株式会社サイゼリヤ

掲載日: 2005 年 4 月 13 日
全国展開する外食ビジネスの情報基盤として Microsoft® Exchange Server 2003 を導入。
複数店舗を担当するエリアマネージャを対象に、セキュアなリモートアクセスを可能に。

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ソリューション概要

プロファイル
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1973 年設立。資本金 86 億 1,250 万円、売上高 728 億円 (2004 年 8 月期・連結)。イタリアンワイン&カフェレストラン「サイゼリヤ」をチェーン展開しています。生鮮野菜等については国内に自社生産拠点を持ち、「根本から取り組む商品作り」を基本コンセプトとして、効率的で計画的な独自の生産・流通システムを構築しています。また海外にも生産拠点や現地法人による店舗を有するなど、ワールドワイドなビジネスを展開しています。

シナリオ
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Windows Server 2003 と Exchange Server 2003 によるメッセージングシステムの構築
Exchange Server 2003 による管理業務の簡素化と、メール容量の適正化実現
VPN 接続や OWA によるリモートアクセス環境の構築

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Windows Server 2003
Microsoft Exchange Server 2003

メリット

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Exchange Server 2003 の提供する基本的なメッセージングシステム基盤に加え、Outlook Web Access や携帯電話からのモバイルアクセスなど、アクセスチャネルの拡大が実現できます。また、VPN 接続をデフォルトでサポートする Windows Server 2003 がセキュアで効率のよい通信環境を提供します。
管理面では、Exchange Server 2003 の簡単で明解な管理インターフェイスや、自動アラートによるメールボックスの容量管理の促進などによって、管理作業の負荷軽減が実現します。

ユーザーコメント
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「全国 736 店舗とのパイプ役であるエリアマネージャや海外スタッフの作業効率が大幅アップしました。システムの運用管理も一人だけでいいんですから、本当にいいことづくめです」。

株式会社サイゼリヤ
経営企画部 電算担当課長
遠藤 浩哉 氏 談



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株式会社サイゼリヤ店舗
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「サイゼリヤ」は、全国に 736 店舗 (2004 年 2 月 28 日現在) をチェーン展開する、イタリアンワイン&カフェレストラン。自社グループの農場から調達する野菜などの食材の新鮮さと本物にこだわった味と、3 か月ごとに一新されるメニューがお客様の支持を集め、売上高 728 億円 (2004 年 8 月期・連結) を達成しています。同社では、全国の店舗や生産拠点を結ぶために、早くから社内メッセージングシステムを活用してきました。そして、2004 年 9 月。ビジネスの拡大と増大するメール容量に対応するべく、Windows Server™ 2003 と Exchange Server 2003 による新たなメッセージングシステムを導入。これにより海外の店舗や工場などからは、Web ブラウザを使った Outlook® Web Access (以下、OWA) によるメールアクセスが可能になりました。Active Directory® の採用によるシステム管理の簡素化の実現、VPN 環境の構築、全社システムの統合の素地作りなど、さらなる IT 活用へ向けてインフラの整備を進めています。


<導入背景と狙い>
メッセージングシステムが全国展開のレストラン事業を支える生命線


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株式会社サイゼリヤ
経営企画部
電算担当課長
遠藤 浩哉 氏

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「イタリアンワイン&カフェレストラン」をキャッチフレーズに、全国に 736 店舗のイタリアンワイン&カフェレストランをチェーン展開する株式会社サイゼリヤ (以下、サイゼリヤ)。同社では、全国に展開している事業拠点や各店舗を統括する管理スタッフ、現場管理者との連絡を日常的に行うために、早くから Exchange Server 5.5 によるメッセージングシステムを導入し、日々の業務に欠かせないものとして活用されてきました。

「社内でも、特にメールを活用しているのが本部と店舗とのパイプ役である『エリアマネージャ』です。地域ごとに複数の店舗を統括し、管理している本社スタッフの呼称で、平均して 1 名が約 20 軒の店舗を担当しています。エリアマネージャは、週に 1 回の社内でのミーティングを除き、ほぼ毎日各店舗を巡回して各店舗の運営や指導にあたります。このため本社との連絡のほとんどはメールになり、メッセージングシステムはいわば彼らの生命線ともいえます」と、同社経営企画部 情報システム担当課長の杉山完二郎氏は説明します。

サイゼリヤでは、食材の鮮度を生産地から維持したままお客様に提供するために、食材の多くを自社で保有する生産施設から、低温管理で品質を保つコールドチェーン輸送によって一括調達するスタイルをとっています。この生産拠点との連絡にも、確実でセキュアなメッセージングシステムは欠かせません。これらの生産拠点には、福島県のサイゼリヤ農場に加え、オーストラリアにも工場を保有します。また、上海にもレストラン店舗があり、同社の中では、日常的にワールドワイドなコミュニケーションが展開されており、メッセージングシステムが重要な役割を果たしています。しかし、業績の向上と業容の拡大にともなって、メール容量を初め、既存システムにキャパシティの限界が見えるようになりました。

「1999 年当時は 200 店であった店舗数が、2005 年 2 月現在では 736 店にまで増えています。急激な店舗数の増加により、業務規模自体が現状のシステムではカバーできないところまで拡大してきたのです」と、同社経営企画部 電算担当課長の遠藤浩哉氏は振り返ります。また、システムのインフラ拡張の必要性に加え、将来的なシステム統合のニーズを見据え、NT ドメインから Active Directory への移行も含めて、次期システムへの移行が検討、準備されることになったといいます。


<導入の経緯>
リモートアクセスと管理の容易さに着目して Exchange Server を選択


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株式会社サイゼリヤ
経営企画部
情報システム担当課長
杉山 完二郎 氏

こうして 2004 年 6 月にシステム移行の検討を始め、同年 9 月には Microsoft Windows Server 2003 と Exchange Server 2003 による新しいメッセージングシステムが稼動を開始しました。この仕様の策定にあたっては、各店舗を巡回して外出がちなエリアマネージャをフォローアップするうえで、Exchange Server 2003 の OWA をはじめとする各種のリモート機能が高く評価されました。「他のグループウェア製品も比較検討しましたが、管理が複雑で利便性が高くないという評価結果でした。限られた人数で運用するためには、管理の容易さというのは非常に大切な要件です」(遠藤氏)。

Exchange Server 2003 の採用で、かねてから検討していた Active Directory の導入も実現しました。これまで数名で手がけていたアカウントの管理業務も大幅に軽減されたといいます。また、同社では 2005 年 9 月完成予定で工場物流管理システムの刷新を進めており、このメッセージングシステムの移行はその動きに足並みを揃えています。将来的には、現在 NT ベースで稼動している社内の共有ファイルサーバーも Windows Server 環境へ移行させ、「saizeriya.co.jp」という単一の Active Directory ドメイン環境へ統合する予定です。

今回の移行に際して、遠藤氏や杉山氏が決めた必達目標は、「システムを稼動させたままでの移行」です。エリアマネージャや現場から刻一刻と送られてくるメールを止めてしまうことは、業務に大きなダメージを与えてしまいます。そのために、「短い停止時間はあっても、丸 1 日使えないといったことがなく、エンドユーザーがシステムの入れ替えに気づかないで移行できるように、システム構築を進めました」(杉山氏)。


<システムの概要>
VPN 構成によるセキュアな通信環境と、自動アラートによるメール容量の適正管理


新システムでは、ハードウェアには Intel Xeon 2.20GHz プロセッサ搭載のサーバーを採用しています。システムのサーバー構成は、Active Directory サーバー 2 台、Exchange Server 用サーバー 1 台、Web アクセスサーバー、そして OWA サーバー 1 台の計 4 台からなっています。現在の使用メールアカウント数は、約 150 アカウントで、その内の約 40 をエリアマネージャが占めています。

バックアップは、DLT (Digital Linear Tape) を使用したハードウェアレベルで行われており、バックアップツールを使用して毎日の差分バックアップと週 1 回のバックアップを実施しています。データストレージのデータを分散して記録する高速性、安全性のレベルは、RAID-5 になっています。

今回のシステム移行で新たに導入された機能が、2 つの特筆すべきメリットをもたらしました。VPN (Virtual Private Network) 接続環境の構築によるセキュリティの強化と、自動アラートによるきめ細かなメール容量管理です。

同社の全国規模のネットワーク環境を VPN 化し、セキュアで管理運用性の高い構成を実現するために威力を発揮したのが、Windows Server プラットフォームと、ドメインや資源に階層構造を設けてネットワーク管理を容易にする Active Directory でした。遠藤氏は、VPN 環境の構築の理由について次のように説明します。「以前は RAS (Remote Access Service) で直接本社にダイヤルアップ接続していましたが、人数も増えて送信されるファイルも増えてきたので、セキュリティを重視する方法を選択したのです」。

そして、「自動アラートによるメール容量管理」は、Exchange Server のもたらしたメリットです。これは、4 段階の容量アラートによって、エンドユーザーに対して自動的にメールボックスの状況をアナウンスする仕組み。繰り返し警告を発することで、容量オーバーになるまでメールボックスが放置される危険を減らしています。

「まずサーバーの蓄積データ量が 160MB 以上になると、最初の警告が出ます。180MB 未満のうちは制限通知が出され、180MB を超えた時点で自分からメール送信ができなくなります。さらに 200MB を超過したところで送受信が止められます。このアラートでユーザーに意識づけができた結果、キャパシティの起因するトラブルはまったくなくなりました」(杉山氏)。

また、大半のクライアント PC では、Exchange Server 標準の Outlook が使用されており、ここにも 1 つ、新しいメリットが生まれています。それが、Web ブラウザから Exchange Server 2003 にアクセスできる OWA です。この OWA については、VPN 接続ができない海外からのアクセスで活用されています。上海店やオーストラリア工場のスタッフは、「Web 画面が新しくなって、使いやすくなった」と OWA によるアクセス方法を支持しています。

図
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システム構成図 [拡大図]


<今後の展開>
社内メッセージングシステムと掲示板という情報基盤の基本をメインに整備を推進


今後の展開について遠藤氏は、「メッセージングシステムは既に業務の基本の 1 つ」と前置きしたうえで、このメッセージングシステムと、社内の情報共有に利用されている電子掲示板を基本的な情報ツールとして、「新しい機能をというよりも、むしろ淡々と使い続けていけることを第一に考えていきたいと思います」と語ります。事実、電子掲示板には、緊急時の連絡先といった必須の共有情報や部署ごとの通達情報などが記載されているほか、共有ファイルサーバー代わりに事務手続きなどの共通書式テンプレートを保管するなど、社内で積極的に活用されています。また、マネージャクラスや出張の多い担当者を中心に、Exchange Server の予定表機能などの利用が進んでいます。

「厳格に管理するよりも、各担当者が自由に活用できる業務基盤を提供するのが先決」という、システム管理に関するポリシーの下に、同社のメッセージングシステムは“よりセキュアなコミュニケーション”と“スムーズな管理体制”が実現。そして今、“Active Directory ドメイン環境への統合”に向けて動き出しています。日々忙しく働く社内のエンドユーザーに対して、必要な機能を、必要とする人が使いやすい形で提供する開発姿勢の新メッセージングシステムは、新鮮な素材にこだわった本物のイタリア料理を提案し続けるサイゼリヤのビジネスに貢献しています。

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