 |
金融機関向けフィナンシャル情報配信サービスに、
動画配信も可能な新開発タッチパネル端末を新規投入。
堅牢なサービスを支える Microsoft® Windows® プラットフォーム。
|
 |
金融機関の証券仲介業解禁など、業界をとりまく環境は激変を続け、商品開発やサービスの迅速な提供など、より一層の充実が求められています。証券、金融情報の配信サービス分野におけるリーディングカンパニーである株式会社 QUICK は、そうした金融機関の要望に対応し、提供内容の拡充を図りました。同社の証券・金融情報リアルタイム配信サービス「LevelX® (レベル エックス)」シリーズのメニューに、タッチパネルに対応した金融機関の店舗設置用端末、「QUICK LevelX TouchVision」が新たに加わったのです。これまで同社が提供してきた株価情報などの配信に加え、店舗ごとの特徴や地域性にあわせた動画をオンデマンドで配信する機能などを拡充。Windows プラットフォーム上に構築された「QUICK LevelX TouchVision」のシステムは、店舗を訪れたお客様に対する高付加価値なサービスを提供するものとして、多くの金融機関から注目を集めています。
<導入背景と狙い>
証券・金融情報配信サービスのリーディングカンパニーとして


株式会社 QUICK
資産管理ソリューション事業室
ソリューション マネージャー
金森 秀樹 氏
|
 |
国内初の金融情報提供会社として、各金融機関などへの情報配信分野で 30 余年にわたってトップランナーである株式会社 QUICK (以下、QUICK)。QUICK の配信する情報には、証券会社の店頭にリアルタイムで掲示される国内株式の株価ボードの情報、海外株式、資金や債券、投資信託などの資産運用商品、外国為替をはじめ、それらに付帯する各種ニュースなど、多岐にわたります。グローバル化の進む金融市場の進化に合わせ、世界中の金融情報をリアルタイムに提供するとともに、各種の分析業務や金融機関への支援業務など幅広く取り扱い、付加価値の高いサービスで多くの顧客金融機関の信頼を集めてきました。
QUICK がビジネスのコアコンピタンスと位置づける証券・金融情報配信サービス分野においては、リアルタイム性と信頼性がなによりも重要であることはいうまでもありません。株式会社 QUICK 資産管理ソリューション事業室 ソリューション マネージャーの金森秀樹氏は、同社のサービスへの取り組みについて、次のように説明します。
「私たちはこれまでも、お客様の要件や市場、業界の動向に合わせて、新しいテクノロジやシステムを導入してきました。その成果として、機関投資家やホールセール向けには ActiveManager というサービスを、証券会社営業店向けには LevelX というサービスを提供しています。これらのサービスを 10 年来運用してきたメインフレーム環境も、2004 年 3 月には新しく Windows システムを含むサーバー・クライアント環境へ移行しました。新たなサービス運用にも適用できるように、基盤を強化したのです」。
2000 年に正式稼動を開始した証券・金融情報配信システム「LevelX」も、こうした同社の IT に対する姿勢、先取と信頼性の両立の姿勢が反映されています。
QUICK では、以前にも主として証券会社のリテール部門向けに証券・金融情報配信サービス「QUICK IS Level I」を提供していましたが、それは、クライアント端末ごとにクライアントアプリケーションをインストールする必要があるものでした。つまり、運用側からの速やかな仕様変更や店舗ごとの要求に柔軟な対応をすることが難しかったのです。
「LevelX の企画を始めたのは 1999 年頃のことです。Web テクノロジの進化とインターネット環境の普及が各証券会社の店舗へもおよんだことから、Microsoft Internet Explorer と ActiveX に対応させ、コンテンツを自動更新できるような仕組みとしたのです」。クライアントアプリケーションを設計、開発している株式会社 QUICK クライアントプロダクト本部 第一部 課長の辺見重明氏は、新サービスの開発にいち早く取り組んだ経緯をこのように話します。その結果、「IS Level Tからのリプレースは完了し、いまではほとんどの証券会社に LevelX が設置されています」との金森氏の言葉どおり、証券会社をはじめとする金融機関に高い評価を受けて普及しました。
<導入の経緯>
来店されたお客様のために、簡便な操作のタッチパネル式情報端末を新開発
 |


株式会社 QUICK
クライアントプロダクト本部 第一部
課長
辺見 重明 氏
|
LevelX の導入が進むにつれて、各証券会社からさまざまなフィードバックが寄せられるようになってきました。そのひとつに、「LevelX と、証券会社が持つ映像資産、たとえば支店長からの挨拶や社内放送の配信はできないか」というものがありました。
つまり、来店するお客様に対して、その情報端末を活用してよりきめ細かく、価値の高いサービスの提供ができないか、というリクエストを受けたのです。リアルタイムの株価情報に加え、動画による市況解説や新しい金融商品の案内など、その金融機関独自の企画を店頭に配信することができれば、顧客に対してより良い情報提供を行うことができるというのです。
辺見氏を中心とした LevelX の開発担当チームは、こうした要望を受け、2003 年 12 月に LevelX をベースに動画の配信を可能にする新サービスの検討を開始しました。その過程で課題であったのは、動画コンテンツの格納場所と表示操作の方法でした。
「現行の LevelX に動画を配信する場合には、他の機器との兼ね合いを考慮しなければいけません。ビデオから動画を取り込んで LevelX の情報とともに画面上に表示させるとすると、ビデオスイッチャ−による従来の方式では機器が高価で十分な場所の確保が必要なうえ、コンテンツによるきめ細かな制御ができません。さらに、仮に機器を増やすことで様々な動画表示を可能にしても、複数のリモコンを操作しなければなりません。実際に操作するのは来店されたお客様ですから、すべてのお客様が抵抗なく扱えるには、一貫性のあるシンプルな操作にしなければならないのです」 (辺見氏)。
こうした状況分析をもとに、ソフトウェア上ですべての入力ソースをコントロールし、お客様による操作をタッチパネル方式で行う、新しい端末の仕様が策定されました。2004 年初頭からプロトタイピングが開始されたこの新端末は、2 月にはタッチパネル方式が問題なく稼動する確認作業を完了し、「LevelX TouchVision」として誕生したのです。
<システムの詳細>
従来の株価情報に加え、テレビ放送、動画のストリーミング配信も可能に


株式会社 QUICK
クライアントプロダクト本部 第一部
川口 恭伸 氏
|
 |
 |


Quick LevelX TouchVision [拡大図]
|
「端末に Windows を採用することは、LevelX 自体が Windows プラットフォームで稼動していますから自然な成り行きでした。私たちにとって、動画を扱う開発は初めてでしたので、さまざまな資料やパッケージを評価しました。しかし、LevelX 環境で動画コントロールに適用できるソフトウェアは存在しないことがわかりました。そうした中で出会ったのが、Microsoft DirectX® に含まれる DirectShow でした。この DirectShow を適用することで、ビデオキャプチャカードからテレビ放送の信号などを含むさまざまな動画を取り込み、配信まで行えることを、開発を進めながら確信しました」。株式会社 QUICK クライアントプロダクト本部 第一部の川口恭伸氏は説明します。
店頭に配備されるタッチパネル式の端末「QUICK LevelX TouchVision」は OS に Microsoft Windows XP Professional を採用し、従来から LevelX のもつ証券・金融情報配信機能、QUICK が運用する Microsoft Windows Server 2003 をストリーミングサーバーとした Microsoft Windows Media® Player による動画再生機能、およびビデオキャプチャカードに入力される動画情報をそのまま画面上に再生する機能、の3つが実装されています。
これにより、端末上の動画は、CS 放送の経済番組などを活用し QUICK が配信するコンテンツ「QUICK BroadbandStation」と、導入先企業によって選択された独自コンテンツを表示できるようになっています。ビデオやテレビ放送などの独自コンテンツは、ActiveX によってビデオキャプチャカードから端末に入力され、そのまま再生されます。もちろん、どちらのコンテンツもタッチパネル上のボタンを触れるだけで実行でき、店頭のお客様に複雑な操作を強いることはありません。


システム構成図
|
<今後の展望>
金融機関それぞれの特徴や顧客特性にあわせて、カスタマイズしたサービスを提供。
開発が完了した LevelX TouchVision は、2004 年 7 月からサービスを開始する予定です。設置のための複雑な作業は必要とせず、端末を QUICK 独自のネットワーク網やインターネット回線に接続すれば、QUICK 側で発行する認証のための「チケット」とよばれるアクセスコードを読み込ませるだけで、稼動を開始します。
金森氏は、新情報配信端末への自信と期待を次のように語っています。「これまでの金融情報配信サービスは、一方的な『配信』型のサービスでした。今回提供を始めた LevelX TouchVision の最大の特長は、お客様それぞれの特徴やアピールポイントを反映した内容にカスタマイズできることにあります。システムの柔軟性が増したことで、金融機関のお客様はもちろんのこと、その先のお客様にまで、より付加価値の高いサービスを提供できると確信しています」。
もちろん、そのバックボーンとなる LevelX のシステム構成も、将来的な展開を見越した構成になっています。「LevelX をベースとした配信サービスの仕様には大きく 4 形態あり、Web ブラウザを利用するものが 2 種類、クライアントアプリケーションを活用できるものが 2 種類です。ただし、出力の形態が 4 パターンあっても、そのベースとなる情報の集積や配信をつかさどる部分はおおむね共通化しており、カスタマイズには柔軟に対応できるようになっています」。開発を指揮した辺見氏はこう続けます。「今後ますます金融機関のお客様からの要望は高度に複雑になると思いますが、十分ご期待に応えていくことができると考えています」。
※注 「TouchVision」は本システム開発時の名称であり、今後変更される場合があります。
|
|  |
本ケーススタディに記載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
本ケーススタディは情報提供のみを目的としています。Microsoftは、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
|
|
 |
|
|
|