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店舗の 24 時間営業を達成するために、.NET アーキテクチャを基盤とする新 POS システムへ移行し、精算処理時間の飛躍的な短縮を実現。
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コンビニエンスストアの利便性を持ちながら、スーパーマーケットの品揃え、鮮度を同時に実現する「スーパーコンビニエンスストア」。この独自のコンセプトに基づく「ポロロッカ食品館」の展開で知られる株式会社ポロロッカのビジネスの核心は、「 1 品ごとの発注を実現する」グランドデザインにあります。同社は、目標とする店舗の 24 時間営業実現に向けて課題となっていた、旧 POS システムの処理スピード改善に着手。ヴィンキュラム ジャパン株式会社の「 ANY-CUBE® 」をベースとした POS システムを新たに導入しました。Microsoft® Windows® と .NET アーキテクチャを基盤とするこの POS システムによって、一層の拡大を遂げようとしています。
<導入の背景>
「スーパーコンビニエンスストア」という業態の確立に向けて
スーパーマーケットに比肩する品揃えと価格、鮮度に加え、コンビニエンスストアなみのオペレーションと利便性を兼ね備えた「スーパーコンビニエンスストア」をコンセプトとする、「ポロロッカ食品館」。都市部を中心に株式会社ポロロッカ(以下、ポロロッカ)が展開するこの店舗網の特長は、お客様のニーズに最適化されたサービス提供が常に念頭に置かれていることです。
「私たちの店舗出店の原点にあるのは、都市生活者のお客様に『冷蔵庫代わりにご利用いただこう』という願いなのです」と紹介するのは、株式会社ポロロッカ 販売部 部長 藤原道彦氏です。その狙いは、「新鮮な食材」を、「必要な量だけ」、「いつでも」手軽に提供できる店舗の実現にあります。
「そのために、弊社ではバナナも 1 房ではなく、“ 1 本”から販売しているのです」と藤原氏はいいます。「たとえば、都市部で一人暮らしをされている女性が、『白菜を一玉まるごと欲しい』ということは少ないです。また、お年を召したご夫婦が三袋入りのうどんや生そばを購入したとしても、一袋は余分になってしまいますよね?食品は鮮度が大事です。食べられず余らせてしまうことは、お客様にとっても、いい話ではありません。そこで私たちは『 1 度にたくさん買っていただくよりも、毎日来店いただこう』という発想でビジネスを行っているのです」。
このビジネスを成立させるために、同社は在庫管理と物流の徹底したコントロールを実施。野菜も「箱単位」の発注ではなく、「 1 品のみ」から発注可能な体制を実現しています。藤原氏は「私たちがメインに扱うのは、生鮮食品です。鮮度管理には、非常に厳しいものがあります。その生鮮食品を『 1 品のみ』から受発注するなど、とうてい実現できないものだと、当初は考えられていました」と振り返ります。
「この仕組みを実現するためにはまず、ある程度の店舗数を持つことが大前提でした。そして、発注による仕入先との協業、在庫を可能な限り削減した省スペースでの出店など、業務プロセスを徹底して精錬していき、こうした体制を築き上げました」と藤原氏。
しかし、藤原氏の意識は、すでに次の目標を見据えていました。それが、「店舗 24 時間営業化」です。この目標実現に大きな役割を果たしたのが、.NET アーキテクチャを採用した POS システムでした。
<導入の経緯>
24 時間営業の実現を目指し、POS システムの刷新を実施
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株式会社ポロロッカ
財務経理部
課長
島田 武幸 氏
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ポロロッカ食品館は、現在、東京・埼玉に 24 店舗、近畿地区に 17 店舗を展開。順調に業績を伸ばしています。その理由を、同社 財務経理部 課長 島田武幸氏は、次のように説明します。「コンビニエンスストアは、どこにでもあります。飲食店もそこかしこにあります。けれど、日々、落ち着いて生活するために必要な生鮮食品を扱うお店が生活圏内に存在しない“空白地帯”が、意外と多いのです。このニーズに『ポロロッカ食品館』のコンセプトがうまく当てはまったのでしょう」。
しかし、1 つだけ、お客様のニーズに応えきれない課題がありました。それが営業時間の短さでした。ポロロッカ食品館の従来店舗の営業時間は、朝 10 時〜夜 10 時が基本となっています。最も営業時間の長い店舗でも、午前 2 時までの営業です。しかし、都市部に特化した営業という性格上、「 24 時間営業」のニーズは非常に高いといいます。
「従来の POS システムでは、性能やディスク容量にも限界があり、1 日の終わりにレジを閉めた後の精算と翌日の発注処理のために時間がかかりすぎました。最低 5 時間程度の処理時間が必要だったのです」と、藤原氏は説明します。「 1 品からの発注によって、その日に売れた商品を、即座に補充するためには、遅くとも午前 2 時にはレジを閉めて 1 日の精算をまとめ、その集計に基づいた発注をかけなければならなかったのです」。
しかし、単純に POS の入れ替えを行ってパフォーマンスの改善を図るだけでは、問題の解決になりません。現在のシステムを確立するまでチャレンジを重ねてきたシステムの長所をうまく吸収し、今と同じ使用感、そして今以上の機能を実現することこそが重要であったのです。この課題を克服するため、ポロロッカはヴィンキュラム ジャパン株式会社(以下、ヴィンキュラム ジャパン)に POS システムの再検討を依頼することとなりました。
そして、2004 年 8 月。検証を重ねた結果選ばれたのが、ヴィンキュラム ジャパンが提供する Windows POS ソリューション「 ANY-CUBE® 」でした。Microsoft Windows 2000 Server および Microsoft SQL Server 2000 を基盤とした .NET ベースのソリューションである「 ANY-CUBE® 」最大の特徴が、“要件にあわせたカスタマイズの容易さ”です。
<システムの概要>
独自の営業戦略を忠実に実現する、詳細なシステム構築に取り組む


ヴィンキュラム ジャパン株式会社
営業部
東日本営業グループ
主任
金子 靖至 氏
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新 POS システム開発にあたって、Windows POS ソリューションの導入を決定した理由について、藤原氏は「他のプラットフォームを基盤としたソリューションも検討案としてはありましたが、私たちの経営戦略を実現していくためには、他のシステムの利用はまったく考えられませんでした」と、言い切ります。
その自信を支えるのが、ポロロッカ食品館が積み重ねてきた「スーパーコンビニエンスストア」としての経験にほかなりません。「他のスーパーマーケットの担当者の方が、当社の店舗システムを見学に来られて、『こんなに細かいところまでデータが必要ですか?』というような質問をされます。それくらい多様な情報が ANY-CUBE® で管理されており、当社ならではの営業戦略を支えているのです」と藤原氏はいいます。
たとえば、ポロロッカ食品館では、各店舗の立地やお客様の傾向を反映した品揃えを実現させるために、商品構成のおよそ 20% 程度は、各店舗の裁量にゆだねられています。そのためにマスタ管理されている商品の品目数は計 10,000 点にものぼります。しかし、店舗によって採用商品が大きく違う、ということは、マスタの中に「ある店舗ではまったく不要」なデータまでが存在することになります。そのため、日に 4 回の仕入れを行いポロロッカ食品館において、従来以上に効率の良い発注作業を実現するために 10,000 点の商品を、システム上できめ細かく管理できることが前提となります。
そして、もう 1 つ重要なことがあります。それが、使用感でした。お客様に心地よく買い物をしていただくためには、レジ業務がスムーズに進行する必要があります。そこで新 POS システムでは、従業員が慣れ親しんでいるインターフェースには一切変更を加えず、個別商品に対応した多項目キーを Windows のタッチパネルに変更するなど、従来から改善が望まれていた点のみを改善。従業員を再教育する必要もなく、さらに効率の良いオペレーションを可能にしています。
「特に、レシートのバーコードをスキャンしてタッチパネルを操作するだけで、簡単に領収書発行を済ませられるようになったことなどは、お客様、またスタッフからも好評を得ています」と藤原氏は説明します。
さらに、忙しい時間帯への対策として、2 人制でオペレーションできるレジシステムを実現。1 日 24 時間の集客の波のすべてに、効率良く対応できるシステムを確立しています。
システム構築を担当した、ヴィンキュラム ジャパン株式会社 営業部 東日本営業グループ 主任 金子靖至氏は、このシステムについて、次のように説明します。「 ANY-CUBE® を導入いただく際には、ポロロッカ様の描く営業戦略を忠実に実現するということが最大の課題でした。24 時間営業、都市型店舗、そして各店舗からの綿密な発注体制という部分まで、詳細な作り込みが必要でした」。そして、細部に渡る作り込みに柔軟に対応するうえで、.NET アーキテクチャの持つ拡張性や開発効率の高さが生かされたといいます。
今回の新 POS システムの導入に合わせて、従来、各店舗にあったストアサーバーと POS サーバーの 2 台を、Windows 2000 Server 1 台に集約し、POS 処理および商品情報管理機能が統合されました。そこに計量器や入金機といった各種機器が接続されるかたちとなっています。また各店舗システムは、ネットワークを介して TCP/IP プロトコルで本社のホストシステムとも接続されています。
<導入の成果と今後の展望>
従来約 5 時間を要していた集計処理を、ほぼリアルタイムに実施
新たに構築された ANY-CUBE® による POS システムは、わずか 3 か月の期間でカットオーバーを達成。2004 年 11 月には、24 時間営業を実現した、第一号店が五反田に開店しています。旧来店舗のシステム移行も進み、2005 年 2 月現在、都内 5 店舗が 24 時間営業を達成しています。
藤原氏は新システム導入の成果を次のように説明します。「新システムの導入により、深夜 12 時から 2 時の間の 10 分間程度で当日分の精算処理が完了します。従来のシステムでは、約 5 時間必要だったわけですから、これは大きなポイントです。おかげで当日販売した商品すべてが発注データに反映され、翌日には納品されるというサイクルも実現できました。今では、商品が売れた 30 秒後には店舗内の PC にそのデータが反映されるようになりましたから、商品の補充もスムーズです。売り逃しの可能性も大幅に減っています」。
ポロロッカでは、2006 年度中には今回構築した POS システムを全店舗に展開する予定です。しかし、藤原氏は「今回のシステムはしっかりと成果を挙げていますが、さらに理想を高く持って、次のステップに進もうと考えています。今後は、継続的な POS システムの拡充と、たとえば勤怠管理システムなどとの連携といった現場とのさらなる融合も含めて、システムのさらなる強化を図っていきたいです」と語り、システムの展開を、今後の経営戦略のなかに明確に位置づけます。
競争の激化する流通、小売業界にあって、業態の先進性と成長力に大きな注目が集まるポロロッカ食品館。その業務基盤を、Windows プラットフォームが支えています。
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