株式会社さが美

掲載日: 2005 年 2 月 28 日
さが美グループの 4 つの雑貨ブランドを、.NET 対応 POS システムで全面統合。将来的な水平展開を見据えて、選ばれたのは東芝テック「FutureREtS」。
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ソリューション概要

プロファイル
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高級呉服の専門店として 1974 年に創業した株式会社さが美 leave-msは、呉服、宝石、婦人洋品や雑貨等の販売を主要業務とした専門店チェーンを運営しています。「女性の生活をより美しく快適に」をキーワードに展開するその店舗数は、2004 年 8 月現在で全国 391 店舗を数えます。

シナリオ
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.NET ベースの Windows POS システムの導入による、売り上げ、在庫をはじめとする営業情報のリアルタイムな把握。

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Windows Server 2003
Microsoft SQL Server 2000
Microsoft Windows XP Embedded
Microsoft Windows XP Professional
FutureREtS (東芝テック株式会社)

パートナー

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東芝テック株式会社 leave-ms

メリット

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FutureREtS をベースとする .NET 対応の Windows POS システムを導入することにより、各種営業情報をリアルタイムに入手できるシステムを、短期間で構築することができます。

ユーザーコメント
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「今回のシステム統合、データ統合によって、いわゆる『さが美パッケージ』と呼べるようなシステムの標準化が完成しました。こうした標準化を進めることで、各事業部で将来的にブランドが増えても迅速に対応が可能になると考えています」

株式会社さが美
情報システム部
部長
西 規之 氏 談



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株式会社さが美
「ORANGE HOUSE」店舗
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日本独自の衣装文化であるきもの美を今に伝えるさが美グループ。同グループで雑貨販売ビジネスを手がけるホームファッション事業部では、展開する 4 つのブランドのシステムおよびデータ管理の統合をめざして、新しい統一システムの導入を決定しました。数ある選択肢の中で選ばれたのは、東芝テック株式会社の .NET 対応次世代型リアルタイム POS システム「FutureREtS」。採用の決め手は、東芝テックの流通システムに関するノウハウが共有化、統一システム化されている点にありました。このシステムは各種リソースの共有が可能なため、雑貨販売ビジネスだけでなく、さが美グループのさまざまな事業に展開が可能なのです。


<導入背景と狙い>
「きものの心を大切に」をモットーに、経営のスピード化を図る


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株式会社さが美
情報システム部
部長
西 規之 氏

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日本が世界に誇る独自の衣装文化「きもの」。洋風の生活がすっかり定着した現代ですが、形といい、素材といい、きものほど日本の風土や気候に合った衣服はないといえるでしょう。その伝統を今に、そして次世代に伝えようと、高級呉服から毎日のしゃれ着まで広範な和装ファッションを提案しているのが株式会社さが美 (以下、さが美) です。

冠婚葬祭などでのきもの着用人口が減る一方で、若い人の間でカジュアルなきものを楽しむ傾向が増えるなど、変化の激しい呉服業界の中で、常に多彩な和装ファッションの提案とスケールメリットを追求するべく、さが美は積極的な企業買収を進めています。同社 情報システム部 部長 西規之氏は、次のように語ります。

「伝統に根ざす呉服業界にあっても、今やスピード経営は重要な課題です。お客さまに豊富な商品を迅速にお届けするため、あらゆる分野でシステムの洗練化を進め、労働生産性および商品生産性の向上をめざしています」。その一例が、EDI (Electronic Data Interchange) の導入や物流システムの再構築、新加工情報システムの構築にみられます。商品の受発注や物流のプロセスを改革することで、お客さまへのクイックレスポンスを達成しているのです。企業買収で業容拡大を続けるさが美にとって、システム統合は、業務の効率化、情報の共有を図るために必要不可欠な取り組みです。

さが美では、北は北海道から南は九州、沖縄まで、文字通りの全国展開できものショップを展開するほかに、ジュエリー事業、アパレル事業など幅広いビジネスを推進。1997 年には、アジアンテイスト雑貨の「karako (からこ)」を開店し、雑貨事業にも進出しています。そして 2001 年には、京都発となった和雑貨のお店「我楽屋 (わらくや) おかめ」の営業権を獲得。生活雑貨 インテリア専門店の「LIVEONCE(リヴァンス)」株式会社エス・ジー・リテイリングの子会社化、キッチン&ダイニング雑貨「ORANGE HOUSE (オレンジハウス)」の営業権取得と次々にビジネスを展開。4 つの雑貨ブランドを擁するまでに成長しています。

雑貨ビジネスは顧客単価こそ低いものの、ティーンエージャーからミドル、シニアまで幅広い顧客層が見込め、商品の回転も早いことから安定した収益の確保を期待できる利点があります。しかし、さが美グループの上記 4 ブランドはそれぞれ独自のバックグラウンドを持つため、商品管理、売り上げ管理の方法がバラバラで、情報の迅速な把握やその共有 / 活用が困難でした。そこで 2003 年 4 月、システム統合によって販売、営業にかかわるデータを統一。雑貨ビジネス全体で共通のビジョンを持つ体制を目指すこととなりました。


<導入の経緯>
流通事業全体のリアルタイム管理を目指し、システム統合を決意


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株式会社エス・ジー・リテイリング
情報システム部
部長
加藤 猛 氏

今回のシステム統合プロジェクトの陣頭指揮にあたったのが、株式会社エス・ジー・リテイリングでした (2005 年 2 月 21 日、さが美 ホームファッション事業部へ統合)。株式会社エス・ジー・リテイリング 情報システム部 部長 加藤猛氏は、システムに求められた要件は大きく分けて、以下の 4 つあると説明します。

まず第一点は、4 ブランド全 52 店舗の売り上げデータが本社側でリアルタイムに把握できること。「月次単位でしか業績が把握できない」、あるいは「集計を出すのに時間がかかる」という状況を改善し、現時点の店舗の販売状況が即時に把握できるよう改善することが大命題でした。

第二点が、利益管理でした。店舗の売上に、仕入れコストや販売管理費、在庫数を合わせた視点でデータを確認できることが非常に重要でした。

第三は、全面的な単品管理の実現です。すでにこれを行っているブランドもありましたが、システム統合によりいっそう厳密な商品管理を推進したいと同社は考えました。

最後は、システムベンダーによる万全な保守体制の提供。店舗システムを利用する店長や店員は、決して POS システムやパソコンに精通している人材というわけではありません。北海道から九州まで広がる 52 の店舗で何かトラブルが生じたとき、組織で迅速に対応できる保守網の整備は欠かせませんでした。

こうした観点から数社のシステム提案を比較検討した結果選ばれたのが、東芝テック株式会社 (以下、東芝テック) の POS システム「FutureREtS(フューチャーレッツ)」でした。FutureREtS はマイクロソフトの .NET アーキテクチャに完全準拠した、Web / Windows® アプリケーションを最適配置可能な新世代型 POS システムです。システムを OS やハードウェアから開放するとともに、ソフトウェア資産継承、モジュール変更の局所化を実現します。また、 東芝テックの流通システムノウハウが共有化、統一システム化されており、各種リソースの共有やさまざまな業種、業態への展開を可能としています。

さらに、 売り上げ、在庫、顧客データが、店舗から本部までリアルタイムに反映されるため、品揃え、商品投入などにかかわる意思決定の迅速化を促す仕組みになっています。加えて、障害予知データ、障害解析データ、ハードウェア寿命データなどが自動採取でき、リモートメンテナンスにより、迅速な障害対応も可能です。そのほか、カスタマイズが容易な 3 階層モデル、軽量で障害発生率が低い POS ターミナル、操作性の高い新 GUI などといった特長も有しています。

さが美グループは、この FutureREtS によって、将来的には雑貨ビジネスばかりではなく、さが美グループの広範な流通事業全体を、統合されたアーキテクチャの下で運用管理できると判断したのでした。


<システムの概要>
「売れ筋」のみならず、「死に筋」までも確実に把握できるシステム


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株式会社エス・ジー・リテイリング
統括部長
村松 俊隆 氏

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FutureREtS を基盤とした新雑貨管理システムは、Microsoft Windows Server™ 2003 を OS とする本部のセントラルサーバーと、店舗システムの 2 つに大別することができます。セントラルサーバーは、Microsoft SQL Server™ 2000 を搭載したデータベースサーバーと、東芝テックの .NET 対応アプリケーションサーバー CrossMission を搭載した業務サーバーから構成されています。一方の店舗システムは Microsoft Windows XP Embedded を搭載した東芝テック「ST-98」を中核としており、セントラルサーバーへのアクセス用に、Windows XP Professional 搭載ノート PC を用意しています。マーチャンダイジング管理には専用のマーチャンダイジングサーバー (MD サーバー) が採用されており、セントラルサーバーと MD サーバーはリアルタイムおよびバッチ処理でデータの同期化を行っています。

セントラルサーバーと店舗システムは、東芝テックのグループ会社であるテックエンジニアリングのコンタクトセンターと接続されています。同センターはヘルプデスク機能とともに、リアルタイム&バッチ運用モニタリング、マスターメンテナンス、プログラム配信などの機能を提供しています。

この統合された新雑貨管理システムは、2004 年 6 月 21 日に「LIVEONCE」と「ORANGE HOUSE」で、8 月 21 日に「karako」で、9 月 21 日に「我楽屋おかめ」で順次カットオーバーしました。現在は 4 ブランドのカテゴリ統合、データ統合のすべてが完了したわけではありませんが、効果は着実に表れているといいます。

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東芝テック株式会社
流通システム第二営業部
第一課 主任
馬場 雅則 氏

まず、操作性の高い POS ターミナルの導入により、店舗業務が軽減されました。商品の入荷処理や売り上げの精算処理が以前より容易になったため、店長を始めとする店舗スタッフが販売に集中できる環境が整ったのです。また、本部ではリアルタイムで売り上げや在庫データが把握できるようになったことで、迅速にアクションを起こせるようになりました。

株式会社エス・ジー・リテイリング 統括部長 村松俊隆氏は、次のように説明します。「今まではブランドごとにシステムが異なるため、売り上げの把握はどうしても月次ベースにならざるを得ませんでした。それが商品の発注単位である週次ベースでデータが取得できるので、個々の商品の動きが追いかけられます。特に、死に筋商品をすばやく発見して何らかの手を打てるようになったのは大きいですね」。

図
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システム構成図 [拡大図]



<今後の展開>
徹底した新雑貨管理ステムをバックエンドに、オンラインショッピングも視野に


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東芝テック株式会社
システム技術部
第三課 主任
渡邊 正人 氏

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現在は旧システムで管理していた商品データも若干ながら新システム上に混在しています。しかし、2005 年 2 月 20 日の年次決算を機に雑貨 4 ブランドのシステム統合、データ統合が完全に実現します。「商品企画から、仕入れ管理、マーケティング、売り上げ管理まで、大きな視野で一元化が図れるようになるでしょう」と加藤氏も期待を込めて語ります。

そこから先は MD サーバーを活用したデータウェアハウスの出番です。OLAP ツールを利用して取得したデータをさまざまな角度から分析することにより、販売効率の最大化や CRM を展開する予定です。

「今回のシステム統合、データ統合によって、いわゆる『さが美パッケージ』と呼べるようなシステムの標準化が完成しました。呉服事業部でも展開していることですが、こうした標準化を進めることで、各事業部で将来的にブランドが増えても迅速に対応が可能になると考えています」と語るのは、株式会社さが美 情報システム部長の西 規之氏です。

同社は今後、オンラインショッピングへの本格的な進出を計画しています。その際は FutureREtS を基盤とする新雑貨管理システムが強力なバックエンドシステムとして機能することでしょう。これからも、さが美の挑戦は続きます。

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