清水鋼鐵株式会社 苫小牧製鋼所

掲載日: 2006 年 7 月 24 日
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ソリューション概要

プロファイル
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1937 年の創業以来、幅広く鉄鋼関連事業を手がけてきた清水鋼鐵(株)の事業拠点として、1970 年に操業開始。1997 年には新製鋼設備を稼働させ、電炉により鉄屑を溶解し、リサイクルして鋼塊や棒鋼といった製品の生産、販売を行っている。

シナリオ
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最新 OS と最新データベース エンジンの導入で、老朽化したシステムを根本から刷新。
データ処理能力の飛躍的な向上とデータ資産の活用を達成し、あわせて大幅な省力化・省コストを実現。

ソフトウェアとサービス
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Windows Server 2003
SQL Server 2005
Visual Studuio® .NET

メリット

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SQL Server 2005 の強力なデータ処理能力で、膨大な量のデータ処理および蓄積データの検索、および 2 次活用が実現できます。さらにすべての Windows Server 2003 と Active Directory の組み合わせによって、可用性に優れたセキュアなシステム基盤が確立できます。

ユーザーコメント
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「懸案であった蓄積データの 2 次活用も、SQL Server 2005 の Reporting Services を始め標準搭載の BI 機能を用いた生産・販売データ分析などで実現しました。この結果、従来 3 名の営業マンで行っていたデータ処理の負荷が大幅に減り、1 名ですべてをこなせるようになりました。さらに開発段階で機能の統廃合を進めた結果、旧システムでは画面・帳票などで 170 種類あったものが 100 種類にまで整理・統合されるなど、効率面でも大きな成果を挙げました」

清水鋼鐵株式会社
取締役副社長
苫小牧製鋼所長
清水 孝 氏 談


SQL Server™ 2005 の先行導入による基幹システム刷新で、生産・販売管理の効率アップと大幅な省力化を達成

Microsoft Partner Program JAPAN AWARD 2005 Microsoft Partner Program JAPAN AWARD 2005
「中堅・中小 IT 活用 最優秀賞」 受賞事例:北海道NSソリューションズ株式会社


Summary
老朽化した生産・販売管理システムを、SQL Server 2005 と Windows Server® 2003 の組み合わせで刷新して一挙に可用性と処理能力をアップ。また SQL Server 2005 を いち早く導入し、膨大なデータ処理をものともしないレスポンスとデータ資産の 2 次活用を実現、大幅な省力化をリーズナブルなコストで成功させた。

ビジネス背景
 arrow AS/400 による旧基幹システムが、10 年以上を経て老朽化が進んだため、早急に新システムへの更新が必要となっていた。当初は同じ AS/400 によるシステム継承が決まっていたが、安定稼働を第一条件に再考した結果、Windows® ベースのシステムへの切り替えを決定した。
展開の目的
 arrow 最新 OS と最新データベース エンジンの採用で、「強力かつ長く使える」、「24 時間体制での安定稼働を保証する」システムを実現する。加えてこれまで手作業を余儀なくされていた処理をすべて自動化して省力化を図り、人的リソースの有効活用と負荷軽減を行う。
導入プロセス
 arrow 自社の業務を熟知した SIer に積極的にアウトソーシングを行うことで、限られた自社スタッフの負荷を軽減。同時に高い専門能力を備えた開発・保守エンジニアを確保して、高性能で使いやすいシステム構築を可能にした。
導入効果
 arrow 年間 100 万件超の受注データ処理や、10 年間で 1,000 万件におよぶ生産データといった膨大な蓄積データの検索・活用が、SQL Server 2005 の強力な処理能力によって効率よく行われるようになった。一方で手作業に頼っていた多くの処理業務が自動化され、残業時間の大幅な減少とコスト削減が実現できた。

* *清水鋼鐵株式会社 苫小牧製鋼所
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清水鋼鐵株式会社
苫小牧製鋼所
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清水鋼鐵株式会社 苫小牧製鋼所は、1970 年に北海道苫小牧市郊外に設立された製鋼所です。千葉県浦安市に本社を置き、鋼材、製鋼原料の販売から電炉による小形棒鋼の製造や産業機器、船舶部品の鍛造など幅広く手がける同社の中で、同製鋼所は鉄をリサイクルし、鉄筋コンクリート用棒鋼、一般構造用圧延鋼材、圧延用鋼塊、FD グリップを生産・販売しております。早くから生産・販売管理などのシステム化を進めてきた同製鋼所では、老朽化が進んだ既存のシステムを 2005 年 10 月に廃止、SQL Server 2005 による新しい生産管理および販売管理システムを稼働させました。


<導入背景と狙い>
安定稼働を第一の条件として、老朽化した基幹システムの刷新を検討


清水 孝 氏
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清水鋼鐵株式会社
取締役副社長
苫小牧製鋼所長
清水 孝 氏

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清水鋼鐵株式会社 苫小牧製鋼所が業務に IT を導入したのは古く、1980 年代の初頭にはすでにコンピュータによる販売生産管理などを行っていました。しかしその分、長い年月を経たシステムが残ったままとなり、2005 年に今回のシステムを導入する直前は、システム自体の老朽化やビジネスの変化に対応しきれない部分が目立っていたといいます。

「生産・販売管理部門では、IBM AS/400 によるシステムを長く使っていました。しかし、構築後 10 年以上が経過しており、ハードウェア保守や機能拡張性といった部分で限界がみえていました。特に自動化という面ではかなり多くの部分が取り残されており、販売管理業務全体の 20% くらいを 3 名の要員が手作業で行っていました」と当時の状況を、同社取締役副社長 苫小牧製鋼所長の清水孝氏は語ります。システム保守では手作業が多いだけでなく、特定の人間のスキルに依存するため業務が偏りがちな点も問題になっていました。

生産管理という点でも、課題は多く発生していました。たとえば生産計上や製品の結束単位で発行する検査番号の管理、さらには出荷業務などがシステム化されておらず、リアルタイムでの在庫把握は不可能でした。せっかくシステムに蓄積されたシステム データの 2 次利用もできず、BI (ビジネス インテリジェンス) 面での改善も急務となっていました。また世の中のシステムがミッション クリティカル化を進める中で、2 交替 (昼夜) 操業を行う同社では、何よりも可用性を高める方策が求められてきていました。


<導入の経緯>
SIer からの提案で、予定していた旧システムの継承を中止して Windows へ移行


* 佐々木 賢一 氏
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清水鋼鐵株式会社
苫小牧製鋼所
製造部
品質管理課
係長
佐々木 賢一 氏

同社が新しいシステムの検討に着手したのは、2003 年 8 月でした。旧システムのメンテナンス打ち切りが目前に迫り、保守を担当していた会社から全面的なリプレースの提案が来たのがきっかけでした。

実はこの時点では、旧システムを継承して AS/400 による新システムの導入が予定されていたといいます。それが Windows への変更となった理由を、同社製造部 品質管理課 係長の佐々木賢一氏は「安心感を重視した結果」と語ります。

「営業部側としては、それまでのベンダとのつき合いもあり、最初はまた AS/400 にしようという気持ちでした。しかし生産面で "昼夜問わず操業を保障できる安心感" という視点から再度熟考した結果、Windows を選択することにしたのです」 (佐々木氏)。

同社があえて慣れた AS/400 から Windows へのシフトを決意したのは、単に製品の機能比較の結果ではありませんでした。同社では 2002 年に製鋼・圧延管理・材料在庫管理システムを Windows 2000 Server と SQL Server 2000 の組み合わせで構築していました。このシステムを手がけたのが北海道NSソリューションズ株式会社でした。もともと同社と清水鋼鐵との取り引き関係は長く、特に 2003 年以降はこのシステムの保守運用を通じて日常的に行き来のあった同社が、今回のシステム更新を聞いて SQL Server 2005 による提案を積極的に行ったのです。

「長年の保守担当の経験を通じて、何よりも保守、つまり『安定稼働で長く使えること』を重視されるお客様なのを承知していました。そこで今回の提案でも、『最新の OS とデータベースの組み合わせ』、『限りなく高い可用性』、しかも『コストと拡張性、また操作性や管理性に優れていること』を条件に絞り込んでいった結果が SQL Server 2005 と Windows Server 2003 の組み合わせだったのです」と語るのは、北海道NSソリューションズ株式会社 札幌支店 シニアエンジニアの中田明夫氏です。

とはいえ、発注が決定した 2004 年の夏時点では SQL Server 2005 の製品版リリースのかなり前とあって、提案に際しては周到な準備を重ねたといいます。2005 年 2 月から CTP 版を使って東京でプロトタイプを作り、検証を重ねて問題がないことを確認し開発に着手。着実に稼動に向け準備してきました。このプロジェクトに際して北海道NSソリューションズでは、SQL Server 2005 の開発担当者に MCP 資格を取得させ、構築スタッフにも同種の業務経験者を投入して万全の態勢で臨んだといいます。

CTP 版の時点では、マイクロソフト株式会社の研究所および北海道支店と緊密な連携を取りながら、問題点や疑問点を 1 つずつ解決して提案に反映していきました。しかし SQL Server 2005 にもまして大変だったのが、旧システムの全貌をつかむことだったと中田氏は語ります。基幹システムだけあって規模が大きく、概要を把握するために、毎日お客様と朝の 10 時から夜の 10 時くらいまで打合せが繰り返されました。

「それでも北海道NSソリューションズは、業界や当社特有の知識を豊富に持っているので、ここまでできたと思います。まったく知識のないベンダでは、お互いにもっと大変だったと思います」と佐々木氏は振り返ります。


<システムの概要>
SQL Server 2005 の強力なパフォーマンスが、膨大なデータを余裕で処理・活用


大沼 勝敬 氏
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清水鋼鐵株式会社
苫小牧製鋼所
営業部
営業グループ
スタッフ (係長)
大沼 勝敬 氏

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新システムは大きく分けて、「生産管理システム」と「販売管理」の 2 つに分かれています。

まず生産管理では、溶鋼の成分管理から鋼塊及び棒鋼の生産計上までを一貫して管理し、特に棒鋼の生産計上はラベル発行と同時に検査番号を自動発番して管理します。なおかつ、ラベルのバーコードを Windows CE を搭載した PDA でスキャンするだけで、リアルタイムでの計上・管理が可能になっています。

一方、販売管理では顧客からの受注から出荷までをシステム化し、出荷の際も生産計上と同様に PDA でリアルタイムの計上が可能になっています。

今回の新システムがもたらした、もっとも大きな変化の 1 つが「自動化による作業効率アップと省コスト」です。

「販売管理の 1 つに『引き当て』という仕事があります。これは現時点にて受注できる注文本数を各寸法、規格、長さ毎に管理する業務です。この作業がすべての手書、手計算及び上手に製品を回す為に考察する作業等とても工数が大きかったのですがシステム化することにより、時には深夜まで残業していましたがまったくなくなりました。」と同社営業部 営業グループ スタッフ (係長) 大沼勝敬氏は語ります。

* 栗栖 博行 氏
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北海道NSソリューションズ株式会社
札幌支店
グループマネジャー
栗栖 博行 氏

生産管理面でも、同様の自動化・省力化が実現しました。これまで手作業で入力していた生産計上もバーコードで楽に入力できるようになり、しかも一元管理が可能になりました。

「当社は、品質マネジメント システムである ISO 9001:2000 も認証取得しているのですが、ISO も手書きは改ざんのイメージがあって好まれません。そうした面でも自動化により、品質及び信頼性の向上を図ることができたと思っています。とにかくいろいろな面での手計算、手作業が一掃され、その分のエネルギーを本来の業務に振り向けられるようになったのが大きい」と、清水氏は経営者としても自動化の実現を評価します。

新システムのもう 1 つの大きな成果には、SQL Server 2005 のもたらした処理パワーが挙げられます。

「当製鋼所では、年間およそ 23 万トンの製鋼量と 100 万件の受注があります。これだけの量のデータ処理をまかなって十分なレスポンスを維持できるのは、やはり SQL Server 2005 ならではと感じています。また製造部門では、生産した製品の成分データを 10 年間にわたって保存しています。これは品質保証上欠かせないのですが、このデータが 10 年分で 1,000 万件あります。さらに販売データも入れると膨大な量になりますが、このデータを検索するのに SQL Server 2005 のデータ パーティショニングは最適の機能です。そうした将来的なデータ蓄積量とそのハンドリングを考えると、やはり SQL Server 2005 は正しい選択だったと確信しています」と佐々木氏は語ります。また今回の新システムの Windows 化で、同社のシステムのすべてが Windows 化された結果、Active Directory® を活用したシングル サイン オンによるセキュアな環境が実現しています。


<今後の展開>
生産・販売のシステム化を達成して、次は流通までを含む新たな地平に挑戦


中田 明夫 氏
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北海道NSソリューションズ株式会社
札幌支店
シニアエンジニア
中田 明夫 氏


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「生産や販売管理に関しては上流・下流ともにシステム化が済んだと認識しています。これからは、ぜひ倉庫間の輸送といった物流システムの効率化に取り組んでいきたい」と清水氏は今後の展望を語ります。同社にはこの苫小牧と千葉の本社の他、栃木県宇都宮にも拠点があります。この広範囲に展開する拠点をネットワークで結び、経理や財務の統合を長期的展望で実現していきたいと同社では考えています。

さらに清水氏は、在庫の開示といった試みにも挑んでみたいと語ります。すでに EDI での取り引きシステムは存在していますが、Web サイトをとおしてリアルタイムで在庫を確認して発注できるといった、お客様の便宜を図るうえで将来的な課題はまだまだあるといいます。

また同社の今後の重要テーマには「アウトソーシング化」もあります。システム部門を独自で持つのではなく、アウトソーシングによってさらに確実なシステム運用と、経営の合理化を図っていきたいというのがねらいです。これに対して北海道NSソリューションズ株式会社 札幌支店 グループマネジャー 栗栖博行氏は語ります。

「長年のお付き合いを通じて、清水鋼鐵様でこれから何を必要としておられるか、当社なりに理解してきたつもりです。そうした意味で、保守は今後も継続して担っていきますが、近々には輸出関連のシステム改修をご提案させていただく予定です。また、来年には別の業務管理システムのハードウェア更新も予定されているとうかがっています。ぜひこうした機会にも、最新 OS と最新データベースを当社のノウハウによってご提案できたらと願っています」。

その時々の最新テクノロジやソリューションをアウトソーシングという形で有効に活用しながら、限られたスタッフやコストを最大限に活用していこうと考える清水鋼鐵の姿勢は、これからの時代を生き抜く製造業の最適モデルとして、大いに注目されるべきなのは間違いありません。

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