔軟なインターフェースが提供されているため、VoIP 工事の進捗確認や、課金開始時期の設定も容易になります。「ISP 事業者には、サービス開始から一定期間料金を無料もしくはディスカウントするという施策を行っているところも少なくありません」と堀籠氏。「課金開始時期を ISP 事業者側でコントロールしやすくなるため、このような施策を柔軟に打つことも可能になります」(堀籠氏)。

さらにこれからの期待として、西山氏は「オプションサービスを追加した場合にも大きな威力を発揮するはず」といいます。NTT コミュニケーションズ側で多数のオプションサービスを取り揃えて ISP 事業者が自由に選択できるようにした場合、従来の方法ではオプションサービスの数だけ、申し込みフォームを ISP 事業者毎に用意する必要も生じてきます。NTT コミュニケーションズは、こうした ISP 事業者に対する要件をあらかじめ考慮しており、システムの要件定義の時点で、エンドユーザーに向けたサービスの品目までをも想定した定義をしていたのです。Web サービスを採用することによって、ISP 事業者側は自社の Web アプリケーションに、利用するオプションサービスへのコールを追加するだけでよいことになります。


<今後の展望>
大手 ISP 業者をはじめとして、順次 Web サービスの適用を開始。


現在この Web サービスを利用しているのは大手 ISP 事業者 3 社ですが、すでに VoIP サービス申し込みの 7 割以上が Web サービスによってオンライン化されています。また他にも数社の大手 ISP 事業者との間でオンライン化の話が進められており、近い将来にはほとんどの申し込みが Web サービスに移行する見込みです。

「Web サービスによるビジネスフローのオンライン化は、ビジネスプロセスをシステム上で統合したことに他なりません」というのは牧野氏です。これによってサービス品質はさらに向上し、ビジネスの拡張性も確保しやすくなると指摘します。「NTT コミュニケーションズ様ではこのことに着目し、いち早く取り組んできました。今回のプロジェクトで最も素晴らしいのは、この着眼点にあると思います」(牧野氏)。

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